マルゼンM1100のストックリアル化計画4〜ハンドガードとストック仕上げオイル再塗装…やはり取説には従わないといかんのだよ
マルゼンM1100の木ストック仕上げの工程が続く…だんだん実況のようになってきた…
前回ストック・ハンドガードをほぼ希望通りの形に削ってワトコオイルのミディアムウォルナットを一回塗りしたところで終わっていた。
ワトコオイルの一回塗りはなかなか綺麗な仕上げで軍用銃のオイル仕上げのストックの雰囲気ならほぼこのワトコの一回塗りで十分。
ただ今回はレミントンの猟銃のストックなので、テカリニス仕上げストックを目指すので重ね塗りした。
重ね塗りした2回目はワトコの取説に
「塗ったらすぐにウエスで余分な塗料を拭き取る」
と書いてあるのを無視してちょっと厚塗りしてあまり拭き取らないで乾燥させた。
これがちょっと失敗だった。
前回の1回目のワトコオイルの塗装を24時間乾燥させてウエスで磨いた結果
少し光沢が出てきているのが写真でもわかるかな
軍用銃のストックならこの雰囲気でも充分キレイ
今回目指すのはレミントンの猟銃ストックなのでニスの艶を表現したい
2回目の塗装をかけた
2回目はワトコを少し厚塗りして取説の記述を
無視してあまり拭き取りをしないで乾燥させた
2回塗りを24時間乾燥させてウエスで磨いた結果
写真ではわかりにくいかもしれないが色合いは希望通りの色に
近づいたがニスがちょっと厚ぼったくなってしまった
表面も塗装ムラでデコボコしている
やはり手を抜いてはいかんと反省して2000番の耐水ペーパーを角材に
巻いてストック・ハンドガードをサンディングしてニスを落とした
取説に書いてあることはきちんと守らんといかんということだ
ただ怪我の功名でこの方が木目がはっきり浮き出てくることが判明
このワザは使えるかもしれない
こうして3回目のワトコの重ね塗りをして乾燥させているところ
今回は塗り終わったあと雫が垂れ始める前に拭き取りをした
なのでそんなに極端に塗装前と変わっていないかもしれないが
木目がはっきり見えて色目も少し濃くなり光沢も出てきた
特に実銃の写真でハンドガードの光沢が気になっていたので
それを再現するにはあと数回は重ね塗りしないといけないかもしれない
実のところ光沢はともかく色合いはかなり希望に近づいてきたので、この状態で上からウレタンのクリア仕上げスプレーを吹いたらレミントンのストックの雰囲気は再現できるかもしれない。
おそらく実銃のレミントンのストックもそんな風に仕上げられている。
それでも亜麻仁油のニスの重ね塗りにこだわっているのは、このレミントンは以前に何度か取り上げた崋山+ハドソンのサンコイチ水平二連散弾銃の仕上げの練習台だから。
水平二連散弾銃はかつてはロンドンの猟銃工房ギルドで独占的に製作されており、そういうところの水平二連散弾銃はストックも1年ほどかけて亜麻仁油を数十回重ね塗りして仕上げられているという話を読んだことがあるからだ。
さすがに生の亜麻仁油を数十回も塗っては乾燥させて磨いて塗ってを1年やる根性はないが、そういう雰囲気に少しは近づきたいと思っていた。
亜麻仁油を含んでいるのに生の亜麻仁油よりもはるかに扱いやすいという噂を聞いてワトコオイルを今回試してみた。
ワトコがなかなか良いと書いたらワトコオイルの公式アカウントにツイッターで「いいね」された。
こうなると引っ込みがつかないので今更ウレタンスプレーで簡単に仕上げることもできなくなってしまった。
まあ、練習台なのでじっくりやろう。
2021年2月25日
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