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WEのG36のグリップのボトムは実はふさがっている
〜ここは実はクリーニングキット収納スペースなので自作してみた…

End of Grip

WEのG36のグリップのボトムは実はふさがっている〜ここは実はクリーニングキット収納スペースなので自作してみた…

G36に関してはWE-TECHのガスガンをこのところ触っているが、製品としてはVFCのガスガンの方が新しい分だけディテールがリアルというのは仕方がない。

WEのG36は「リアルだ」という話をここのところ書いてきたが、スタンダードバレルのG36がWEしか手に入らないから、手前味噌で言っているだけで実はVFCの方が細かいところは実銃に近かったりする。

例えばマガジンキャッチ。

WEのG36のマガジンキャッチはトリガーユニットグループについているが、実銃はそこではなくアッパーレシーバーに付いている。

これなんか分解してみると実銃とかなりかけ離れた部分だ。

またそのトリガーユニットも実銃はワンピースのアンダーレシーバーに直接ピンを打ってトリガーやハンマー、シアなどを固定しているが、WEはサブフレームみたいなもう一つのフレームが中にあってそこにメカがまとめられているという実銃とかなり違った構造になっている。

最近WEのSCAR-Lも手に入れてトリガーメカグループを取り出して中を見て愕然としたのだが、中のトリガー、シア、ハンマーの構造が同じWE製のL85やG36と全く同じレイアウトになっている。

WEのガスブロはメカボックスをすべての機種で同一構造にして、ガワの部分だけ新しく作っているので低コストでいろいろな機種を発売できるのかもしれない。

ちょうどマルイの電動ガンが中身は一緒で外側だけバリエーション機種の形にしているので、他メーカーに比べて低コストでいろいろな機種を発売できるのと同じ低コスト戦略なのかもしれない。

リアルではないかもしれないが「L85が欲しい」とか「G36が欲しい」とかマイナーな機種ばかり欲しがる私のようなユーザをカモるにはこのやり方がいいかもしれない。


あとやはり刻印かな。

WEはH&Kのライセンスは取れなかったみたいでレシーバーには燦然と「WE 999」という刻印が入っている(しかも印刷で)。

輸入元がH&Kの刻印風のシールを用意してくれていたのはいいが、これが縒れているためにシールとバレるのが悲しい。

模型のロゴが実機メーカーの商標権を侵害しているのかどうかはこの業界で長らく論争があった。

川崎重工のロゴの入った鉄道模型は川重の商標権を侵害していないだろうに、なぜモデルガンやエアガンのロゴは商標権の侵害になるのかというのが納得のいかないところだ。

ただ1/1スケールの模型だという点がやはり問題なのかもしれない。

CAWのスコフィールドのモデルガンをアメリカに輸出しようとした人がS&Wからクレームを受けて「S&Wのロゴだけは削り落としてくれ」と言われたらしい。

これは商標権の侵害というよりはアメリカは訴訟社会なので、もしモデルガンに実銃用のパウダーと弾丸を篭めて撃つ人が出たら当然事故になるが、S&Wのロゴがある以上その人がS&W社の方にクレームを入れて訴訟を起こす可能性があるからという理由だった。

それが自由主義陣営、資本主義市場社会というものだから文句を言っていても始まらない。

目についたところは少しでも手を加えていって、ちょっとでもリアル気分を味わうしかない。

VFCがスタンダードG36を出してくれそうな雰囲気はないのだし…





(上)G36実銃の野戦分解図と(下)WEのG36の分解した様子
前にこの分解した部品構成や形状がリアルだと書いたが、確かに全体としての
部品の構成はほとんど実銃に近くリアルなんだけど下のWEには大きな違いもある
マガジンキャッチが実銃はアッパーレシーバーについているがWEはトリガーユニットについている
そのトリガーユニットもワンピースフレームの実銃に対して
WE製はサブフレームがあるような構造になっていて中身はかなり違う




WEのG36には限定でリアル刻印風のシールが付属しているものもある
ただこれがちょっとよれていてこんな感じでシールと丸わかり




これをドライヤーで炙って平らに均した
ヒートガンが必要かもしれないとも思ったがヒートガンだと
熱でレシーバーそのものが変形しかねないので使うのは控えた
ヘアードライヤーはやはり威力不足気味でかなり時間がかかったが
まあなんとかこれぐらいにはもっていけた




これはH&Kのパーツカタログの写真だが実銃のグリップには底板があって
グリップの中はクリーニングキットの収納庫になっているのだが
WEではそこは再現されてなくてグリップ底はぽっかり口を開いている
この実銃パーツカタログを元にこの部品を自作することにした




グリップ底の蓋と固定フレームをABS1.5mm板から切り出して成形していく




概ね形を作ったらレジン系樹脂接着剤のBONDICで固めてフレームを蓋に固定する
ゼリー状瞬間接着剤よりも固着が速く作業能率が全然違うので
最近はBONDICでなんでも作ってしまう




こうしてできた蓋を何度もグリップにはめてみて少しずつ形を整えていく




形ができたら塗装
今回はなんの外連味もなくタミヤカラーのつや消し黒をスプレーした




(左)WE用に自作したグリップ底蓋と(右)H&Kの実銃用パーツ
強度なども考慮してちょっと実銃とは形状も違うが概ね似た雰囲気になったはず




これをグリップにはめてグリップストレージの完成
外すときはドライバーでこじらないと開けられないほどがっちり固定できる
漫画家がグリップ底がふさがったG36を描いていて誰か「マルイを見ながら描いたのか」
とか批判していたが実銃もこんな感じでふさがっているのが正しいのでこれは漫画家に軍配あり




中身がリアルじゃないならせめて見た目だけでもリアルにしてやりたい…
這えば立て立てば歩けの親心…ちょっと意味が違うか…


2023年3月5日
















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