Previous Topへ Next

Carrier LandingsでF14以外の機種もいろいろ体験してみた
〜それぞれもっともらしい飛行特性で面白い

Aviation Character2

Carrier LandingsでF14以外の機種もいろいろ体験してみた
〜それぞれもっともらしい飛行特性で面白い

先週に続いてCarrier Landingsオプションの各機種の特性について。

先週はすっかり惚れ込んでしまったF-14について書くだけでいっぱいになってしまったので、今回はF-14以外の飛行機の特徴と面白い部分を中心に書く。

口絵はオプションのMiG-29ファルクラム。
この機体の詳細は後ほど。

写真(キャプチャ)を多めにして昔、毎月3誌購入して舐めるように読んでいた航空雑誌のグラビアページのような雰囲気を目指してみた。



F-14 SUPER TOMCAT




前回も取り上げたF-14だがこの機体諸元のキャプチャが間違っていたので再掲
アプリには機体を切り替えただけだと前の機体の重量の数値が残ってしまうというバグがあるらしい
スライドを動かすことによって初めて正しいウエイトを表示する
それで前はF-14の重量を正しく表示していなかったためにキャプションも間違っていた
これが燃料最小限に積んだドライウエイトに近い機体重量




そしてこちらが増槽も装備して燃料を思いっきり積んだ総重量、なんと36トン
燃料だけで16トン、胴体下に増槽が2個追加されているのに注目
他の諸元は下に書かれているが4万フィートで最大速度マッハ2.34以上となっている
ほぼシミュレーターの実測値通りだ




前回これを載せるのを忘れていたがコックピットの様子も機体ごとに再現されている
夜間飛行時はこのように目が眩まないレッドランプで機内が照明されている




F-14の時代にはさすがにCRTは廃止されているが機体情報を示すLCDは一つだけ
機体の傾きなどの姿勢表示はその右のくるくる回る地球儀のようなジンバルで表示される
この画面でもジンバルがちゃんと機体の姿勢を表示していることに注目
その他の計器類もほとんど第2次大戦の時と変わらない針で示すアナログ計器だ
この時代からほとんどの情報を正面風防ガラスパネルに投影するHUDに表示するようになったので
アナログ計器は故障の時以外はあまり見ないのかもしれない


F-35 LIGHTNING II




揚陸艦の飛行甲板にVTOL着艦をするF-35 ライトニング2
防衛庁が調達しようとしているF-35はVTOL(垂直離着陸)機能のないタイプだが
このシミュレーターのオプションでついてくるのはVTOL機能がある方
つまり滑走距離ゼロで垂直に離着陸できる




だいたい想像通りだったがVTOL時の操縦の感覚は飛行機というよりはほぼヘリコプターに近い
飛行機のエレベーションはスロットルに替わり、前進後退をエレベーターが担当する
ヨーイングも単に向きを変えるだけになり横移動はロールの担当になる
ヘリの経験をしていないとかなり頭の切り替えが難しいと思う
それを一回の飛行で水平飛行から垂直離着陸に切り替える瞬間に切り替えないといけない




同じアプローチ風景を斜め後ろから
水上艦のような動く目標に微妙に前進しながら着艦するのは非常に難しい
ジェット戦闘機の空母アプローチよりも難易度は高いと思う




やっとここまでこぎつけたがここに来るまでに何回も墜落している
ヘリと似ていると言ったがヘリと違うのは視界があまり良くないので
降りる先が見えない状態で着艦しないといけない点だ
水平飛行との切り替えも合わせるとヘリよりも難易度は高い




タッチダウンの瞬間をブリッジ目線で撮ったキャプチャ
操縦席の後ろにリフトファンの空気取り入れ口。噴射口が開き、機体後部の
ジェット噴射口はベクトルノズルによりほぼ真下に噴射の向きを変えられる
ハリアーとはまた違った考え方の推力方向転換だがリフトエンジンを積むよりは
マシかもしれないがこれでもかなり重量増加になりそうだ
VTOL機能なしのF-35とは姿は似ているがほぼ別物の特性といっていいと思う




油田ピットのヘリポートに降りるF-35
さらに目標が小さくなったので難易度はマックス!




タッチダウンの瞬間
これで風が吹いたりしたら着陸はまず不可能
でも難しいけどVTOLなりの面白さはある機体だ


F-4E PHANTOM II




F-14と並んで気になっていた機体がこのF-4、ベトナム戦時代の主力機だ
最大重量は28トンとF-14がデビューするまでは間違いなく世界最ヘビー級の艦上戦闘機だった
まさにカタパルトから射出されようとしている瞬間




カタパルトから離れて数秒後、脚上げ、フラップ上げがほぼ完了した姿
大きくて重い機体にも似合わず機体は軽快に操縦できる
広大な翼面積の準三角翼のおかげで意外に軽く感じるのかもしれない




速度チャレンジ中のF-4
海軍のF-4はB型タイプの鼻が短い機体だがこのオプションの機体はなぜか鼻が長い空軍タイプのE型だ
これも空母で運用できないこともないだろうけどほぼ例がないところを見ると
パイロットのスキル要因以外に機体強度の問題で空母運用はできないのかもしれない
シミュレーター上では普通に離着艦は可能だが




速度チャレンジの結果最大速度はマッハ2.2(3万フィート換算)となった
昔作ったプラモデルの説明書にはマッハ2.5と書いてあった気がしたが2.5には全然届きそうにない
それでもエンジンが強力なせいかでかくて重い機体も軽く持ち上がり速度もぐんぐん上がる
この時代の飛行機の持ち味なのかもしれない




F-4のコックピットの様子
F14、15、16あたりはバブルシェイプの風防ガラスを導入したのでコックピットは
高く広く感じるがF-4時代はまだ平たいガラスだったのでやけに天井が低い気がする
注目点は計器版中央のレーダーパネルが液晶ではなく赤っぽいCRTだという点
姿勢計もジンバルスタイルだし1950年代の雰囲気満載だ




F-4も近代化改修で正面ガラスにHUDは装備していたが
こんなに情報量は多くなかったと思う




F-4は準三角翼のおかげで着艦アプローチはやはりかなり機首を上げる
三角翼は迎え角を大きくしないと十分な揚力が発生しないからだ
だからアプローチ速度は失速寸前まで抑えることになる




最終アプローチの姿を別アングルから
かなりの機首上げになっていることがわかる




この機首上げのために失速速度の150ノットギリギリまで速度を落としてアプローチする
未亡人製造機と言われたF-7カットラスほどではないにしてもF-4もなかなか怖い機体だった気がする




最終アプローチのF-4をブリッジ目線で捉えた様子




拘束ワイヤーをフックでつかんでタッチダウンに成功した瞬間
1960年代のニュースでこういう映像を散々見た気がする
「北爆から帰還した米軍機」というようなテロップ付きで


C-2A GREYHOUND




最終アプローチに入るC-2A グレイハウンド輸送機
この機体は世界初の艦上早期警戒機としてデビューしたグラマンのE-2Cホークアイのバリエーション
E-2Cからあらゆる電子装置を取り外して、背中の円盤状のレドームも外して胴体を1.7倍ぐらいに太くして
コンパクトながら大型輸送機並みの輸送力を実現した機体




最終アプローチをフォローで捉えたキャプチャ
この通り狭いスペースでギリギリの容量を確保するために胴体は四角い形をしている
このズン胴のおかげで軽車両から兵員からエンジンなどの航空機部品、乗組員の個人郵便や
月刊プレイボーイにいたるまでありとあらゆる長期海上任務に必要な人員・資材を運搬する




タッチダウンの瞬間
ターボプロップのメリットで燃料は最大7トン積載だが航続力は十分ある
最大速度は340ノットと速くはないが最大積載重量は22トンとサイズの割りに大きい
からは小さいが力持ち




ホークアイもそうだがグレイハウンドは後退角が非常に小さい長大な
主翼と長大な揚力装置を持っているため離着艦がとても容易
失速速度は110ノットぐらいなので20ノットで走る空母に
降りるときには差速は90ノット・160km/h程度になる
止まった的に球を当てるような容易さといえばわかりやすいかも




着艦甲板に乗ったC-2A




ブリッジ目線でタッチダウンの瞬間を捉えた




拘束ワイヤーを掴んだグレイハウンド
速度が遅いから停止位置もF-18などとは全然違う




離艦もとても軽い
カタパルトに固定されたグレイハウンド




射出された瞬間




カタパルトフックが外れた瞬間に機体はもう浮き上がっている感じなので
離艦直後の角度・距離感もこんなに空母に近い




離艦後、ギアアップ・フラップ上げを完了しつつあるグレイハウンド
最大重量にセットアップしてもやはり軽い
ただし翼長はグライダー並みに長いので艦上では大部分は折り畳んでいる
エレベーターに載せて整備甲板に降ろさないといけないため垂直尾翼も
4つに分割されて水平尾翼の上に並んでいるのがこの機体の特徴




C-2Aのコックピットの様子
LCD表示中心の近代的な計器盤だがさすがにHUDは装備していないらしい
これで空中戦をやるわけではないので当然かもしれないが
シミュレーターではHUD画面は選択できるが




地上基地にアプローチするグレイハウンド




長大な主翼と密集した高揚力装置のおかげで滑走距離はとても短い
セスナ専用のローカル空港にも十分降りられそうな短さだ


AV8A HARRIER II




爆撃などで滑走路が穴だらけになっても垂直に離着陸ができれば実戦で支障はない…
第二次大戦時にドイツの空爆を受けて空軍基地に大損害を受けた英空軍には
それがバトルオブブリテンの永遠のトラウマになった
垂直離着陸機(VTOL)や短距離離着陸機(STOL)は世界中で研究されたが
結局本気度が一番高かったイギリスで実用化された
そのイギリスの猛禽類ハリアーをアメリカ海兵隊が採用したのがAV8だ




VTOLモードで垂直に離艦するハリアー
アメリカ海兵隊仕様のAV8は英国空軍・海軍仕様のハリアーよりひとまわりでかい
用途は主に強襲艦などに搭載して敵前上陸を敢行する海兵隊員を上空から支援するというもの
だから離着艦をする環境は大型空母の広大な甲板ではなく輸送空母のヘリ用の狭い甲板だ




垂直に上昇したのちに水平方向に加速するハリアー
水平飛行に移ってしまえばあとは普通の飛行機と同じなので
操縦の感覚も通常の戦闘機のそれになる




ハリアーのコックピットの様子
丸い文字盤に針がついた古典的なメーターはほぼ廃止されて
LCDの表示パネルが計器盤の大部分を占める




着艦アプローチに入るために速度を失速速度ギリギリの111ノットに落とす




VTOLの一番難しい瞬間は垂直から水平飛行に、あるいは逆に水平飛行から垂直降下に移り変わる瞬間
特に難しいのはキャプチャのV/Hキーを操作して後者の水平飛行から垂直降下に移る瞬間だ
失速して墜落する直前にエンジンノズルのベクトルを水平から垂直に切り替える
と同時にギリギリまで絞っていたスロットルをいっぱいにまで上げて上昇推力を得る
遅すぎると高度を失って墜落するし早すぎると姿勢制御を失って墜落する




ハリアーの最高速度テストは570ノットで音速にはかなり足りなかった




この飛行機自体が速度や機動力で敵戦闘機を圧倒するタイプではなくどちらかというと
低速性能を利用して地上攻撃、直接協力航空支援、対艦攻撃などが用途になるし
フォークランド紛争などの実戦でもそういう使われ方をした




水平飛行時、主翼直下の噴射ノズルが水平に向いているのがわかるだろうか
このアプリはこういう細かいところに手を抜かないのが毎度感心する




飛行時後方に折りたたまれる主翼補助輪の様子
ハリアーには足が4本あって前後主脚と左右主翼補助輪という構成がユニークだ
ベクトルをエンジンを積んで爆弾や対艦ミサイルも翼下に積んで重量に耐える太い主脚を
レイアウトするとなると前後の2本にどうしても落ち着いてしまうのだろう
2本ではやじろうべえのように左右に倒れるので自転車の補助輪みたいな小さい車輪を左右主翼につけた
単に倒れるのを防ぐだけの役割だから車輪むき出しで後方に引っ込む単純な構造にした
面白い設計だと思う




アメリカ海兵隊仕様になったAV8は英国空・海軍のハリアーと比べて
サイズがでかいだけでなくコックピットもかなり高くなった
そのため視界は良好になった
海兵隊員の援護という用途と強襲艦に着艦アプローチするという用途を考えて
やはり下が見ずらいのはよろしくないということなんだろう
VTOLモードの着艦がかなり難しいのはF-35と同じだ




ハリアーや旧ソ連のフォージャーのようなV/STOL機を装備した空母には
このスキージャンプ台と呼ばれるスロープ離陸甲板があるのが最近のスタンダードだ
VTOLモード離艦ができるといっても燃料をいっぱいに積んで爆弾、対地ミサイル、
護身用の赤外線追尾空対空ミサイル、掃射用のバルカン砲までフル装備したら垂直離陸は苦しい
というより実戦ではほぼ9割STOL離艦なんだそうだ




スキージャンプ台で離艦した瞬間
このように普通に水平に滑走してジャンプ台で強制的に上むきに
飛ばされて加速に成功したら脚とフラップを上げる




ジャンプ台は思いの外左右が狭く踏み外すと海に落下するので危険だし意外に訓練が必要
シミュレーターではベクトルノズルは水平、垂直の二択だが実機は角度を調整できるので
シミュレーターほど難しくないのかもしれない
それでもV/STOLを乗りこなせたらどんな飛行機でもどんと来いという気分にはなるのかも


A-6 INTRUDER




F-4 ファントムIIとタッグを組んでかつては艦上攻撃機主力としてベトナム人から深い恨みを買った機体




カタパルトからまさに空に打ち出される瞬間
最高速度は560ノットと旅客機なみの亜音速だが左右に長く伸ばした主翼と
高揚力装置のおかげで大量の爆弾・燃料を積んでもふわりと離艦できる軽さが身上




離艦した空母を背景に、模型の箱絵のような構図の飛行風景
ファントムがさしずめ大型ターボエンジン付きダンプカーだとすると
このイントルーダーはディーゼル4トントラックというところ
でかくはないが積載量は多く翼の形状のおかげでロール方向の安定性も高い
爆撃の精度は高そうだ




イントルーダーのコックピット
サイドバイサイドの複座式(操縦士が左、爆撃手が右席に並んで座る)という珍しい形状
もともとは1960年代の古い機体だが計器盤は近代化改修を受けた後のもの




着艦進入に入るイントルーダー
左右主翼の端の後端が上下に開くブックシェルタイプのエアブレーキと
胴体左右のドア式エアブレーキという強力な制動力を持っているのは
開発当時の急降下爆撃にも対応できるという仕様によるものかもしれない
現在では急降下爆撃はさすがに採用されないが着陸進入の制動には大いに役立っている




着艦進入のHUD操作画面
進入速度が110ノット台まで下がっている
プロペラ機並みの失速速度のおかげで着艦はとても容易だ




甲板レベルから見た着艦進入姿勢
よく見ると主翼の形状、脚の形状などかなり多くの要素がF-14トムキャットと重なる
F-14を設計したグラマンは自社製品のイントルーダーをかなり参考にしたことがわかる




ブリッジレベルから捉えたイントルーダーの最終アプローチの様子
ふわりと舞い降りてくるという形容が近い




フォロー画像で見ると更に主翼の構造がF-14そっくりなのがわかる
この低速ゆえにベトコンのAKカラシニコフライフルで撃墜されたとか
地対空ミサイルの被害があまりにも多いので攻撃任務から外されたとか
不名誉な話題も多いが安定性のおかげで空中給油機として最近まで延命されていた
同時期のファントムやコルセアよりも結局長寿だった


MiG29K FULCLUM




ロシアのMiGが開発した海・空軍供用マルチロール戦闘機




米空母に着艦するロシア海軍のMiG29というこれまた仮想戦記のような構図
MiG29Kはソ連海軍のコンペに敗れたがインド海軍に拾われて結局ロシア海軍の
導入によって本国にも返り咲いたという複雑な生い立ちを持った機体




カタパルトが始動してまさに射出されるMiG29




MiG29の操縦感は見た目の印象に反して意外に軽く低速性能も高く失速にも強い
反面加速は鈍くエンジンは若干非力という印象
これはシミュレーター作者さんの主観なのかそれとも実際旧ソ連機、
ロシア機は総体にエンジンが非力という傾向があるのかは興味があるところだ




燃料最大積載量は6トンと非常に多いわけでもないので
どちらかというと局地戦闘機、艦隊制空戦闘機という考え方なのかもしれない
一応6トンでフェリー1800海里という諸元ではあるらしいが積極的に攻撃に出る性格ではないようだ




MiG29のコックピット
目を引くのはパネル右上の「鳩時計」
アナログの主計器盤に後付けでデジタルのアビオニクスを
くっつけたためにこういう形状になったのかもしれない
これもジンバルが実働していることに注目




MiG29Kの飛行特性で面白いなと思ったのはテールヘビーなこと
進入速度が遅すぎるとこのようにお尻から沈んでいく
低速で操縦するときには常にお尻を気にしていないといけない



2016年10月22日
















Previous Topへ Next





site statistics
青木さやか