Previous Topへ Next

WEのSCAR-LをMASADA風にアレンジ〜3DPハンドガードを
つけるだけで随分雰囲気が変わる…が、思ったより大工事だたよ

SCAR shades skin to be a MASADA within

WEのSCAR-LをMASADA風にアレンジ〜3DPハンドガードをつけるだけで随分雰囲気が変わる…が、思ったより大工事だたよ

SCARはデザインやメカを知るにつけとても良い銃だと思っているのだが、なぜかあまり人気がない。

いい銃だと思うしこのデザインが好きななんだけど、なぜ人気がないのかな…と思うにやっぱりこのフロントエンドやストックの形状からずんぐりしたイメージを持たれているせいじゃないか…と思い至った。

SCARを手に入れても結局ACR風にアレンジしてしまう…という話題をネットで見かけてならばいっそどこまでMASADA風にできるかチャレンジしたくなっていた。

そこに渡りに船でMASADA風のハンドガードを3Dプリンターで作っている人がいたので入手。

作者さんの説明では東京マルイの電動SCARにほぼ無加工で着くはず…とのことだったが、もとより電動長モノに興味が全くないので手元にあるWE-TechのSCAR-Lに着けてみた。

もとよりポン付けできるとは思っていなかったが、これが思ったよりも大工事になってしまった。





東京マルイのSCAR向けMASADA風ハンドガードの加工
P99のグリップアダプターの時も触れたが3Dプリントパーツは
表面を等高線のような縞模様で覆われている




これを板に巻いた300番台のサンドペーパーやリューターのバフ、金属ツヤ出しなどを
駆使して研磨したが削っても削ってもタマネギの皮を剥くように縞模様が消えない
反省点としてはある程度削ったらウレタン塗料かレジンなどで
表面を埋めて面出しをしないといけないようだ




ある程度縞模様が消えたのでこれにインディのダークアースで塗装する




やや色目が明るめだがインディのダークアースはほぼイメージ通りの色合いだった




もう一つ問題点が…ガスレギュレーター兼分解用トルクネジが引っかかって取り出せない
分解工具を分解しないと取り出せないという漫画みたいなことになってしまった




ハンドガードの内側のレギュレーターが当たる部分を削って
いちいちハンドガードを外さなくても取り出せるようにした




取り出しや挿入はハンドガードの前からやる
MASADAはハンドガードの前にガスレギュレーターが
突き出しているからこういう問題が起きないんだな




ちょっとやりにくくなったけど分解しないと
分解工具が取り出せないというマンガ状態は解消




(上)入手した当時のWEのSCAR-Lと(下)今回のMASADA化したWEのSCAR
レシーバーはほぼそのままなんだけどずいぶん印象は変わると思う




(上)FNのMk.13タイプのグレネードランチャーをつけたWEのSCAR-Lと(下)MASADAタイプSCAR
SCARの魚じみたスタイルがグレネードランチャーをつけることで一層魚介じみるが
ハンドガードとストックを変えることで魚っぽいイメージが変わる




(左)VFCのSCAR-Hと(右)MASADA化したWEのSCAR-L
SCARは良いデザインだが多分評判が悪いのは顎のレールの位置のために
左手が握りにくく構えが決まらない…というとこが原因ではないかと思う
レールのギザギザが指に食い込むし深く握るとチャージングハンドルが指に激突する
擬似MASADAハンドガードはM-Lockなのでレールをつけなければなめらか
断面は丸いので指がチャージングハンドルに届いて激突という事故もなくなる




ぼってりしたナポレオンフィッシュのようなイメージのあるSCARがMASADAハンドガードと
テレスコピックストックのおかげでバラクーダのようにシュッとしたシェープになった




ハンドガードが長くなったので飾りのアウターバレルも4インチほど延長した
フラッシュサプレッサーがハンドガードにめり込んでるのはちょっとカッコ悪いから
性能に差はない




ハンドガードは顎レールのビス2本とレシーバー左右前端の固定ネジ2本の計4本のネジで固定される…
のだがこの東京マルイに合わせたネジ穴の位置・径がWEとは見事に全部ずれている
しかもハンドガードの長さがそのままだとロアレシーバーと干渉して取り付けできない
全長も6〜7mmほど削って短くした…先のガスレギュレーターの干渉部分を削るとか
表面の縞模様を削るとかでほぼ全面をガシガシ削ることにってしまった
もとよりポン付けできるとは思っていなかったがこれは結構な大工事になってしまった




そしてその表面仕上げだがおよそ1日かけて削ったにもかかわらず削っても削っても縞模様が下から出てくる
タマネギの皮をむいている状態でこれはある程度削ったらレジンなどで埋めて面だしするのが正解と思い知った
縞模様を消そうとして塗装を厚塗りしたせいで少し柚肌になってしまった
素人臭い塗装に見えるのはそういう理由…まあ模型と違ってテッポなどのミリ物は厚塗りが正解と思っているが…




縞模様が残ってしまった雰囲気はここらがわかりやすいかな
メーカーが出してくれない珍品のパーツを3Dプリンターで作ってくれる作者さんには
感謝しているが3Dプリンター部品の仕上げはちょっとコツがいることを知った
ペーパーでこすればなんとかなるとか安易に考えていた自分に喝!




細かい部分は気になるけど全体的には満足している
これ言われなきゃSCARだってわからないんじゃない?
そんなことない?




ちなみにリトラクタブルストックも新調したんだけど安かったんでストックパイプと内径がガバガバ
ストック伸ばしても揺すると勝手に縮んでしまうのでパイプ内にABS板を接着してがたつきをなくした
カチッとロックするようになった…こういうところが安価な中華製品はいい加減




これはL85用にブランク専用マガジン塗装をした予備マグ
WEのL85とSCAR-Lはマガジンが共通なのでL85マガジンが刺さって普通に動く




(上)WEノーマルのSCAR-Lと(下)MASADA化したSCAR-Lとブランクマガジン
この黄色いマガジンはH&KがL85の改修の時に一緒に開発した安全マガジンで
実マグは実弾を挿入するとマガジンが挿せなくなるという安全機構付き




空砲と実弾を取り違えて銃腔破裂事故をおこすというインシデントが各国で多発している
H&Kは色で警告するだけでなく間違って実弾を装填できないようにしている
これぞフールプルーフ…ユーザーは必ずバカをするので
バカがいじっても大丈夫という徹底した安全機構になっている
この雰囲気を再現するために例によってL85予備マガジンにガッシュの黄色で塗装した
同じWe製品なのでこのマガジンはSCARにも挿せる
SCARでもこういうブランク専用マガジンを使うのかどうかは知らないが…




SCARの見た目をMASADAそっくりにするなんて酔狂をなんでやっているのか…
実はこれが原因…(上)MASADA化したWEのSCAR-Lと(下)PTSのMASADA
MASADA風に外観カスタマイズ…というけど並べてみると実は似た部分は全然ない
でも単独で見るとなんとなくMASADAだと思っちゃう…雰囲気をよく掴んでると思う




(上)MASADA化したWEのSCAR-Lと(下)PTSのMASADA
今年はもう軍拡しない…とか言いながらPTSのガスブロMASADAの
出物があったので思わず新しいてっぽう生やしてしまった…




(上)MASADA化したWEのSCAR-Lと(下)PTSのMASADA
こうして外観を似せておけば「また新しい鉄砲買ったの?」というヨメの追求に
「なっ、なっ、何を言っている…前から持っていたぢゃないか…」と言い逃れができる…に違いない




そうだ!これから生やすてっぽうはすべて外観をMASADAそっくりに似せておけば
細かい違いはわからないに違いない…それで追求を免れられるに違いない…おそらく…




…などと意味不明な供述をしています…
それはともかくVFCもWE-TECKもFNのライセンスを受けているので実銃の資料も
少しは提供されてるだろうしマルイも最近の製品は実銃から型取りとかしてるはずなのに
この三者見事に各部の寸法がバラバラで部品の互換性はほぼない
あえていえばVFCとWEはストックが共用できるぐらいかな
マルイ用の外観部品をWEやVFCにつけるとなると結構な工事になることを知った
その話は次回にも続く…


2023年9月27日
















Previous Topへ Next





site statistics