マルゼンAPS1グランドマスターを20何年かぶりに開封〜やっぱりグリップのゴム引きが腐ってんじゃん…
押入れから出てきたAPS1グランドマスターをなんとかする。
こういうものを持っているということは、そのままだがかつてはAPSカップにエントリしてみたいと思っていた。
それでこれを使って10メートルのブルズアイとかメタルとか、リストウエイトをつけて練習していたことがあった。
もう20年以上前の話だ。
APSカップが始まったのは25年前?30年前?
始まってすぐの頃はマルゼンだけでなく、コクサイや他のカスタムメーカーもAPS仕様の銃を作っていたけど今はマルゼンの独壇場かな?
それともマルイのVSRあたりをカスタマイズして参加している人とかいるんだろうか。
マルゼンの初期の頃のガバのフレームそのままでスライドだけコンテンダーみたいにエアコッキングに改変したAPSはデザインが嫌だったが、グランドマスターと名乗り始めてから段々競技用のテッポに形が似てきたので購入したのが二十何年か前の話。
いっとき真剣にAPSカップを目指して練習していたが、ちょうど当時WAに端を発するモデルガン業界の内輪もめ、足の引っ張り合いに嫌気がさしてAPSにも関心がなくなってしまった。
そのまま20年以上銃を押入れに突っ込んだまま一度も開けていない。
それほどテッポに関してアパシーになっていた。
今回一緒に突っ込んでいたAPS2が気になったのでたまたま取り出してみた。
そしたらAPS1の方のゴム引きのグリップが溶けていた。
二十何年かぶりに押入れから出てきたAPSセット
ライフルスタイルのAPS2とエアコッキング単発競技のAPS1を同梱して一度も開けていなかった
本当はAPS2の方に用があったのだがAPS1のゴム引きのグリップが経年変化で溶けて
ベトベトになっていることに気がついてこちらにかかりきりになってしまった
この世代からグリップがグレーのゴム引きになって滑り止めなのか見た目の高級感の演出なのか
これが酸化したらどうしようもないことになるぞと当時から思っていたが悪い予感が当たった
塗りたてのペンキみたいに手にベタベタくっつく
いくら待っても永久に乾かないペンキだ
これをヤスリで擦り落とそうとしたがヤスリ工具がダメになってしまいそうだったので
もう開き直ってラッカーシンナーでドブ漬けにして拭き落とした
夏日のクソ暑い日に窓を開け放してシンナーまみれの地獄の作業だった
溶けたゴムは本当にタチが悪い
今のマルゼンAPSはどうやらゴム引きをやめたそうだが当然だろう
数時間の作業でやっとゴムが取れてスチロールのグリップ地肌が見えてきた
こうして完成形のAPS1に
実はこのAPS1のグリップが嫌いだった
手に全く合っていない
フィンガーチャンネルが邪魔とか大きさが合わないとかそんなレベルではなく
形がまるで異生物用のグリップのように手に合わない
せっかくだから20年前に嫌だった部分を全部削り落とした
これも鑿とハンマーを使っても3時間かかる作業だった
とにかくこうして撃てるテッポになんとかなった
グリップはほぼ別物のようにざっくり削った
フロントサイトは3mm幅と2.5mm幅の二種が同梱されていたが3mmが本体についていた
当時どういう考え方でこういうセッティングにしたのか全く思い出せない
トリガー周り
さすがに20年以上も手入れしていないと油っ気が全くなくなっている
バラして注油
シリンダー周り、シア周りにCRCを注油した
グランドマスターのメカについて
ボルトレバーの下にある三角の切り欠きはAPS1が
まだガバのフレームそのままの形をしていたときの名残
全く意味がないがこの切り欠きだけガバのスライドの遺産として盲腸のように残った
マニュアルセーフティはボルト引き手のすぐ前
赤い丸が見えているときは発射可能
このように赤い丸が消えたらセーフティがかかった状態
他にグリップセーフティ、ボルトレバーを引き上げているときに
トリガーをロックするセーフティもある
この状態では暴発は起こらないので遠目にもわかる安全ポジション
トリガーのセッティングもなおした
このトリガーならトリガー位置は最後端、やや右にオフセットした角度がベストだと思う
当時はそういう知識がなかったのでセッティングが結構デタラメだ
こうして完成したAPS1を試射
やっぱりグリップの形が気に入らないが前よりははるかにマシ
ところで同じライフルケースに入っていたAPS2の方を撃てるようにしたいと思い立って開封したのだが、思わぬ寄り道をしてしまった。
APS1をセットアップしたからといって、今更APSカップにエントリする気力も無いし大体眼がもうローガンだし乱視も進んでいるし、APSをやるんならメガネから新調しないといけない。
意味が無いことをやってしまったのかもしれないが、機能しないテッポが家にあるのが我慢ならなかっただけかも。
そのために数時間の作業をして、これまた酔狂としか言い様がない。
2019年9月15日
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