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マルゼン・レミントンM1100のバレルがまた曲がっている
〜原因がわかったので再修正…まさに紙一重の違いだった…

Bowed Remington

マルゼン・レミントンM1100のバレルがまた曲がっている〜原因がわかったので再修正…まさに紙一重の違いだった…

バレル・機関部周りを概ね仕上げてストックの加工の準備をし始めているマルゼンのM1100だが、久しぶりに取り出してみたらまたバレルが曲がっていることが判明した。

口絵写真はちょっとわかりにくいが、肉眼で見ると明らかにベンチレイテッドリブが下に湾曲している。

「ベンチレイテッドリブは曲がっているのはすべて間違い(ブローニングを除く)、真っ直ぐでないといかんのだ」
とか偉そうに書いていたのに自分が加工したレミントンが曲がっている。

バレルの加工中に曲がったので修正したはずだが、寒さでアルミのベンチレイテッドリブが収縮した?…のだったら上に曲がらなきゃおかしいのに下に曲がっている。

よくよく見たらマガジンキャップを強く締めるとバレルが曲がることが判明した。

キャップを緩く閉めたら曲がりは自然に解消されるが、マガジンキャップはしっかり閉めないといかんでしょ…要するにフォアエンド(先台)が微妙に短いせいでバレルに下向きのテンションがかかってしまうのが原因らしい。





原因はこれ、マガジンキャップを強く締めるとバレルに下に曲げるテンションがかかって曲がる
先台の木工の寸法が微妙に足りないためにこうなってしまうようで
オリジナルのエクテンデッドマガジンでも全く同じ症状が出る




このバレルのマガジンループを前を削るか後ろに足すか…と思案していた
他の先台と交換する可能性もあるのでバレル側はできるだけ加工したくなかった
なので後ろに足すことにした




1mmのABS板では明らかに厚すぎるので0.5mmのポリプロピレン板で挿入板を
試作したがそれでも厚すぎるようでバレル固定のイモネジが入らなくなってしまう
そこでプリンター用紙で挿入板を切り抜いて作った
何枚か試してみて2枚が最適な厚さだとわかった




この紙を先台のマガジンループが入るところにG10ボンドで接着した
僅か紙二枚の厚さの誤差でバレルがぐにゃりと曲がるのだ




こうして修正した先台をはめたところバレルも曲がらなくなって
先台の微妙なガタつきもなくなった




ベンチレイテッドリブも真っ直ぐになった




まさに紙一重ならぬ紙二重の違いで見た目が大きく変わる
バレルが曲がったテッポはやはりなんとなく情けない




修正したRemington M1100のプロフィールショット
真横から見たらほぼ違いがわからない…ビミョーな差なんだけど
その微妙な差が気になる




正直マルゼンのM1100のアウターバレルは完全な飾りバレルなので
曲がっていようが取れてなくなっていようが射撃性能には全く影響はない




ないんだけどやはりバレルが曲がっていると当たりそうな気がしないんだよね




ついでにベンチレイテッドリブにつけたオープンドットサイトRMRのボタン電池を交換した
交換したらこんな真逆光でもサイトポイントがはっきり見えるようになった
ドットサイトの電池はこまめに交換せよという教訓だった


2020年12月7日
















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