マルシン・マテバ2006Mの木製グリップを仕上げ直し〜実銃グリップが結構キレイな仕上げなのでチャレンジ
マルシンのマテバ2006Mについて続ける。
マルシンのガスガンのマテバは大体外観的によく雰囲気を捉えているんだけど、いくつか不満点がある。
何度か書いてきたが、バレルの上についているウエイトの形がちょっと実銃と違うという点、そしてグリップパネルの仕上げ。
バレルについてはアウターバレルを手に入れて加工できないか今画策している。
すぐにでも取りかかれるのはグリップ(やる気さえあれば)。
それで(なんとかやる気をふりしぼって)グリップに取り掛かった。
マルシンのマテバがずっと気になっていたのに、最近まで敬遠していたのはグリップの仕上げが荒そうだったからだが、今回手に入れたグリップはまあまあの出来だった。
なので弱点を修正することにした。
(上)MA・TE・BAの2006M実銃と(下)マルシンのマテバ2006M
マルシンはひところよりもグリップの仕上げがかなり良くなってきたがまだ形状に欠点がある
実銃のストックは赤線で囲んだ部分が面取りされて丸みを帯びているがマルシンは角が立っている
グリップ後ろをスパッと切り取ったような形をしていてなんだか高級感がない
また実銃のマテバは猟銃のような仕上げのストックがついたものもある
これはいろいろなグレードがあるようだが写真の実銃はキレイな亜麻仁油仕上げになっている
そこはそれイタリアンクラフトだからね、こういうものの仕上げに凝るのがイタリア人
そこでまた木工をすることにした
ストックをサンディングするのでチェッカー部分が
削れてしまわないように保護のマスキングをする
次に元々の仕上げニスを400番代のサンドペーパーですり落とす
例のグリップ後部も面取りして丸みを出す
ニスを落として整形したら1000番〜2000番の耐水ペーパーでとにかく磨く
マルゼンのM1100のストックを仕上げた時にニスを塗る前の
下ごしらえをどこまで追い込むかで勝負の9割が決まることを学んだ
なのでサンディングの傷が完全に消えて木の表面が光るまでとにかく磨く
グリップの各エッジも光るまで磨き上げる
こういうところが光るかどうかでできあがった時の印象が全然ちがう
これにワトコオイルのミディアムウォルナットを塗っていく
コツは塗ったらすぐに滴り落ちそうな余分なオイルをウエスでふき取ること
せっかく塗ったのにすぐに拭き取ってもいいのかと不安になるが
どうせ重ね塗りするので滴り落ちるよりは塗膜が薄くなる方がまし
こうすることでムラができにくくなるしゴミもつきにくくなる
今回は塗りの1回目から油研ぎをかけてみた
オイルを塗ったらすぐに1000番の耐水ペーパーで表面を磨き上げる
油研ぎをすることで1回目から光沢が出始めている
翌日にもう一度ウエスで乾拭きして余分なオイルを取る
さらに2日目にウエスで乾拭きして光沢をだす
2回目のワトコオイル塗装
塗ったら2回目も油研ぎをかける
そしてウエスでまた余分な油を拭き取る
その2日後にまたウエスで乾拭きをかける
例の面取りしたグリップのエッジもこんな感じ
そして3回目のワトコオイル
あとはひたすら塗っては余分なオイルを拭き取り乾いては
ウエスで乾拭きをひたすら繰り返す
狙いの雰囲気になるまで根気強くこれを
繰り返すしかないというのがレミントンの教訓
コツはとにかく余分なオイルをふき取る…これに尽きる
ワトコさんの取説によると亜麻仁油ニスは48時間で完全乾燥すると書いてあるが、実際には48時間で手につかなくなるだけで、ベタベタな感じは無くならない。
レミントンのストックを仕上げた時の感覚でいうと、完全に乾くには1ヶ月ぐらいかかる。
なので1ヶ月間は乾拭きを繰り返す。
ストックの塗り重ねの回数は好みで、オイルストックのようなつや消しの仕上げは一回塗りで十分キレイ。
マルシンのオリジナルの仕上げの雰囲気なら2回塗りで同じぐらいになる。
MA・TE・BAの実銃の猟銃ストックのような仕上げに迫れるかは、これからチャレンジ。
仕上がりは1ヶ月後かな…2ヶ月後かな…
2021年7月11日
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