マルシンのモスバーグM500・猟銃加工の続き…18インチのバレルを26インチに延伸・ベンチレートリブ3回目ともなると手慣れたもんです
軍用か警察仕様だったマルシンのモスバーグM500を猟銃化する加工の続き。
木ストをつけてこれをウレタン仕上げにしたら、かなり見た目もスポーツガンらしくなってきた。
となると、やはりアウターバレルを26インチに延伸してスキートガンの雰囲気にしたい。
バレルをスキート標準の26インチに伸ばすとやはりベンチレートリブ付きサイトが必要になる。
ここらの工作はもう3回目となるので、工作法では迷わない。
初めてマルゼンのM1100でこの工作をしたときは
「こんなしんどい工作はもう2度とやりたくない」
とか思ったものだが、慣れというのは恐ろしいものだ。
マルシンのモスバーグは警察用の暴徒鎮圧銃のイメージなのかマットな黒染め仕上げなのだが
猟銃にするなら実銃のクラシックはグロスブルー仕上げなのでとりあえず磨くことにした
銃身を延伸するので仕上げは銃2かブラッセンあたりの塗装になると思う
この金属っぽい雰囲気も捨てがたいのでもう一挺のスラグマスターはこのままにしよう
レシーバーには左側にアメリカモスバーグ社の製造元刻印、右側にマルシンマークとASGK刻印
バレル右側に「使用前にマニュアルをヨメ」刻印が施されている
マニュアル刻印は実銃に忠実
そのバレルを実測18インチから26インチに延伸
アルミパイプはいずれもAPSのM870の時に使ったあまりなので
今回はコストがほとんどかかっていない
ストックのウレタンスプレー2000円と12000円の
木ストを取ったジャンクモスバーグぐらい
フロントのビーズサイトを抜いた
マルシンはちゃんとネジを切っているのでどこかで使えるかもしれない
今回はベレッタのホワイトボールサイトを使う予定
内径に合わせて片側を金ノコで切った直径18mmアルミパイプを
継手にして直径22mmパイプをアウターにする
隙間とフロントサイト跡の穴は瞬間接着剤で埋める
これでは隙間ができるので今回は別の部材も試してみた
面を合わせて研磨したアウターバレル
アルミパイプは肉厚が2mmもあって散弾銃のバレルとしては肉厚すぎるので
内側を面取りカッターで削って見かけ上は肉厚1mmに見えるようにする
これを研磨すれば散弾銃の銃口っぽくなる
丸いクラウンのRemingtonに対してモスバーグの銃口は
クラウンなしのパイプをぶった切ったような銃口が多い
アルミは磨いたらこんなピカピカになる
先日仕上げたマルゼンのM1100と並べてみた
26インチならこれをつけないと…
ということでベンチレートリブの橋桁部分を2mm厚の
ABS板2枚貼りの板材にバレルのRに合わせて削っていく
今回のリファレンスにしたMossbergのM500 Classic実銃
ベンチレートリブは前下がりの直線で橋桁の配置がRemingtonと違う
銃身根元の部分はかなりの範囲を直接溶接しているようで頑丈そう
そのため橋脚の配置は前寄りに11箇所となっている
これに併せて橋桁のABSブロックを11枚に分割
写真から寸法を割り出し一つの長さはおよそ11mm、
間隔は51mmに目印を入れていく
これをバレル長に併せて切った11mmアルミ板材に瞬間接着剤で仮止め
Remingtonはこの配置が等間隔だがモスバーグはこの配置がかなり前より
高さを微調整した橋桁の隙間に今回初めて試す樹脂接着剤を埋めてみた
BONDIC EVOという紫外線レーザーで固着する樹脂でおそらくレジン系の樹脂
光をあてると4秒ほどで固まるので工作が捗るのがありがたい
従来はこういう隙間を埋めるのはパテを使っていたが
これの方が埋めては平らに均す作業が進められる
リブを接着したアウターバレル
このリブを真っ直ぐにするだけで初めての時は数日かかったが
今回は小一時間で工作は進行した…速い!
この樹脂接着剤を使ってみようと思ったのはバレル根元のリブの溶接を再現したかったから
写真で見るとかなり長い範囲で溶接されているようなのでそれを再現した
最後端の突起の部分は逆に彫り込んでリブを埋めてその周りも樹脂で固めた
接着剤の接着強度を信じていないので補強のためビスを3箇所打った
このビスもリュータでリブと面一になるように削って樹脂で埋めた
リュータで面一に研磨した補強ビスの部分
塗装すればほぼわからなくなると思う
本日のところはここまで
スラグマスターと並べたスキートモスバーグ
リブはRemingtonが銃口とほぼ面一なのに対して
モスバーグは銃口よりも5mmほど後退しているのも特徴
サイトを取り付ける工作をしたら塗装に入る
余談…前回仕上げたマルゼンのRemington M1100
リブが銃身根元から等間隔に配置されている
2022年11月22日
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