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鏡面仕上げのガンブルーという塗装技術を試してみた
〜モーゼル・シュネルホイヤー、トカレフでテスト

Metal Blue

鏡面仕上げのガンブルーという塗装技術を試してみた〜モーゼル・シュネルホイヤー、トカレフでテスト

時々思い出したように昔愛用していたモデルガンなどを引っ張り出してくる…の第9弾

金属塗膜塗料のスプレーでどれくらいの金属感がでるか試してみた結果は…
Webに上げたいなら塗装が上手くなることより写真が上手くなる方が先決だね…

先日修復したモーゼル・シュネルホイヤーは動作は完璧になったけども、最後に塗装を施したところでちょっと悔いが残った。

元々のメタリックスプレーが剥げかけた上から修復もしないで、メッキシルバーのスプレーの塗料を筆にとってブルーが剥げたウエザリングを施した結果、ある意味リアルにはなったがザクザクにブルーが剥げて傷だらけになって戦場に放り出されたような雰囲気の銃になってしまった。

モーゼルの性格には合っているのでそのままでも良かったのだけど、やっぱり観賞用にはもう少し綺麗なフィニッシュであって欲しい。

ということでモーゼルの塗装をやり直すことにした。





使うのはこの三種のスプレー
Webでいろいろ調べてみてROVALの亜鉛メッキスプレーをかけて
ブルーをかける方法とこのパーカーシールとメタルパーカーの組み合わせが候補に残った
塗膜が強そうなのはこの組み合わせ、メタル感が強いのはおそらくROVALの方だと思う




パーカーシールを三度塗りして1週間放置して塗膜を
硬化させて金属工具でヘラがけをしてピカールで磨いた
すごい手間だったがその出来上がりはこんな感じ




メタルパーカーはブルーを表現するための青味の強い塗料だが塗ると逆に
昔の青クリア塗料の反射のような紫になるだけで
リアリティがなかったので結局磨きの後塗り直さずに放置した




ヘラがけして研磨すれば鏡面塗装になるという評判は本当だった
カートリッジが映りこんでいる




映りこんでいるし確かに鏡面なんだけど色味は二流化モリブデンの
グレーっぽい色味で金属感というより鉛筆の芯の黒鉛のような黒光りの仕方なのが残念
Webに「本物のガンブルーみたいだ」と絶賛する声があったが残念ながらガンブルーとは程遠い
黒染めのポリッシュっぽくはあるのでS&Wのポリッシュブルー
ではなく軍用拳銃の黒ならリアルかもしれない




でもね背景が変われば写真は雰囲気が変わるんですよ
背景とグロスの光量のコントラストで雰囲気も変わるし
背景に写っているもののイメージによっても変わる




背景がくらい色になると銃身のグロスの光などが写真にくっきり映る




さらに自然光の照明だけでなくレフも入れることで鏡面のポリッシュが強調される
自然光なので白みが強い光だが照明や写真の色温度によって青味もだせると思う




モーゼルの見せ場のひとつであるマガジンハウジングにレフを入れたところ




この写真を見たら鉛筆みたいなしょぼい光り方をしているなんてわからないかもしれない
結局Webにあげるなら塗装が上手くなるより写真が上手くなった方が良いということになる
写真はともかく手に取った時の実感をもうちょっと
リアルにしたいのでやはりウエザリングをすることにした




ただし前回のウエザリングはちょっとやりすぎたという反省があったので
どうやったらリアルなウエザリングになるかトカレフでテストした
ニッケル風のメタルスプレーを30年前に施したがこれがザクザクに剥げていたので
下地の黒ABS肌が見えていたのを隠す狙いもあったし近いうちに塗装を剥がして
ROVALを使用したリアルなブルー塗装のテストをしたいと思っているので
ちょうど練習台にいいと思った




エッジにメタルスプレーのシルバーを置いてブルーや
ニッケルメッキが剥がれた雰囲気をテストしてみた




このニッケルスプレーはもともとメタリックなのだが
シルバーをおくことで金属光沢が増したような感じがある
これも錯覚かも




やってみてわかったのはメッキシルバーのスプレーを
塗料皿に吹いてそれを筆でとって塗っているのだが
塗るよりも筆をほぼ半乾き状態にしてハイライトに
まぶすように空塗りした方がリアルになることが判明した
フレームのお尻はペタペタ塗った結果でスライドのエッジは空塗りした雰囲気
スライドのエッジの方がリアルだと思う




べったり剥がれて黒字が出たところは
仕方がないので塗ったがそこ以外は案外リアルになった
やりすぎなれけばこれはありだと判明




背景入れたらこんな感じ




さらにレフを入れたらこんな感じ
これも写真の腕前次第かなぁ




一発テストをしたらだいたい勘どころがわかったので
シュネルホイヤーに早速ウエザリング実施




グロススプレー&ウエザリングのシュネルホイヤーの右側プロフィールカット




やはり各エッジとバレルエクステンションレールなどの
出っ張っているところ中心に塗るのではなくほとんど乾いた筆で
何度も空塗りしてハイライトをおく感じで塗装




鏡面仕上げピカピカの黒鉛筆みたいな色味でげんなりしていたが
ブルーが剥がれた雰囲気が入るだけで急にリアルになった
やりすぎなければリアルだと思う




レフ入れアンド写り込み入れアンドウエザリング…青く見える…といえば見える?
実物は全く青くない




バレル根元の光具合とマガジンハウジング、エジェクションポートの剥がれ具合に注目




悩ましいのはマガジンハウジングでここに写り込みがあることで
金属感がでるのだがここにウエザリングをしないとリアリティがない
迷った末少しわかるような剥げウエザリングを実施
実戦を経験せず製造後割とすぐにコレクターの手に渡った…
というコンディションのモーゼルになった




エジェクションポート、バレル、トリガーガード周りの雰囲気




これもレフ入れてみました
Webの評判と違って鉛筆ブラックにはややがっかりだったが
まあ割と満足のいく仕上がりにはなったもののこのシルバーが
ガンオイルで剥がれてしまう衝撃の結末も判明
塗るんなら触るな…触るんなら塗るなというモデルガンの矛盾律を再確認した



2017年11月22日
















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青木さやか