KSCのM93Rのディテールアップ〜動作を改善したガスブローバックフルオートの見てくれもリアルにしてみた
KSCの変わり種機関拳銃のベレッタM93Rを手に入れたことを書いたが、これが簡単な調整でまたまた確実に動くようになったので最近図に乗っている。
動作はまともになったんだけど、見てくれ周りでいろいろ問題があった。
一つはKSCの最初期の製品だったのでパーティングラインがだだ残りだったという点。
スライドとフレームはヘビーウエイト樹脂だったので、磨いたら金属っぽくなったのだがアウターバレルがABS製だったので黒テカのプラ丸出し+パーティングラインバッチリ。
しかも前のオーナーが大切にしていたのはわかるが、始終抱いて寝ていたのかあらゆる機関部やくぼみ溝に埃と油と手垢が混ざったようなゴミが詰まっていてとても汚かったので完全分解して部品単位でクリーニングした。
クリーニングだってあなどれない。
磨き上げてクリーニングするだけで20年以上ほとんど手入れされていないテッポだって新品みたいに綺麗になる。
前のオーナーがグリップスクリューを閉めすぎてネジ受けがバカになっていたので瞬間接着剤で固定した
そしたらそのネジの位置のマガジンに錆が浮いてきているのに気がついた
瞬間接着剤は空気中の水分と反応して還元反応をして固まるので酸が多少残る
スチール製のマガジンのケースがこれに反応してしまったということらしい
例によってサンディングで錆を落としてピカールで磨きスーパーブルーでブルーイングをかけた
マガジンの錆はほぼ消えて分からなくなった
このモデルは刻印がベレッタではなくKSCなので例のWAとの
商標権裁判でゴタゴタしていた時期のモデルと思われる
フレームとスライドはヘビーウエイト樹脂なので磨いて金属っぽく仕上げてみた
問題はアウターバレルがABS製のため磨いてもプラの黒テカだという点
アウターバレルは塗装でスライドの色味に合わせることにした
ここで何度も紹介している方法だけどインディのステンレスで下塗りした
この下塗りが乾燥したところで上塗りにキャロムのスティールブラックを吹いた
塗ったなりだとマットなブラックに仕上がる
このバレルをキッチン用のスポンジのこそげ洗い用の目の粗い方でヘアラインを入れる
こうすることでブラック塗装の下地の銀色が透けて見えてメタリックな雰囲気になる
ヘアラインを入れたバレルのアップ
これでヘビーウエイトのスライドと色目を合わせた
さらにアップ
新品ピカピカの銃ではなくフルオートをばかすか
撃ちまくった歴戦の銃というイメージでエージングしている
さらにKSCのおそらく最初期の製品だったこの世代のテッポは
パーティングラインの処理がほとんどされていなかった
トリガーガードの外側も内側もパーティングラインがそのまま残っていたのでこれを消した
割と平面が多かったので結構大変な作業だった
電動工具の導入を検討しないといけないなこれは…
トリガーガードの前のフォアグリップの付け根もフォアグリップの
下に隠れるダストカバーも全域でパーティングラインがだだ残りだったのでこれも全部消した
文字で書くと簡単だがこれだけで1日がかりの作業になる
トリガーガード内側の下側もパーティングラインを消した
削りすぎて少し傷が残った
やすり類の工具ももう限界がきているので買い替えの時期か…
トリガーガードのパーティングラインはまだ可愛い方で
グリップのバックストックにもまんまラインが残っていた
これも消した…つまりフレームの全周にパーティングラインが残っていたということだ
スライドは平面の分割線に型割されていたのでパーティングラインはそんなに目立たなかった
こういう四角い形はインジェクションの金型は得意だということか
これもヘビーウエイトだったので磨いて鉄っぽい雰囲気にした
四角いスライドの唯一のベレッタらしい曲線が銃口周りのスライド全部のアーチ
ここを磨いたのでバレルと色目にかなり差が出たのでバレルを塗装することにした
あらゆる目地、くぼみ、機関部の中に埃と油と手垢が固まったような
粘土みたいなゴミが詰まっていたのでこれも分解して綺麗に洗い流した
それで見かけも新品みたいになった
もう少し光の状態が良い時に写真を撮りなおそうと思うがこれで雰囲気が伝わるかな?
2019年12月17日
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