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相変わらずテッポを磨いています〜昔から思っていたことだけど
Czのグロスブルーが再現できるかも…とやってみた

Grare on Cz

相変わらずテッポを磨いています〜昔から思っていたことだけどCzのグロスブルーが再現できるかも…とやってみた

Cz75というテッポが昔から気になっていた理由は、やはり銃器専門誌で写真で紹介されたブルーイング仕上げの美しさが目に鮮烈に残っているからだ。

Czという銃について以前にも少し取り上げたが、チェコスロバキアの兵器廠が西側にもソ連にも依存せずに自力で開発した兵器の一つ。

チェコスロバキアという国は不思議な国でヨーロッパの工業の中心地というわけでもないのだが、中世から独自に進化した手工業の伝統でドイツやイギリスのような工業国とは全く隔絶した独自技術の伝統があった。

チェコスロバキアで開発されたダブルカラム給弾のダブルアクションオートでブローニングやモーゼルなどとは全く違う系統の銃として出発した。

この銃が西側世界で話題になった理由は、一つはコンバットシューティングマッチの世界チャンピオンのジェフ・クーパーが「世界最高のコンバットガン」と称賛したため。
(正確には「もし45口径だったら世界最高のコンバットシューティングマッチガンになったのになぁ」という絶賛とは言えないようなコメントだったが誤って広まってしまった)

そしてもう一つの理由は。西側世界ではすっかり見かけなくなった美しいブルーイング仕上げの銃だったから。

銃器専門誌で紹介された写真は、どれも溜息をつくような美しい仕上げだった。

しかし1970年代、80年代前半までの1stモデル、2ndモデルまでは確かに美しいグロスブルー仕上げだったが、その後だんだん仕上げが荒くなり、1980年代後半以降はマットブラックな仕上げが多くなり最近のモデルは焼き付け塗装で美しくもなんともない。

銃自体の仕上げもだんだん荒くなって「落としただけで歪む」という風評被害も相まってすっかり人気がなくなってしまった。

グロスブルーのCzは1960年代のSmith & WessonやColtのリボルバーのようなビンテージ物になってしまった。

Czはすっかり人気はなくなってしまったが、それでも80年代の専門誌で見た美しいブルーイング仕上げはいつまでも印象に残った。

Cz75に関してはまともなモデルガンはどこからも出ていない。

MGCも予告だけ出して消滅してしまった。

ガスガンとして幾つかのメーカーから出たがMGCの流れを組むのがKSC。

ガスガン式モデルガンという変態的なメカのマルシンもあるが、見てくれだけで言えば一番まともなのはKSCだと思う。

見てくれは良く出来ているのだがKSCはマットブラックな仕上げが全然Czらしくなかった。

これがブルーイング仕上げになったらなぁ…と昔から思っていたが、最近いろいろ試していた銀磨きのテクニックを応用してせめて見てくれだけでも再現できないか…と思ってやってみた。





KSCのCz75のマットブラックな仕上げが嫌いで気に入らなかったのでこの二十数年
押し入れに入れていたのをポリッシュして銀磨きをかけたという話を以前にも書いた
さらにポリッシュと銀磨きを深くかけてCzのブルーイングを再現してみた








昔銃器専門誌の写真で見惚れた青く光るブルーイングの雰囲気に近づいたと思う








Czはすらっとしたスタイルの美人なのでミリタリーなマットブラック仕上げは似合わない
最近のCzはむしろマットブラックなのだがやはりこっちが美しいと思う




オートというのは平面的なスタイルが多いのだがCzはリボルバー的な曲線ももっている
だからその曲面の反射の美しさを出すためにやはりグロスブルーであるべきだと思う




例えばストックバットのカーブはとてもリボルバー的
だからリボルバー好きの心にもグッとくる
バックシャンのアングルはこんな感じ




スライドトップのカーブの光り方はこんな感じ




一番グッとくるのがこのフレーム下側の複雑なカーブ
こういうところがとてもリボルバー的だと思う




とてもリボルバー的だから60年代のSmith & WessonやColtの
リボルバーのようなグロスブルーの仕上げがやはり似合う
実際旧共産圏時代のCzは生産性なぞ関係なかったからそういう仕上げだった




(上)1980年代のCz75Bの実銃と(下)KSCのガスガンのCz75
このCz75Bも評判が悪かったCz85の反省で旧共産圏時代のCz75の
復刻版みたいな物だがやはり綺麗なブルーイングで仕上げられている




(上)Cz75の2ndモデルの実銃と(下)KSCのガスガンCz75の2ndモデル
グロスブルー時代のCz実銃のいい写真がなかなか見つからないのでWikipediaから借りた
それだけ今ではレアなテッポになってしまったということだろう
Wikipediaの写真もおそらく焼き付け塗装版のCzだと思われる




(左)実銃のCz75の1stモデルと(右)KSCのCz75の2ndモデル
この実銃は美しいブルーイング仕上げなのがわかる
Czの1stモデルは西側にほとんど流出していないし2ndモデルの頃から仕上げは
マットブラックになったり焼き付け塗装に変わったりでいろいろ品質低下は始まっていた




KSCのガスガンの右プロフィールカット




銃器専門誌にこういう感じの逆光の写真が載っていて実銃のブルーイングは
こういう色が出るのかと食い入るように見つめていたのを思い出す




今にして思えば写真のテクニックも相当影響していることをこの歳にして知るのだが
おそらく実銃の色合いは真っ黒なメタルだが光の加減で時々青く見えるというニュアンスだろう




フラットな光に置いてみたKSCのCz




光り方は申し分ないのだが残念ながら銀磨き粉はスプレー塗装ほどの食いつき強度はない
手で触っているとだんだん剥がれてくるので定期的に塗りなおしは必要
ディスプレイ専用と考えたほうがいい




リボルバーならシリンダー映り込みを撮るところだが
オートにはシリンダーがないのでこんなものを映してみた
ピカピカにポリッシュされているがこれでわかるかな



























できるかなと思ってやってみたら、できることがわかって満足した。

銀磨きはホルスターにぶちこんでガンガン撃ちまくるような用途には向かない。

KSCのCzもそういう用途には向かない性能なので、もう見た目のカスタマイズでしかないのだが…




2020年6月3日
















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