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OSXでよく使うアプリケーション8-5

ユーティリティ5〜その他/Utilities/Many other things


jman

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.2Jaguar対応OS10.3Panther対応

これはterminalの解説コマンドmanを日本語で表示しようというコマンド。

UNIXのCUIコマンドを実行するterminalは残念ながら日本語対応が進んでいるとはいえない。
terminalは実はコマンドの意味が判らない時や、引数を忘れてしまった時はその解説を表示するmanという便利なコマンドが用意されている。
用意されているのだが、この解説は英語表示でしかもネイティブスピーカーにも理解しにくいUNIX語で書かれている。

この二重苦を解消するためには、我々素人にはUNIX語を人語に翻訳してくれるか、せめて英語を日本語に訳してあると読みやすい。

このjmanはその後者で、日本語に訳したman解説を表示してくれる。残念ながら日本語といってもやはりUNIX語なので、分かりにくいことは分かりにくいのだが日本語の分だけちょっとましだ。

私は結構、これは重宝している。
特にmanコマンドは引数の解説が丁寧なので、分からなくなった時にはこれを引いている。
だからUNIXは暗記しなくても使えるという言い方もできる。





jmanはmanコマンドの解説記事を日本語で表示する
これだけでもずいぶん楽になると思う
なんせ相手は難解なUNIX語だからだ




コマンドはusr/local/bin にインストールされる
旧バージョンではインストーラが自動的にパスを
通してくれるような後処理をしてくれていた気がするが
新バージンになってパスは自分で通さなくてはいけなくなった
これはOS10.3のbashの場合のコマンドになる






i18n man

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.4Tiger対応

これは以前はjmanとして配布されていたOSXterminalコマンド。

UNIXのマニュアルコマンドとして、シェルにはmanというコマンドが用意されている。
これはBSDの主要コマンドの意味、歴史、引数などの解説をいつでも呼び出せる便利なコマンドだが、英語で書かれているために読みやすいとは言えない。
なんせ難解なUNIX語で書かれているので、英語のネイティブスピーカーが読んでも解りにくいようなシロ物を英語のネイティブでもないユーザに解れという方が酷だと思う。

この作者さんはこのBSDマニュアルコマンドを日本語に訳してjmanというコマンドでまとめていてくれたのがとてもありがたかったが、今回OS10.4タイガーに対応するにあたって日本語だけでなく各国語のパッケージにしたらしい。
これに伴ってコマンドは変更された。

日本語の表示コマンドは
LANG=ja_JP.UTF-8 man
となる。
jmanというコマンドは廃止された。

使い方はインストーラの指示に従って
i18nman-20050515.dmg
manpages-ja_JP-20050515.dmg
という二つのパッケージをインストールするだけだ。







jman

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.5Leopard対応OS10.6SnowLeopard対応

jmanはLeopardで復活した(追記あり)

ターミナルで使うコマンドにはマニュアルがシェルに含まれている。
このマニュアルを見るコマンドが
man
であり、例えばlsというコマンドの意味や使い方を知りたい時には
man ls
とすればかなり細かいインストラクションが出てくる。
出てくるのだが、そうでなくても理解しづらいUNIX語であるので、英語ネイティブでもこのインストラクションは意味が分かりにくい。
せめて日本語だったら、少しは解るかもしれない。

そこで日本語のmanページとコマンドを作成してくれたjmanというコマンドを紹介した。
これはGUIでお手軽インストールで、しかも
jman
というコマンドを打つだけでmanが日本語で見ることができるので大変助かっていた。

そのjmanが帰ってきた。

といってもどこかに行っていたわけではない。
jmanはJaguar時代のtcshでのコマンド名称で、Tiger以降のbash対応とともにこのコマンドは
i18n man
と名前を変えていた。
このコマンドは
LANG=ja_JP.UTF-8 man
と変更されていた。
これで勿論Tigerでも日本語のmanが使えていたわけだが、このコマンドは頭の悪い私には覚えられないのだなぁ。

やはり「日本語のmanだからjman」というのが私には理解しやすかった。

今回この覚えられないコマンドがLeopard対応を機に再び
jman
に戻された。

これはありがたい。

今回のことでなんとなくUNIXのコマンドがどうして
ls
とか
cd
とかになっているか理解できた気がした。
ファイルリスト(list)をショー(show)だからls
カレント(current)のディレクトリ(directory)を見せたり変更したりするからcd

というように、ほとんどルー語(ルー大柴の英語)のような感覚で覚えられるからUNIXコマンドって、こうなっているんだなぁ。

最初UNIXコマンドのリストを見た時には、
「コンピュータやっているヤツってどうしてこんなわけのわからない略語を使いたがるのか」
と思ったが、こうして違うものを見せられるとこれって解りやすかったんだなぁとつくづく思う。
何はともあれ日本語のマニュアルが
ジャパニーズ(Japanese)のmanだからjman
になったことは大変喜ばしい。






Leopard対応の日本語のmanはコマンドもjmanに戻って覚えやすくなった
インストールもGUIインストーラで実にお手軽だ



<追記>
このcdの略語についてChange Directoryの略ではないかというご指摘を「少佐」さんよりいただいた。いわれてみればそんな気がする。確かカレントディレクトリという説明を読んだ気がするのだが、今ググってみたところそういう記述も無いでもないが、Change Directoryの記述の方が多数派なのでそっちが正解のような気が・・・








Namely

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.2Jaguar対応OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

これは一種のランチャーといったら良いんだろうか。
なかなかのスグレモノだ。

ランチャーというのは登録したアプリだけしか起動できないが、あまりたくさんのアプリを登録すると結局使いにくくなってしまうし、ランチャーをデスクトップに常時表示しているのは邪魔でしょうがない。
Dockだって一種のランチャーなのかもしれないが、私の場合は起動アプリケーションの表示を見ているだけでランチャーとしては全く使っていない。

それではどうしているのかというとX-Assistなどに登録したアプリをメニューからのプルダウンで起動している。
これも愛用しているアプリの管理には便利な方法だが、めったに使わないアプリを探す時には結局アプリケーションフォルダを開いて探さないといけない。

その時にアプリの名前をはっきり憶えていれば良いが、うろ覚えだと探すのに苦労してしまう。
このNamelyはなんとインクリメントサーチなので
「たしかiTunesなんとかいう名前のアプリだったよなぁ」 なんていう探し物の時には大変重宝する。
Nameフォームにitと打てばもう『iTunesなんとか』っていう名前のアプリがズラッとリストアップされるからだ。

このサーチはしかもアプリケーションだけでなくスクリプトなども同列に表示してくれる。
なのでアプリケーションフォルダに入れていないiTunesスクリプトなども表示してくれるのがスグレモノだ。





Namelyはアプリの名前を入れて起動する一種のランチャー
インクリメントサーチなのでアプリの名前うろ覚えでも大丈夫だ




しかも驚いたことに日本語のサーチも通る
日本語名のアプリでも大丈夫だ



そのNamelyがリニューアルした。

スキンはタイガー標準装備のSpotlightのようなつるっとしたイメージに変わった。
検索は相変わらずインクリメンタルなテキパキッとした動きで、この素早さはSpotlightに引けを取っていない。
使えるランチャーだ。





NamelyのスキンはSpotlightのようなイメージに変わった
インクリメンタルサーチなのでアプリの名前はうろ覚えでも十分使い物になる







WakeOnLan

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.2Jaguar対応OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

これは良い!

Macをスリープする設定にしている人は、LANでつなぐ時に不便なことが起きる。
私の場合、自宅のMac miniはメイン用途はファイルサーバとして常時起動している。
しかしHDを常に回転している設定にしているとHDの寿命が心配なのと、常に起動しっぱなしというのは奥さんが電気代を心配するのでスリープする設定にしている。

ところがこれがスリープしている状態でiBookから接続しようとしても認証に入る手前で接続に失敗してしまう。
OS9の時には管理者権限で接続すると自動的にスリープから起動したはずだし、ジャガー、パンサーにも環境設定の省エネルギーペインにそういうチェック項目があるが、なぜかこれにチェックを入れていてもスリープから復帰しないで接続に失敗する。

これはOSXのスリープの性格が変わったから仕方がないのかと思っていた。
しかしこのアプリはリモートログインの機能を使ってこの「スリープからの復帰」を実現する。

これは便利だ。
自宅は無線LANを構築しているので、2階にいる時にふとファイルサーバにアクセスしたい時があるのだが、その時に今まではわざわざ1階に行ってMac miniをスリープ解除しなくてはいけなかった。
これでは何のための無線LANか分からなかったが、これでやっとワイヤレスのメリットをフルに享受できるわけだ。

このしくみはWOL(wakeonlan)というパケットをイーサネットで送るコマンドが基になっているらしい。これはそのコマンドをGUI化したものだ。

準備としてはサーバ側の省エネルギー設定で
「管理者が接続するとスリープ解除」
という項目にチェックを入れるのと
共有ペインのサービスに入って
「リモートログイン」
のポートを開くことを忘れずに実行しておいてほしい。

また新しいバージョンからジャガーでも使えるようになったし、スリープコマンドも実装された。
これで離れたところにあるMacも自由自在に操れるわけだ。





WakeOnLanはローカルネットワーク上のMacをリモートでスリープ解除するアプリ
簡易サーバでスリープ設定している時には便利なアプリだ

WakeOnLan

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応
OS10.6SnowLeopard対応

そのWakeOnLanがバージョンアップした。

以前のバージョンからWake Up!(目覚めろ!)コマンドだけでなくSleep!(スリープしろ!)コマンドボタンが追加されたが、以前はジャガー環境で試したせいかこちらは機能しなかった。
今回はタイガー環境で試してこれはちゃんと機能した。





WakeOnLanはLAN上のMacをスリープから復帰させたり スリープ状態に戻したりリモートでできるアプリ
サーバは24時間起動しっぱなしということができない事情をお持ちの方にはお薦め












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