VFCのLAR〜というかFNのFALのBFA(ブランクファイアアダプター)の写真を見つけたので作ってみた〜お手軽セーフティキャップ
1月に手に入れていたVFCのLARことFN/FALが見た目もメカもとても良くできていて、ほとんど手を入れるところがないんだけど詳しく細かいところを見ていて気がついたことがった。
マズルのフラッシュサプレッサーの内側にネジ山が切ってある。
これは空砲を使った射撃演習の時に使うBFA(ブランクファイアリングアダプター)をねじ込むためのネジ山でオーストリアのAUGとか自衛隊の89式とかこのネジ山が切ってある機種はいくつかある。
ただモデルガンでもエアソフトガンでもこういうところまで再現しているメーカーは過去になかったので、これに気がついたときは感動した。
こうなると実物のBFAが装着できるのか試してみたいところだが、ネットの通販・オークションにあるBFAは米軍のM16用、M4ばかりでヨーロッパの小銃用のBFAはほぼ壊滅的に見当たらない。
以前ドイツからG36用のBFAをセカイモンを通じて入手したが、どうも最近はBFAすら実銃用部品とみなされて通関審査で止められてしまうことがあるようだ。
そりゃ確かに「実銃用部品」ではあるわけだが、BFAを使って銃の違法改造なんてどう考えても不可能なんだし、セーフティキャップの代わりに実物BFAをつけるのが流行ったらマニアも喜ぶし安全性も上がるんだけどなぁ。
とにかく、ないものはしょうがないので自分で作ることにした。
VFCのLARのディテールを確認していたらサプレッサーの
内側にネジ山を切っていることに気がついた
これはBFAをねじ込むネジ山でモデルガン・エアソフトガン通じて
これを再現しているのを初めて見た
こうなると実物BFAが欲しくなる
これは空砲射撃演習を行うポルトガル軍兵士(via Wikipedia)
銃口に着いているのがBFA
こういうものでサプレッサーにねじ込むと空砲でも自動排莢・装填ができて
実戦さながらの射撃訓練ができるようになる
逆にこれをつけたままで実弾を撃ったりすると銃腔破裂などの大事故に
つながるのでだいたい各国とも赤や黄色などの目立つ色に塗装されている
上の写真はプライヤーで挟んでねじ込むための平らな面が側面にあるが
それがない個体もあってどうやらその辺の形状はいろいろなようだ
中央の穴からガスを半分逃がし半分は閉じ込めてその吹き戻しの力で
ボルトのロックを解除して後座させ排莢・装填を自動でできるようにする
前面のくぼみには用途不明な突起もあるがそこまでは再現できないかな
AUGのBFAを工作する時に使った組立ラックの足を
ホームセンターで買ってきてこれを削る
前面のくぼみと側面のチェッカーを大体再現する
形ができたら下地塗りのステンレスシルバーをスプレーする
その上からまた水性ガッシュの赤をべったり塗る
模型の塗装はボテボテにならないように薄く塗るのがコツだが
こういう軍用のテッポのアクセサリーはボテボテに塗るのがコツ
ドライヤーで乾燥させてスポンジで磨いて艶と剥がれを表現する
同じくガッシュの黒を水で薄めて塗ってはドライヤーで乾燥させてスポンジ磨き…
を何度も繰り返して射撃の時に大量にこびりつくカーボンで黒く煤汚れた雰囲気をだす
最後にドライブラシで銀色を塗って塗装剥がれの雰囲気を調整する
こうして完成したBFAをFALにつけてみる
(上)実銃のFALの銃口についたBFAと(下)VFCのLARの銃口につけた自作BFA
実銃BFAはこのネジをねじ込む深さで吹き戻しの量を
調整してブローバックが起きるようにする
AUGなんかのBFAとほぼ同じ構造だ
BFAをつけたFAL全景
自作BFAのネジ径はVFCとは当然合わないので黒のガムテを巻いて固定できるようにした
(上)は米軍の実物BFAをつけたMGCのM16と(下)BFAを自作したVFCのLAR
(上)BFAつけたAUG(2段目)BFAをつけたLAR
(3段目)BFAをつけた89式小銃(下)レプリカBFAをつけたWEのSCAR
これを忘れていた
ドイツから輸入した実銃用BFAを装着したWE-TECHのG36
お分かりの通り私はBFAフェチというかBFAマニアなので各国の形状を集めている
メーカーがそれぞれのエアガン用のBFAを作ってくれるのが一番いいんだけどね
自宅でディスプレイしているときは常時BFAをつけてセーフティキャップの代わりにしている
2023年7月5日
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