APS M870の21インチに延伸したバレルにカンチレバー装着完成…いろいろ着けてみたがやぱりズームスコープが一番しっくりくる
前回仕掛り中の姿をお見せしたカンチレバー付き21インチバレルが完成した。
ベースはできていたのでABS積層で作ったベースの隙間や段差をパテとアロンアルファで埋めて磨きまくり、バレルも磨いてプライマーの上からGスミスSの銃2を吹いてまた思いっきりポリッシュ。
工程的にはこんな感じかな。
バレルリングの塗装も26インチバレルともどもやり直した。
実物はストロー仕上げだと思うのだが、かなり色味が赤っぽいので下地の銀色が出るまでポリッシュして黒染めを落とし、先にクリアオレンジを吹いてその上から溶剤でかなり薄めた赤とブラウンを筆塗りした。
20mmピカティニーレールは前後の溝3本ずつを残してあとはパテで埋めた
タクティカルのレールはサイトが着くのかレーザーユニットが着くのかグリップが着くのか
グレネードランチャーが着くのか何が来るのかわからないのでのこぎりみたいなギザギザのレールになっているが
こういう民間向けの猟銃のレールって光学サイト以外のものを載せることはあり得ないので無駄なデザイン
溝は1本でも良かったが一応汎用性を考慮してこれぐらい残した
実銃の写真を見ていてバレルリングの色がかなり赤いことに気がついていた
26インチバレルを塗装したが赤みが足りない気がしたので両方ともここはやり直した
さきにクリアオレンジを吹いてその上からアクリルで赤、
ブラウン、黒少々を溶剤でかなり薄めて少しずつ重ね塗りした
カンチレバーのベースはABS積層で整形してその隙間を瞬間接着剤やパテで埋めた
これを板に載せた耐水ペーパーで磨いて積層の筋が見えないようにした
ここまでできたところで塗装
バレルとカンチレバーベースはGスミスSの銃2で塗装した
レール部分は少し色味を変えたかったのでキャロムショットのブラックスチールで塗装した
そして完成
カンチレバーのアップはこんな感じ
実銃写真を漁っていてレミントンの純正カンチレバーバレルの形状も確認したが
到底強度を確保できないような珍妙な設計だったので色々調べてフランスの
ハスティング社のカンチレバーを参考にオリジナルデザインにした
ここまではリアリズム重視できたがさすがにここだけは強度優先にした
ベース部分はバレルと同じ銃2で、レール部分はキャロムショットのブラックスチールで塗装
色味を変えたかったのでこの組み合わせにした
1.1インチ延伸した銃口周り
クラウンはラウンド
本体に装着して前回意外に合うことが判明した3ー9倍ズームスコープを取り付けてみた
本当を言えばレールの長さはもう4〜5センチ欲しかったかなぁ
まあガッチリ付いて強度も十分そうなのでできは満足
これでサバゲするわけじゃないしね
昔から疑問だったことが解決した
レティクルアジャストメントダイアルの水平は右に着くのが正解か左に着くのが正解か
十字のクロスヘアなのでどちらもいけるのだが実際やってみると
左では右利きはすごくやりづらいことが判明した
右利きは右に着くようにスコープを固定するのが正解だ
ちなみにワンクリックが100ヤードで4分の1インチと書いてある
90メーター先の着弾点の6mmの調整をワンクリックでする
実銃用なのでゲーム用にはかなり非現実的な数字になっている
ズーム幅は3−9倍になっているが普通に3倍のまま動かさない
9倍にしたらどこ見ているのかわからなくなるからだ
だったら3倍固定のもっと軽いスコープが欲しいところだ
まあ文句はともかく光学サイト付きのレミントンが完成した
例によって狩猟趣味のハンターのブログ風写真
本体についているのが26インチベンチレーテッドリブサイト付きバレル
スコープ付きが21インチバレル
実銃だとリブ付き26インチバレルはスキートなどのクレイ射撃用で
スコープ付きはハーフライフルのサボットスラグ用バレルで
シカとかイノシシとかの大物猟をするときに使うという使い分けかな
スコープマウントはレシーバーに固定するサドルマウントというのもあるが
リブ付きバレルに付け替えるときにいちいち外さないといけないので
その度にスコープのゼロイン調整をし直さないといけないのがイヤ…
という人がカンチレバー付きバレルを使用するようだ
こうしてセット完成
今度はカンチレバー付き21インチバレルを本体につける
Remingtonは工具無しでバレルの交換が可能なのでこういうところも支持者が多い理由らしい
ちなみにこのスコープのダストキャップはフタが透明で突然獲物に遭遇して
フタを外す暇がないときははめたままでも射撃ができるように配慮されている
サバゲ用には無用な気遣いだが実銃用はこういうところも工夫されている
カンチレバー固定部分のアップ
赤いバレルリング
それと1.1インチ延長されたバレル…継ぎ目はほぼわからなくなった
バレルリングの色の比較
(上)RemingtonM870実銃のバレル部分と(下)APSのCAM870改、WIngMaster
26インチバレルの銃口付近アップ
銃口の塗装が不自然な剥がれ方をしたので塗装し直して使い込んで剥がれた雰囲気に修正
銃身内に可変チョークのアダプター
銃2の色合いは蛍光灯の灯りの下で見るとほぼ真っ黒なんだけど
太陽光のような強い光源で見るとこのように青く反射するのが気に入っている
逆にバレルリングの赤いストロー仕上げが太陽光だと錆色みたいに映っている
これで鉄錆のニュアンスを出すヒントをちょっと掴んだ気がする
改めてEOTECHのホロサイトを着けてテストしてみた
これはなかなか視界も広いし1倍でホロは無限焦点なのでアイレリーフも自由だし
使えるサイトだなと思ったがM870につけるといかにもでかくて不恰好だった
使い勝手は問題ないが見た目の問題だけでちょっと気に入らない
でもこういう組み合わせのハンターとかはいる
ためしにTrijiconのACOGをつけてみたがこのサイトアイレリーフがシビアで全くマトが見えない
マウントレールがあと5センチ長かったら多少は使えるかもしれないが
見た目もカッコ悪いしハイマウント過ぎるのでどうしてもここにつけたいというほど情熱はわかない
(上)実銃のRemingtonM1100の26インチバレルと21インチカンチレバー予備バレルと
(下)APSのCAM870改WingMaster26インチバレルと21インチカンチレバー予備バレル
銃砲店のサイトでよく見かけるこういう写真を撮ってみたかった…
ちょっと余談
(左)26インチバレル付きレミントンM870と(右)AUGのカービンバレルタイプ
26インチはクレイ射撃用の散弾銃の中では銃身はやや短めのスペックだが
それでもAUGとこうして並べると長さはほぼ倍違う
銃の性能は置いておくとしてもブッシュやインドアのゲームではどちらが有利かは明らか
昔ブルパップやサブマシンガンにこだわっていた理由を思いだした
ところでカンチレバーってなんぞや、耳慣れない言葉?でも昔カンチレバーってすごくなじみがある言葉だった気がすると思ってよく思い出してみたら、とても馴染み深い言葉だった。
カンチレバーとはなんぞや、Remingtonのカンチレバーサイトについて…何故これを再現することを断念したか…などの話を書くかもしれないし、もう飽きて映画の話に行ってしまうかもしれない。
2021年10月6日
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