マルゼンのM1100のショートマガジン用のインサートが見つかった…同じマルゼンのAPS2のシリンダースプリングガイドがぴったり
マルゼンのRemington M1100自動散弾銃のガスガンをショートマガジン化して、バレルを延長し猟銃っぽいレイアウトにした話を先日書いたが、外観のカスタマイズに入る前に動作で気になる部分をなおした。
チューブラーマガジンのエクステンションを外しショートマガジンにした結果、ノーマルのスプリングは長すぎるのでMGCのM31のチューブラーマガジンスプリングを入れたのだが、これでもまだ弱いようで最終弾が半分ぐらいの確率でジャムる。
諦めてノーマルスプリングをニッパーでばっさり…と行く前に一つ試したいことがあった。
マガジンの中にインサートを入れて弾数を少なくすれば、スプリングテンションが強くなってまた動作がスムーズになるんじゃないか…
と思っていたらたまたま部品箱の中を見ていたら、要らなくなったAPSのシリンダースプリングガイドが見つかった。
これが直径が実銃の12ゲージ散弾カートリッジより少し細くて、偶然マルゼンのカートリッジの直径にぴったりだった。
マルゼンより部品を取り寄せてショートマガジン化したM1100
代用品のMGCのショットガン用スプリングが弱いせいか動きが微妙
そこでチューブラーマガジンにインサートを入れることにした
インサート用の部品はどこかで見たことがある…
そうAPS2のシリンダースプリングガイドだった
使い物にならない強化シリンダースプリングを弱いAPS、VSR用に交換した結果
スプリングの巻の直径が細いためにオリジナルのスプリングガイドが使えなくなった
それでAUGの廃品リコイルスプリングガイドを使ってスプリングガイドを自作
カスタムショップのオススメのアフォカスタムのシアボックスともども
使い物にならないスクラップになった凶悪スプリグとスプリングガイドを捨てずにとっておいた
何かの役に立つかもしれない…と思いつつ
そしたらこの不要になったAPS2スプリングガイドが
M1100チューブラーマガジンとぴったりの径だった
捨てる神あれば拾う神あり…ですな
この向きに入れればスプリングのテンションはほぼ変わらず
マガジンフォロワーの動きを制限するだけ
こう向きに入れればマガジンスプリングも圧縮されて
カートリッジのテンションも強くなって装弾数も制限できる
入れてみた結果マルゼンのカートリッジが無理すれば
3発入らないこともないというぐらいのスペーサーになった
実際には装弾は無理しないで2発までにしたほうが最適
スプリングを圧縮する向きにインサートを入れた方がジャムも少なくなった
これは正解だった
実銃の世界では自動式銃もポンプアクションも散弾は
マガジンに2発+チェンバー1発の合計3発までと銃刀法で
規制されているのでこの方がリアルではある
今後の工作の方針だがバレルの上にベンチレートリブを
工作する予定で2mm厚のアルミ平角材を注文した
2mm×10mm×1000mmの角材を注文したがベレッタの
カタログを見ていたらベンチレートリブは6×6と書いてあった
少し幅が広すぎたかもしれない
あと木製の先台の形がずん胴でカッコ悪いので
実銃の写真と見比べて赤い部分を削ろうと思っている
実銃の先台は完全な円形ではなく少しおむすびっぽい形をしている
ストックも頬当の部分がやたら太いので三角の部分を削って薄くする
ストックはガスチューブを通すために中空になっているので
どれくらい削れるのかわからないが実銃ストックはかなり薄いのでなんとかしたい
デムバートのチェッカリングセットを購入したいが導入しても
この美術彫刻のようなチェッカリングの再現は難しい
グリップエンドとストックパッドの飾りはなんとかしようと思っている
上から見るとストックの分厚さが気になる
華山の中学生の木工のようなストックよりははるかにマシだが
もう日本のエアガン、モデルガンメーカーにはまともなストックを
製作できる職人は一人もいなくなったということらしい
あとこの実銃のストック写真を見て塗装の剥がれ方から実銃の
仕上げは亜麻仁油ではなくウレタン塗装だということがわかった
一見高級猟銃のような彫刻がされているが意外と量産品らしく工数は節約されている
実銃の写真と見比べていたら実銃には、唐草模様の見事なチェッカリングがストックに入っており、レシーバーにもエングレービングのようなレミントンの刻印が入っている。
このグレードで中古実銃が10〜20万円ぐらいで銃砲店から販売されている。
新品価格も20万円強というところだ。
もしエアガンにこれと同じカスタマイズをカスタムショップに依頼したらとてもじゃないが30万円以下には収まらないだろう。
なぜ実銃はこんなクラフトを低価格できるのか疑問に思っていたが、アップの写真を集めてよくよく見ていたらレミントンのアメリカ工場の光景写真を見たときのことを思い出した。
この見事なチェッカリングはパートのおばちゃんのような女性が手彫りしていた。
ただしフリーハンドではない。
誰が彫ってもこの見事な美術彫刻のような唐草模様が惚れるような大掛かりな治具を使ってチェッカリングを彫っていた。
レシーバーのエングレービングも本当のエングレービングではなく、プレスでドシャっと押して一発で彫りつけるプレス刻印だった。
自動車の発祥の地でロールスロイスやダイムラーが職人の手作業のような工程で自動車作りをしていた時代に、アメリカのフォードがT型フォードで車をベルトコンベアーに乗せて流れ作業で大量生産するめどをつけた。
これで自動車の価格は一気に下がり、世界中でモータライゼーションが一気に進んだという歴史を思い出した。
塗装が亜麻仁油仕上げではなくポリウレタン仕上げなのもヒントになったが、一見高級に見えるがこれもアメリカ製らしい量産品なんだ。
チェッカリングとエングレ刻印はちょっと諦めモードだがそれ以外は
かなり再現できそうなビジョンが見えてきたのでしばらくこのテッポの工作が続くかも
とりあえず次回はベンチレートリブとサイトの工作かな
2020年10月13日
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