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Beretta M92Fを入手した〜今回は最初からダミーカートモデル、
ロッキングブロックメカありバージョン

92F

Beretta M92Fを入手した〜今回は最初からダミーカートモデル、ロッキングブロックメカありバージョン

こういうものを入手した。

マルシンの35周年記念モデル・Beretta M92F ダミーカートモデル。

マルシンのホームページで見たら会社設立は1958年となっていたから、この35周年記念モデルは1993年に発売されたことになる。
当時14800円也だったかな。

概要はダミーカートモデルで無発火。
同社のガバはダミーカートモデルといってもカートがダミーなだけで、ショートリコイルのロッキングメカを再現してくれていなかったから、自分で工作して再現したことはどノーマルミリガバの項目で書いたが、この記念モデルはさすがそういうだけあって、カートがダミーなだけではなくちゃんとベレッタM92の特徴的なショートリコイルロッキングメカを再現してくれている。

93年頃といえば私個人はモデルガンからエアソフトガンにシフトしていた時期だから、こういう精密モデルが当時出ていたなんて不覚にも知らなかった。

刻印も正確だし、マルシンのベレッタの弱点だったトリガーの形が変というところも修正されている感じ。





箱出しのマルシン35周年記念モデル ベレッタM92F
グリップパネルはちゃんとベレッタの三本矢の刻印が入っているし
スライドにもしっかりPietro Berettaの刻印が入っている
カートは付属のダミーカート




昔のモデルガンはABSの黒テカだったがこのM92Fは
表面がマットブラック仕上げになっていてリアル
ただしヘビーウエイトではないので重量は若干軽い




ダミーカートモデルの醍醐味はエジェクションポートにカートがスタンバイしている姿
ベレッタは特にエジェクションポートが大きいのでこのフォルムで実弾と同じカートが
次弾にあがっているとテンションが上がる
火薬ブローバックにもガスブローバックや電動にも飽きたマニアが最後に辿り着くところか




この記念モデルのいいところは最初からショートリコイルのロッキングメカが再現されていること
閉鎖時にせり上がってくるロッキンブロックは実際にスライドをロックしている
発火モデルでこんなことをしたら初弾でバレルが割れてしまうが
ダミーカートだとこういうことができてしまうんだな




テイクダウンレバーを下げてスライドグループをフレームから外しバレルを
前進させようとするとロッキングメカががっちり噛み合ってビクとも動かない




バレルの土台レール部分のロッキングブロックプランジャーを押すと
ロッキングブロックが下に下がってバレルとスライドのロックが解除される




実銃でも発射時はロックされた状態で弾丸が銃口を通過しバレル内のガス圧が
充分下がったところでバレルとスライドが後退してフレームに
ロッキングブロックプランジャーが押されロックが解除されて排莢が始まるという動作をする
そういう実銃の動きとその部品形状を正確に再現している




バレルの下に差し込まれた(シャフトなどで固定されていない)ロッキングブロックと
ロッキングブロックプランジャーの形状はこのメカの元祖のワルサーP38とそっくりだ
下の写真はワルサーP38実銃のロッキングブロックのアップ




そしてこのマルシンのM92FはスズキのベレッタM92SBの金型を受け継いで
それを改修して作られたものだがスズキのベレッタM92SBといえば
日本のモデルガン業界でオートマチックセーフティメカを最初に正確に再現したモデルガンだった
マルシンのベレッタもちゃんとそのメカを引き継いでトリガーを引き切ったときにだけ
オートマチックセーフティがせり上がってきてファイアピンのロックを解除する
無発火モデルだからファイアピンは当然ブリーチを貫通していないが
それでもこういう安全装置をちゃんと再現してくれているのがグッとくる




付属のダミーカートは9mmパラの装弾のサイズを正確に再現している
ルガーの無発火金属モデルガンに付属するものと共通のようだ
刻印には9mm Lugerとあるがゲオルグ・ルガーが師匠のボーチャードの
開発した8mmボーチャードを改良してルガーP08を開発するときに
8mm弾では威力不足で軍用に不適格と判断して1mm大きい9mm弾を開発した
このときに「9mmパラベラム」弾という命名をしたのが今日の名称の起こり
だから9mmパラ弾という言い方もするが9mmルガー弾という言い方もする、同じものだ
ちなみにパラベラムとはラテン語の成句で「Si Vis Pacem, Para Bellum」
(汝平和を求むならいくさに備えよ)からきている




ブリーチはのっぺらぼうでファイアリングピンは貫通していない
ここにカートがチェンバーに押されてはまり込みエクストラクターがリムに噛んで発射準備完了となる
ダミーカートかセンターファイアでないとこういうところは正確に再現できない




(上)スズキのベレッタM92SBと(下)マルシンのベレッタM92F
スズキは可動するロッキングブロックやオートマチックセーフティをこのM92SBで業界最初に再現した
これはその記念すべきモデルでスズキ廃業後はマルシンがその金型を引き継いで
ベレッタM92F、M92FS、ドルフィン、ブリガーディアなどをリリースしている




サイト周りの比較(左)マルシンM92Fと比べると(右)スズキM92SBはサイトが細身
実銃のFとSBにもこういう差があるのかは不明




(左)マルシンのオートマチックセーフティは黒染めだが(右)スズキのオートマチックセーフティはメッキパーツ
他にアンビセーフティを固定しているイモネジがマルシンは2本なのに対してスズキは1本
これは実銃もこういう差があると聞いたことがある
実銃はイモネジではなく割りピンを差し込んで固定してあるがこのピンが抜けて
セーフティが脱落したのが米軍制式拳銃トライアルのときに
問題になったから2本に増やされたと聞いたことがある




SBとFの違いで皆が知っているのはトリガーガードが丸からスクエアタイプに変わったのと
グリップパネルにセーフティ操作の邪魔にならないように切り欠きが追加されたということか
これは実際にはほとんど性能にも操作性にも貢献しないがSmith & Wessonなどに
粉をかけられた米軍調達係の役人のイチャモンに対応しただけのようだ




スライド刻印の比較
まだ商標問題でモデルガン業界が大荒れする前のモデルなので
どちらもしっかりPIETRO BERETTAの刻印が入っている
(上)のスズキのSBにはモールドでヘアラインがしっかり入っている
今から見ると大袈裟なヘアラインで思わず削り落としたくなるが
ABSテカテカモデルが主流だった当時は画期的なことだった
(下)のマルシンFはヘアラインではなくマットブラックな仕上げになっている




グリップ形状の比較
(左)マルシンのFは(右)のスズキSBにはないグリップパネルの切り欠きがある
そしてマガジンにバンパーが追加されグリップスカートが前に曲がってカーブになっている
SBのグリップでも充分大きいし日本人の平均より手が大きい私でも充分なグリップだが
手がでかいメリケンに合わせてグリップをデカくせよ、そしてスカートを前にカーブさせて
手にフィットさせよという役人のイチャモンでこういうデザインに変更された
これも操作性にほとんど貢献しないばかりかS&WのM59で問題になったブラインドシュートで
的の下を撃ってしまう問題をベレッタにももたらした改悪だった




紆余曲折があって結局米軍の制式拳銃はベレッタM92FのちにはM92FSをベースにした
M9ピストルに決まったわけだがテッポ好きは「SBのままでよかったんちゃうの?」という陰口を言う
米軍のトライアルの話はおもろいのでそのうち詳しく書くかもしれないけど
バトルプルーフで磨かれたM92SBと役人のイチャモンで変形したM92Fと比較すると色々面白い




ところでスズキとマルシンの比較の話に戻るとスズキのもう一つ画期的だったのがこのパッケージ
スズキのM92SBの箱は実銃のベレッタ社の箱とそっくりのデザインでよく見ると
小さく「SUZUKI PRODUCTS」と書いてあるがそこ以外は全くベレッタ実銃と一緒




箱の中が安物のスポンジばりになっていてカートの箱と
マガジンがこのボール紙の三角の中に入っている
中央にトリガーガードを固定するベレッタマーク入りの突起があるのも実銃の箱とそっくり
中で予備マガジンやサービスカートがゴロゴロしてブルーイングを
傷つけないようにこの三角ボール紙が入れられていたようだ




それに比べるとマルシンの箱はいたってそっけない




実際にはビニールの袋に包まれているわけだがそれにしてもそっけない
いや箱を買っているわけではないのでどうでもいいのだがスズキの
気の遣い方を見るともう少しなんとかならんかなとは思う




ベレッタの伝統のカートリッジインジケーター
エキストラクターの上に溝を切って赤い塗料を流し込んである
カートを装填するとエキストラクターが外に押し出されこの赤が
見えるので装填されているかどうかがわかるというメカ
一見良いデザインのように見えるが実際にはワルサーの
インジケーターと違って暗いところでは役にたたない
ターミネータ2でもT1000がM92Fを手にしてスライドを少し引いて
チェンバーに初弾が装填されているか確認するシーンがあった
このデザインは結局そういうことをしないといけない




(上)は米軍に制式採用された実銃のM9ピストル(下)はマルシンのM92F
見た目上の違いは制式拳銃を表すU.S.9mm M9という刻印があるかないかだけの差だ




こちらは(上)実銃のM92FSと(下)マルシンのM92F
FとFSの差はハンマーシャフトヘッドがFSでは大きくなってスライドが割れても
ヘッドに引っかかって止まるという安全策が追加された点だがこの違いは外観からはわからない
外観上の違いはバレル下のダストカバーがFは銃身と平行だが
FSからはわずかにテーパーがついたということぐらい
ほとんど間違い探しの世界だ




このマルシンのM92FとスズキのM92SBをおいおい塗装などで
タッチアップしていこうと思っている
M92Fは軍用ではなく民間モデルだからこの実銃の写真がリファレンスになると思う
軍用も民間用もさして変わらないが完全なマットブラックの軍用に対して
民間用の方が若干ポリッシュがかかっているような艶がある




何よりもマルシンM92Fはヘビーウエイトモデルではないので重量が足りない
マガジンを抜くといかにも軽いので少しウエイトを入れることにした
といってもウエイトを入れられるスペースは限られている
無発火モデルだから銃身の中が完全に無駄なスペースなので
ここにウエイトを入れることにした




例によってハンダウエイトを二本作ってバレルインサートの上下に入れて接着剤で固定した
無発火モデルなので銃身は完全閉鎖でもいいのだが流し込むと
さすがに変形するだろうからこのスタイルにした




あとはスペースがあるとしたらグリップパネルの中ぐらいしかない
ここにもみっちりとハンダウエイトを整形して固定した




ところで実銃通りのメカを再現しているなら是非やってみたい実験があった
何かの映画で見たベレッタのテイクダウンレバーを解除すると実弾装填状態でも
スライドグループが前に抜けてしまうのは本当かという実験
銃を突きつけられた主人公が相手の銃の銃口を押さえて発射不能にして
あっという間に分解してゴミ箱に捨ててしまうというシーンがあったが
あんなことが本当にできるのかと思ったができるらしい
ただし実弾を装填してハンマーもコックされている状態で相手の銃を掴むのは
やはり自殺行為なので銃器に詳しい人ならやらないだろうが…




マルシンのM92Fは無発火モデルだがそれでも装填と排莢がとてもスムーズでジャムがない
エキストラクターとエジェクターの関係が安定しているのか排莢されたカートはすべて同じ位置に落ちる
これはオートでは大事なことであちこちにカートが散らばる銃はジャムが多い傾向がある




そういえばアルタモントの木グリがあったのを思い出した
久しぶりに押入れから出してきて装着してみた




ベレッタのM92Fはどちらかというとスパルタンなイメージの銃だが
赤みの強い木グリをつけるとイメージが変わる
ちょっとブレードランナーのブラスターっぽいと個人的には思っている







2019年5月19日
















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