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まだ続くテッポを磨く週間…3年前に復活させた
MGCのM59も磨きの餌食に…実銃は結構マット?

M59 shining

まだ続くテッポを磨く週間…3年前に復活させたMGCのM59も磨きの餌食に…実銃は結構マット?

これもエンフィールドと同じ時期、3年位前に押し入れの奥で錆付いていたMGCのM59を引っ張り出してきて、磨き上げてABS黒地肌のスライドをパーカーシールで塗装してグロスブルー風にしたもの。
これをまたテッポ磨き週間で銀磨きをかけた。

そういえばSmith & WessonのM59の実銃についてあまり書いたことがなかった。


Smith & Wessonという会社はここでもずっと歴史を書いてきているがまずはここまでのあらすじを…

ボルカノライフルで連発銃を実用化するが、推進剤で飛んでいくロケット弾のようなカートリッジの不具合のせいで不評を買い、最初の会社は倒産。ウインチェスターさんに売却してしまう。

ウインチェスターさんはこのロケット弾をやめて金属薬莢仕様に改良した結果、ウインチェスターレバーアクションライフルとして西部開拓時代の大ヒットになった。


この失敗にめげずにホーレスアンドダンのコンビが創業したのがSmith & Wesson社で、今度は貫通型蓮根弾倉と金属薬莢の組み合わせでリボルバーを製作。

このModel 2は大ヒットになったが、Model 2もModel 3もその改良型のスコフィールド銃も結局陸軍制式拳銃の主役になることはできず。

1899年にそれまでの中折れリボルバーをやめてサイドスイングアウト式の蓮根弾倉を持ったダブルアクションリボルバーを作成。
これがハンドエジェクター、のちのミリタリーアンドポリスになって民間向けと警察向けには大ヒットになったが、38口径を主軸にすることで軍用拳銃を諦めたような形になってしまった。


以来軍用制式拳銃はコルト、警察用・民間用拳銃はスミスアンドウエッソンと棲み分けのようなことになった。

しかしSmith & Wessonも軍用拳銃を諦めたわけではなく、リボルバーでコルトに勝てなかったのならオートで勝負と開発したのがM39という9mmオート拳銃だった。

そのダブルアクション、デコッキングレバーを兼ねたスライド配置のセーフティはワルサーP38を、ティルトロック方式のショートリコイルメカとバレルを包み込むスライドはブローニングを参考にしたあれこれイイトコ取りメカだった。
これはこれでなかなかバランスがいいテッポだった。

ヨーロッパを中心にリボルバーから9ミリオートに各国の制式拳銃が移り変わっていくのに勝機を感じたのかもしれない。

イギリス軍の制式を勝ち取ったブローニングハイパワー、イタリア内務省制式を勝ち取ったベレッタM92などダブルカラムが世界の趨勢になり始めていた。
そうと見るや、早速M39をダブルカラム化して作り上げたのがM59。


ちょうどその頃老朽化したコルトのM1911ガバメントの後継制式拳銃のトライアルがアメリカ国防総省で始まった。

ここに喜び勇んで参加したのがSmith & WessonのM59だった。


結果は…トライアル中の下馬評は
「本命はSIGのP226、調達価格が安くてロビー活動が強いのはベレッタのM92SB、あとのSmith & Wesson、ブローニング、コルトは雑魚…」
という感じだった。
そして実際制式拳銃の座はベレッタに持って行かれた。






そのSmith & WessonのM59はアメリカでは忘れ去られた存在だが
日本ではオクを中心に大量の出物がある
MGCのモデルガンが35年ぐらい前に大量に売れたからだ
このフレームシルバーモデルは神田沙也加のお父さんが若い頃
使用していたモデルで当時これが人気で大量に売れた




神田沙也加父の使用モデルはM59のツートンカラー
MGCはブルーモデルやステンレスモデルなんかも出していたが
やはりドラマとタイアップだったのかこのフレームシルバーモデルが一番大量に出た
考えたらM59は最初からスチールスライドにアルミアーロイフレームだったから
フレームにニッケルメッキの組み合わせは実銃ではあり得ないなのだが
ドラマで使っていたのはもちろんモデルガンだから関係ない




このモデルガンは当時組立キットとして入手したものでフレームは最初からメッキがかかっていた
スライドはつや消しのABS地肌だったので3年前にこのページでも紹介した通り
パーカーシールを塗装してこれをポリッシュしてブルーイングの雰囲気にした
ヘビーウエイトではない普通のABSだからもちろんブルーイング液は効果がない
それでメタリックな青い雰囲気を出すために今回またポリッシュして
「こすって銀SUN」で銀磨きをかけた




スライドは鏡面仕上げまではいかないがしっかり映り込みがするぐらいにはなった




実銃のオイルがついたブルーイングの雰囲気を狙った粉少なめの銀磨きをかけた








スライドの映り込みはこんな感じ








バレルとフレームはメッキ、スライドは銀磨きでメッキ風に塗装した映り込みの比較




(上)アメリカのオークションサイトで見つけたSmith & Wesson
M59 First issue Modelのシルバーフレームモデル
(下)はMGCのフレームシルバーモデルのM59
(上)のフレームシルバーはニッケルメッキではなくアルミ合金フレームを
ポリッシュしてブルーイングを落としシルバーに仕上げているそうだ
(下)のMGCのようなニッケルメッキの実銃の写真も相当探し回ったが
見つけることができなかったのでそういうモデルはないのかもしれない




(上)Smith & Wesson M59 1st issue model オールブルータイプ
(下)MGC M59 神田沙也加のお父さんモデル




(上)Smith & Wesson M59 1st issue model オールブルータイプ
当時M59はアメリカでは人気がなかったためか今この全身ブルーの
1stモデルはプレミアがつくほどオークションで高値がつくそうだ
(下)MGC M59 神田沙也加のお父さんモデルは日本のオークションで
大量に出品されて結構値段も他のMGC製品より安く手に入る




米軍トライアルに出品されたM59はM39がなかなか評判が良かっただけに
期待されていたようだが結果は散々だった
ベレッタに決まりかけるたびにS&Wが泣きを入れてトライアルが
仕切り直しになったが結局制式拳銃はベレッタで決まってしまった
太くて寸胴なグリップとストロークが長くて重いダブルアクションが敗退の原因だった




スライドをポリッシュした結果スチールっぽさは出たと思うが
上の実銃写真と比べると実銃のブルーは結構黒くてツヤがないマットなブルー
ピカピカのポリッシュブルーのリボルバーからは想像できないぐらい地味な仕上げだ








まあ昔のポリマーじゃない時代のテッポはやはり青いイメージが大切




ベレッタのPX4と並べるとマットな黒の現在拳銃との色目の違いがわかる
ところでPX4に何か付いているのが映り込んでいるがこの話はまた後日



2020年5月12日
















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青木さやか