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APS CAM870を猟銃化〜26インチバレルにベンチレーテッドリブサイトを
〜工作の方法をかなり簡便化したがまたしても…

WingMaster

APS CAM870を猟銃化〜26インチバレルにベンチレーテッドリブサイトを〜工作の方法をかなり簡便化したがまたしても…

APS CAM870の猟銃化計画の話題続く。

26インチに延伸したロングバレルにベンチレーテッドリブサイトを取り付ける工作に取り掛かった。

前回この工作をマルゼンのM1100にやった時は、ぶつけただけでベンチエレーテッドリブがボロっと取れる…という情けない銃にしたくなかったのですべてアルミ部材で工作した。

そして汗一斗かいて「もうこんな面倒な工作は二度と嫌だ」と思った。

しかし時間が経つと
「もうちょっと工作を楽にする工夫がいろいろあるのではないか?」
と思い始め、思いつくと試してみたくなるのが不思議。

例えばリブの材料を前回は2mm×10mmのアルミ平角材で橋梁部分も橋桁部分も全部構成し、橋桁部分は2mmでは高さが足りないのでこの平角材2枚積層にしてこれを擦り合わせてリブと段差かできないようにした。

この工作がとてもしんどかったのだが、冷静になってしげしげとM1100を見ていると
「橋桁をアルミで作るのはリブの強度にはほとんど貢献していない
工作が難しくなるだけで意味がない」

と気がついた。

だったらモデルガンマニアにはおなじみのABSで作っちゃえば慣れ親しんだ素材だし工作も楽と思いついた。





前回入手したProxonのリュータがモーターが焼けてお亡くなりになったので新しいのを入手
今回はリョービのリュータにしたがこのメーカーはどちらかというと釣り具メーカーとして有名
電動工具でも名前は聞かないこともないのできっとちゃんとした会社なんだろうと思う
Proxonは連続使用するとモーターが焼けるという評判は聞いていたのだがその通りになった




手始めに26インチバレルの全長に切り出したアルミ平材の銃身付け根部分を削り始める
同時進行で橋桁にするために入手した3mm厚のABSシートを削りシロも考慮して11mmで切り出す




前回は10個の橋桁を切り出してから銃身のRに合わせてカーブを削っていたが
切る前に削ってしまえば工作が楽になることに気がついた
コロンブスの卵?




こうして銃身のRに合わせて削り込んだABS桁材
やはりABSは工作が速い




今回は前下がりのリブに挑戦するので最前端と最後端が薄くなるようにカーブをつけた
結果からいうとこれがちょっと間違いだったようだ




銃身の外径は銃口付近で22.5mm
この径に合わせたカーブに調整する




銃身付け根は外径はかなり太くなるのでRは大きくなる




この桁材を12個に切り分ける
Remingtonのリブ間隔は写真から計算しておよそ58mm
26インチバレルの場合桁の数は11となる
1個多い12個なのは「やっちまった!削りすぎた」という時のための予備
あとでこれが役に立つことになる




アルミ平角材に58mm間隔で罫書きしてその印を目安に11個の桁材を瞬間接着剤で仮止め




バレルと合わせて見ると概ね良いようだが…




根元をピタリと合わせるとリブが湾曲してしまう
リブが高すぎる?




リブは銃身の付け根部分で梁部分が直接バレルに固定され少しめり込んだようになっている




Remingtonの場合中央が一番高くて銃口近くでまた低くなる形のリブを見かける




まあいいんじゃないの








この橋桁と橋梁の部分に段差や隙間ができないように液状の瞬間接着剤を流し込んでサンディングする
銃口の延伸工作で感じたのだがゼリー状の瞬間接着剤よりも液状の方が仕上がりが綺麗で
サンディングの時に削れて隙間になったりしないことに気がついた
結局古典的なアロンアルファ最強という結論に立ち戻った
ただし今でも瞬間接着剤は衝撃に弱いのが事実だと思っている
実際今回の工作でも作業中にぼろっと取れる接着面が多かった




アロンアルファで仮止めしたリブ




ちょっと本体に取り付けてみた




リビングに立てかけるとこんな雰囲気




銃口側が前下がりになってるのがわかるかな




銃身根元側はこんな感じで橋桁は11個全部高さが違う




こうして真横から見ているとまあまあ良い感じ




前回はここまでたどり着くのに数日かかったが
今回は二日という速さ




ところが仮止めしたサイトをのぞいて見るとこの通りリブが波打ってる
APSのバレルは放物線カーブではなく2段テーパーで銃口側に向けて細くなっている
固定観念で根元のリブを削りすぎた結果こうなってしまった




直しました…と1行で書いているがここまでさらに1日仕事
根元の2番の桁を廃棄にして4番から7番を二つずつ後ろにずらして
7番と9番の間に予備の8番橋桁を復活させ10番の後に3番を入れ込むという大工事
というより一からやり直さずにまっすぐにするにはどういう
組み合わせが最善かという算数問題で相当頭を悩ませた




結局結構苦労してるような気がしないでもないが
前の工作法だとここまで1ヶ月かかっていたはずだ
仮止めしたリブの位置を決めてビスを打ち込んで本番固定した
瞬間接着剤はやはり衝撃に弱いのでこのビス打ちは必須
前から2番目の10番と5番と2番のリブの上からビスを打った
最前端の11番にはフロントサイト用の穴を開けてAPSについてきた真鍮ビーズサイトを仮止め




今回は中間サイトも取り付けることにした
もともとついてきた20インチバレルのフロントサイトを外して4番橋脚に穴を開けて仮止め
真鍮ビーズの中間サイトなんて今時実銃で使っている人は一人もいないかもしれない
でもそういう古典的な雰囲気の銃にしたかったんです
70年代か!




サイトの左右の橋脚との段差も削り合わせてほぼ完成形に近づいたバレル




リブの上面もほぼフラットになった
やっぱり思惑通りABSは工作が楽
サクサク削れるので修正が早い




ビス打ちしたところをパテで埋める
本日はここまで
硬化を待ってパテを削ってフラットにしたらいよいよ塗装に入る
ここしばらく天気が安定しないのでいつ取りかかれるかわからないが
後一息というところまではきている


2021年9月9日
















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