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VFCのFNC〜スコープマウントにACOG載せたら様になった…
ボルトストップは実はあった…BFA自作しました…の三本立て

FNC alive

VFCのFNC〜スコープマウントにACOG載せたら様になった…ボルトストップは実はあった…BFA自作しました…の三本立て

VFCのFNCにスコープマウントを自作して前回はELCANの初期モデルのM79っぽいサイトを載せてみた。

FNCがロールアウトしたのは1976年のことで、同世代はオーストリアのAUGあたり。

イギリスのL85は10年後だし、自衛隊の89式は14年後…M16のA2はまだ出てなかったかな…それぐらいの時代なのでかなりの老兵。

なのでELCANの初期モデルはリアルなはずなんだけどさすがに古臭かった。

ACOGが話題になり始めたのは80年代の前半だったので、年代的には合わないこともない。
(何か勘違いしていた…ACOGが話題になっていたのは90年代前半だったw)

ということでACOGを載せてみた。

老兵が旧に若返って腰がしゃんとしたぐらいに見違えた。





先日の同じ組み合わせのVFCのFNCにACOG+RMRの組み合わせサイトを載せてみた




VFCの再現度には感心したけどFNCさすがに古臭いなと思っていたが急にモダンな小銃に変身した
しかも組み合わせ的には当時も十分ありえた組み合わせ




ちょっと惚れ直したので情景写真を撮り直してみた




ACOGのベースもELCANと同じぐらいなので前回自作したレール長がちょうどだった
有り体に言えばACOGの方がサイティングはしやすいしRMRが載っているのは大きい




例によって赤い目と緑の目




ついでなのでいろいろ載せてみた




EOTECHのホロサイトはやはり似合わないけど実用性は高いかも




マウントベースはロープロファイルに作ったつもりだが
EOTECHを載せるには少し腰高かもしれない




あ、でも悪くないかも




さらについでにマルゼンのシンセティックのRemington 1100に
載せていたハッコーの4倍固定の長玉スコープを載せてみた




似合わないだろうと思っていたが意外に普通な感じ




ゴルゴにスナイパー勝負を挑んですぐにやられる殺し屋の得物みたいな雰囲気




並べてみた
EOTECH




スコープとACOG




スコープとACOGの右プロフィール




どれも悪くないな
FNCは古いといってもモダンなスタイルを持っているので
何を載せても様になるという発見




ところでFNの実銃用のマニュアルを読んでいたらちょっとした発見をした
フィードエラー、いわゆるジャム・弾づまりを起こした時のリカバリー法が書いてあって
「マガジンを抜いてスライドストップをかけチェンバーをクリアせよ」という内容
前回「FNCにはボルトストップがない」と書いてしまったが
確かに最終弾インジケータのストップはないがボルトを止める方法はあった




ボルトをこのぐらいの位置まで後ろに引いて
ボルトレバーを少し引くとボルトはこの位置で止まる
解放する時はレバーを押し込むとボルトは解放されて前進する




アッパーレシーバーのこの位置に切り欠きがありレバーを引っ張ると
ここに引っかかってボルトは後退位置で止まる
なんとVFCはこういうところまでちゃんと再現してくれていたのだ
エアガンとしては意味ないけどこれはとてもウレシい




ボルトが前進しないようにセーフティフラッグを買ってつけていた
まあこれはこれで玄人っぽくて好きなアクセサリーだが…




安全をアピールするならセーフティフラッグがなくても
ボルトオープンにしておくだけでも安全をアピールできる




できるとなるとこれも情景写真を撮り直してみた




エジェクションポートが開いているというのは
電動ガンでは味わえないリアリティなんだな




せっかくなのでFNC用のBFA(空砲射撃アダプター)も自作した
前回はFAL用に作ったものを持ってきていたがFNC専用にする
例によってホームセンターで組立デスクの調整用の足を買ってきてリュータで形を削り出す




これにインディのブライトステンレスを吹き付けて
その上からガッシュのパーマネントレッドを厚塗りする
模型の塗装はぼってりならないように薄塗りするのがコツだが
こういうアクセサリーの塗装はぼってりと厚塗りするのがコツだと思う
なぜガッシュかというと赤や黄色、青などの原色はガッシュが一番発色がいいと思うからだ
さすが画材…ガッシュを厚塗りした上からクリアを吹き付けてラッカーの雰囲気を出す
この上からガッシュの黒を水で薄めてこびりついたカーボンの雰囲気にした




上がFNCで下がFAL
FAL用に作った前作は使い込んでカーボンがこびりついて真っ黒
塗装も剥げてる雰囲気にしたが今回のFNC用はやや新しい感じに仕上げた




ちなみにこちらが本物
フラッシュハイダーの内側のネジにねじ込んで銃口をほとんど塞ぐシンプルな仕組み
これは結構新品に近いコンディションだがこの感じを目指した




黒く煤けたFALの前作ともう少し新し目の雰囲気のFNC用の今作の比較
BFAのスタイルだが単なる飾りではなくセーフティキャップを兼ねている
見た目リアルでマルイのセーフティキャップよりも雰囲気があるでしょ








ここまでディテールを重視してくれたVFCに心動かされてアクセサリーも作ってみた



80年ごろ、テッポ趣味に本格的にのめり込み始めた当時、巷のマニアではベトナム軍装は流行っていた。

だからベトナムコスプレをしている皆さんの得物は当然M16のA1かAK47(当時AKMをモデルアップしてくれるトイガンメーカーはなかったから)。

それでみんな競ってMGCのM16なんか買っていたけど、アマノジャクな私は人が持っているものは持ちたくないという性格で当時AR18に惚れ込んでいた。

全身プレススチールをまとう黒光りするアサルトライフルは、さぞM16より高性能に違いない…と思い込んでいたがのちにAR18の実銃の評価が聞こえてきて
「ストックがすぐへたる」
「故障多くてしかも大抵直せない」
「製造元のアーマライトの工作が荒い」

という感じでAR18をモデルガン化しようというメーカーもなかなか現れなかった(外付けタンク式エアガンはあったが破損が多いところまでリアルだったとか)。

それで目先が変わって 「オーストリアのAUGかベルギーのFNC…出してくれるメーカーありませんか?…」 と念じる日々が続いた。

AUGは各社競作になったがこれという決定版に出会うのは数十年後だったしFNCは一社だけ、とてもお高い値段がついていた記憶がある。

VFCのFNCの再現度が非常に高くて、毎日いじっているとあの当時の感覚が蘇ってくる。

このクオリティで無発火のモデルガンだったらいうことなかったろうなぁ…

日本のメーカーが完全新作を出せない弱体化ぶりもずいぶん言われているが、トップメーカー数社も完全におもちゃメーカーのマインドだから、撃ち合いごっこに実用的なテッポばかり作ってる。

だからガスオペレーションシステム再現とか、エキストラクターの表現とか、ガスレギュレーターメカの再現とか
「なにそれ?おいしいの?」
みたいな関心のなさなんだけど、それだったもう撃ち合いに特化してテッポの姿してる必要もなくて、BB弾を好きなだけバラまけるファイアマンスタイルでいいじゃんとか思ってしまう。

テッポをモチーフにしてるんだから「テッポとしていかにリアルか」というところにこだわって欲しいなぁ…とFNCを毎日いじりながら思ってしまう……



2024年6月3日
















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