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マルシンのM439メッキ修復のその後〜磨き残したハンマーや
スライドを磨いてカートリッジのヘッドも色褪せてたので銅メッキ

SW auto plated

マルシンのM439メッキ修復のその後〜磨き残したハンマーやスライドを磨いてカートリッジのヘッドも色褪せてたので銅メッキ

押入れの肥やしになっていた40年前のマルシンM439にニッケルメッキをかけたが、前回の写真ではあちこち磨き残しが目立ったので徹底的に磨いて、カッパージャケットが剥げて真鍮色になりかけていたカートリッジにも銅メッキをかけてみた。

前回完成して組み上げて写真を撮っている時にハンマーとトリガーに磨き残しがあることに気がつくという情けないミスを発見したので、また完全にバラして今回は見えるところは磨き残しがないように仕上げ直した。

それとニッケルメッキ面が肉眼で見た時はキレイに仕上がったように見えていたが、撮影で照明とレフを入れてみたら表面にまだらに黒ずみが残っているように写ってしまう。

残念ながら新品ではないので完全に無垢なピカピカには持っていけなかったが、これも磨き直した。





完成したS&W名物グロスメッキ風のM439




同じく左横顔




レシーバー下側、トリガーガードの仕上がり




前回ハンマーの根元に磨き残しの黒が見えていたが
バラして磨き直し完全にシルバーになった




ハンマーの前面にも磨き残しがあったがこれも磨き直した
セレーションも目立てヤスリで入れ直した




トリガー根元にも磨き残しの黒があったので磨き直した
S&Wは意外にハンマー・トリガーの露出面が大きい




ダミーカート化した結果マルシンのP08ゲリPカートを
装塡排莢させてみてほぼジャムはゼロだった
しかもカートが概ね同じところに飛ぶのが気持ちいい
発火モデルに戻して発火させてもおそらく快調に回転すると思う




このゲリPカートリッジだが本体と同じく色がくすんでいたので
金属磨きをかけたら弾頭がほぼ真鍮色になってしまった
6発しかなかったのでBerettaM92Fのクロムメッキ弾頭のカートも2発持って来た




これをカッパージャケット弾頭にすべくめっき工房の銅メッキをかけてみた
銅メッキは反応するとこの通り真っ黒になる
これを磨いて落とすと銅色が残る




この真っ黒を落とす加減が難しくてムキになって磨きすぎると
元の色に戻ってしまうししっかり磨かないと黒いくすみが残ってしまう
カッパージャケット弾を8発用意した




このゲリPカートリッジを8発マガジンに装填した




エジェクションポートにカートリッジが見えている光景
ダミーカートモデルでないと拝むことができない光景だ




ホールドオープンしたM439
オートはこの構図が好き




ニッケルメッキ面のまだらな黒ずみも取れたしハーフコックも復活
ダミーカート化してショートリコイルメカも再現したので
気になっているところは一通り手を入れることができた








ニッケルメッキの映りこみはこんな感じ
マルシンオリジナルはサンドブラスト風の
仕上げだったがそれが気に入らなかった
S&Wはやはりこの感じだと思う




残念ながらレシーバー左サイドのシリアル刻印周りは
下地メッキが完全に剥げていたのでめっき工房でも復元できなかった
40年前にブルーイングがうまく乗らないのでかけては落としを何回も繰り返した結果で
40年前の自分にそんなに追い込まなくても40年後の自分が綺麗に修復するよと言ってあげたい
当時は自宅でメッキを修復する方法がなかったから仕方ないが…
ホームセンターで入手したメッキシルバースプレーを皿に取って
面相筆でタッチアップしたがなんとなく汚くなってしまった




本当はハーフコックが復活しただけでも嬉しいのだが…




(上)Smith & Wesson M439実銃と(下)マルシンM439モデルガン
実銃はパックマイヤーのラバーグリップに換装されている
やはりSmith & Wessonのニッケルメッキはこんな感じの鏡面仕上げが一般的




(上)Smith & Wesson M439実銃と(下)マルシンM439モデルガン
この実銃はパールグリップに換装されていて後期型の長いエキストラクターをつけている
初期型はマルシンがモデルアップしたような短いエキストラクターに
スプリングでテンションをかけるようなメカだった




レシーバーのメッキは剥げたけどトリガーのパーティングラインは無くなって
表面はツルツルになったので引いた感じもよくなった




(左)マルシンM439モデルガンと(右)MGCのM59モデルガン
マルシンにはショートリコイルの表現があって銃身が後退しているが
MGCは固定式のストレートブローバックなので銃身は元の位置のまま




(左)マルシンM439モデルガンと(右)MGCのM59モデルガン
マルシンからショートリコイルのM59かMGCからショートリコイル化した
M59改良版が出ないか当時ずっと待っていたが結局そのどちらも出なかった
当時のマニアにはMGCにマルシンのメカを組み込んで完全版のM659を
でっち上げていたツワモノもいたが私にはそういう実力はなかったのでここが限界




M39ってブローニング風のスライドにティルト式ショートリコイルロッキングメカ
ワルサー式のデコッキングレバー兼用のセーフティ、S&Wリボルバー風のダブルアクションと
いろんな拳銃のいいとこ取りで設計されていて当時なかなかバランスが良いと好評価だった
USハンドガントライアルに参加するために無理やりダブルカラム化したM59を急造して
これの低評価のためS&Wオートはすっかり評判を落としたがもとのM39はそんなに悪くはない
特殊部隊向けの消音銃の原型に採用されたぐらいなので装弾数の少なさ以外は特に欠点もなかった
なんとなく不遇で不人気なテッポだけど個人的には好きな銃


2022年4月17日
















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