S&W Model No3ことフランクリンミントのワイアットアープの銃をタッチアップ(3)
Smith & Wesson Model No.3のタッチアップの話がさらに続く。
ワイアットアープの銃ことMod.3 Americanを磨いたり手入れしたり、オイル差したり重り入れたりという話を書いたが、まだ気になっていることがあったのでやってしまった。
実銃について気になったことがあったのでそれについてもいま調べているところだが、とりあえず目の前のモデルガンの方を片付けることにした。
実銃の話は次回…気が変わらなければ…
CMCのピーメのカートリッジをModel 3用に削って装填できるようにした
先日はとりあえず削って装填・動作できることを確認しただけでヤスリの跡がザクザクだったが
もう少し見られるように磨いて弾頭部分はアルミブラックで鉛色に加工した
プライマーも奥に引っ込まないように詰め物をした
こうしてカートリッジっぽくなった
実銃のModel 3のAmericanはColt 45 S.A.Aの45Long Coltよりも
口径は同じだが薬莢の全長が短い44S&Wというカートを使う
だからモデルガンのカートリッジもS.A.A用のカートリッジが
少し長すぎるので全長を短くしたら使えるようになった
シリンダーから鉛色の弾頭が見える
これなんだよねー、リボルバーは…
ブレークオープンするとせり出してくるカートの雰囲気
そのブレークオープンした時にエキストラクターがまた引っかかるトラブルが起きた
今回は閉鎖の時に引っかかることはなかったが
バラしてみた結果エキストラクターカムのギヤがナメていることが判明
前のオーナーがエキストラクターシャフトが緩んだ状態で無理に閉めたためにナメたようだ
これは中古品なので仕方がないし交換部品が手に入らないと直しようがない
表面のメッキに何箇所か打撲傷の剥げがあったがここにホームセンターで
入手したメッキシルバースプレーを筆にとってタッチアップした
打撲傷を消すことはできないがこのフランクリンミントのモデル自体が
実物のキズまで正確に再現した…という触れ込みなのでこれも実銃のキズかも…
というぐらいの雰囲気にはなったと思う
前回はバレルにハンダウエイトを仕込んだがまだ重量が
足りないのでグリップにもウエイトを仕込んだ
実銃はドライウエイトでも1kgを超える重さなのでこれでも足りないが
そしてもう一箇所気になっていたフレーム左のサイドパネルの分割線の隙間
パネルの取り付け位置を半ミリほど下にずらして隙間をなくした
大工事になったが実銃のように髪の毛一本入らない線も
ほぼ見えない…というところまでは追い込めなかった
でもとりあえず隙間は無くなった
こうしてできあがったModel 3の全景
これで気になっている部分は一通り手を入れた。
その過程でちょっと気になった実銃のエピソード、Model 3はなぜブレークオープントップという形式をとったのか、このテッポが影響を与えたテッポや同時代のテッポなど当時の銃器の発達史、そして何よりもこのテッポは本当にOK牧場の決斗で使用されたのかなど疑問に感じて調べたことを書くかもしれないし、違うことを書き始めるかもしれない。
2019年6月3日
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