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KSCのHK45〜P8、USPに続いてHKポリマーピストル〜
メカはほとんど同一のまちがい探しみたいなバリエーション

Fourty-Five Fighter

KSCのHK45〜P8、USPに続いてHKポリマーピストル〜メカはほとんど同一のまちがい探しみたいなバリエーション

以前にタナカのH&K P8ガスガンとUSPモデルガンを入手した時に取り上げたことがあるが、その流れで今度はHKモダンのHK45ガスガンをキャッチした。

今回はKSC。

H&Kだから買ったというよりマズルのシャープなヘクサゴナルライフリングのモールドに惚れ込んで買ってしまった。

完全にディテールにやられた衝動買いだった。

最近MASADAの再現性に惚れ込んでKSCのガスブローバックに関してはとにかくいったんはチェックするようにしている。

このHK45もタナカに負けない…というか刻印の再現性などまでいえばこちらの方が再現性が高い。

H&KのUSPの流れのハンドガンはUSP、P8、Mk.23、USP45、P2000、P3000、HK45、P30とどれも似たような外観だけでなくメカ的にもほぼ同じメカを踏襲している。

主に外観が独自規格レールからピカティニーレールに変わったり、スライドデザインがスムーズになったり、スライドキャッチがアンビになったり、グリップデザインがユニバーサルになってスパイダーマンパターンになったりと間違い探しみたいな差。

付属の取説やWikipediaの情報によると特殊部隊向けにUSPをスケールアップして設計したMk23 ソコムピストルが肝心のソコム隊員から「デカくて使いにくい」「このサイズを持って行くならサブマシンガンを携行する」と不評をかった反省からP30を45口径化しつつオーバーサイズにならないように開発されたということらしい。





KSCのHK45ガスブローバックエアガン
ダストカバーのレールはピカティニー規格 になったので各種光学機器、ライトが装着可能




ホールドオープンするとバレルが上を向く標準的な
ブローニングタイプのショートリコイルロッキングメカ
外連味も新味もない枯れた技術の組み合わせのHK45で
それゆえにグロックやSIGなどよりも地味な目立たない存在だが
「グロックは優秀なのはわかるけど好きになれない」という
一定の層には支持されている銃というイメージ




(上)H&K社のHK45実銃と(下)KSCのHK45ガスブローバックエアガン
KSCのアウトラインの捉え方は毎度のことながら完璧で
HK独特のホワイトでもない微妙な色の刻印ホワイト入れも再現されている




(上)H&K社のHK45実銃と(下)KSCのHK45ガスブローバックエアガン
KSCの好きなところはエキストラクターが別部品になっていて
微妙なスロープになっているのも再現されていること
ガスガンとしては無駄な部品構成だがゲーム用ギアなのか
銃の精密模型なのかという捉え方の違いが
玩具メーカーのエアガンとのキャラの差になっている
アンビになって延長された右側スライドリリースレバーもちゃんと稼働する




なんで今HK45なのかってこのマズルのライフリングに惚れ込んでしまったから
H&Kは伝統的にエンフィールドタイプではなくポリゴナルライフリング
どういうメリットがあるのかはよく知らないがKSCはこの独特の
ライフリングをしっかり再現してくれているので飛びついてしまった




マズル下面にはおなじみのシリアル金属プレートと安全鉄の下に「マニュアル読め」の刻印
顎のレールはHK独自規格からピカティニーに変更された
マガジンキャッチはデザインが洗練されてトリガーガードと一体化している




その洗練されたマガジンキャッチがトリガーガードと一体化した様子
レシーバーにニトロマーク、スライドのニトロマークと工業規格マーク




エジェクションポートはUSPに比べると少し大きくなった
アンビになったスライドリリースレバーは延長されて操作感は左右同じ
スライドリリースレバーをアンビにするならセーフティもすればいいのにと思うが
なぜかHKは右レバーのオプションは用意しているがアンビのオプションは用意していない




グリップの滑り止めはスパイダーマンパターンとかいう独特のデザイン
グリップのフィンガーチャネルはだいたい邪魔なんだけど
HKのそれは彫りが浅いのでさほど邪魔にならない




エアガンの刻印で外観から見えるのはこのセーフティシャフト後のJASGのみ




KSCの刻印はスライドリリースレバーの下に隠れている




フィールドストリッピングはスライドを引いて溝をスライドリリースレバーのシャフトに合わせる
右からシャフトを押すとレバーが抜ける




右側のアンビレバーも45度上にあげれば抜ける




これでスライドグループも前に抜けて分解完了




HKはセーフティの機能の組み合わせでヴァリアント1から9までオプションを用意している
これはヴァリアント1左のレバーで(左)上にあげてコックアンドロック
(中)下に下げてシアの固定が外れて激発ポジション(下)さらに下げてデコッキングという組み合わせ




左側に丸く突き出しているのはエアガン独自のパーツでバルブノッカーロックリリース
ハンマーがコックされた状態でこれが押し下げられるとノッカーが後ろに下がる




右側に突き出しているのはディスコネクターでスライドがこれを押し下げると
トリガーバーとシアの連結が外れてセミオートになる




ホップ調整ダイヤルはアウターバレルの内側で分解しないと調整しにくい
付属のアジャスターも使えるがちょっとコツがいるかも




ユニット化されたリコイルスプリングにはダンパーとは別にスライド保護用のスポンジも入っている
これも実銃にはない部品で破損防止効果があるかどうかは不明だがなんとなく安心




レシーバー左にはH&Kドイツの刻印もあり




KSCの好きなところはやはりルーツがモデルガンメーカーだからエアガンには不要な
エキストラクターを別部品で表現してくれるようなこだわり
そこにレッドが入っていてあたかも動きそうな感じ




(左)KSCのHK45バレル周りと(右)H&KのHK45実銃
実銃はバレルのクリアランスを最小にしてグルーピングを向上させるために
緑の0リングがついているがこれもちゃんと緑色で再現してくれている




セーフティキー、いわゆるチャイルドロックキーもエアガンに付属する
アメリカではお父さんのデスクから子供が銃をこっそり持ち出して
それが暴発して家族が死亡するという事故が毎年多数起きているそうだ
これを防ぐために最近の実銃は鍵がついているものが多い
KSCはこのHKのチャイルドロックキーを再現してくれている
グリップ内側に刺して回せばシアが固定されてハンマーも
コックできないしトリガーも引けなくなるのは実銃と同じ機構




メカ的には初期のUSPと大きくは変わらないがスライドなどのデザインは大きく変わった
スライド上部にリブがあるのはやはり素早いサイティングの助けになると思われる




USPはグロックと同じく樹脂製のマガジンを採用したがHK45ではマガジンは金属製に戻った
その理由がこれ…少しでもグリップを薄くするための金属マガジン化で
45ACPのダブルカラム10発の装弾数を持ちながらUSPよりグリップは細い




7+1のガバメントに比べて同じ45ACPを10+1のHK45
45口径にこだわるならこの選択はあり?




ジョン・ウイックにスパイダーマンパターンのHKが登場するのでこれではないかと思ったが
かのデータベースによるとH&KのP3000なんだそうだ
ああいう激しい接近戦にはやはり繊細なグロックとかではなく
頑丈なHKの方が安心できるよね…という個人の感想でやはりHKが好き


2024年5月14日
















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