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確かに自己責任ではあるのだけど・・・

Gimme your favor


確かに自己責任ではあるのだけど・・・

こういうリンク を見つけてしまった。

そこに書かれたリンクの説明の文章がこういう内容だった。

「MacOSXの新着アプリテスト記録とトラブルシューティング

ここの情報を参考にメンテをかけていたら、HDDが物理クラッシュした。好きなサイトだったけどそれ以来見てない。
ここの情報を試したために、酷い目にあったと思うのが楽だったから。
バックアップしてなかったため、5年以上ものデータが失われてしまった。プライベートのデータがほとんどだが、かけがえの無いものだと思っていたので、ものすごい喪失感だった。

本当の原因はなんだったのかは今となってはわからない。時間が経ちすぎたため記憶も薄れたから。自己責任でやっていたつもりだったが、あまりに辛い出来事だった。
内容を完全に理解しないで、なんとなくできるようにやるという方法でやっていたのが良くなかったのだろう。誰かの所為にしてしまえたらどんなに楽か、そいつに責任をとってもらえたらどんなにありがたいかとも思った。


悲しいことだねぇ。

確かにここに書いた情報を利用する場合は、これは私が個人の提供する情報なので利用する側も個人の自己責任で利用してもらいたいと断り書きをしている。
ここに書いていることに私は無限責任を負うことなどできないからだ。

そうではあるのだがでは私は無責任に書きなぐっているのかというと、少なくとも本人はそうは思っていなくて一応すべての情報は自分のMacで検証して、うまくいったものを書いているのであって、うまくいくかどうか分からない情報を適当に引き写したりした覚えはないと自分では思っている。
その証拠がそれぞれの記事につけているキャプチャーで、実際にそれらが成功したからキャプチャーが撮れているわけで、失敗した時には失敗したキャプチャーを載せて事実に即して書いているつもりだ。

少なくともここに書いているメンテナンスの方法で、実行するとディスクが物理クラッシュするような危険なものは載せていないつもりだが、一部のオンラインウエアにはそういう副作用が無くもないので、そういう場合には私の分かる範囲で注釈はつけている。
そういう注釈部分もよく読んだ上で、使用して欲しいし、もしそういうものを使ったために不具合が起きたのならその情報を寄せていただけるとありがたい。
不具合情報はできるだけサーベイしているつもりだが、それでも私も全知全能というわけではないので見落としはあり得る。
情報をいただければその見落としが修正されて、さらに情報が確実になる。

そのディスクの物理クラッシュがどういう過程で起こったのかは是非私も知りたいところだから、そういう情報は教えていただけるとなおありがたい。


さらにここの情報を利用する上で是非知っておいてもらいたいことがある。

それはMacに限らず、PCでもiPhoneでもiPadでもどんな電子機器でも同じことなのだが、電子機器というのは基本的にいつ死んでも不思議ではないということを知っておいて欲しいということだ。

なんちゃってなIT用語辞典にも書いたが、例えばハードディスクが死ぬのは一定の確率で必ず起きることなのだ。
新品のハードディスクだって確実ではない。
ずっと電源入れっぱなし、回転させっぱなしで10年保つ個体もあれば、5分で死んでしまう個体もある。
この差は単なる歩留まりでしかない。
これはハードディスクだけに限らずチップセットにしてもソリッドドライブにしても液晶にしてもCPUでさえ同じことだ。
買って5分で死んでしまう個体だって一定の割合で必ずある。
これが「歩留まり」というものなのだ。

それに対してどうつきあえばいいかというと、先のなんちゃってなIT用語辞典にも書いたが、ひとつ死んでも必ずバックアップがあるという状態で、この種の機械とはつきあうということを原則にして欲しい。
私個人の場合はバックアップは常に複数あるという状態で使っている。
私個人もそういう過去のファイルを喪失するという事故を経験しているので、これはもう鉄則にしている。
本体が死んで、そのバックアップも同時に死んでも予備のバックアップは必ずあるという状態で常に使うようにしている。
できれば皆さんにもこの「バックアップは常に複数」ということをお勧めしたい。

それは、あれば安心というだけではない。
あれば何か起きた時に「誰かに責任を取ってもらえれば楽なのに」という虚しい思いを感じずにすむ。
さらにあれば大胆に振る舞うこともできる。
母艦が死んでも予備システムがあるから、いつでもリカバリできると思うと少々リスキーな方法も試すことができるが、バックアップもない状態でそういう事故を経験すると、もう電子機器を触るのも億劫になるに違いない。
リスクは常にあるということを認識してそれなりのつきあい方をすれば、こういうものはそんなに悲壮にならなくても良いのだ。


当該のリンク先の管理者さんはもうこのサイトを観ていないということなので、いくら書いてもムダかもしれないが、こちらの思いはそういうことなのでまたいつか出会える日が来ればいいと願うばかりだ。




2010年6月26日
















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