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MGCのM59のハーフコックの位置が変だったので直してみた…
昔から気になっていたことにやっと着手

Half Cocked

MGCのM59のハーフコックの位置が変だったので直してみた…昔から気になっていたことにやっと着手

ここで何度か取り上げたことがあるMGCのM59は私のモデルガン遍歴の中でもかなり初期の頃に手に入れたテッポなんだけど、最初の頃からずっと気になっていたことがあった。

当時GUN誌でS&WのM659などをタークさんがリポートしていて、そのハーフコックの姿の大写しになった写真が掲載されていたがMGCと比べてどう見てもハーフコック位置が違いすぎる。

MGCはハンマーダウンとハーフコック位置が外見上からはほぼわからない。

紙火薬のオープンデトネーター時代の設計なので、紙火薬一枚分のクリアランスがあれば暴発しないという設計だったのかもしれないがS&Wのハーフコックは文字通り半分近くまでコックされた状態だった。

実はM59はMGC製品にしてはメカアレンジが少なく(ないわけではない)比較的リアルなメカを持っているのだがこのハーフコックの外観上の問題からどうもリアルな感じがしないというのが昔から気になっていたことだった。





MGCのM59のハンマーのアップだがこれはハンマーダウン状態かハーフコックか答えられる人はまずいない
実はこれハーフコック位置なんだけど外から見てもほぼわからないくらいダウンと同じ位置で
ハーフコックというよりクォーターコックというかオクタプルコックというかそんな感じ




このモデルガンを入手したのは40年近く前なのだが
ずっと気になっていたので手を入れることにした
まずはバラシ




ハンマーのノッチの位置のうちMGCオリジナルはハーフコックノッチの位置が高すぎる
このハーフコックノッチとフルコックノッチの間にもう一つ新しいノッチを切ることにした




ほぼ中巻ぐらいの位置に主に目立てやすりを使って新しいハーフコックノッチを切る




こうしてできた新しいハーフコックノッチ
ただし火薬を使ってブローバックを楽しみたい人にはこの工作はお勧めしない
当然フルコックノッチの厚みを削らないといけないのでここが割れやすくなると思う
手でガチャガチャやるぶんには問題ないと思うが火薬を使うと破損の恐れがあるので
鑑賞派以外のテッポは撃ちまくってなんぼ派の人はこの工作はやらないほうがいい




加工後のハンマー位置
(左)ハンマーダウン状態(右)ハーフコック状態




(左)フルコック状態(右)MGCオリジナルのハーフコック位置
MGCオリジナルのハーフコックノッチも削り落としたわけではないので生きている
上のハンマーダウン状態と比べて識別できる人はまずいないと思うが




こうしてハーフコック位置がリアルになったMGCのM59
これこれこの感じ




ところでこのMGCのM59元はオープンデトネーターだったのだけど
デトネーターをマルシンのP38のものと交換してP38のカートリッジが使えるように改造している
これは40年近く前に自分でやった改造でデトネーター方式よりもブローバックは快調
このハーフシルバーモデルは未発火だがもう一挺のオールブラックモデルは撃ちまくった
そういう出自のモデルだという話を今まで書いていなかった気がする




実銃のハーフコック位置は実はもう少し低いのだがノッチが舐めてしまわないか
しばらくテストして問題なければさらにリアルな位置に調整しようと思っている
一度削ったものは削り過ぎに気づいても足すことができないからね




実銃の場合ハーフコックは安全でもないし役に立たない機能なのかもしれないが
ハーフコックにしているとスライドを軽く引いただけでチェンバーに一発装填しているかどうか確認できる
実はこれがオートでハーフコックを掛ける最大の利点だったりする




気になっていたことがうまく修正できると今までオモチャ臭いと
思っていたMGCのM59が急にリアルに見えてくるから不思議




ちなみにこのパールのグリップパネルもMGCのオリジナルだったと思う
真鍮のウエイト付きのグリップで重量は稼いでいるが
そうでなくてもぶっといグリップがさらにぶっとくなる








いいなぁ、ハーフコック
テッポに興味がない人にはほぼどうでもいいことかもしれないけど
ここが実銃と違うというのがずっと気になっていたので見とれてしまう








せっかくリファレンス写真用のプロフィールショットを撮ったが
並べるのにちょうど良い実銃の写真がなかったのでとりあえずソロショット






2020年12月23日
















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