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WEのSCAR-Lを導入〜タクティコーなテッポは嫌いとかいいながら
結局タクティコーな方向に…まあ1挺ぐらいはねぇ…

Dominator SCAR

WEのSCAR-Lを導入〜タクティコーなテッポは嫌いとかいいながら結局タクティコーな方向に…まあ1挺ぐらいはねぇ…

リボルバーが好きとか猟銃が好きとか古式銃が好きとか散々言っておいてSCARとは何事…なんだけど前々からこのテッポのことが気になっていたという意味ではG36に今更ハマってみるのと同じ流れなんだな。

テッポのメカのことをいろいろ調べていて、特に自動小銃のメカニズムについていろんな流派があるんだけど結局ショートストロークガスオペレーション(いわゆる玉突き式)とマイクロロッキングロテイティングボルトが時代の趨勢なんだなと感じたのがこのSCARを見たときの感想。

M4系のタクティカルなカスタムコンバットライフルには全く興味がわかないのに、このSCARは気になるのはやはりこのテッポがFNのデザインだからというのもあるかも。

自動拳銃のメカの趨勢をFNのブローニングが決めてしまったように、自動小銃の趨勢もFNが決めてしまうのか…と思って調べていた…このSCARはいわゆる「枯れた技術を手堅くまとめた」という感じ。

むしろレシーバーが高張力アルミ材と合成樹脂で作られており全体的に枯れた技術でまとめつつも、ロワレシーバーとバレルを交換するだけで5.56mmと7.62mmの弾薬に対応できるモジュラー化とかそういうところが現代風なのかも。

デザインを見ると新しいキャンプ道具の機能を知るようなワクワク感は確かにある。





今回手に入れたのはWE-TECHのFN/SCAR-Lのガスブローバック
入手した時にいろいろカスタムパーツもついていたのだが
とりあえずデフォルトの姿に戻して撮影




SCARの特徴はこのこんもりとしたテレスコピックストック
このデザインで遠目でもすぐにSCARだと判別できる




そしてレシーバーとハンドガードを一体化して最初から
全通のピカティニーレールをつけるという今風のレシーバーデザイン
4面のレールも最初から取り付けられているなど今風の拡張性重視
しかし光学サイトの故障に備えてオープンサイトもデフォルトでついているという
あらゆる状況にも特にカスタマイズせずに対応できるデザイン




コッキングレバーはAKやAR-18と同じようにボルトキャリアに
直付けされているので発射の時は連動して前後に激しく動く
スイッチシューティングの時も邪魔にならない位置だが
簡単に左に付け替えることもできる




一応FNのマークの入ったリアル刻印バージョン
この刻印が入るだけで1万円ほどの価格差になるのは時代だなぁ
SCAR-LはMk.16、SCAR-HがMk.17というのが軍での名称だが
FN社はこの銃を販売するにあたってアメリカの特殊部隊銃器選定の
SCARプログラムの名前をそのままいただいてこの銃をSCARと呼ぶ
「米軍特殊部隊御用達」みたいな意味でイメージアップを図っている
セレクターは安全・単射・フルオートを180度回転で選択するM16タイプ
最近の実銃は90度回転で3ポジションを選択できるように改修されている




マガジンウエルの左右にはマガジンリリースボタン、
左にボルトリリースボタンがあるのはM16・M4と同じ形状
U.S.SOCOMのSCARプログラムの要求仕様がM4と同一の
操作系デザインとなっていたからこれは当然といえる
マグウエルの前に見える黒い突起はバレルをレシーバーに固定するパーツ




分解法はとてもシンプル
WE-TECHのマニュアルに従うとボルトを2cmほど下げてマグウエルの前のピンを抜く
なぜボルトを下げるのかどこが干渉しているのか確認できていないが
確かにこうした方が特に組み立ての時に後がスムーズ




ピンを抜くとトリガーグループが下に抜ける




トリガーグループが下に抜けるとストックが下にスライドして外せる
少し固い場合はプラハンマーなどで軽く叩く




ストックが抜けるとリコイルスプリングとスプリングガイドが後ろに抜ける




ボルトキャリア位置をここに合わせるとコッキングレバーが抜ける




コッキングレバーを抜いたらボルトキャリアが後ろに抜ける




ボルト(実銃ではボルトキャリア)にはコロが付いていて
実銃もこうなのか調べきれていないがこれは面白い




ガスレギュレーターはシリンダーに流入する発射ガスを調節する
左が流入ガス少のポジション・右が流入ガス大のポジション




ガスレギュレーターノブを時計回りに倒すと前に抜ける
実銃はレギュレーターとピストンに別れているがWEのガスガンではここが分解工具になっていて
バレルを固定している星型のトルクススクリューを外すレンチになっている親切設計




サイドレールとレシーバーの左右のバレル固定突起の星型トルクススクリューを外す
アンダーレールを六角レンチで外すとバレルの分解が可能




ノズルとリコイルスプリングは前のオーナーがカスタムパーツに交換してくれていた
WEのガスブローバックはフルオートで息切れしがちだがこの個体は快調




(上)FN/SCAR-Lの通常分解をした実銃と(下)WE-TECHのSCARの分解
この通り全体の部品構成はとてもリアル




なんだけどロアレシーバーの中の風景はリアルとは言い難い
というよりL85、G36、SCARとWEのガスガンを比較して
このサブシャーシに載ったトリガー・シアメカがほぼ同じ構成
つまりWEは中身を共通化してガワだけをバリエーション開発して
コストを下げるというマルイの電動ガンスタイルの設計になっている
おかげでWE製品は安いわけだが実銃メカを知りたいという
モデルガン志向の人にはお勧めできない




レシーバーの後ろからガスシリンダーとバレルの中を覗くことができる
いざとなればバレルをばらさなくてもメンテナンスができるというこれはFN社の親切設計




オープンサイトはさすがにエマージェンシーサイトなんだろうけど
照門側でウインデージ、エレベーションの調整ができるようになっている
照星側でもポストの高さ・左右を調整できるなど一通りの機能はあるので
オマケ程度の予備サイトというわけでもなさそう




(上)FN/SCAR-L実銃と(下)WEのガスブローバックSCAR-L
実銃と同じくACOGを載せてみた




(右)映画「インセプション」のワンシーン
SCAR-Lを射撃するアーサーと(左)同アングルのWE・SCAR
このシーンを再現するためアウターバレルとフラッシュサプレッサー、ACOGを装着した
SCARが登場するフィルムはそれこそたくさんあるが私個人的にはこの発砲シーンが一番印象的
このあと「どうせ夢なんだからデッカく行こうぜ」と押しのけられてしまうが…




延長アウターバレルはスチール製でプルーフマークの刻印入り
オリジナルのフラッシュサプレッサーもスチール製なので
この組み合わせでフロントはなかなかリアル




WEのデフォは10インチバレルをモデルにしているが
これをつけると14インチバレル相当になる
結構長くなるがストックはこのように右に折りたためるので
たたむとサブマシンガン並みのサイズになる
デフォの10インチならさらにコンパクトで
こういうところが特殊部隊仕様なんだろうなと感じた




テレスコピックストックは6段階、チークパッドは3段階調節できる
多種多様な光学サイトを使用するのが前提なのでこういうところは行き届いている




AR-15タイプのテレスコピックストックストックアダプターとクレーンストックをつける
これは前のオーナーがつけていたものでSCAR独特なぶっとい印象がずいぶん変わる
オリジナルのストックと比べて優位性があるのかよくわからないがカッコいいのはこちらかも




サイトはAIMPOINT M2タイプを載せてみた




銃口についているのはブランクアダプター
これはレプリカだがエアガンのセーフティキャップがおもちゃくさくて
嫌だという人にこういうものが流行ってくれればいいのにと思う
実銃の模擬射撃演習っぽい雰囲気でプロっぽいしカッコイイんじゃないかな
欠点はキャップと比べると着脱が若干面倒なことぐらいかな




奥のM16についているのは沖縄のサープラスから入手した米軍の実物BFA
手前は今回入手したレプリカで左の89式についているのが自作した自衛隊式BFA
実物は相当使い込まれており塗装も剥げているしサビとカーボンで
結構黒く汚れているがレプリカは新品なのでピカピカ
これをもっともらしく汚していくのも楽しい




先日上野のテイクファイブをのぞいたら大量のパラコードが売られていて
「パラコードなんか何にするんだろう?」と思っていたがこうするんですね
SCARなどの最近の銃はスリングスイベルリングの輪っかが
小さいものが多いのでパラコードでスリングスイベルの代わりにするそうだ
ただしこれが結構高いのでキャンプ用品売り場でテント用ケーブルを見に行ったけどこれも高い
暫定的に余った靴ひもで代用して近日中にホームセンターに
養生用のナイロンケーブルで代用できないか探しにいく




(上)WE-TECHのSCAR-Lと(中)FN/SCAR-L実銃(下)FN/SCAR-H実銃
WEのSCARは分解法やフォルムはリアルだし動作もなかなか良くて
シアボックス以外はリアルと言っていいと思う


2023年3月12日
















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