コクサイM66・New Lawmanのタッチアップ〜リボルバーのシリンダーギャップって実銃は黒くなっているのを再現してみた…
先日塗装で仕上げたFAL用のブランクファイアリングアダプターの煤汚れた表現のガッシュ黒がちょっと甘かったのでさらに上塗りして黒くくすんだ感じに仕上げ直した。
手元にいくつかBFAの実物もあるのだが、実際に使用されたアダプターは発射火薬のカーボンが染み込んで皆真っ黒になっている。
これは単にススがこびりついているだけでなく、浸炭焼きみたいに鉄に燃えかすのカーボンが染み込んで黒ずんでいるようで洗っても擦っても黒ずみが落ちない。
これを見ていて思い出したのだが、実際に実弾を撃っている実銃はカーボンが染み込んで黒ずむということがよくある。
例えばリボルバーのシリンダーギャップ。
スチールブルーの銃ではあまり目立たないがステンレスのリボルバーの場合、かなり撃ち込まれたシリンダーのフォーシングコーンに当たる部分が真っ黒になっている個体を見かける。
あれを表現できないかな…とふと思い立った。
先日作ったFN/FAL用の空砲用アダプタースタイルのセーフティキャップ
塗装が剥がれた雰囲気の汚しをしたら銀色なのに白っぽくなってしまったので
ガッシュの黒を水で薄めてさらにカーボンで汚れた雰囲気に再塗装した
実物はどれも錆色というよりはカーボンが染み込んで黒い色をしている
それで思い出したのだがステンレスリボルバーの
シリンダーギャップの部分って実銃は黒ずんでいる個体が多い
なのにモデルガンやエアガンはここがキレイなまま
実弾を使わないので当然なのだがここがキレイすぎてリアリティがないのかと思いついた
いろいろ思案した挙句12mmのアルミパイプの端に
ガッシュをつけて丸く塗装する方法を思いついた
当然一回ではキレイに塗料がつかないが塗っては
ドライヤーで乾かし水拭きしてまた塗ってを何度も繰り返した
その結果がこんな感じ
コクサイM66ガスガンのシリンダーのアップ
これは型紙を作ってスプレーで塗装したほうがよかったかなぁ…
なんとなく塗った感が拭えないが似た雰囲気にはなった
引いてみるとそれなりかな
猟銃の浸炭焼きについて調べていて知ったのだが鉄の
分子の間に炭素を染み込ませて焼入れをする技法がある
クラシックな銃の「ケースハードゥン」なんてのも浸炭焼きの一種で
ステンレスなんかも撃っていると炭素が染み込んでシリンダーや
フォーシングコーンが黒くなってくるのも浸炭焼きの原理と同じことらしい
なので実銃の場合これはワイヤブラシでこすっても銀色に戻らないのだとか…
こちらはメッキ仕上げのガスガンにガッシュの塗装なので簡単に剥がれ落ちそうだが…
実銃のカーボンはもうちょっとくすんだいかにも「スス」とう感じなのでまだ工夫の余地ありかな
コクサイのローマンもやってみた
こちらはシリンダーのインサートをリアル化した塗装を先日やったばかり
微妙〜かなぁ…
やっぱりスプレー塗装でトライするべきだったか…
いずれも引きで見ればそれなりの雰囲気だ…と思いたい…
M66フルフィギュアサイズ
ローマンフルフィギュアサイズ
この個体はグリップもプラから塗装仕上げ…ハンマー・トリガーパーティングライン削除
レッドインレイ、ホワイトインレイなど割とディテールにこだわった
サイドプレート刻印が「コクサイ」のままなのでガスガンと見分けられる
2023年8月16日
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