Windows三題「取る消す?」
Windowsに関する雑感(小ネタともいう)を三題。
J.S. Mach さんも書いておられたようだが、当サイトでも貼っているGoogleアドセンスでこんな広告を見かけた。
「ウインドウズ起動の巧み」って何だろう?
何かスゴい技があるのだろうか?
確かに知りたいです
アドセンスの規約でサイト管理者は自分のサイトのアドセンスをクリックしてはいけないことになっている。しかし確かにこれは何なのか気になった。
「ウインドウズ起動の巧み」って何?
しかもその「巧み」を「取る消す」ことが広告の材料になるような何か魅力的なことらしいのだ。
どなたかこれを見つけたら、クリックしてみてそれが何か私に教えてくれると嬉しい。
おっと、訪問者にクリックを促すようなこと書くのも規約違反のようだから、あくまで皆さんも興味がおありなら見てみてほしい・・・ということで。
でも「巧み」が何か分かったらこっそり教えてね。
Windows三題「Windowsは使いにくい」ゲイツ会長切れる
てきぢゃさんところのBBS で知ったビル・ゲイツ会長のエピソード。
ビル・ゲイツ本人がマイクロソフトに苦情、Windowsの使い難さはどうにかなりませんか? - Technobahn という記事が出ている。
ゲイツ会長が、Windowsは非常に使いにくいとOS開発のヘッドに改善を求めるメールを送ったというものだ。
何が問題なのかこのメールには非常に詳細に書かれている。
「ゲイツ会長はたまたま、Windows Moviemakerをダウンロードした上で、Digital Plus Puckをマイクロソフトのサイト経由で購入しようと思い立ち、考え付く方法の限りを尽くしてMoviemakerのファイルを探そうと試みたが、どこを探してもMoviemakerにはたどり着かず、イライラが爆発」
<中略>
「結局、ゲイツ会長はMoviemakerをダウンロードすることは諦め、今度はDigital Plus Puckのダウンロードに挑戦する」
<中略>
「最初にMoviemakerをダウンロードしようと試みてから1時間が経過したのにも関わらず、なにも仕事が進んでいないということに気づいたゲイツ会長は、これまでの顛末を詳細にメールに書き連ねて、Windows開発の最高責任者に送ることで改善を求めることにした」
ということの次第で、創作であるにしても非常によくできている。
気になるのはこのメールの真贋だが、このメールは本物か尋ねたメディアに対して、ゲイツ会長は特に否定するようなコメントもいわず
「毎日こういうようなフィードバックメールを書いていた」
と逆にほかにもずっと沢山書いていたことをほのめかした。
皆さん書いておられることだけども、ビル・ゲイツって愛すべき人物なのかもしれない。
しかしビル・ゲイツにコントロールできたのはBASICまでで、実際にはWindowsの開発プロジェクトは巨大になり過ぎて、ビル・ゲイツにも手に負えなくなっていたということじゃないだろうか。
これについては前にWindowsの日本語入力IMEがあまりにも使いにくいと日本マイクロソフトにクレームを言っていた古川前マイクロソフト社長の話 も取り上げたが、もはや会長や元日本法人社長には理解できないシロ物になり始めているのかもしれない。
それにしても
>Windowsの使い難さ
判ってんなら、さっさと治せ!( ̄□ ̄|||)!!
は同感!( `д´) 凸
Windows三題「僕がWindowsを使う理由」はとても理解できた
僕がWindowsを使う理由(ギズモ同僚の圧力も構わず) - Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン), ガジェット情報満載ブログ という記事を見て非常に同感だと感じた。
このての「私がMacを使わない理由」を書いたエントリは大抵は事実無根の偏見記事で
「それは単にお前がOSXを使ったことがないからだろ。MacBookを買って10日ほどちょっといじっただけで全て分かったようなことを書くな。」
とツッコミを入れたくなるようなくだらない記事が多いのだが(お前のことだよ小野和俊)、このエントリは非常に共感を持てた。
「まあ、そうですね、初期バージョンの(Windowsは)いくつかはゴミでしたけど、かと言ってMacだって、そんなにとりたてて良い選択肢ってわけじゃなかった。特にOS X登場前は。うん、ファンボーイのみんながMacならなんでも大好きだってのは僕も知ってます。でもぶっちゃけどうでしょ? やっぱWindowsの本当のライバルになってきたのって、2001年からなんじゃ? その頃にはもう僕には手遅れだったんですよ。」
これは本当にそう思う。
OSX未満のMacは所詮Windowsの敵ではなかったと思う。
少なくともOS9とWindows2000では明らかに勝負はついていたと思う。
MacがマイノリティなのはやはりスカリーCEO時代に停滞していたから、顧客を失ったのだというのは客観的な事実だと思う。
「Windowsはエンジンが剥き出しなんです。なので、「いつ見てもキレイ」ってわけじゃないかもしれないけど、自分が何やってるか分かる、だから全部使いこなせてる。ハード選びは僕にとって、沢山のアプリへのアクセスがどうか、というところが重要なんです。アップルはなんでも絨毯の下に隠して、みんなの手の届かないようにキープして、みんなにグジャグジャにさせまいとして、それにプライド持ってる。でも、僕はそんな幼児用のフカフカ手袋は要らないんだよね。」
MacとWindowsどちらがロジカルなOSかは議論があるところだろうけど、Macの気に入らないところは・・・というよりもAppleの気に入らないところはAppleがあまりサードパーティや開発者コミュニティを大切にしているとは思えないところだ。
メニューエクストラからコミュニティの開発者を締め出したり、ウィジェットの問題でコンファブリケータの作者さんから深い恨みを買ったり、最近ではアプリケーションエンハンサーが動かないとか、どうもAppleってコミュニティやサードパーティを大切にしていないと感じる。
最終的にはApple純正ソフト以外は動かなくてもいいと思っているのかもしれないが、Apple製のアプリしか動かないOSなんて欲しくないぞ。
もうちょっとAppleにはいろんな意味でオープンになってほしいんだがなぁ。
「あとですね、OS以外にもスティーブ・ジョブズの取り巻きの人格崇拝のカルトが嫌いなんです。僕はジョブズよりは間もなく引退するビル・ゲイツの方が断然好きですね。ビルという男は、うんと稼いで100ドル紙幣で自分の城を築くことなんて別にどうだっていい(ビルにそれができないと言ってるんではなく)。人間ビル・ゲイツは、世界医療を取り巻く環境改善に大きな影響を与えた人物として万人の記憶に刻まれる人です」
ゲイツがそんなに立派な人間かどうかはともかく、ジョブズ崇拝は確かに見ていて気持ち悪くなる。
そんなにいいヤツじゃないぞあいつは。
「ゲイツは嫌いではないけど(好きじゃないけど)良い仕事をしたとは思わない&ジョブ公は嫌いだけど良い仕事はしている」
というてきぢゃさんの評価は的確。
「OS Xをサクサク動かすまでにショートカットやらコマンドやら、小さなニュアンスまでぜーーーーんぶイチから覚え直さなきゃならない。…面倒です。」
おっしゃるとおりです。
結局OSは環境に過ぎない。環境を変えないのは「変えるとそれに慣れるのが大変だから」というにつきる。
Macだって結構長いこと使っているがいまだに発見があるということは、それなりに使いこなせるまでには実は結構時間がかかるということだ。
Macは分かりやすいOSだというけれども、それは確かにそうだと思うのだけども、それでも結構使いこなすには時間はかかる。
WindowsもLinuxもOSXも使いこなしている人を見ると尊敬してしまう。
それはそんなにたやすいことじゃないからだ。
「選んだからにはそれ一筋ですよ。まあ、Vista使うのは絶対嫌なので次のコンピュータ買うまでは少なくともね。あ、いや、だからWindowsは好きだけど僕クレージーじゃないですから」
そんなコアユーザでもVistaはお気に召さないらしい。
そんなにひどいかなぁ。
ここまでくると思わずVistaの肩を持ちたくなる天の邪鬼なオレ。
でもあのエアロなユーザインターフェイスのデザインは結構嫌いじゃないんだが、ちゃんと動くならの話だが。
検索が初めて使い物になったというアドバンテージは大きいと思うんだが、なぜこれはWindowsユーザにアピールしないのかなぁ、ちゃんと動けばの話だが。
正直最近ではちゃんと動いてくれれば、別にMacでもWindowsでも何でもいいと思っている。
動かすのに奇怪な儀式を経ないと次のステップに進めないOSは願い下げだが、最近のWindowsはそこまでひどくないようだし、どっちでもいいからちゃんと互換性を保ってくれということだけお願いしたい感じだ。
何かの作業をやるのに、Macが有利な場合もあるし、別な作業の場合はWindowsの方が有利な場合もある。
そういう場合でもどちらかに統一して他を排除するとか言いだすと、結局は不便な思いをするのはユーザなのだ。
別にMacとWindows一緒にあったっていいじゃない。
WIndowsだけというネットワークは、1984な世界だし、Macだけのネットワークというのは気持ち悪い。
だけどVistaはどうなのかなぁ。
それともWindowsユーザの皆さんはもう「Windows7に期待」ということで終了してしまっているんだろうか?
2008年7月1日