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ショーティ40のブルーを掛け直す
〜実銃のパフォーマンスセンター・ショーティ40についても…

Blue shorty again

ショーティ40のブルーを掛け直す〜実銃のパフォーマンスセンター・ショーティ40についても…

時々思い出したように古いモデルガンを引っ張り出してくる…の第42弾

以前ここで取り上げたウエスタンアームズのショーティ40をブルーイングし直した。

前回スライドの黒染めを剥がしてヘビーウエイト樹脂にブルーイングをかけた記事を書いたが、あれはあれで青みが出ていい色だったのだがやはりムラが気になっていた。

そこで前回のブルーを一度剥がしてブルーイングし直した。

青みは控えめになったが鉄色の黒になって、元のマットブラックを残したフレームとの対比もほどほどになった。

青みが少なくなった原因については、引き続き研究中。

ムラなく青みがつかなかったのは素材の要因かもしれないし、今回青みがつかなかったのは天候なども関係があるのかもしれない。
夏はブルーイングに向かない?
とにかく重ねれば青くなるとかドブ漬けすれば青くなるとかそんな単純なものではない。





ブルーイングし直したショーティ40の左プロフィールショット
スライドは金属感ある黒になって青みは控えめになった
スライドがカーボンスチールでフレームがアルミ合金というM4004をイメージした




右プロフィールショット




前の青い仕上げも好きだったがムラが解消できないのが気になってやり直した
金属感もましたが色目は藍から黒になった
ブルーイングをかけた時の天候が猛暑で湿度も異常に
高かったのでそういうことも色目に関係あるのかもしれない




スライドとフレームの質感の違い
カーボンスチールのスライドは実銃もブルーイングの仕上げで
アルミ合金のフレームはアルマイトかパーカライジングのようなグレーっぽいつや消し黒




例によってレフも入れてちゃんと照明をあてて撮ってみた




今度は外光ベースで撮ってみた
色温度が高い自然光なら青っぽく映るのはこれまでににも書いてきた通り




この方がスライドとフレームの質感の違いはわかりやすいかな




白バックのプロフィールショット




スライドの仕上げ直しだけでなくバレルもピカールで磨き上げてみた
実銃はステンレス製のはずなので多少金属感が欲しいと思っていたから


ところでこのウエスタンアームズのショーティ40というエアガンのモデルになった実銃について。

SMITH & WESSONのオートマチックは地味ながらそこそこの名銃だったM39から始まって、モデル名が二桁のファーストジェネレーション、モデル名が3桁になったセカンドジェネレーション、4桁になったサードジェネレーション、そしてグロックの丸コピーをしたり、賠償金逃れのグロック変形モデルを作り始めたネクストジェネレーションと大まかに分類できる。

このWAのショーティ40は40S&W弾使用と書いてあるので、このサードジェネレーションのM4004あたりがモデルになっていると考えている。

この4004のパフォーマンスセンター製のモデルが非常に近いと思われるのでちょっと調べてみた。





アメリカのSMITH & WESSONフォーラムサイトでShorty 40 PC 4006として
パフォーマンスセンターM4006の写真があがっていた
グルーブの入り方などがWAとは違うがフレームの切り込みの入れ方がかなりWAと近い
これはステンレス製の4006だがこのスチール製の4003あるいは
アルミフレームの4004あたりがショーティ40のモデルと思われる
写真はガンショップ店頭で撮影されたもので1200USドル(約15万円)の売価
ちなみにオークションサイトで850ドルというのも見つけたが日本からだけでなく
アメリカ国内でもカリフォルニア州あたりからオークションサイトで
購入すると銃規正法違反で検挙の対象になるそうだ




WAのショーティ40の銃口のアップ
実銃もクラウンはすり鉢型になっていてWAはそれを忠実に再現している




歴代のS&Wオートのモデル
左がWAのショーティ40ことM4004、真ん中がMGC製の1stジェネレーションのM59、
右がマルシン製の2ndジェネレーションのM439の銃口集合写真
M59とM439はリボルバーなどと同じラウンドタイプのクラウンだがM4004はすり鉢型に変更されている
3rdジェネレーションはみんなすり鉢型なのかパフォーマンスセンターカスタムのみの特徴なのかは不明
クラウンは発射時の銃腔内圧が急激に下がって着弾が散るのを避けるためのもので
要は銃口がフラットでなければどういう形でもいいといえばいいということになる
それで仕上げが美しいラウンドタイプから工作が簡単なクラウンタイプに変更されたのかもしれない
ならば3rdの全般的な特徴なのかもしれない




スライド、フレームがフラットなM439
9ミリ口径の8連発なのでグリップも薄くフラットな形は握りやすい




スライドの形はそのままにフレームの後半部分を左右に拡張したM59
9ミリ口径を14発もグリップに収める関係でグリップが太くなり
フレームも左右にゴツくなったがこのグリップのスペースの処理が問題だった




サードジェネレーションの4004も後半部分を左右に拡張しているフレームは同じ
パフォーマンスセンターカスタムはスライドも左右に拡張して強度をアップした
スライドが割れて射手が怪我をするという問題が当時の各メーカーの銃で起きたからだ




左がワンピースのABS製グリップに変わった4004、右がM59のグリップ
M59はダブルカラムの14連発をグリップに収めるためにグリップ後ろの
手の形に合わせる突起を省略したがこれは逆に改悪だった
このために当時のシャープシューターも皆M59で的の下を撃つはめになった




4004はグリップを物理的に細くするということではなく
エルゴノミクス的に人の手の形に合わせるという発想で改善している




ショーティ40はコンパクトガンのようなネーミングだが実際にはコンパクトモデルではない
M59との全長差も1cmもない
これがこのエアガンが4004をモデルにしているのではないかと考える理由




セカンドジェネレーションまではアンビセーフティはオプションの特注パーツだったが
4桁時代のS&Wオートは右側にもセーフティレバーがあるアンビが標準になり始めた
多分ベレッタあたりへの対抗意識からなんじゃないかな




M439とツーショット




M59とツーショット
こうして並べてみればショーティ40が決してコンパクトではないことがわかる




マルシンのM439のファイアリングピン周り
当時のモデルガンはセンターファイアではなかったので
ハンマーが叩いているのはファイアリングプレート
このプレートごとカートリッジが前進してデトネーターに激突して発火した
だからここの風景はあまりリアルとはいえない
一つ前の世代のMGCのモデルガンもほぼ同じ構造




ガスブローバックエアガンのWA製は一応実銃と同じ位置に
ファイアリングピンらしきモールドはあるがこれは飾りで
実際のエアガンのバルブはその下にある
ここをハンマーの根元で叩く




細かいことだが1st、2ndジェネレーションがスライドキャッチのテンションを
フレームの突起で受けていたのに対し3rdジェネレーションは
鋼板製の別部品のスライドキャッチテンション受けに変わった
この突起がへたったらフレーム総とっかえだったのが部品交換でクリアできるようになった
実銃もいろいろ実用性がアップしているということだ




毀誉褒貶もあるS&Wのオートだがこうした成長の歴史を知ると
それなりに魅力的に見えてくる
















WAは全体をマットブラックで仕上げていたが、実銃は全黒のモデルは
スライドとフレームが鉄製の4003かフレームのみアルミ合金の4004がラインナップされている
これは4004をイメージしてフレームはつや消し黒のままにしている







2018年9月9日
















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青木さやか