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タナカのHK P8のディテールアップ〜それとせっかくの
ガスブローバックだから実射性能も確認、チューンナップ

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タナカのHK P8のディテールアップ〜それとせっかくのガスブローバックだから実射性能も確認、チューンナップ

先日入手したH&KのP8の外観の気になる部分と実射してみて実射性能のチェック、連射ができない問題の調整にチャレンジした。

タナカのP8はモデルガンメーカーだったタナカワークスが25年前の時代の流れで、エアソフトガンメーカーとして転換した折にウエスタンアームズと提携してマグナブローバックを導入したその第2弾目だったか、第三弾だったかぐらいの初期の製品だったと思う。

そのせいか第一弾のハイパワーといいルックスはさすがモデルガンメーカーだが、実射性能はもひとつだった気がする。

実射性能ではモデルガンメーカーとしてはいまいちだったウエスタンアームズやマルゼンの方が優れていたのはなんとなく皮肉だった。

そしてモデルガンメーカーとしてはほぼ実績のないマルイが今エアソフトガンの市場を占拠しているのを見ると、ひとつのメーカーが優れたエアガンメーカーとモデルガンメーカー両方にはなれないということなのかもしれない。
(もっともマルイも昔「作るモデルガンシリーズ」というプラモデルのようなモデルガンを作っていて筋は悪くはなかったのだが…)


それはともかく前回もちょっとチェックしたけど、タナカのP8は概ね素晴らしいプロポーションなんだけど、パーティングラインが丸々残っていてアウターバレルもABSペカペカでせめて外観だけでもなんとかしたいと思っていた。

前回のP7の外観カスタムが予想以上にうまくいったので(何回も直しは入ったが…)、今回もやってみることにした。





オリジナルのABSバレルのマズル形状
スライドとほぼツライチでマズルはフラット、面取りとクラウンは
少なめというのを目に刻んでバレルの作成にかかる




そのバレルにはしっかりパーティングラインが…
ABSの軽い質感も気になったのでP7でうまくいったアルミパイプを施工する




例によって14mmのアルミパイプを外殻に12mm、10mmの3枚重ねをするためにパイプを切り出す
前回は金鋸で切っていたので両手指が傷だらけになったが今回コーナンのパイプカッターを導入
金属パイプもざくざくキレる…道具にこだわらず手間をかける主義だったが
道具があると手間が減って生傷も少なくなるということを学んだ
やはり道具にはこだわらないとけない




もうひとつコーナンで導入したのが面取りカッター
ヤスリだとかなり手間になるクラウンの工作もあっという間にできる
やはり道具にはこだわらないといけないというのが今回の教訓
工作時間は前回のP7の3分の1以下に短縮できた




とりあえず3種類のアルミパイプを重ねて外径14mm、内径8mmのパイプができあがった




オリジナルのABSバレルとの比較
外径はほぼ同じ、内径は9ミリ口径なので1ミリ小さいのでここから成形していく




そしてABSのバレルの根元をパイプカッターで切る




そして中に12mm径のアルミパイプを差し込み先ほどのアルミバレルを繋ぐ




こうしてできあがったバレルアッセンブリを組み込んでみる




銃口はこんな感じになった




ホールドオープンした時の感じはこんな風




今回は面取りカッターを導入したのが利いた
ヤスリだとつい削りすぎてまた銃口をフラットに修正して
またクラウンを入れて削りすぎてを繰り返していたが今回は一発で決まった




そのバレルを組み込んだ全景
バレルはスライドとほぼツライチ




リファレンス用の写真も撮りなおし
横からはバレルは見えないけど前回は背景の
フレクターン迷彩が退色していたので新しい背景で撮り直し




エジェクションポートの上の真ん中にはっきり入っていたパーティングラインも消した
ちょっと工作でざくざくになってしまったがアルミ板を貼るかどうか検討中
スライドとのクリアランスがギリギリなので少し削っても大丈夫か確認中




ところで実射性能についても修正中
給弾が不安定なのはマガジンのリップにバリがあるからで
ちょうどBB弾の通り道にパーティングラインがあるため
そこを削って均せば弾詰まりは治る




連写でブローバックのスピード感を捉えたかったがスピードは速く軽めのキックだった
捉えきれなくて止まっているように見える




前のオーナーから初弾は撃てるが二発目から弾が出ないと言われていた
マガジンの調整をしたので実際に撃ってみると2発目以降も出ることは出るが
初弾で2発目の給弾に失敗して二発目は空ブローバックになって
3回目のブローバックで2発目が出るという一発おきの発射になってしまった
弾着も散っている




ブローバックのガスの量が不足していてスライドが下がりきっていないようだ
後退量が少ないからバルブロッカーも開放ができなくてたまに生ガスも噴く
ブリーチをバラして調整する




ブローバックピストンのゴムパッキンにシリコングリスをたっぷり塗る




これでもまだ不十分でマグナのフローティングバルブが戻りきっていないように思われた
ここにたっぷりめのCRCシリコンオイルを注してガス漏れを防いだ




これはフローティングバルブがBB弾発射位置になっている様子
マグナの特許の骨子はこのバルブがベルヌーイの負圧の定理で戻ることだが
これが引っかかるのか負圧が不足しているのか戻りきっていないようだ
その証拠にBB弾を入れていないと十分な後退量でブローバックする
バルブの羽根を削ってもいいのかそれとも問題はマガジンの側に
あるのかがわからないため調整していいのか判断できない
健常なマガジンがもう一本あれば切り分けができるんだが…




グリスとシリコンオイルを注すことで生ガスを噴くのは
解決したがやはりBB弾は一発おきにしか出ない
それでグルーピングを7.5メートルから計測した
一発はぐれ弾が出たがまあまあいいところにまとまっている
少なくとも行方不明弾が出たP7よりはまとまっている




銃としてのデザインはメカの先進性とは一致しないのかもしれない
VP70から引き継いだ野心的なアイデアを盛り込んだP7はメカは面白い
しかし保守的で新味がないP8の方が何も考えずに扱える




グロックG17は優れたアイデアを盛り込んでポリマーオートの
トレンドを作ったがやはりあのデザインは扱いにくい
ワルサーのP99はG17より後の世代にもかかわらず保守的なメカだがそれでも扱いやすい
それと同じでP7は面白いし玄人好みだけど撃つとなったらP8が気楽だ
ガスガンとしても一発おきに弾が出ない件を解決できたらゲーム向きでもあるだろう




P8は軍用拳銃なので本当はバレルも黒染めされていないとリアルとは言えない
でもこの銀色のバレルもなかなかグッとくるので塗装はしないことにした




完成したマズルのアップをもう一度




さらにホールドオープン状態ももう一度




そしてバレル、スライドに残っていたパーティングラインも綺麗に消した




エジェクションポートのロッキングだが後端がスライドと
ツライチになっていて前端が少し段差があるのが正しい角度らしい
この角度合せに苦労したがなんとか修正できた
あとは上側にアルミプレートを貼るかどうかを引き続き検討中




実射性能はともかく外観はほぼ満足のいくできあがりになった






H&Kの現役世代のオートはP30ということになるのかな。

米軍の新拳銃トライアルも視野に入れて開発していたようだが、基本的なメカや仕様はUSP=P8からほぼ進歩していないためモジュラーシステムの潮流に乗りそびれているのかもしれない。

そういう意味ではひと世代もふた世代も古いコンセプトをそのまま引きずったためにビッグチャンスを逃したということかもしれないが、P8はおそらくP1と同じくあと数十年はドイツ連邦軍の制式拳銃として使用され続けるだろう。

とんがったP7もそれなりにロングランになったが、結局保守的なUSPとそのクローンはまだまだ生き延びるだろうと思う。

最新のテクノロジーが必ずしも長命な製品になるとは限らない。

P8エアガンを実際に撃ってみたらそんな気がした。

あとはこの一発おきに弾が出ない件をなんとかすれば、手持ちのテッポの中でも一、二のお気に入りになりそうだ。




2019年10月21日
















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