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マルシンのモスバーグM500…部品取りのつもりだったスラグスターが
ちゃんと動くのでカンチレバーサイトを工作してディアタイプ風に

Another Pumpie Gun

マルシンのモスバーグM500…部品取りのつもりだったスラグスターがちゃんと動くのでカンチレバーサイトを工作してディアタイプ風に

もう表題の通り…押入れの奥で埃をかぶって錆付いていたマルシンのモスバーグM500を自分好みの猟銃っぽい仕上げにするために部品取りで購入したジャンクコンディションの同じマルシンのモスバーグ・スラグスターが修理したらまともに動くようになったので、これも「眠り銃」になる運命だったのをなんとか猟銃っぽく工作することにした。

モスバーグのM500は日本の銃砲店でも販売されていてレミントンやベレッタほどではないかもしれないけど結構よく見かける。

マルシンは警察仕様のヒートシールド付きのタイプをモデル化したが、銃砲店で売ってる実銃は大抵はモスバークのカタログの名称によるなら「スラッグハンター・ディアタイプ」ということになるらしい。

木ストではなく大抵シンセティックストックをつけてカンチレバーサイトベース付き22インチバレルとベンチレートリブサイト付き26インチバレルのセットぐらいで販売されている。

Remingtonよりお安いし、マグナムシェルも撃てる頑丈さもあるしバレル交換などの分解も工具なしでできるなど実銃はハンターにはなかなか人気があるようだ。

このカンチレバーサイト付きバレルを工作した。





これが問題のモスバーグのカンチレバーサイトベース
レールとバレルの接合面の面積が非常に狭くて実銃ユーザによるとRemingtonより
頑丈で実用性は十分とのことだがこれをガスガンで再現するのはかなり厳しい
実銃は鋼鉄のサイトベースを鉄のバレルに溶接しているからそりゃ強度十分かもしれないが
こちとらはアルミとABSぐらいしか使えないし溶接もできないので工作法を思案していた




まずはこのリアリティのないマズルをなんとかするため
バレルブッシュを外してインナーバレルを切る




マルシンのモスバーグはロットによっては現行の規制値を超えるかもしれないので
インナーバレルを前のモスバーグと同じ長さで切った




切ったバレルは切ったままでは弾道に良い影響がないというのは
皆一致しているがどういう形がいいのかは諸説ある
これもちゃんと追求するなら面白いテーマかもしれないが
最近は実射性能に関心がなくなってきたのでとりあえず放物線状のテーパーに面取りした
根拠はない…なんとなく放物線がいいような気がしたから…
面取りしたバレル内法はリュータでバフがけしてピカピカにした




インナーバレルを切ったら前回工作したベンチレートリブ付バレルも取り付けできるようになった
これも銃砲店でよく見かける実銃の組み合わせ




外したバレルブッシュはG17接着剤を塗りたくって
後ろから押し込んでショートインナー用バレルブッシュにした
内側の工作が完了したのでカンチレバーの工作にかかる
まずベースになる骨組みの部分をアルミ板積層で作る
これでレールをしっかり固定できるか確認する




次にモスバーグのカンチレバーの独特なスタイルを再現するために
骨組みの前後にABS板を貼って整形していく




リュータで形状を整えたらガッツリねじ止めして瞬間接着剤を流し込み
樹脂接着剤で隙間を埋めていく




凸凹になった表面をとにかくサンディングで面出しをしていく




不要な固定ネジ穴とレールの溝をパテで埋める




これもサンディングして平面を出す




フロントサイトを外した後の穴をパテで埋めてこれも平面を整える




こうして一応形になってきたモスバーグM500ディアタイプ




とりあえず小道具も並べて情景写真




(上)Mossberg M500 Deer Type実銃と(下)マルシンのモスバーグ・ディアタイプ
仮設でG3SG-1から持ってきたチークパッドをつけているが
こうなるとこれもリアルに作ってみたくなってくる




問題のカンチレバー(上)実銃(下)マルシンのM500
独特の形状を再現してみた








フロントサイトを撤去した跡地
多分わからないと思う




1.5-4×30のスコープをつけた様子
カンチレバーは軽いダットサイトなら後端を固定しなくても強度は足りそうだが
この手の大きなスコープサイトをつける場合はさすがに片持ち構造では不安
なので後端もレシーバーにねじ止めしているので本当は「カンチレバー」ではない
完全な見た目カスタム




スコープをつけるとアイポジションが高くなるのでチークパッドがやはり必要




ピカティニーレールの溝を埋めてハンティングタイプにした
猟銃ではここにつけるのは光学サイトだけなので調整が必要なのはアイレリーフだけ
ピカティニーのような取り付け位置を微細に調整できるギザギザの溝は必要ない




スコープサイトもつけられるように後端はレシーバーにねじ止め
ちょっとズル




ダットサイトをつけた様子




こういう軽いサイトだけだったら後端のねじ止めは必要なかったかも




ガッツリねじ止めしたのは強度の問題だけでなく
バレル側のねじ止め接着だけでは水平が完全に出ない気がした
いろいろ妥協の産物だが見た目がリアルならそれでいい




マルシンのモスバーグの猟銃化第一段のフィールドクラシック(下)と第二段のディアタイプ




同じくフィールドクラシック(下)とディアタイプ
警察タイプのマルシンオリジナルとはかなり雰囲気が違うはず




バレルの比較
スラグ弾前提のディアタイプ(上)は切り落としたパイプのような銃口
フィールドクラシック(下)はバリアブルチョークを入れて各種の散弾にも対応する




光学サイト前提のカンチレバー付きバレルのディアタイプ(上)に対して
フィールドクラシック(下)はホワイトボールサイトをつけている




いずれもマルシンマークとASGKマークの刻印




ディアタイプ(上)はマットな仕上げ
フィールドクラシック(下)はグロスブラック仕上げとした




あまり気に入っていなかったモスバーグのM500だが見られる姿になって好きになってきた
もともと警察・軍用よりも猟銃が好きなので散弾銃はこうありたい












(上)実銃のMossberg M500 Deer Typeと(下)マルシン・モスバーグM500
部材が揃ったらチークパッドの工作にもかかる予定




スコープのバトラーキャップを跳ね上げてスタンバイ完了!…の図


2022年12月18日
















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