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APS M870の20インチバレルを21インチに延伸して銃口のネジ山を隠す
…それとカンチレバー風のスコープサイト台も追加

WingMaster

APS M870の20インチバレルを21インチに延伸して銃口のネジ山を隠す…それとカンチレバー風のスコープサイト台も追加

APSのWingMaster M870の工作の続き。

今度はインナーバレルを仕込んだ20インチ(といいながら実際には19インチ強しかない)バレルの外観を仕上げていく。

やはり気になるのがこの中途半端な長さで、実銃の世界では0.5インチ刻みでバレルの長さのバリエーションが選べるようだが、スラグ弾の標準は20〜21インチでちょっと短いのがなんとなくバランスが悪い。

それよりもっと気になるのは、アウターバレルの銃口の内側にインナーバレル固定用のネジが丸見えになっているということだった。

これを隠すために銃身を伸ばすか、カッツコンを銃口につけるか迷ったが単純に銃身を伸ばして21インチバレルにすることにした。

銃身を伸ばす工作は最近やったばかりだから手慣れている。

銃砲店などのカタログを見ているとイノシシやシカなどをハンティングするスラッグ弾用のバレルは20インチか21インチという組み合わせが一番多いので21インチになるように延伸した。

それとスラグバレルならサイトをなんとかしなくてはいけないので、これも迷ったがカンチレバー風のサイト台を工作して20mmピカティニーレールを載せられるようにした。





APSにもともとついてきた19.9インチバレルの一番気になることろは
銃口を塞ぐようにはまっていたインナーバレル固定用のバルクヘッドのネジ
可変チョークならこういうネジを切っているかもしれないがさすがに20インチの可変チョークは変




このバレルの内径は24インチよりさらに狭い17mmだったので
ネジ山を汗だくになりながら削り落として継ぎ目パイプを中に仕込んだ
接着は例によってG10ボンドをほんのちょっとつけるだけでいい
固まったら引っ張っても絶対に抜けないぐらい頑丈に固定される




フロントサイトを抜いた後の穴をパテで埋めてこの継ぎ目パイプを
1センチほど残してプラハンマーで叩き込む




そして26インチバレルの延伸でも使った22mmアルミパイプをここにかぶせる
APSのアウターバレルは22mmパイプよりわずかに太いので継ぎ目をアロンアルファで
埋めたら段差ができないように継ぎ目から後ろも削ってツラを合わせる




こうしてアウターバレルは21インチバレルになった




銃口にはクラウンをつける
実銃のスラグバレルの銃口の写真も見つけたが
実際は24インチの加工前のようにザクッと面取りしただけのクラウンだったが
こういう丸いクラウンの方がキレイなので今回もこんな感じにした




21インチバレルを本体に装着




こういうケースを入手した
以前に加工したベチレーテッドリブサイト付きの26インチバレルと
今回の21インチバレルを収納できるのが気に入って購入




この21インチバレルにこういうものをつけた




バレルに光学サイトを載せるカンチレバー(風)のサイト台




カンチレバーとは片持ち構造のことでレールを前後ではなく
前だけでバレルに固定している形からこの名前で呼ばれる
削りだしでその形を作ることも検討したが今回は既製品の
ピカティニーレールを上に乗せる台を自作してバレルに固定した
土台は加工がしやすいABS積層で作っている




バレルのRとテーパーの傾斜に合わせたABS積層の土台をバレルに接着したところ




その上に10mm幅のアルミ平板材をレールにして接着
さらにネジでバレルに直にねじ込んで強度を出している




このマウント台の上に11mm/20mmアダプターピカティニーレールを載せてカンチレバー「風」にした
サイトビューはこんな感じ…簡単い書いているが「まっすぐついていない」事件、
「斜めになっている」事件などがこの間起きている
長くなるので書かないが…




仕上げに入る前にいろいろテストしてみた
まずはEOTECHのホロサイトを載せて具合を見る




本来的にはこれがやりたかったので早速のせてみたが
ショットガンの上に載せるにはちょっと大きいような気がした
サイトビューは抜群でアイレリーフもぴったりなんだけど
EOTECH意外に重くてでかい




RMRタイプのオープンダットサイトを載せてみた




これは逆にローマウントだと顔を傾けないとポイントが見えないのでこれぐらいがいい
以前M1100の時に木工アダプターでベンチレーテッドリブにつけるよりも位置が後ろなので
アイレリーフはちょうどいい感じだ




リビングに置いてみた
軽いしかさばらないしRMRはいいサイトなんだけどポイントを見失いやすいのが弱点かなぁ
でも邪魔にならないという意味では一番だと思う




これはどうかなと思ったけど意外にハマったのがスコープサイト




このスコープはかなり昔に入手して押し入れに眠っていたズームサイト
倍率は3倍〜9倍の可変ズームでショットガンにズームスコープが
要るのかというのはあるが載せてみるとかなりいかつい




この組み合わせって例のキング牧師暗殺事件について書いたページのパターンじゃない…




カンチレバーで一番後ろに固定してアイレリーフがちょうどになるので
見た目かなり後ろにスコープがあるように見えるがこれでも前傾姿勢でないと焦点が合わない
それにしてもショットガンにスコープがついているのってなかなか威圧感があるな
これは面白い組み合わせだと思う



さて、いろいろ取り付けてみてチークパッドがないと構えが固定できないぐらい高さはあるものの意外に違和感がない感じがした。

実銃のカンチレバーについての考証は多分次回書く。

あとはピカティニーレールの余計な溝を埋めて、ひたすら磨いて塗装すれば完成となりそうなので次回は完成した姿を紹介できると思う。



2021年9月29日
















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