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MGCガバにBARSTOのロングバレルを装着するという古典的なカスタムを
今更やってみた〜金属感を出す塗装はやはり難しい

MGC PIN GUN

MGCガバにBARSTOのロングバレルを装着するという古典的なカスタムを今更やってみた

時々思い出したように昔愛用していたモデルガンなどを引っ張り出してくる…の第18弾

金属感を出す塗装はやはり難しい

先日MGCのメッキガバのバレルに亜鉛メッキスプレーを塗装して見事に撃沈した話を書いた。

MGCのガバは古いモデルガンで、ヘビーウエイトでもないしABSのメッキで、しかも元々オープンデトネーター方式だったのが、あまりにもジャムが多いのでCP方式に改造したものだった。

ジャムが多いというのはどれくらいかというと7発の弾倉一本をジャムなしで撃ちきることは10回に1回、いや15回に一回ぐらいだったかな。
大抵は1発か2発はカートリッジが詰まって「手動式自動拳銃」の名をほしいままにしていた。

特に初弾がジャムるともうテンションだだ下がり…
オープンデトネーター方式は発火させると音もデカイし銃口から火花も出るのでこの方式の良さはあるんだけど、「手動式自動拳銃」はさすがに萎える。

今はもうモデルガンに火薬を入れてバカバカ撃ちまくるようなアクティブなガンマニアではないので手動でスライド操作した時に排莢がつまらなければ別に気にならない。
しかしこのMGCガバにはもう一つ問題があって、メッキの上からクリアブルーみたいな塗装がされていてすごくわざとらしいブルーだったのだが、このクリアブルーが触っていると見事に剥がれてきて青銀マダラガバになっていてとってもカッコ悪かった。
中途半端な塗装してくれるならちゃんとブルーイングするか、そうしないならもう銀色のままで出荷して「自分でブルーにしてね」とやってくれた方が良かった。

なんせ35年前のモデルガンなんで、当時は本物のテッポがどんな色してるかなんて映画でしか知らないガンマニアばっかりだったからみんなこれで納得していたけど、いろいろ資料が手に入ってくると、それに海外で実銃射撃ツアーなんかを体験してくる人も増えてくると
「こんなペンキみたいな青い色じゃないんだけどなぁ」
という感想を言う人も増えてきた。

ハゲチョロケになったガバの塗装を剥がしてガンブルーをかけた。
そのブルーも30年の年月を経てまたマダラになっていたので、この前またブルーをかけなおした話は書いた。

ブルーはかけたが、あのガバは軍用モデルではなく市販モデルの「MarkⅣ/Series70」なのでバレルはステンレスシルバーなのが結構ポイントだ。
それも結構ポリッシュされたピカピカのシルバーだ。

模型用塗料の銀色を塗ってごまかすには、エジェクションポートはあまりにも目立つ。
それゆえのローバルスプレーでのトライだったのだが、あの塗料はやはりそのままでは使えない。
薄めて他のクリア系の塗料と混ぜてエアブラシで使うのが正解のような気がする。
いずれやってみたいけど今は他の方法を模索している。





このあいだのガバのバレルはローバルで一応金属っぽい銀色になったが
別の塗料を試すためにBARSTOのロングバレルを用意した




80年頃のガバのカスタムモデルってこういうものが多かったよね
標準の5インチバレルとBARSTOの7インチバレルの比較




ネタ元はこれ
MGCのガバの競技用カスタムでボールピンガンというニックネームがついていた7インチバレルモデル
80年頃にいっぱい出ていたカスタムモデルガンの一つで今ではこれはもう部品取りのジャンクになっている
この銃口はコンペセイターじゃなくて7インチバレルにマズルウエイトをつけただけのカスタム
重しを外せば中身は7インチのバレルだが残念ながらABS製




今度は以前に紹介したアサヒペンのメッキシルバーのスプレーを試してみた
結果は思わしくない
塗った当初はメッキっぽいシルバーになって「これは使える」と思ったが
乾燥するにつれて銀色の粒子が沈殿するのか結局ラメ銀みたいな色になってしまう
それで2000番のサンドで磨いたり、コンパウンドとかピカールとか
いろいろ試してみたがどんどん色が沈んでしまう




磨きをかけすぎてエジェクションポートのBARSTOの刻印はエッジが剥げてきた




この7インチバレルのカスタムは某銃器雑誌のトップリポーターがカスタムガンを
毎回記事で取り上げた影響で80年頃の半ばに本当に流行っていた
それでみんなこんな銃口が飛び出したモデルガンとか持っていた気がする




7インチバレルをスライドオープンすると本当に銃身が長い




銃口側に寄るとこんなイメージ
今見るとなんだかバランスが悪い気がするけどこの当時はみんなこのバランスを求めていた




4インチバレルのリボルバーとの比較
S&Wで対抗できるのは6.5インチモデルかな




銃身の輝きをお楽しみください




エジェクションポートの反射をお楽しみください
















ステンレスはやはりモデルガン専用のカスタムメーカーが販売しているスプレーの方がいいのかもしれない
他のブログの作例にあるような金属感を求めて試行錯誤は続く




ところでガンブルー(ガンブラック)のことである
30年以上前のメーカーはABSに塗装またはメッキプラス塗装で
ガンブルーの雰囲気を表現しようとしていた
MGCガバと並んでいるのはガバより少し古いMGCのS&W M59
メッキシルバーの上から青黒い半クリアのような塗装をしている




光を反射させるともろにクリアブルーで
「この青さがわざとらしい」と当時でも評判はいまいちだった
でも実銃を知らないマニアが大半だったので皆それなりに納得はしていたが…




ガンブルーは光を反射していない時にはやはり真っ黒い色をしているが
MGCブルーはどのアングルから見ても「青い塗料」
このガバもブルーイングをする前はこのM59と同じ色をしていた




このM59は35年以上前のモデルガンにしては、しかも発火済みにしては
保存状態は良いと思うがそれでもこの青黒い塗料はこんな風に剥がれてきている
この時代のメッキモデルは結局いつかブルーイングしないといけない




こちらも今では絶版になっているスズキ製のガバとツーショット
スズキやマルシン、コクサイのブルーの表現はメッキの上から
青黒ではなくなぜか茶色っぽいクリア塗装がされていた




なぜ茶色なのかよくわからないがこちらを採用するメーカーの方が
多かったのはこの当時のコンセンサスだったからなのかもしれない
このスズキのガバもフレームシルバーモデルのようになっているが
そうではなく実際にはフレーム部分の塗装がほぼ剥がれているだけだ


BARSTOのバレルを積んだモデルガンとか、メッキ塗装のモデルとかこういう古いモデルガンが次々と出てくるのは、ひとえに私が30年近く休止中の元テッポ好きだからということに尽きる。

この20年近くテッポを取り出していじることすらなかった。
つい最近またいじり始めたので、こういう古典的なネタならいくらでも出てくる。




2018年4月17日
















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