Previous Topへ Next

WEのAK PMCをブルパップに…SRUのブルパップキットが
面白いので今度はAKをブルパップ化してみた…

AK-PMC

WEのAK PMCをブルパップに…SRUのブルパップキットが面白いので今度はAKをブルパップ化してみた…

WEのAK PMCを思惑あって入手したと書いたのは、これをブルパップ化したいという思惑だった。

先日SCARのブルパップ化キットをWEのSCAR-Lに組み付けてみてなかなか面白いと思った。

このメーカーのSRU PRECISIONという会社は台湾のメーカーらしいんだけどなかなか面白いアイデアが盛り込まれて、デザインも秀逸だと思う。

それでSRU PRECISIONのホームページを見ていたら、いろいろ気になるものもあったので、AKのブルパップ化キットを手に入れてそれに合うAKということでWEのAK PMCを手に入れたという例によって主客逆転、本末転倒な流れ。

SRU PRECISIONという会社はエアソフトガン用のカスタムパーツを主に3Dプリンターで設計制作する会社ということらしいんだけど、単なるトイガンパーツメーカーだけじゃなくて実銃向けのパーツにも乗り出したいという志向の会社のようだ。

ホームページには実銃AR15向けブルパップ化パーツの写真と、これを取り付けたAR15の実射動画も掲載されていて、PTSとかのようにトイガンパーツも作りながら実銃向けのパーツも作るという方向性らしい。

海外はトイガンと実銃のメーカーの境が日本ほどくっきり分かれていないのかもしれない。

AK PMCはなかなか快調に動いていることを確認して、早速バラしてこのキットをつけてみた。

結論から言えば多少の削り合せも必要だが、ほぼポン付けに近いぐらいの作業で取り付けもできてちゃんと動作もした。

台湾メーカー、なかなかの精度だと思う。





SRUのスティールディビジョンに掲載されていたAR15ブルパップ化キットの図面
これを取り付けるとM4、AR15がほぼAUGのカービンと同じぐらいのサイズになる
クロスボルトセーフティとセレクターもグリップ根元にレイアウトされていて
実用性も考慮したデザインになっているようでこれも気になっている




AKをブルパップ化するとなると中国の86式自動歩槍やこのフィンランドのバルメM82
なんかが思い浮かぶがAKのブルパップ化実銃はどこの国のデザインも共通の弱点があった
マガジンを前に傾けて着脱するAKの構造だとどうしてもグリップが邪魔になる
ちなみのこのフィンランドのバルメは映画「ターミネーター」で
未来の抵抗軍の兵士が使っていた制式ライフルだった




ベースになったWEのAK PMC
まあこれもタクティカルなアクセサリーを除けば標準的なAKMなので
ブルパップ化したら同じような弱点が発生しそうな気がしていた




これがWEのPMCにSRUのブルパップ化キットを組み付けた完成図
なかなか意外なアイデアでAKブルパップの欠点を解消していて
 このデザインを実銃メーカーに売り込んでも売れるんじゃないの?という気がした




この写真がわかりやすいと思うけどグリップが垂直ではなく右にアングルをつけられている
こうすることでマガジンを左手で着脱する時に邪魔にならないし
副産物としてグリップを握り変えずにスイッチシューティングもできなくもない
デメリットは多少慣れが必要…ということぐらいかな




マガジンとグリップはブルパップだけど離れているので着脱の邪魔にならないし
グリッピングの時にマガジンが気になるということもない




かなりの急な角度でグリップがオフセットしているのがわかる
グリップ、トリガーは垂直についていないといけないというのも
本当は意味のない固定観念なのかもしれない
せっかくのレールシステムなのでダットサイトとPEQを載せてみた




ガスシリンダーにガッチリ固定されているのでトップレールはガタがない
ただしエアガンの時はこれでいいと思うが実銃の場合このシリンダー周りは
かなり熱を持つので光学サイトやPEQを載せるのはちょっとまずいのかもしれない
どうせ3Dプリンターは熱に弱いから実銃用には使えないのでどうでもいいことだが…




組み付けはオンラインで入手できるチェン博士のマニュアルがとても親切でわかりやすい
マニュアルに書かれていないハマりポイントだけ触れる
フロントサイトは後ろ側のピン1本で固定されている
これは片側だけに抜けるピンになっているので要注意




マガジンガイドの鉄板も残せないか思案してみたが大工事になりそうなので撤去




前部レシーバーの固定ピン穴はピンが絶対に刺さらないサイズに
なっているので自分で調整しろということらしい
リーマーと丸ヤスリでかなり削り込んだ




レシーバーをAKレシーバーに固定するこの突起も絶対に
入らないサイズになっているのでハメ合わせをみながら少しずつ削る




各部のはめ合わせを確認したら組み立て開始
前部レシーバーをはめる時にガスシリンダー固定リングも
先にハメておかないと後から入れることができない




キットにはこの赤い半円形のパーツがついてくるがこれはGHKのAKMを
このキットでブルパップ化する時に使うスペーサーでWEのAKの場合は必要ない




グリップ固定パーツがしっかり奥まで入って
固定レバーを回転できたら前部レシーバーの固定は完了




ガスシリンダーを取り付けて固定リングをねじ止めする




ボルトキャリア、バッファー、リコイルスプリングユニット、
ダストカバーを通常の手順通り組み付ける




フロントレールユニットを前部レシーバーに取り付ける
これも事前にピン穴を広げておきしっかり奥まで差し込んで固定する




前部レシーバー固定ピンを打ち込む
かなり穴をリーマーで広げたがそれでもこのピンは硬い




グリップを取り外したフレームに後部レシーバーを取り付ける




元のグリップスクリューに変わって後部レシーバー用の
ネジが同梱されているのでこれで固定する




チークパッドも取り付けたらこれもピンを打ち込んで固定
これもリーマーなどで穴を広げないと絶対に入らないサイズに整形されている




こうして取り付けが完了したブルパップAK PMC




WEのマガジンは挿入にコツが必要でうっかり刺すと
バルブが当たって生ガスを一気に吹いてしまう
これはブルパップキットのせいではなくWEのAKMの癖みたいなものだけど…




レシーバーの刻印はキリル文字




レシーバーはよく見れば3Dプリンターの積層がはっきりわかる
これはもう仕方がないが3Dプリンターでも無理なく
整形できるデザインに工夫されているのがすごい




全体的にメカの構造がWEらしくなくてGHKに似ているのでマガジンに互換性があればと思って比較
確かに構造は似ているんだけど各部の寸法が変えてあって互換性はない
パクるんならそっくりに作ってくれればたくさんあるGHKのマガジンが共用できるんだがなあ…




セーフティ・セレクターの操作は障害にならないようにデザインされている




サイトなしの状態
オープンサイトはやはり構造的に無理そうなので何かつけないと狙えない






2024年8月19日
















Previous Topへ Next




site statistics