本当のブルーイング再チャレンジ〜Colt 25 Autoと、いよいよMilitary & Policeにチャレンジ
時々思い出したように昔愛用していたモデルガンなどを引っ張り出してくる…の第15弾
完全に忘れていたブルーイングのコツを少しずつ思い出した…
前回マルシンのメッキモデルのColt 25 Autoがなんとなく錆び錆びのくすんだ色になっていたので、リフレッシュしてブルーイングをかけた。
概ねいい雰囲気になったのだが、肝心のブルーイングをムラなくかけるコツが30年の年月により私の記憶から失われてしまい、まだらブルーになってしまった。
これはこれで使い込んだ感じで悪くないのだが、昔はどうやっていたんだっけ?…というのが気になっていてずっと考えていた。
ちょっと思い出してきたのは、筆塗りはムラをわざと作ってケースハードゥン風に仕上げる時に使い、ムラなくブルーにしたい時にはウエスにアルミブラックをたっぷり染み込ませて、ブルー液を表面に載せるようにゆっくり押さえながら塗り込む方法がよいということだった。
また一度に目的の色味に仕上げようと思わないで、何度も乾いては塗りして表面に軽くススが付くぐらいまで反応させてすぐに液だけを水洗いで落とし数時間乾燥、その後で磨きの作業に入るという手順を…何度か失敗するうちに思い出してきた。
25 Autoのスライドがケースハードゥン調のまだらになっていたがやり直した
まだ完全に均一なブルーではないがかなりコツは思い出してきた
コンパウンドで磨いたので表面はピカピカのブリリアントブルー
クララが立った!…じゃなくてスライド面は顔が映るような光沢
やはり女性がハンドバッグに忍ばせておくような用途の拳銃なので見た目はこういう華やかさがほしい
金属のブルーイングのコツもなんとなく思い出してきたところで次のチャレンジへ…
最近塗装やブルーイングにこだわっていたのはこれにチャレンジしたかったからだ
前に最近入手したチーフスペシャルを少し取り上げたが同時に入手したコクサイのMilitary & Police
ABSモデルで表面はピカピカにポリッシュしてある
グリップはローズウッド製のグルーブなしのスムーズグリップに交換している
空撃ち用のカートリッジ比較
右がコクサイ製で左がドラグーン(旧マルゴー)というメーカーのもの
ダミーカートリッジにこだわるのは新しいリボルバーの金型のシリンダーインサートの形状が変わったから
新しい金型ではかなり弾頭が見えるようになったのでリボルバーは
やはり銅製のジャケットの弾頭が見えるカートリッジを入れたい
このコクサイのミリポリ(Military & Policeをテッポ好きはこう呼んだ)は1984年頃の金型でかなり古い
が、2000年頃の旧コクサイが倒産した前後ぐらいにかなり手直しがされて
昔のオモチャっぽかったコクサイリボルバーとはだいぶ雰囲気が変わっている
見た目上一番改善されているのはシリンダー上部のサイトが載ったフレームが
昔のコクサイ製は異常に太かったためにS&Wリボルバー独特の
シャープな雰囲気がまるでなかったのが改善されたということがある
しかしコクサイ製のアカンところはそのフレーム上のアイアンサイトに
盛大にバッチリパーティングラインが残っていてこれがまたオモチャっぽい雰囲気を醸している
これをテッテ的に磨いてパフだれした雰囲気まで持っていった
昔の金型は357マグナムのM19とシリンダーが共用だったのでミリポリにしては
やたらシリンダーが長くまるでマグナム鉄砲みたいなカコ悪さだったがこれもリアルサイズに改善された
そのシリンダーの開口部はよく見ると少し縁が盛り上がっているような金型だれが起きている
写真を撮った時には気がつかなかったがこれが後でどう祟るか…結局修正しないといけないのか…
気になりだしたら止まらない性分なので結局塗装をやり直して治す羽目になるだろうなぁ…
コクサイ製のもう一つアカンところはトリガーガードの内側のパーティングラインが
削られてはいるのだが削っただけで全然磨いていない点だ
外側は綺麗に磨かれているのだがそこまでやるなら内側も磨こうよ…ということで
ここもパフだれの雰囲気まで磨いた
後で部品を無くした時のための証拠写真…じゃなくてS&Wのメカのプロフィール
構造は前に紹介したマルシン製のM686とほぼ同じだがS&Wは1899年にはほぼこのメカを完成させていた
このモデルガンは80年頃のミリポリがモデルになっている感じだが19世紀末から追加されたのは
ハンマーブロックアームだけで他はほぼ原型の時にこの形になっている
すごい長命なメカだと思う
コクサイの金型はインナーの金属フレームのてんぷらっぽいメカから
フレーム一体整形のリアルな形状に改善されている
このフレーム、シリンダー、サイドパネル、ヨーク、サムピースをインディパーカーシールで塗装
いろいろ検討したが結局ムラなく薄く塗れて光沢も表現できるこの塗料を使うことにした
S&Wのリボルバーだもん…顔が映るぐらいまででないとリアリテイが…
この塗料は最低一週間完全乾燥して塗装面を硬化させてから磨きに入らないと
痛い目にあうことを過去何度か思い知らされている
だから今は乾燥するのをひたすら待っている状態
そして金属部品のハンマーとトリガーは黒染めを剥がしてケースハードゥン調のブルーイングに挑戦する
60年代の仕事が丁寧だった頃のS&Wにはそういう 仕上げがあったはず
このためのこれまでの塗装・ブルーイングのチャレンジであった…
うまくいったかどうかは次回を乞うご期待
次回違う話題を取り上げている時は「きっとうまくいかなかったんだな」と思って少し同情してあげてください
2018年3月17日
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