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ユージュアル・サスペクツ



監督 ブライアン・シンガー
キャスト スティーヴン・ボールドウィン, ケヴィン・スペイシー, ガブリエル・バーン, チャズ・パルミンテリ, ケヴィン・ポラック

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キンダガートン・コップ



監督 アイバン・ライトマン
キャスト アーノルド・シュワルツェネッガー, ペネロープ・アン・ミラー

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アポロ13



監督 ロン・ハワード
キャスト トム・ハンクス, ケビン・ベーコン, ビル・パクストン, ゲイリー・シニーズ, エド・ハリス

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アメリカン・プレジデント



監督 ロブ・ライナー
キャスト マイケル・ダグラス.アネット・ベニング.マーティン・シーン.マイケル・J・フォックス.サマンサ・マシス.リチャード・ドレイファス

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気狂いピエロ



監督 ジャン=リュック・ゴダール
キャスト ジャン=ポール・ベルモンド, アンナ・カリーナ

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大統領の陰謀



監督 アラン・J・パクラ
キャスト ダスティン・ホフマン, ロバート・レッドフォード, ジェイソン・ロバーズ, ジャック・ウォーデン, ハル・ホルブルック

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赤いテント



監督 ミハイル・K・カラトーゾフ
キャスト ピーター・フィンチ、ショーン・コネリー、クラウディア・カルディナーレ

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コンタクト



監督 ロバート・ゼメキス
キャスト ジョディ・フォスター, マシュー・マコノヒー, ジョン・ハート, ジェームズ・ウッズ, デビット・モース

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A.I.



監督 スティーブン・スピルバーグ
キャスト ハーレイ・ジョエル・オスメント, ジュード・ロウ, フランシス・オーコナー, スティーヴン・スピルバーグ, スタンリー・キューブリック

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天井桟敷の人々



監督 マルセル・カルネ
キャスト アルレッティ, ジャン=ルイ・バロー, ピエール・ブラッスール, ピエール・ルノワール

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父親たちの星条旗

監督 クリント・イーストウッド
キャスト ライアン・フィリップ, ジェシー・ブラッドフォード, アダム・ビーチ, バリー・ペッパー, ジョン・ベンジャミン・ヒッキー

硫黄島からの手紙

監督 クリント・イーストウッド
キャスト 渡辺謙, 二宮和也, 伊原剛志, 加瀬亮, 中村獅童

「巨匠」イーストウッドが撮った生真面目な戦争映画2編

この映画が取り上げているのはある単純な史実だ。
それは硫黄島攻略戦にまつわるエピソードだ。

第2次世界大戦の末期、アメリカは西太平洋の硫黄島という周囲十数キロ程度の小さな島を攻撃した。
この島は何もない無人島だったが、太平洋戦争史上最も重要な戦略拠点になった。

その理由はここがテニヤンから離陸したB29が最も安全に退避できる洋上の空軍基地になりうること、このことは即、ここから東京でも大阪でも福岡でも日本の拠点を自由に攻撃できるということも意味している。
さらに重要な意味を持つのは、ここはパプアニューギニアでもフィリピンでもない日本の固有の領土であり
「東京都硫黄島」
という日本の首都の行政区であるという精神的な意味だ。


日本もこの島の戦略的な意味を充分理解していたから、この小さな島に栗林寛次以下12000名の陸軍、海軍陸戦隊の守備兵を配置した。

これに対してアメリカは海兵隊を中心にした40000名の上陸部隊を編制して、一斉攻撃をかけた。

これが戦史でいう「硫黄島攻略戦」(日本側の用語は「硫黄島玉砕」)となる。

そこでは様々な出来事が起こったが、巨匠クリントイーストウッド監督が取り上げたのは二つのエピソードだ。
「硫黄島に旗を立てる海兵隊員」
という有名な報道写真がある。
硫黄島の唯一の高台の「すり鉢山」の頂上に6名の海兵隊員が星条旗を立てている報道写真だ。

この写真は第2次大戦中に撮影された報道写真の中でも最も有名な写真の一つになった。

この写真には激戦の末星条旗を立てたというストーリィが構図にあった

戦争映画というものは、単純な戦争ものアクション映画というものはどうでもいいとしても、結構まじめな戦争を取り扱った映画でもその視点がどちらか片方に寄ってしまうというのは宿命的にある。

戦争映画に登場する「敵」はどの映画でもSF映画のエイリアンのようなもので
「何を考えているか分からない恐怖のサブジェクト」
としてしか登場しない。
第1次世界大戦の頃にはまだ騎士道というものがあったから、自分が撃墜した敵のパイロットを夕食に招き乾杯するような余力があったが、第2次世界大戦は完全に国と国の総力戦になってしまい、そこで使われる兵器は「虐殺マシーン」として完成され、ヨーロッパでも極東でも戦闘は一般市民を巻き込み、そういう兵器を使って市民すら平気で殺す敵兵はもはや同じ人間とも思われず、虫かなにかのようにしか見えなかったかもしれない。

これが第2次世界大戦以降の戦争が、それ以前とは決定的に違う面だと思う。

戦争映画もそこにいた当事者の証言を基に製作しているので、結局そういう実感で描かれている。
アメリカ映画に出てくるドイツ兵は常に残虐で、ユダヤ人や捕虜を女や子供であろうが平気で拷問にかけたり虐殺する悪逆非道な「エイリアン」であり、それをやっつけるGIは常にさっそうとしたヒーローである。

日本が戦争映画を作るとき、アメリカ兵を残虐なエイリアンと描くことができなかったので日本映画は常に「反戦映画」という殻に閉じこもるしかなかった。
これが敗戦国のつらさだ。

しかし実際の戦争は国家の権力を実現する暴力装置である軍隊を使用せざるを得なくなった壮大なケンカだ。
戦争とは何かといえば、結局そういう一言でくくることができる。
ケンカだから本当はどちらが悪いということはない。
ケンカだからどちらも悪い。
しかし歴史を作るのは常に勝者だから、戦争に勝った方は「エイリアンの駆除に成功しました」という英雄譚を作ることになる。

しかしそういう英雄譚を映画にする時に、いつも見落とされるのは
「今アメリカ兵が殺したドイツ兵や日本兵は、本当はただの少年兵で、年頃からいえばまだ母親に甘えたいような若者かもしれないし、国に帰ったら親も兄弟もあって近所の人からは『顔を合わせたらきちんと挨拶をするさわやかな子だったよ』と証言されるような普通の人だったのではないか?」
という点だ。
そういう人達が、戦争映画ではまるでモノも考えずに米兵に襲いかかってくる虫けらのように描かれてしまう。

またその虫けらを殺している米兵も戦隊もののヒーローのように描かれてしまいがちだが、実際に戦場に行った人々は、心に傷を負い「こんな体験は二度と御免だ」と思っているのでは












天国から来たチャンピオン



監督 ウォーレン・ベイティ, バック・ヘンリー
キャスト ウォーレン・ベイティ, ジュリー・クリスティ, ジェームズ・メイソン, ジャック・ウォーデン

私が思うウォーレン・ビーティの代表作はこの映画なんだなぁ・・・

この映画はまずキャスティングが面白い。

主演のウォーレン・ビーティ(最近ではベイティと表記するようだが、私はもうこの表記に慣れてしまったので敢えてビーティと書く)はプロデューサー兼任でこの映画の脚本に惚れ込んで映画化権を買い取って自らプロデューサーを買って出たという曰く付き。
ウォーレン・ビーティは「俺たちに明日はない」でフェイ・ダナウエイとともに衝撃的なヒットを飛ばしニューシネマの貴公子のようなポジションに一躍躍り出たスターだったが、この軽薄そうな2枚目はそのルックスや雰囲気とは裏腹に、実際には非常にクレバーなクリエータだった。

ウォーレン・ビーティの代表作といえば、この「俺たちに明日はない」以外にも「シャンプー」とか「バグジー」、「ディック・トレイシー」とかいろいろ挙げられると思うが、私に選ばせるならこの「天国から来たチャンピオン」がダントツの代表作ということになる。

で、この「天国から来たチャンピオン」はどういうジャンルの映画かというと「ラブコメディ」ということになる。
こういうと甘ったるい映画のように思ってしまうが、実際ちょっと甘党な映画なのだがそういう映画が嫌いな人でも楽しめるようなくすぐりは山盛りに用意されている。


ビーティ演じる主人公はアメリカンフットボール、プロチームのラムズの補欠クオーターバック。
スーパーボールの出場権がかかる試合を控えて、成長著しい彼を観てラムズの監督は
「彼は好調だな、今度の試合は彼を使おう」
とつぶやく。
ビーティを育てたチーム付きの老トレーナー(ジャック・ウォーデン)とビーティーは二人でささやかな祝杯をあげる。
(乾杯は茶色ぐちょぐちょのレバー入り野菜ジュースというところがおかしい)
ところがその直後に事故が起きる。
交通事故に巻き込まれ、天国行きの飛行機の発着場に迷い込んだ彼はトレーニングウエアに片手にソプラノサックスという出で立ちで、飛行機の搭乗順を待つ死者の列の人々に
「やあっ、調子はどうだい? 一曲聴かせようか?」
と気軽に声をかけてソプラノサックスを吹き始める。お気楽な男だ。

この映画の共同監督をつとめるバック・ヘンリー演じる天使になだめられるが
「いやだ。僕はここに残る。本当に死んだのかちゃんと調べてみろ」
と言い張りビーティは雲に見え隠れしながら腕立て伏せを始める。
そこに現れた大天使長のジェームズ・メイソン(この人はいろいろな名作に出ているが、「海底2万マイル」の鬱病のようなネモ船長の怪演が印象に残る)が
「そんなに言うなら一度ちゃんと調べてみなさい」
と指示する。
いやいや指示に従うバック・ヘンリーがビーティの死は間違いで実は50年後の予定だったと気がつく。
「なぜ間違えたんだ? エスコートは今日が初めてか?」
という天使長に対して
「今日が初めてでしたが、あんなひどい事故でしたし、当然死ぬものと思いましたので、あまり苦しまないうちにと・・・」
と目を泳がせながら言い訳をするバック・ヘンリーの演技がおかしい。
「何ということだ、確率と結果とは全く別のものなのだ」
と天使長はつぶやく。この独り言がこの映画の重要なテーマとなる。
「この件は私が直接担当しよう」
と天使長は宣言しビーティは地上に戻されることになった。
こんな時でもビーティは
「あんた良い人だな。また50年後に会おうぜ」
なんて言い残す。どこまでもお気楽な男だ。


こんな軽妙な調子でこの映画は始まる。
この天使達の口調はまるで弁護士かなにかのような雰囲気だし、茶色の野菜ジュースをグラスに注がれたジャック・ウォーデンが
「この茶色のゴミは一体何だ?」
と顔をしかめるのもおかしい。
「レバーとニンニクとほうれん草のジュースだ。体に良いんだぜ」
とビーティにいわれて「おえっ」という顔をする。

この映画はありがちな映画のステロタイプをそのまま逆手に取って、全く新しいシチュエーションにはめてしまった時のおかしさを全体のトーンにしている。
だから、どたばた喜劇と違って「普通そういう台詞はもっと深刻な状況で言わないか?」なんて笑えてしまう。

例えば
大富豪のファーンズワースとして生まれ変わったビーティは、環境運動家のジュリー・クリスティと知り合い一目惚れしてしまう。
彼女のために何かをしてあげたい。その一心でファーンズワースの企業の役員総会に向けて猛勉強をする。
「原発は反対が多いから中止だ。ツナ缶はイルカが網にかかって死なない工夫ができるまで中断しろ」
とこれまでの企業方針とは全く違った指示を次々と出す。
「何を言っているんだ?」
「株主とマスコミの目を気にしているのか?」
と重役達はいぶかしげな顔をしているが、ビーティはおかまいなしに
「アメリカンフットボールでも強いチームは強いだけではダメだ。強くてフェアでなくてはいけない。我々もフェアなチームを目指そう。そして皆でスーパーボールに出よう!」
と興奮して絶叫する。
重役達あっけにとられて口を開けたまま茫然自失。

その重役会議に備えて猛勉強中に、遺産目当てでこの富豪を殺そうとしている妻の罠でベッドの天井が落ちる。
妻は愛人の男性秘書とベッドの中で
「これであいつは死んだわ」
なんてぬか喜びをしていると、命拾いしたビーティが突然彼女のベッドルームに現れて、満面の笑みでさわやかに
「やあっ、君、愛していない。別れよう」
言い放つ。
妻は愛想笑いをしながら「はぁ?」という顔をしている。














ブリット



監督 ピーター・イエーツ
キャスト スティーブ・マックィーン, ロバート・ボーン, ジャクリーン・ビセット

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愛は静けさの中に 愛すれど心さびしく



愛は静けさの中に
監督 ランダ・ヘインズ
キャスト ウィリアム・ハート, マーリー・マトリン, パイパー・ローリー

愛すれど心さびしく
監督 ロバート・エリス・ミラー
キャスト アラン・アーキン、ソンドラ・ロック、ローリンダ・バレット、ステーシー・キーチ


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明日に向って撃て! 俺たちに明日はない



明日に向って撃て!
監督 ジョージ・ロイ・ヒル
キャスト ポール・ニューマン, ロバート・レッドフォード, キャサリン・ロス

愛すれど心さびしく
監督 アーサー・ペン
キャスト ウォーレン・ベイティ, フェイ・ダナウェイ, ジーン・ハックマン


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スケアクロウ



監督 ジェリー・シャッツバーグ
キャスト ジーン・ハックマン, アル・パチーノ, ドロシー・トリスタン

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