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コクサイガスガンのS&W M66の4インチ
〜いろいろ弱点があるならディテールをいじって見た目カスタマイズ

M66

コクサイガスガンのS&W M66の4インチ〜いろいろ弱点があるならディテールをいじって見た目カスタマイズ

前回入手したコクサイのガスガンM66の4インチが貫通型シリンダーを備えた世代だった。

本当はこのM66もチェンバー型シリンダーのM66と貫通シリンダーのニコイチだったようだが、これに手を入れることにした。

コクサイのM66の手を入れる点は以下。

1)グリップパネルがいかにもプラ
グリップパネルはグリップ内にガスのタンクがある関係で本物の木製グリップに交換するのは不可
それで塗装で木製の感じを出すが色を塗るだけでは木製の感じは出ない

2)ハンマー、トリガーにパーティングライン
よりによって一番目立つ金属部品にパーティングラインがくっきり
なのでこれを削って磨きをかける

3)フロントサイトのレッドランプの形が変
コクサイのレッドランプは伝統的に平行四辺形だが実銃は台形
これは「リボルバーの〜」とか言われてた時代からコクサイが廃業するまで結局改善されなかった
これを削り出す材料をずっと探していたがやっとぴったりの材料を見つけた

以下の流れで手を入れた。





コクサイガスガンの分解
グリップパネルを外して、シリンダーヨークスクリューを抜いて
シリンダーを外しサイドパネルを外す手順は実銃と同じ




メインスプリングはガスタンクがある関係でグリップ内にリーフスプリングは置けない
ハンマーシャフトに巻いたコイルスプリングにアレンジされている
同じS&Wメカベースのガスガン化のマルシンのポリスリボルバーと同じだが
リバウンドスライドの形状はコクサイが少しオリジナルに近い
ガスルートはフレーム側にはない分メカはリアルになっている




そのガスバイパスはサイドプレートの内側を通っている
マルシンよりもメカをオリジナルに近づける工夫だが
そのおかげでサイドプレートには肉引きができている
ガスの流量が安定しないのが全弾フライヤーになる原因かもしれない
このガスガンはやはり観賞用のような気がする




観賞用ならこういうところのパーティングラインはちゃんと消して欲しかった
ハンマーやトリガーにくっきりとパーティングライン




これをガシガシ削って磨き上げたハンマーとトリガー




実物の木グリを着けるにはグリップ内側をがっつり削らないといけない
それなら付属のプラグリをリアル化したい
まずグリップの内側に鉛ウエイトを仕込む
今回は材料切れなのでこれだけだがグリップパネルの中には
大量の鉛を仕込めるスペースがある
というより重しを仕込める場所はここしかないのだが…




プラグリップのリアル化は木目の彫刻から
コクサイのグリップは気泡スチロールで木の雰囲気を少し出しているが
もっとリアルにするために木目のザラザラ感をカッターで出す




元の気泡の流れに逆らわないのがコツ




次にこのザラザラをサンドや磨き粉を使って磨いて光沢を出す
つまり本物の木材からグリップを加工するように手を入れていく
アクリルのマットブラックをシンナーで薄めて少しずつ木目を
入れてはシンナーでこすって木目をなじませて木目の濃淡を表現する




ある程度木質感をだしたらウォルナット系のグリップには
クリアオレンジを吹いて亜麻仁油やニスの雰囲気を表現する




この途中の木目入れの程度を変えることで木材の種類を表現できる
例えばこれは(上)本物のローズウッド(紫檀)のグリップ
(下)塗装で表現したローズウッドグリップ




(左)プラグリップに彫刻・塗装で表現したローズウッドグリップ
(右)本物のアフリカンローズウッドのグリップ




(左)実物のウォルナットグリップ
(右)塗装と彫刻で表現したウォルナットグリップ




(左)実物のウォルナットグリップ
(右)塗装と彫刻で表現したウォルナットグリップ




グリップのチェッカリングは例によって少し荒らして木製の感じを出している
プラグリップのチェッカリングは綺麗すぎて逆にリアリティがないからだ




コクサイのリボルバーのもう一つの最大の弱点
フロントサイトのレッドランプが平行四辺形
(上)マルシンのM686(下)コクサイのM66
これはプラの型抜きの関係でくさび形にフロントサイトの切り欠きを作れないためだが
実銃はくさび形のレッドランプを横から打ち込む形になっている
コストダウンのためだろうけどこの平行四辺形はどう見たって変
このレッドランプを何から作るかを長年探し続けていた




こうしてできあがったM66のディテールアップ版
台形のレッドランプに注目




サイトの切り欠きを台形に削るまではすぐにできたがこのレッドランプを何から作るか…
いろいろ探し回ってたどり着いたのが道路工事のパイロンに使う赤の三角コーン
あの材質と色がレッドランプにぴったりなことに気がついた
古い三角コーンを入手してそこから削りだした




ウォルナットグリップ4インチM66の完成








シリンダーは貫通型だがマズルにはしっかりインナーバレルが見えている
最近マズルインサートまで削っている「プロップガン」を自称するカスタムが
オクなんかで出回っているがああいうのはどうかと思うがこれは無加工の市販品




モデルガンの357マグナムカートリッジを仕込んだ様子
レッドランプなんて小さな違いだが台形に変わっただけでとてもリアルになった




パーティングラインを消したハンマー
こんな目立つところのパーティングラインをなぜ消さないのか理解に苦しむが
コクサイの末期もそれだけ貧すりゃ鈍すだったのかもしれない




そして同じくパーティングラインを綺麗に消したトリガー
指が当たる面にしかもダブルアクショントリガーにパーティングラインを残す感覚が理解できない
ここを綺麗にするだけでずいぶんイメージが変わる
やはり末期のコクサイは…(以下略)








(上)ローズウッド(風)グリップを付けた6インチと
(下)ウォルナット(風)グリップを付けた4インチ




(上)ローズウッド(風)グリップを付けた6インチと
(下)ウォルナット(風)グリップを付けた4インチ




ところでこの世代のコクサイは一丁ずつシリアルを左シリンダー下に刻印するようになった
上の6インチよりも下の4インチの方が老番なので後のロットだ
6インチは貫通型シリンダーじゃないので当然下の4インチは貫通型じゃないはず
前のオーナーがニコイチしたようだ
それとサムピースの下半分が切り欠いた型になっている
おそらくスピードローダーが引っかからないようにということだろうが
実銃にもこの形があるのかどうかよく知らない
初めて見た




サイトポストのセレーションはどちらも縦彫り
これがあるからモデルガンではなくガスガンがお気に入りになっている




6インチの方もフロントサイトのレッドランプは台形に彫り直した
繰り返すがこんなわずかな違いなのに見た印象が全然違う
これがテッポのタッチアップがやめられない理由でもある




それぞれのグリップのバックショット
前にも書いたがリボルバーの後ろ姿が好き
ここの印象が大事だからグリップパネルのリアルさも大事




(上)実銃のSmith & WessonのMdel 66と(下)コクサイの4インチガスガンM66




コクサイの右プロフィールショット




4インチウォルナットグリップ




6インチローズウッドグリップ








ローズウッドグリップを4インチにつけてみた








あともう少し鉛ウエイトを足そうと思っているがほぼ完成形のコクサイM66
レッドランプ問題が解決したのでリボルバーについては結構思い残すことはないかも



2020年1月22日
















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