マルゼンM1100の猟銃化カスタマイズ第一段階完成!〜塗装とアクセサリーなどを一式とりあえず完了して形にしてみた
バレル延長ショートマガジン化に目星がついて以来ここのところずっとかかりっきりになっていたマルゼンのレミントンM1100だが、塗装仕上げが完了して一応の第一段階完成にたどり着いた。
塗装は以前スズキのPPK/Sの塗装の時に成果があったインディのブライトステンレスを下塗りして、上からG.スミスの銃1と銃2を仕上げ塗りして下地が透ける一歩手前まで磨きをかけるという方法で進めた。
今回はベンチレートリブの塗装という金属部分があったので、ミッチャクロンを下塗りするなど一手間ステップが増えたので時間がかかった。
それぞれ完全硬化まで2〜3日かかるので三重に塗装すると都合九日間かかる計算になる。
それと前回ちょっと触れたグリップエンドのカメオ風のアクセサリー取り付けとフロントサイトも作成した。
フロントサイトは崋山の水平二連銃で自作した真鍮ビーズサイトにするかかなり迷ったが、このM1100は実際にクレイ射撃場で使用されている銃をイメージしたので今時の集光サイトをつけてみた。
実際に撃つならこの方がビーズサイトよりも狙いやすいので今ではクレイ射撃場はこのサイトをつけた人ばっかりなんだそうだ。
アウターバレル、レシーバー、トリガーガードをステンレススプレーで下塗りする
これの完全乾燥に2日、下ごしらえのミッチャクロンの完全乾燥に3日かかる
この上からG.スミスの銃1、銃2の順番で仕上げ塗りをかけた
結論から言えば逆の方が良かったかもしれない
塗装したばかりの状態では単なる黒塗装だが
銃1、銃2の色が今まで試した塗料の中では一番好き
これの完全乾燥にさらに3日かかる
硬化したところでまず食器洗いのスポンジの目の粗い方でヘアラインを入れて
柔らかい方でピカールを使い磨きをかける
さらに仕上げにウエスでピカール磨きをかけて顔が映り込むまで磨く
エッジが剥げて下地のステンレスがかすかに見えるぐらいが目安
フロントサイトは迷った末ビーズサイトではなく集光サイトを取り付けることにした
以前入手したブルバレル用のフロントサイトの集光部分だけを金鋸で切り取る
このベースの樹脂がどうもジュラコンのようなのでパテで
ABS板に接着してこれをベンチレートリブに接着する
ジュラコンは接着剤が効かないからだがタミヤのエポキシパテには
「ポリプロピレンには着かない」と書いてあったがジュラコンは不可とは書いていなかった
これがうまくいくならベースのABSはとって直にパテ盛りで接着すればサイトをもう一段低くできる
塗装も終わってとりあえず組み立てたM1100
グリップエンドのカメオとフロントサイトも暫定的に接着して一応の完成形になった
ちょっと小物と並べてみたM1100猟銃タイプ
フレーム、バレルの写り込みの感じ
ボルトカバーはリュータで黒染めを落として
ミッチャクロンを塗装して白濁防止にした
ストックバット、グリップエンドの白インレイとカメオ風アクセサリー
グリップの飾りはまだ試作5号機が仕上げ中だがもうこれでいいような気がしてきた
レシーバー左側の仕上げの雰囲気
そしてフロントサイトは集光サイトを接着
結構しっかりくっついているのでいずれABSベースは除去する予定
最初にマルゼンのM1100を見たときにメカは面白いんだけど色気のない仕上げだなと思った
手を入れてみたらレミントン独特の色気がちょっと漂ってきた
(左)入手当時のマルゼン・レミントンM1100の無加工の姿
(右)ショートマガジン化、バレル延長、ベンチレートリブ設置、塗装で仕上げたマルゼンM1100
オリジナルはどう見ても猟銃には見えない警察用の暴徒鎮圧銃の雰囲気
右の改修後もクレー射撃用にはもう2インチぐらいバレルを伸ばしたい感じだが
イノシシあたりを撃つセッティングならありそうな雰囲気になった
この集光サイトは空を背景に逆光でも順光でもしっかり見えるスグレモノ
手前が明るくて的の背景が暗いビーズサイトが使い物にならない状況でもしっかり見える
その集光サイトのサイトビューがこんな感じ
今クレイ射撃場ではこのタイプのサイトと
RMRのようなオープンドットサイトばかりなんだそうだ
リブにRMRをつけるというのも面白そうなのでそのうちトライしてみたい
秋空が写り込んだレシーバー
カメオと白インレイがついたストック
崋山のサンコイチ水平二連散弾銃(下)とツーショット
マルゼンM1100に関してはレシーバー、バレル周りは
概ね希望通りになったので次はストックとフロントグリップを加工する予定
マルゼンのストックは仕上げの色が悪い上に先台はズン胴、ストックは分厚くて
握りも頬当ても形が変なのでがっつり削る予定、当然木工の仕上げも必要になる
これの経験値が多分崋山につけたハドソンの傷だらけのストックの再仕上げに応用できるはず
バレルの継ぎ目は残念ながら残ってしまったのはやはり接着に瞬間接着剤を使ったから
この知見を崋山に活かす予定で次はG17で接着して隙間は直にパテで埋める予定
レシーバーはピカピカなだけでなく使い込んでエッジのブルーイングが剥げてきている雰囲気に仕上げた
レシーバー左側の雰囲気
(上)実銃のRemington M1100のレシーバー周りと(下)マルゼンのM1100
あとはこのエングレービング風の刻印とストックのチェッカリングが
再現できれば完璧だけどそれはいつか遠い未来の課題とした
でもそのうちなんとかしたいとは思っている
(上)Remington M1100実銃と(下)マルゼンM1100
ストックの白インレイとグリップエンドのアクセサリーの雰囲気
アクセサリーは実銃は丸ではなく船形をしているのでもう少しその形を
再現したかったがこれでもいいかという気にはなっている
(上)実銃Remington M1100のバレル周りと(下)マルゼンのM1100
実銃の綺麗なブルーイングの雰囲気に近づけたかった
上の実銃はスキート用の26インチバレルをつけているが
下のマルゼンは延長後でも24.5インチというバレル長
自動銃は水平二連や上下二連に比べるとバレル長の割にかさばる
アモもアモベルトも準備した
隣に映っているのは我が家の獰猛な猟犬
これでイノシシでもクマでも狩れる…(という妄想にまた入り始めている…)
一応形になったがストックと先台の木工は近日中に必ずやろうと思っている。
この数週間M1100にかかりっきりだったので、しばらくお休みする予定…なんだけど結構写真などの実銃資料が集まってきているので、木工もメドが立ち始めている。
どうしようかな…
そういえば、このロングバレルの状態でマガジンをオリジナルのエクステンションマガジンに戻すというアレンジもあるな。
日本ではありえないけど、アメリカで鹿撃ちなんかやっているようなハンターはそういうアレンジの銃を使っている。
この組み合わせもそのうちやってみよう?
2020年11月7日
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