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附記:Linux導入記1/Starting up Ubuntu

Linux導入記

anchor

Linux(Ubuntu)を導入したぞ


Ubuntu
(Free)

新しいOSとしてUbuntuを導入した。
そもそもの理由は例のWindowsガチガチのネットワークを内部からスキャンして、ウイルスをあぶり出すというシステムを検討するためにWindows以外のOSの利用を考えていたため。

今回のセキュリティの問題に私が首を突っ込むことになったそもそものきっかけは、Windowsからスキャンしても発見できなかったウイルスをMacからスキャンして発見したという出来事が元になっている。

それで最初の発想ではOSXからこのスパゲッティのようにもつれたWindowsのネットワークをぐりぐりスキャンできれば良いのだが、残念ながら外側からOSXを使ってシステム、ネットワーク全体にスキャンをかける方法がいくら検討しても見つからない。

システムをOSXをベースで作ってくれればよかったのにというのは繰り言なのだが、Windowsガチガチのシステムならば、WindowsのBIOSから起動できる他のシステムからスキャンすれば良いのではないかということで、かなり早い時期から
「Linuxを使えば良いのじゃないか?」
と思っていた。

ただし私はLinuxに関してはシロウトだ。
Windows以上にシロウトだから、コマンドラインばりばりで自由にLinuxを操る自信は無い。
実はこれでも何度か過去にLinuxにはチャレンジしたことがあるのだが、その時の感覚で
「Linuxは手強い」
という印象がある。

Linuxの研究をするためにインストールするのではなく実用に使うためにテストするのだからできるだけ簡単なものが良い。
それで前々からチェックしていたUbuntuを試すことにした。
Ubuntuフォーラムページの情報はメールで読者の方からいただいていた。


それで実際試してみたUbuntuのインストールはあっけないほど簡単だった。

私はこういう手順でやった。
もともと40GBのディスクが入っていたかなり古いFMVのディスクを500GBのものに換えて、まずここにリカバリディスクでWindowsをインストールした。
Windowsの領域を50GBのパーティションにして、のこり450GBほどを空けておいた。

これで完了したら次に、上記リンク先サイトからダウンロードしたUbuntuのディスクイメージをMacOSXのディスクユーティリティでCD-Rに焼いて、これをFMVに入れて
「CDブートヘルパー」
をインストール。
そしてCD-Rから起動して、Ubuntuインストール開始。
私は残りの450GBの領域をUbuntuに割り当てて、ここにインストール。
昔トライした時にはSwap領域、共有領域などのパーティションの設定で沈没したこともあったが、このUbuntuはただインストールしたい領域を指定するだけで良い。
OSXやWindowsなみのシンプルさだ。
あとはアカウント名やパスワードなどを入力する以外はひたすらインストーラの指示に従ってOKボタンをクリックするだけ。

コマンドラインは一行も打たなかった。
驚きの簡単さだ。

最近のLinuxのGUI化の進捗状況はスゴい。


それで実際使ってみたUbuntuのGUIの雰囲気は、とどのつまりWindowsとMacOSXのイイトコドリという感じだ。
グラフィックの美しさはOSXっぽいが、ボタンデザインやレイアウト、アイコンリストの表示法などはWindowsユーザが使って違和感が無いようにデザインされている。
ファイルブラウザのサイドペインにマウントボリュームなどのリストが出て、三角アイコンをクリックするとアンマウントできたりするデザインは、ズバリMacからいただいた感じだ。

なかなか楽しいんじゃないだろうか。

アプリケーションのインストールもfinkだのなんとかportだの取っ付きにくい名前ではなく
「アプリケーションの追加と削除」
というWindowsユーザにも優しい名前になっている。

以前、Lindowsにちょっと期待しながらも、これがずっこけたのを見てやはりこういうのは難しいのかと思っていたのだが、このUbuntuのGUIはLindowsでちょっと見かけた夢の続きを見させてくれそうだ。


これからはLinux関係の記事がひょっとしたら多くなるかもしれない。
そうでなくても「Windowsの記事が多い」とひんしゅくを買っている当サイトだが、ますます何のサイトかわからなくなってくるかもしれない。
先に謝っときます。
ごめんなさい。
でも久々にちょっとワクワクしてるもんで。






GIMPを起動したUbuntuのデスクトップ
MacにインストールしたPhotoshopとは比べものにならない軽さだ





アプリケーションのインストールはアプリケーションの追加と削除から
ネットに繋いでリストを最新に更新しておきインストールしたいものを選ぶ
Linuxはネットに接続していることを前提にしたOSだ





アイコン表示にしたファイルブラウザ
アイコンの美しさはMacを参考にウインドウボタンやツールバーはWindowsを参考にした折衷感が良い





リスト表示の雰囲気はWindowsそのもの
ここいらはWindowsユーザが使って違和感が無いようにレイアウトされている





試しにUSBメモリをマウントするとデスクトップにボリュームアイコンが現れる
そしてファイルブラウザの左ペインにもアイコンが現れてそこに三角のエジェクトアイコンも現れる
ここいらはMacOSXのGUIデザインをかなり参考にしていて楽しい



2009年6月23日






anchor

Linux(Ubuntu)をMacBookのVMWareにもインストールしてしまった

職場でジャンクPCにUbuntuをインストールして、これが思った以上に使えそうな感じなので、常時持ち歩いているMacBookのVMWareにもこれをインストールしてしまった。

VMWareでWindowsをいじっている時にふと思い立って、VMWareのメニューに「Ubuntu」って無いだろうかと思って開いてみたら、なんとちゃんとあったので、
「試しにやってみよう」
と思って設定を開いているうちにあっという間にインストールに進んでしまって、あっという間にUbuntuがMacの上で起動してしまった。

しまった!
こんなことならスクリーンキャプチャーを撮っておけば良かった!!
とあとで後悔したぐらいとんとんと進んでしまった。


VMWareで動かしてみるUbuntuは思ったよりも軽快に動いている。
軽快と言っても同じVMWareで動いているWindowsXPよりはやや軽いというくらいだが。

Linuxは軽いOSというイメージがある。

そのイメージは正しいのだが、ただしそれは「CUIで動かすならば」という条件がつく。
カーネルの部分だけならば軽量化されたシステムであるというのはその通りなのだが、そこにディストリビュータが載せたGUIのせいで重くなっている傾向がある。
以前にテストしたLindowsがそうだったし、このUbuntuも決して軽いOSではない。

評判ではMacやWindowsと比べても重いということだった。

しかし私のところで実際に動かしてみた印象では、FMVのかなり旧式のPCの上でも普通に動いているし、VMWareのような環境でもWindowsよりも軽快に動いている。 まだざっと動かしてみた印象だけなので、あまり思い込まない方が良いとも思うが、そんなに重いOSだと思わない。
それなりではないだろうか。

いずれにしても私はこれでゲームがしたいわけではないので、実用的な動きだと思う。






VMWareにインストールしたUbuntuは普通に動いている
気になっていたネット接続も問題なく設定できてアップデートマネージャも普通にかかった





昨日のFMVはプロキシにはねられるという問題があって
アップデートマネージャの機能だけ確認したにとまったとどまったが、
今日はMacBookからネットに繋いで実際にアップデートをかけてみた





詳細画面を表示するとプロンプト風のプロセス表示画面が現れる
こういう表示があるだけでもMacよりもコントローラブルなシステムだという気がしてくる





勿論アップデートが完了したら再起動を要求されるのは他のOSと同じ





ところでUbuntuを使う直接の動機はLinux版のClamAvを使いたいためだ
なのでデフォルトではインストールされていないClamAvをダウンロードしてインストールする
システムのシステム管理メニューからSynapticパッケージマネージャ
起動してClam項目を選んでダウンロードする





こちらはclamのGUIフロントエンドclamtkのフェイスの雰囲気
まだ使い方を完全に理解していないがMac版のClamXavよりもかなりシンプルな印象だ





UbuntuはLinuxなのでデフォルトのブラウザはFirefoxということになる
表示はMac版と同じだが仮想マシンの上で動いているにしては随分軽快な動きだ





ちょっと今困っているのがフォルダ共有の問題
Windowsの時には難なくできたVMWareツールのインストールがうまくいかない
そのためUbuntuのデスクトップからMacのデスクトップに
ファイルをドロップというのがまだ実現していない
今のところファイルの受け渡しはUSBメモリのような
外付けメディアに頼っているというちょっと情けない状況だ
キャプチャーのWindows共有にもなぜか失敗してちょっと腐っている





clamは一応ウイルス感染無しというリザルトを出しているが
定義ファイルなどのアップデートに成功しているかが確認できない
やはりGUIに関してはMacやWindowsに一日の長があるのはしかたないかも





コンソール(MacでいうところのTerminal)はGnomeを使うのはLinuxのスタンダード
それでもいろいろ設定で見た目の変更ができるようになっている
出性がMacユーザのせいかこういうところの見た目にはついこだわってしまう



2009年6月24日






anchor

MacBookにインストールしたLinux(Ubuntu)に問題発生〜結局アンインストールする羽目に・・・(前編)

昨日インストールしたUbuntuだが、いきなり問題が発生した。
MacBookにインストールしているClamXavがいきなり
"~/Documents/Virtual Machines.localized/Ubuntu.vmwarevm"
にウイルス感染を発見して隔離したというアラートを出した。

この仮想マシンのUbuntu.vmwarevmはパッケージになっていてその中のファイルのひとつがウイルスに感染しているためにその感染ファイルを元に戻せない。
ClamXavSentryの監視から除外すれば良いのだが、このClamXavSentryに監視させているから安心して無茶ができるという面もあって、これを外すのは気が進まない。

それにウイルス感染を警告しているならその原因を究明しなくてはいけないが、まだシステムのアップデートをして各種設定をすましたところで、マルウエアが入るとしたらこれからという段階だ。

なぜこうなったのか意味が分からないし、Linuxのアップデートファイルにウイルスが紛れ込むというのもほとんど考えられないことなのだが(フォーラム全員が監視している中でマルウエアをソースに仕込むのは困難)、原因が分からないので、とりあえずこの仮想マシンファイルそのものを削除してインストールをやり直すことにした。

今回はステップごとにMacからもスキャンをかけて安全を確認しながら進めることにした。






"~/Documents/Virtual Machines.localized/Ubuntu.vmwarevm"にある
VMWareの仮想マシンファイルにいきなりウイルス感染有りのアラート
このファイルを戻さないとUbuntuはもう起動できないとのたまっている





しかしこれを戻すとMacのClamXavがウイルスの感染で隔離してしまう
シマンテックはこれをウイルスだとは認識しないので修復ができない





見つかったのは「Commy1014」というウイルス
これについてもっと調べてから削除するべきだったが
とりあえず初期化して再インストールすることにした





仮想マシンファイルを削除してVMWareのUbuntu項目を削除
こうして初期化して再びUbuntuを今度はもうちょっと慎重にインストールすることにした
VMWareで新規マシンを作成してあとはアシスタントにしたがう
ダウンロードしたUbuntuのディスクイメージから直接インストールするので
「ディスクを使用せず続行」でディスクイメージを指定して進行する





「イメージファイルを使用」でディスクイメージを選ぶ





OSの選択項目にはちゃんとUbuntuが用意されている





今度はスクリーンネームとアカウント名をちゃんと区別してインストールした
今朝はどうなるか次を見たい一心で設定はスゴくいい加減だった
仮想マシンからホームフォルダにアクセスするという意味がいまだによくわからない
UbuntuからMacに共有フォルダを繋ぐ方法が今のところわからないからだ





それはともかくインストールはやはりトントン拍子に順調に進んで行く





途中こういう表示が出ると身構えてしまうが
特段コマンドを要求するふうでもなく自動的に事態は進行して行く





そしてこんな感じのログイン画面へと進む
このログイン画面の背景は自由に変更できることがあとでわかる
またログイン画面を通過しないで自動ログインもできることが後ほど判明





起動後最初に出てくるデスクトップはこんな感じで実にシンプルな感じだ





スクリーンショットを撮る機能もちゃんと確認した
これは私にとっては重要な機能だ





プレビューもちゃんと出て保存先を指定できる
残念ながら「プリントスクリーンキー」がショートカットとのことで
MacBookではちょっと使いにくいのが難点だが・・・





設定も終わってアップデートマネージャも使ってシステムを
最新状態にしたところでMac版のClamXavを使ってスキャンしてみた
ウイルス感染の問題も無いようなのでこの状態で仮想マシンのバックアップをとった


ということで今回もインストールはすんなり終わった。
アップデートもかけてLinux版のclamもインストールしたところでMacからスキャンをかけてみて特に異常がないようなので、この状態でバックアップを取る。
とりあえずトラシューならここまででもOKなのだが次回、この感染騒ぎの原因が判明する。

そのくだりは後半に続く・・・
刮目して待て・・・

(ちょっとおおげさ)




2009年6月25日






anchor

MacBookにインストールしたLinux(Ubuntu)に問題発生〜結局アンインストールする羽目に・・・(後編)

<前回までのあらすじ>
インストールして大体アップデートした直後、なぜかUbuntuがClamXavに「ウイルス感染」と判定されてへこんでしまう。
これはUbuntuを削除して再インストール、再び調整に挑んだ勇気ある男達の物語である。



ということで難なくインストールに成功したUbuntuはアップデート後も今回は「ウイルス感染」と判定されることもなく、問題なく動いている。
しばらくそのGUIの設定にいそしんでいた。






Ubuntuのスキンだが、Macのライトブルー、Windowsの真っ青真緑に対抗して
そのテーマのカラーはブラウンとオレンジなどのアースカラーということらしい
それはそれで悪くないのだがスキンのトーンはいろいろ変えられることがわかった
私はこんな感じに変えてみた
ところでこれはVMWare-Toolsのインストールにチャレンジしているところ
これについては後日詳細に取り上げる





これはデフォルトブラウザのFirefoxにFlashのプラグインをインストールしているところ
タイトルバーもプログレスバーもこういう水色になって見た目も目に優しい感じ





Ubuntuの場合はアプリケーションの呼び出しはここのメニューバーからのプルダウンで始める
WindowsともMacとも違うが敢えて言えばWindowsの「すべてのプログラム」に似ている
ここにアプリのインストールをする「追加と削除」のメニューも収まっている
アプリを探す方法はMacやWindowsと違ってfink方式というかLinux独特の方法だ





ところでウイルス対策ソフトのclamavはアプリの追加ではなく
こちらの「Synapticパッケージマネージャ」でインストールする
ここでリストを最新版に更新してclamで検索して該当項目に右クリックでチェックを入れる
ツールバーの「適用」をクリックすると「インストールしていいか?」と訊いてくるので
「適用」をクリックすればインストールが始まる





その進行状況は逐一確認できる





インストールに成功するとアプリケーションメニューに
「システムツール」→「Viruns Scanner」という項目が現れている





どうやらボリューム全域をスキャンするとスタックするようだが
ホームフォルダなどをこまめにスキャンするには手軽だと思う





ところでウイルス定義が最新かどうか書くにできないと前に書いたが
一応マウスオーバーでこういう表示が出てくる
ただしMacのClamXavもそうだったが通信不全のときも「更新完了」などの
表示が出てしまうのでこの表示もいまいち信用できるかどうかわからない





ちなみにキーボードのレイアウトは「システム」の「設定」から
「キーボードの設定」に入って選択変更できる
AppleのMacBook ProなどもあるがどれもUSAキーボードで日本語にぴったりという感じではない
慣れれば使えないこともないだろうけど



ところで先日の「ウイルス感染事件」の怒濤の解決編だが、どうやらこれが原因だった。

前回clamavをインストールした時にあまり説明を読まずにclamに該当する項目を機械的に全部インストールしてしまった。
ところがこの中に
clamav-testfiles
という項目があったのに気がついていなかった。

これにスキャンをかけたら「ウイルス感染」のアラートが出てclamがちゃんと動いていることが確認できるファイルなのだが、これが入っていると当然Mac版のClamXavからもウイルスとして認識されてしまう。

前回のウイルス感染騒ぎはこれが原因だったらしい。
慌てて削除しないで、よく原因を追及すれば再インストールしなくてもすんだかもしれないのに・・・
相変わらず慌て者だ>オレ

でもそのおかげてインストール手順のスクリーンショットが撮れたのでよしとするか。

ということで引っ張った割には、この問題はあっけなく解決してしまった。






前回の感染騒ぎの原因は多分これ
clam関連でテストファイルも配布されているがこれを外からClamXavでスキャンすれば
当然これを含むファイルは「感染した」ファイルということになってしまうわけだ
説明をよく読まないで機械的にインストールした私のチョンボということだ



2009年6月25日












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