SCAR-Hを導入〜性懲りもせずまたSCAR…今度はCyberGunのHだけどメカに納得がいかなかったから結局2挺持ち…
前回更新からふた月近く経ったがその間何もなかったわけではなく、性懲りもなく軍拡していたり更新に気力が起きなかっただけで実はいろいろあったのだが性懲りもないといえば近代銃の構造が知りたくてSCAR-Lを取得してから日も浅いのにもうSCAR-Hにも手を出している。
SCAR-LはWE-TechのFNライセンスのガスブローバックという触れ込みだったので手にしてみたが、WEって中身のメカボックスは全機種共通でガワだけそれらしい形に作っていることを知って大いに失望していた。
中身一緒で外側だけ変えているのってマルイの電動ガンと同じで、だから安いしどの機種もそれなりの調子よさなんだろうけど私のようにメカを体験したいからガスブローバックをいじっている人にとっては2挺めを持つ意味がない気がする。
それでその気がなかったCyberGunのSCAR-Hは実銃に忠実なメカらしいので、口直しでもないけどいろいろ気になっていたので手に入れてしまった。
今年の軍拡予算はとっくに年初の3ヶ月で使い果たしてしまっているにもかかわらず…
(上)WE-TECHのSCAR-Lと(下)CyberGunのSCAR-H
どちらも外観の再現性はピカイチで手にした時の雰囲気とか動作とかは申し分ない
(上)実銃のFN/SCAR-Hと(下)CyberGunのSCAR-H
CyberGunはFNのロゴ使用権などを管理している会社のようで実際はSCARはVFCがOEMしているらしい
箱出しの何もついていない状態はこの長さのアウターバレルで一番近い状態の実銃と比べてみた
(上)実銃のFN/SCAR-Hと(下)CyberGunのSCAR-H
CyberGunに手元にあった16インチバレルタイプのアウターバレルをつけて近い実銃と比較
まあ見た目はとてもリアルなんだけどWEのSCAR-Lの
ガッカリポイントに気がついてしまったので中身を開けてみる
(上)CyberGunのSCAR-Hのインナーバレルと(下)WE-TECHのSCAR-Lのインナー
WEのLはガスバイパスのあたりまででCyberGunのHはそこからさらに7~8センチほど長い
HはCQBバレルみたいに直接サプレッサーを着けると銃口からインナーが飛び出しそうだ
(上)CyberGunのSCAR-Hのフロントサイトと(下)WE-TECHのSCAR-Lのフロントサイト
細かくみていくと可倒式のフロントサイトの固定方法が違っていて
Hは固定ノブを前に押すのに対してLは右に押し込む
実銃にもいろいろあるようなのでどっちがリアルかということでもないようだ
(上)CyberGunのSCAR-Hのガスレギュレーターと(下)WE-TECHのSCAR-Lのガスレギュレーター
どちらもトルクスクリューのドライバーになっているのでここらは共通部品なのかと思ったらそうでもないようだ
ここらの台湾や中国メーカーの横の関係ってどうなってるんだろう?なんだか不思議
FN社の実銃用のマニュアルを入手したので読んでいたら
この「ガスレギュレーターは必ず12時にセットせよ」とくどいくらいに書いてある
レギュレーターは3時で取り外し、固定は12時と10時の二つのポジションが選択できるが
正常動作のためには必ず12時の向きにセットせよと何度も念押ししている
実銃のガスレギュレーターの仕組みや10時のポジションは
何のためにあるのか大いに興味が湧いてきた
(左)WE-TECHのSCAR-Lの刻印と(右)CyberGunのSCAR-Hの刻印
FNライセンスという実銃にはない刻印もあるが正式ライセンス版だから仕方がない(?)
セーフティ・セレクターのポジションがWEは180度の旧タイプなのに対して
CyberGunは90度の現用バージョンタイプになっているのはさすが後発
(上)WE-TECHのSCAR-Lのエジェクションポートと(下)CyberGunのSCAR-Hのエジェクションポート
LとHではエジェクションポートの後端のケースリフレクターの形状が違うが
これは実銃も同様の差異があるようなので両者とも実銃に忠実といえる
(上)WE-TECHのSCAR-Lのコッキングレバーと(下)CyberGunのSCAR-Hのコッキングレバー
WEはレバーがワンピースなのに対してCyberGunは基部と引き手部分が別部品になっていて
ねじ込み式になっているなど同じように見えて部品の共通性は全くないようだ
SCARの分解法
SCARの分解はモダンなライフルらしくとてもシンプルで直観的だ
一つだけ注意点があってトリガーユニットのピンを左から押し込んで
抜いたら(完全に脱落しないように抜けどめ構造になっている)
ボルトを1センチほど後退させてからトリガーユニットを下に抜き取る
組み立てるときもボルトを1センチほど引いてからピンを押し込む
ボルトを少し引いてグリップを下に引くとロワーレシーバーが外れる
ロワーレシーバーが外れるとストックが下に抜き取れる
固い場合はプラハンマーで軽く叩くとマニュアルにはあるが
このガスガンは叩かなくても簡単に抜き取れた
ストックを抜くとそこにリコイルスプリングユニットの
後端が見えているのでこれを少し下にずらして後ろに抜き取る
ユニットはフレームに引っ掛けてあるだけなので簡単に取り出せる
ここで実銃にはないプロセスも入る
ガスガン独自の部品のリコイルバッファーが入っているので
これを前にずらしレシーバーの切り込みのところから下に抜き取る
ボルトを後端まで引くとコッキングレバーが抜き取れる
コッキングレバーを抜き取るとボルトユニットがレシーバー後端から抜き取れる
(上)FN実銃のSCAR-Hのボルトユニットと(下)CyberGunのSCAR-Hのボルトユニット
WEのボルトもまあまあリアルだと思ったがCyberGunのは忠実に実銃を再現している
感心したのがCyberGunのボルトユニットの左側にはロテイティングボルトを回転させるカムの彫刻があること
ガスガンとしては無意味な彫刻だが実銃はこのカムでボルトを回転させてロッキングの
解除をしている重要な部分なのでこういう見えないところまで再現しているのが嬉しい
実銃ではボルトに当たるローディングノズルの先端にロッキングラグがあるのもリアル
(上)CyberGunのSCAR-Hのシア周りと(下)WE-TECHのSCAR-Lのトリガーユニット
WEの唯一のガッカリポイントがこれでトリガーユニットはL85やG36なんかとほぼ共通のメカ
同じメカボックスを使い回すことで開発コストを抑えて価格を下げているんだろうけど
安いのが欲しけりゃ電動ガンに行く…あえてガスなのはリアル追求のためなのでこれはいただけない
上のCyberGunのメカボックスは細かい違いはあるがほぼ実銃のメカを踏襲している
(上)FN実銃のSCAR-Hのロワレシーバーと(下)CyberGunのSCAR-Hのロワレシーバー
こんな感じで横から見たときに上にハンマーが飛び出して見えるのが実銃
そういうところが再現されている
ちなみに上の実銃は民間向けのセミオートオンリーなのでセレクターがSと1しかない
(上)FN実銃のSCAR-Hのロワレシーバーと(下)CyberGunのSCAR-Hのロワレシーバー
メインスプリングが右にオフセットしていて片持ちでハンマーヘッドが
左にオフセットしているFNの独特な構造がCyberGunでは再現されている
右端にフルオートシア、ボルトキャッチが中央に突き出しているレイアウトも実物通り
こちらも実銃の別の個体のトリガーユニット
実銃のメインスプリングは単線ではなくこより線の推しバネになっているのが特徴
ガスガンではこのバネは強すぎるのでさすがにここまで再現されていない
これはセミートオンリーの民間モデルなのでフルオートシアがないのが上の個体と違う
SCAR-HとSCAR-Lを並べてみた
FNはバトルライフルとアサルトライフルの2ロールを満たすために
口径5.56mmと7.62mmのモジュールを開発したがこれは組み替えることで
HのレシーバーにLのモジュールを組み替えられるとどこかで読んだような記憶がある
ところが二つ並べてみるとあらゆる場所の寸法が違うためレシーバーの共用は
ほとんどのモジュールを組み替えないと実現できなさそうであまり現実的でない気がした
あれはガセネタだったのかもしれない
実銃の写真も見たらやっぱり各部の寸法が微妙
共用できるのはストックとグリップだけじゃないかという気がしてきた
(上)スコープをつけたスナイパーモードの実銃と
(下)同じようなレイアウトにしてみたガスガン
30口径のバトルライフルは狙撃からフルオートの
制圧射撃などの役割を期待されているそうだ
これは中華の安いイルミネーションスコープだけど
まともなスコープは最近すごく高いので妥協
実銃なら良いスコープが欲しいけどお座敷シューターにも
サバゲーにも数十万円するような実物は無意味だと思ってるのでこれで十分
SEALS隊員がSCAR-HとELCANの組み合わせで射撃をする様子
このSEALS隊員と同じ組み合わせのELCANとSCAR-H(上)実銃と(下)ガスガン
スコープとサプレッサーを着けたSCAR-Hで射撃するSEALS隊員
高倍率のスコープをつけたSCAR-Hは確かに威圧感がある
ならばこれはどうだとグレネードランチャーもつけたSCAR-H
威圧感も半端ないが重さも半端ではない
ゲームでの実用性はないだろう…けども笑いは取れるかもしれない
2023年5月29日
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