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気になっていたことをいくつか片付けた
〜ローマンのグリップをローズウッド風に、
チーフのハンマー・トリガーをケースハードゥンに

Grip and hammer

気になっていたことをいくつか片付けた〜ローマンのグリップをローズウッド風に、チーフのハンマー・トリガーをケースハードゥンに

時々思い出したように昔愛用していたモデルガンや新しいモデルガンを取り出す…の第21弾

もうテッポのページみたいになってきたここだが、またまたテッポの話題を続ける。

【第1話】Colt New Lawmanのプラグリップ丸出しのグリップパネルに塗装して木の雰囲気にした

先日入手したS&W センチニアルのグリップパネルがABS製だったのが気になったが、木製グリップに交換できない事情があったため塗装でなんとかした話を書いた。

この結果が案外うまくいったので気を良くして他に気になっていたグリップパネルもなんとかしたくなった。

同じくグリップがいかにもモデルガンくさいABS発泡成型のちゃちなパネルなんだけど、本物のコルトのウオルナットグリップはなかなか手に入らないし、高価だししかもグリップの形状が違うので無加工で着かないことも分かっているので、そういう茨の道を選ぶよりもプラグリップを塗装でなんとかしようという衝動が湧き上がってきた。

それがこの昔のコクサイ製のコルト ニューローマンだった。





前回取り上げたColt New Lawman
破損したフレームを修理してすっかり気分良くなっていたが
グリップがいかにもABS発泡成型でプラパネル丸出し
黒アクリルで木目を描いたりごまかしていたが気になるものは気になる




先日センチニアルでうまくいった木グリップ塗装をこのローマンでもやってみた
ローマンのグリップは元の色合いが少し暗めの色目だったので紫檀風に仕上げてみた
上のミリポリのグリップについているのは本物の紫檀(アフリカンローズウッド)
下のローマンはABSに塗装




紫檀(ローズウッド)は室内だと真っ黒に見えるが
太陽光だと赤っぽい木目が浮き上がるのが特徴
ABSは先日うまくいったアクリル木目を描いた上からクリアオレンジを吹いて
アクリルで木目を重ね塗りする方法で仕上げている
少し色目が黄色っぽくなってしまったがほぼ狙い通り…かな




Colt New Lawman全景
グリップの雰囲気が変わっただけで急に高級感が出てくるからこの影響は侮り難い
できれば本物の木のグリップにしたいところだがこれに合う本物の木グリップがないので仕方がない
グリップの形が違うだけでなくグリップを固定する亜鉛合金フレームの張り出しが邪魔なので
コルト型の本物の木製グリップはどれも高価だし加工も大工事になってしまう




実銃のコルトタイプの木製グリップはグループが彫り込みのレリーフではなく
浮き彫りなので加工が非常にめんどくさいのか高価なものが多い
またそのせいか硬めの材質のアメリカンウオルナットのグリップが多い
固い木材といえば紫檀や黒檀もなかなかの硬さのはず(確か黒檀は水に沈むとか…)
その浮き彫りグループグリップも紫檀製はあり得るはず…見たことはないけど…




コクサイのローマンがステンレスモデルだったので暗めの色合い紫檀が似合うはず…
ということもあるけどベースの茶色が暗めの色だったのでアクリルの木目下地を塗っていたら
もうそれだけでも結構暗い色になってしまったので紫檀が似合うはずと方向転換したのが本当のところ




手順はカッターで木目の凹凸を彫ってアクリルで木目を描いてはシンナーでこすって筆の跡を消す
その上からクリアオレンジを吹いてさらに黒とダークブラウンのアクリルで木目を描いてはシンナーでこする
さらにコンパウンドでピカピカに磨いて一度つや出ししてから1000番ぐらいの水ペーパーでこすって
半艶消しの雰囲気にしてニスの塗装も擦り切れたような雰囲気ににした




その木目の雰囲気がこんな感じ




どう?なかなか紫檀でしょ?








先日同じ手法で木製グリップの雰囲気を出したセンチニアルとツーショット




ほぼ同じ手順なんだけど塗り重ねの回数や仕上げの水ペーパーの
有無などの差だけでこのニュアンスの違いを出せる
昔取った杵柄ですからな


【第2話】コクサイ製S&Wのチーフスペシャルのハンマーとトリガーをケースハードゥン風に

私の原点の一つであるSMITH & WESSONのChief Specialを入手した話も以前に書いた。

このチーフがABSテカテカだったことに衝撃を受けて、いろいろ塗装の試行錯誤をした話は相当の回数をかけて書いた。
結局十分な金属感を得られる塗装法が見つからなかったということもあるし、実物の色目を確認するために資料集めをしていて気がついたのだがS&Wのグロスブルーは実際にはほぼ真っ黒のピカピカにテカっているような色目で、青みを感じるのは直射の太陽光にさらされている時だけだと判明して塗装はしていない。

色目は納得したが、このコクサイのハンマーやトリガーもメッキの上から黒の焼き付け塗装をしたようなフレームと同じ色目のテカ黒だった。
実銃のグロスブルー仕上げのチーフはハンマー・トリガーはケースハードゥン仕上げのはずだ。
最近のモデルはよく知らないが…というより最近のモデルはパーカライジング風のグレーっぽい艶消しかステンレス製が多くてこの製造も手入れもめんどくさいブルー仕上げは最近は人気がないのかあまり写真が手に入らない。

グロスブルーのチーフが人気があったのは1960年代から1980年代頃だったので、この時代はトリガー・ハンマーはケースハードゥンであったはず…
ということで塗装を水ペーパーとピカールで落としてブルーイングをかけることにした。 下地は銀メッキがかかっているのでそれを落とさないように注意して黒染めだけ落とした。





新品入手したなりのコクサイのチーフスペシャル
印刷塗装のグリップパネルとABSピカピカポリッシュには納得したけど
トリガーとハンマーが真っ黒テカテカだったのは納得いかなかった




この黒染めを剥がしてコンロで熱して5倍ぐらいに薄めたバーチウッドのアルミブラックで染めた
ラフに染めたあと色ムラの濃いところを筆でなぞってケースハードゥンの雰囲気を表現
ミリポリの教訓でこすれたらブルーが落ちてしまうのを防ぐために
どこかで読んだガラスコート剤のペルシードでスプレーしてみた
この効果についてはいずれ報告できる時もあろうかと思う




このハンマーとトリガーを組み込んだチーフ
昔のコクサイのリボルバーは部品の噛み合わせが割とガバガバだったのだが
今のコクサイはすごくシビアで特にハンマーブロックアームの
位置あわせがシビアでパネルをはめるのが大変だった
ハンマーとトリガーのケースハードゥン仕上げに注目




仕上げ直したメカに例のMacBook Proのファン修理で
抜群の成績を上げたバイクのブレーキ用グリスを塗った




先ほどの新品入手時の写真とはハンマー・トリガーが変わっただけだがずいぶん雰囲気が変わる








ハンマーのアップ
ケースハードゥン仕上げは鉄を焼き入れして自然にできる鉄の表面のサビ模様のこと
このサビ自体が赤錆を防ぐ防サビ効果があるが
薬剤の化学反応で黒染めするブルーイングと違って
熱で空気と反応するので自然な色ムラができるのが特徴
今度こそ虹色に染まっているのがわかるだろうか




モデルガンの材質の亜鉛合金は残念ながら鉄と違って焼き入れするわけにはいかない
表面の化学変化より先に材質が崩壊してしまうと思う
そこでブルーイング液を薄めてざっと染めて色ムラを筆などで表現する
ハンマーはコンロで少し焼きも入れたがコレでも結構焼き入れ色を表現できるのが面白い




ハンマーの反対側とトリガーの色
色目の変化は結構偶然に依存する
どうなるかはやってみないとわからないので気に入らなければすり落としてやり直す
それでも左右対称にはならない…その方がリアルではあるが








トラ縞のハンマー




トリガーの裏側も…
そしてトリガーガードの内側はパーティションラインこそ削られていたが
削り跡そのままで磨きもしていなかったのでこれもピカピカに磨き上げた




さらにフレーム上部のオープンサイトに有った変なシボを削り取ってここも磨き上げた
サイトの後方にはパーティションラインが残っていたのでこれも削り落として磨き上げた




チーフ右の横顔




同じく左の横顔
ちょっとした違いなのだがこれだけでもずいぶん実感が増した












最初からケースハードゥン仕上げになっていたタナカのセンチニアルとツーショット
色目はちょっと違うがタナカも薬品か塗装で染めていると思われる
サイドパネルを開けた時のハンマーの色から同じくブルーイング液を使用していると思われる




同じく自分でケースハードゥン仕上げを自分で施したミリポリとツーショット




ミリポリの時は久しぶりだったのでちょっと深く染めすぎて青みが強くなりすぎた
ケースハードゥンはどちらかというと赤っぽい色をしていることが多いので
これもそのうちやり直したくなった



2018年5月9日
















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