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KSC(PTS)のMASADA〜セーフティ・セレクターが硬い問題を解消…
KSC版の最大の欠点として挙げる人が多いけど解決は意外に簡単

PTS KSC MASADA

KSC(PTS)のMASADA〜セーフティ・セレクターが硬い問題を解消…KSC版の最大の欠点として挙げる人が多いけど解決は意外に簡単

KSCが何年ぶりかなぁ、MASADAをCQB版ということでショートバレルを装備したバージョンにして再版を開始して、いまMASADAが結構鉄男の間で話題になっている。

PTSのMASADAを持っているので、KSCのショートバレルだけ欲しいかな…と思っているところだが…

PTSのMASADAとKSCのMASADAの関係がいまだによくわからないのだけど、部品構成はほとんど一緒なので同一金型を元にした台湾バージョンと日本バージョンということらしい。

「らしい」というのは部品が完全に一致ではなく一部それぞれ互換性がない部分があるみたいだから…

同じMASADAのACRを再現したWE-TechのMSKは細部がダルダルで、しかもメカもリアルではないという話は前回にも書いた。

例えばハンマーをコックしていない状態でもセーフティがかかってしまうとか…セーフティがかかっていてもトリガーが引けて半ノッチになったり、ナメてくるとそのまま発射できたり…

コッキングレバーでボルトをホールドオープンにしてもコッキングレバーがそのまま戻せてしまうので、ボルトフォワードアシストの機能が再現されていないとか…

WEのリアルじゃないところはいくつも挙げられるんだけど、それだったらKSCのMASADAを買えよ…ということになる。

上記のWEの弱点はPTS/KSCではすべて正確に再現されているからWEのACRに不満を感じる人はKSCなら納得すると思う。


ただKSCのMASADAにもいくつか弱点はあって、みんな指摘するのはセーフティ/セレクターレバーが異常に固いことなんかその代表例。

ただしこれは意外に簡単に修正できるので、KSCセーフティが固いから二の足踏んでるという人は参考にしてもらえば…





トリガーボックスの分解法について…
ここまでの分解手順は以下のページで説明している
PTS(KSC)のMASADAガスブローバックのメカ〜リアルでメカも
良くできているし動きもいい…すこし動きは渋いが…

まずはロアレシーバーからフルオートシアバーを上に抜き取る




シアボックスの中の樹脂製の部品セレクターロックプレートの
この部分を尖ったものを差し込んで押し上げる
私は分解用のダミーカートを使ったがちょうどいい大きさなのは
こういう分解法を想定して設計されているからかもしれない




セレクターロックプレートを押し上げるとセレクターがこの角度まで回転できる




セレクターレバーをこの角度に回すと左側のセレクターが途中まで抜き出すことができる
精密ドライバーで少し抉ったらスムーズに抜ける




5mmほど抜けたら精密ドライバーでフルオートシアを前に押し倒すと
左側セレクターレバーが最後まで抜ける




左セレクターレバーが抜けると右セレクターレバーの連結シャフトが中に見える




セレクターロックプレートを動かしながらこのシャフトを押し込むと右セレクターレバーが抜ける




シアボックスはこのセレクターレバーにより固定されているので
これを抜けばシアボックスは上に抜ける




バルブノッカーの後端がシアボックスに引っかかるので
ここを精密ドライバーで推しながら上に引き抜く




シアボックスは意外にスムーズに抜ける




セレクターレバーの固い原因は大部分この右側セレクターレバーの
シャフトがレシーバーのホールと非常にタイトなため




このレシーバーの穴をリーマーで拡げるとスムーズになる
削る量は本当に少しでいい…削りすぎるとセーフティがぐらぐらになるので注意
これだけでかなりセーフティは軽くなるし足りない場合はハンマースプリングの
足の片方がセーフティのクリックのテンションになっているのでそれを曲げればさらに軽くなる
あまり軽くしすぎるとフルオートの時にセレクターレバーが
勝手に戻ってしまうトラブルも考えられるので加減に注意
私はこのリーマーだけで十分だと感じた




組み立ての時もカートリッジでセレクターロックプレートで
持ち上げながら右のレバーから差し込む




フルオートシアを前に傾けながら左側セレクターも戻す




セーフティレバーは固めがいいかスムーズがいいかは好みの分かれることだけど
あまり軽くしすぎるのも私の好みではない
それにこのセーフティは軽くしても使いづらいのは変わらない
グリップから微妙に遠いしレバーの腕がもう5mmほど長さが足りない
このデザインの悪さはKSCの責任ではない…マグプルの責任



ほかにKSCのMASADAの欠点ってフロントサイトが破損しやすいことかな。

これもKSCの責任ではなくマグプルの設計の問題なので、私の場合Magpulのフロントサイトを載せて解消している。


フルオートの時に2発給弾が発生してBB弾がノズル周りにつまりノズルやチェンバー周りが破損する弱点もあった。

これは有志が3Dプリンターで制作しているマガジンリップとフォロワーをマガジンに仕込むことで解決できる。

詳しくはこちらに書いた。
KSCのMASADAの最大の弱点2発給弾・弾づまりを解消…ノズルの変形の原因にもなる給弾不良を解決するパーツ


さらにマガジンが文鎮みたいに重たいことかな。

WEのACR用のマガジンは軽いが、KSCは本当に文鎮みたい。

これはどうにもならない。





劇固のセーフティレバーを親指だけで操作できるように調整したPTSのMASADA
ほかにもSUREFIREのフラッシュサプレッサーとPEQをつけて近距離コンバット装備




サウンドサプレッサーもセットになったマズルアタッチメント
発光BB弾用フラッシュも内蔵して結構楽しんでます




実はMASADA用のスナイパーストックも手に入れていたのだが
バッファーラバーが附属していなかったためストック交換時には
いちいちこのラバーバッファーを付け替えないといけなかったのがすごく面倒だった
以前KSCに問い合わせた時にはこの部品は品切れとのことだったが
今回CQBバージョン再販に伴いパーツの通販もかなり復活している
おかげで今回この部品をKSCから取り寄せることができた




EOTECHにマグニファイアと二脚もつけて簡易スナイパーバージョン
ストックも交換即撃てるようになった




個人的にはMASADAはこのスタイルが一番好み




MASADAのスナイパーストックはチークとストック長がミリ単位で調整できる
実銃の場合5.56mmにこんなスポーツストックみたいな銃床が
必要か微妙な気がするが見た目はかっこいいのでよしとしている




KSCにレールはあまり付けてなかったのだが
今回二脚を付けたいと思い立って付けてみた




せっかく二脚とストックをつけたのでショートズームスコープもつけてみた
近・中距離狙撃銃ぐらいの雰囲気になったかな




いつもの軽装のMASADAがちょっと雰囲気が変わった




ついでにストックコンパートメントのゴムシールドもKSCから取り寄せた
WEのACRのこのパーツが何故か欠品になっていて元からないのか欠落なのかは不明だが
たぶんKSCのパーツがWEにも合うに違いないという目論見は当たった
このパーツも長らく品切れだったが今回手に入ったのはCQBバージョン再販のおかげ




どっちがどっちだかわかるかな?
(上)がPTSのMASADAで(下)がWE-TechのACR
「同じようなテッポばっかり集めて…」と嫁に言われないように
2挺同時にはケースから持ち出さない…




同じく(上)がPTSのMASADAで(下)がWE-TechのACR
WEの方がPTSより微妙に大きいような気がするが気のせいかもしれない




(上)がKSCのMASADAで(下)がWE-TechのACR
レシーバー周りの比較




フラッシュサプレッサーはどちらもサードパーティ製に付け替えた




(上)がKSCのMASADAで(下)がWE-TechのACR
サウンドサプレッサーをつけた様子
WEのACRもストックコンパートメントのパーツが
手に入ったので気になっているところは解消された








こうなると11.5インチバレルも欲しくなったなぁ…
KSCさんセット別売りにしてくれないかなぁ…


2025年4月1日
















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