Previous Topへ Next

マルゼンM1100とRemington M1100〜完成したので再度実銃との
ディテールの比較…こだわったのに実銃は大変なことになっている

Remington and Maruzen

マルゼンM1100とRemington M1100〜完成したので再度実銃とのディテールの比較…こだわったのに実銃は大変なことになっている

先日一応の完成となったマルゼンのM1100。

まだベンチレートリブの剥がれた塗装を補修したりということをやっていたが、今度こそ完全に完成となる。

そこでレファレンスブック用の写真を撮ってみた。

実銃の最新の写真を探している過程でかなりがっかりする事実も知ってしまった。

そのことは後ほど…


【実銃について】

RemingtonといえばかつてMGCがモデルガン化していたM31というポンプアクションのショットガンがあった。

M31の後継のポンプアクションM870はマルゼンやマルイなど各社がモデル化している。

ポンプアクションはトイガンの世界では人気があるのに、オートは皆目でマルゼンのこのM1100ぐらいしかない。

トイガンの世界ではマイナーな猟銃だが、実銃の世界ではマイナーどころか日本で猟銃所持許可を取得したら最初に購入する猟銃候補のリストのトップに来るぐらいメジャーな銃。

かつては日本で猟銃というとSKSやミロクがメインで舶来品のレミントンは高嶺の花だった時代もあったが、今ではレミントンM1100はむしろ普及品でベレッタやベネリよりはとっつきやすい銃かもしれない。

当サイトはもうかつてのようなゲーマーでもなくコスプレをする元気もないが、テッポの見た目とメカを実銃に近づけることにだけは情熱を持っているサイトなので、実銃と比較してリファレンス写真とする。





(上)Dr.Sightというドイツ製のダットサイトを装着した
Remington M1100実銃と(下)RMRを装着したマルゼンM1100
最近はこういう軽めのダットサイトをつけるのが散弾銃の世界でも流行りのようだ
この角度が一番レミントンのシルエットの特徴が出る




(上)アメリカのオークションサイトに出品されたRemington M1100実銃と(下)マルゼンのM1100
上のRemingtonはクラシックの標準的なM1100だがバレルには
ベンチレーテッドではなくソリッドのリブサイトがついているのがちょっと珍しい
オプションで24インチ、28インチバレルも付属していたがいずれもソリッドなので
ハーフライフルだからこのサイトというわけではなさそうだ
こういうのは他ではあまり見かけないので人気が出なかったのかもしれない
マルゼンには標準的なベンチレーテッドリブサイトをアルミで工作した




(上)26インチバレルを装着した実銃Remington M1100と(下)24.5インチバレル装着のマルゼン
実銃の方は24インチハーフライフルの予備バレルも付属している
本当はトラップや鳥撃ちに使うなら24.5インチはちょっと短すぎる
上の実銃ぐらいの銃身長がないと厳しいのだろうけどそこはそれ、ガスガンのアウターバレルは飾りだから…




(上)Remingtonのプレミアクラスの実銃のストックと(下)今回手を入れたマルゼンのストック
実銃のストック・ハンドガードには綺麗な花模様のチェッカリングが入っているがこれの再現は諦めた
ところが実銃のストックのアップの写真を見て実銃はチェッカリングではなく金型を押し付けて
この模様をつけていることが判明してまたこの工作ができないかとムラムラしてきている
マルゼンのストックは頬当てやグリップの削り込みがなく一枚の分厚い角材みたいな形の
ストックだったのでそこらを徹底的に削り込んだのだが最近驚くべき事実を知った




これは最近のRemington日本代理店と思われる日邦工業株式会社のホームページより
Remington M11-87スポーツマン・フィールドクラスのストック
金型ではなくチェッカリングは彫っているようだがストックの形がマルゼンそっくり
この廉価版クラスだけでなく上級クラスもみんなこれと同じ形をしている




さらに驚いたのがこの実銃Remington M11-87のハンドガード
チェッカリングが彫ってある以外はマルゼンそっくりなこけしの胴のような寸胴
マルゼンのストックの形がダサいとか散々書いてしまったが実銃も最近はこうなっているらしい
マルゼンはリアルだったんだ!…なんだか悲しい




(上)Remington M1100クラシックのハンドガードと(下)手を加えたマルゼンM1100のハンドガード部分
最近のモデルと違ってこの時代のRemingtonのハンドガードは複雑なカーブを持っていた
上部のくぼみはしっかり握れてマズルジャンプを防ぐため、この溝が4分の3までで
止まっているのは銃を上に向けた時にとり落とさないように指かけになっているため
後端の小さい三角の削り込みは構えた時にここに薬指と小指が当たるように
なかなか細かく考えられたエルゴノミクス的なハンドガードだった




(上)実銃Remingtonのグリップと(下)加工したマルゼンのグリップ部
マルゼンのストックはくびれが全くなかったがグリップ周りを削った
猟銃によくあるグリップエンドのひし形のインレイの入った装飾(カメオ)も作った
この菱形は平行四辺形ではなく前の2辺が短い矢じりの形をしていることを知った




これは上記Remington代理店のホームページから実銃のポスター
ここにこのインレイやハンマー、トリガーが写っている
このインレイは丸ではなく船形をしているのは気がついていたが
この写真を見ると完全に涙型に近い極端な船形をしていることが判明
まだ削り方が足りなかったということで次回再挑戦のときの参考にさせてもらう
(えっ?次回ってまたやるつもりなの?)




(上)Remington実銃の銃口付近と(下)マルゼンの銃口
ベンチレーテッドリブは2mm×10mmのアルミ平角材を桁とリブに切り分けて積層して工作した
本当はABS板で作る方が工作ははるかに簡単だったのだが強度に自信がなかったのでアルミにした
欲を言えば2mm厚ではなく1.5mm厚ならジャストだった気はする
フロントサイトは実銃はクラシックな真鍮ポストサイトに対して
マルゼンには今風の集光サイトをつけた




リビングに立てかけられたレミントンの図
実銃はこんな保管の仕方をしたら問題になるがガスガンなら置き場所も自由




レミントンのM1100はとても美しい姿をしている銃だと思う
だから余計にマルゼンオリジナルのタクティカルのようでもあり
猟銃のようでもある中途半端な雰囲気が惜しいと思っていた




レミントンのふくよかな曲線はこのハンドガードとストックのカーブによるところが大きい
それにやっぱりマルゼンのストックのあのニスの色が嫌いだったから直せて本当に良かった




(上)Remington M1100実銃のバレルと(下)マルゼンM1100の加工した銃身
実銃はこの通りブライトブルーに近いような綺麗なブルーイングがかかった仕上がり
マルゼンは銃身もレシーバーもABSなのでブルーイング仕上げをするわけにはいかない
インディのブライトステンレスを下塗りしてその上からG.スミスの銃1、銃2を吹いて
スポンジでヘアラインを入れてポリッシュした結果が下のバレル




(上)Remington実銃の機関部、チェンバー周りと(下)マルゼンのM1100の機関部・チェンバー周り
マルゼンオリジナルは最近のガスガンの例に漏れずマットブラックで塗装されていたが
その塗装を落としてピカピカにポリッシュした上からブライトステンレスと銃1、銃2を塗った
実銃Remingtonのエングレービングみたいに見えるのは機械刻印だった
そうと知ったらこれもなんとか再現できないかと思案し始めている
次回の課題(えっ!次回って本当にやる気?)




(上)同じくRemington実銃の機関部右側と(下)マルゼン機関部
マルゼンはボルトもマットな黒染めだったがリュータで研ぎ落として銀色に仕上げて錆止めしてある




M1100とアモベルト
このベルトにショットシェルを一つ開けに入れるのは
異なった番手の弾を持ち歩く時に弾種を区別するための挿し方だそうだ
カモ撃ちに来ているがチャンスがあったらイノシシのような大物も狙いたいという時に
トラップガンとシリンダーバレルの二挺を持ち歩くわけにもいかない
そんな時はとりあえずマガジンにカモ用の8番装弾を1発入れて装填しないでおき
もし大物を見つけたらベルトに区分けして挿しているダブルオーバックを装填して
撃つためにこういう挿し方をするというのをどこかのハンターのサイトで見かけた




その場合ダブルオーバックショット弾を装填してから挙銃していては
獲物に逃げられてしまうので先に挙銃して狙いをつけてからバックショット弾を
装填してすかさずボルトを引いて撃つということだがアクション映画ならともかく
実弾を使った実猟でそんな曲撃ちみたいなことができるんだろうか
というようなことも試してみたくてレミントンにこだわっていた




外観は刻印以外はリアルにできたので今度はその辺のアクションのことも試してみたい
いま世間では映画の影響でクアッドロードという曲撃ちみたいな射撃術が流行っているそうだが
私自身はそういう流行とは全く違った方向に行ってしまっている
こっちはこっちで別なトリッキーな射撃に興味を持ち始めている
やっぱりライブカートっていいよね…とか言いながら



さてこんなしんどい工作なんかもう二度とやらないとか言っていたが、完成してみると
「もっとあんなこともできるよね」
「こんなことも試してみたいよね」
とかいう新しい妄想が湧いてくる。

例えば今度はマルゼンのM870ポンプアクションをリアル化するとか…

次回はフレームの刻印やチェッカリングも再現するとか、28インチバレルにチャレンジするとか…

陣痛の時には
「こんな苦しい思いは二度とごめんだ」
と言っていた妊婦さんが、赤ん坊が生まれた途端に
「次も産みたい」
とか言い出す心境に似ているのかなぁ?



2021年3月15日
















Previous Topへ Next





site statistics
青木さやか