錆びだらけからリアルにリフレッシュしたMGC コルト32オート〜さらに気になっていたところを若干タッチアップした
初代スチールサブフレーム付きのMGC32オートだが、前回全面的にサビ落としして磨きに磨いてリフレッシュした話は書いた。
概ね望み通りの仕上がりになったが、少し気になっていたところもあった。
銀色シール欠落のエジェクションポートのチェンバーにアルミプレートを貼って磨き上げ金属部品の雰囲気に仕上げた。
外観カスタムとしてはまずまずだったが、作業を急いだのでアルミプレートに入れたヘアラインがちょっと斜めになったり色々な方向のラインになってしまった。
実銃はミーリングマシンで削ったツールマークなわけだから、ヘアラインの方向は揃っていないとおかしい。
またABS製のグリップパネルだが、当然実銃はウォルナットあたりの木製グリップが標準なので木グリっぽい加工をした。
再度手を入れた32オート
改善点はエジェクションポートのヘアラインとグリップパネル
エジェクションポートのヘアラインが簡単な作業だったので
色々な方向の線が入ってしまったのを一度ポリッシュしなおして
同じ向きに線が揃うようにやり直した
リファレンス用の写真も撮りなおした
(上)Colt社製M1903 ハンマーレスと(下)MGC製コルト32オート
チェンバーに貼ったアルミプレートはホームセンターで入手した0.5mm厚のもの
アルミなので台所用のスポンジで簡単にヘアラインは入るのだが
ヘアラインの向きを揃えるのはなかなか熟練が必要だ
グリップパネルはスチールのウエイト付きだったので
この重さを生かすために木工っぽい外観カスタムをかけた
アクリルの黒塗料を薄めて木目を入れ隠し味で赤塗料も少し木目に沿って入れた
その上でカッターで全面的に目を荒らして木工の雰囲気にした
26年式拳銃でうまくいった方法を再度使用した
こうして出来上がった外観全景
木の雰囲気に仕上げたグリップパネル
パネルは表面だけでなくサイドのカット断面にも木目彫刻を入れる
その上でスチールウールで軽く磨けばカッターの傷跡が馴染んで
木目のように見えてくる
そして修正したエジェクションポートのヘアライン
ディテクティブのページでも書いたがこの世代の拳銃は
写真の彩度を落として画質をちょっと粗めにするだけで
ミステリー小説などの挿絵にすぐ使えそうなのが良い
完成した32オートをいろいろな角度や光の条件で撮ってみた
セーフティもしっかりかかるようになったしグリップも木製っぽくなった
あと考えられるのはグリップセーフティの有効化だが
金属加工が大量に発生しそうで敷居が高すぎてちょっと手が出ない
2019年11月20日
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