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OSXのtips2-11

今まで運用記録に書いてきたシステム運用のtipsを一カ所にまとめることにした。 要するに記事の量が当初の想定よりも多くなってしまい 私自身探すのが大変になってきたからだ。 ちょっとしたメモとしてのtipsも結構重要な情報になったりするので ここで項目を集めることにした。
アプリ、システム操作に関するtips

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コンテクストメニューは簡単な方法でその表示の順番を変更することができる

「鳥獣保護区」さんのFinder のコンテキストメニューの並び替えというエントリで知ったTips。

「鳥獣保護区」さんのところではOnMyCommandCMというコンテクストメニュープラグインのコマンドやTipsなんかも解説していたりしている。
このコンテクストメニュープラグインは私も便利に使わせていただいている。

ところでこのエントリによるとコンテクストメニューの表示の順番は変更が可能だという。
最近はコンテクストメニュープラグインもたくさん入れ過ぎて、右クリックをすると下の方にスクロールしないと目当てのコマンドが見えてこないために不便を感じていた。
要するに滅多に使わないものを整理してしまえば良いのだが、滅多に使わなくてもたまに使うというものはなかなか棄てられない。

それで頻繁に使うメニューはできるだけ上に表示したいと思っていたのだが、システム環境設定ペインなんかを見てもコンテクストメニューの順番を変更できるような設定項目は見当たらない。
こういうものなのかと諦めていたのだが、なんとこのサイトによるとこの順番は変更可能でしかもその方法は非常に簡単だ。
詳細はリンク先のサイトを参照していただきたいが、ここで簡単に説明しておく。


コンテクストメニューは通常
"~/Library/Contextual Menu Items/"
"/Library/Contextual Menu Items/"

にインストールされる。
このふたつの違いは上はカレントユーザだけに有効なコンテクストメニュー、下はrootも含む全てのユーザに有効なコンテクストメニューということになる。

そのフォルダの中身をカラム表示にしてその順番を、コンテクストメニューの順番と比べてみれば分かるのだがコンテクストメニューの表示の順番は

1)Finder PopFruitmenuなどのシステム環境設定ペイン由来のもの
2)"/System/Library/Contextual Menu Items/"にインストールされているシステムバンドルのコンテクストメニュー
3)"~/Library/Contextual Menu Items/"にインストールされているカレントユーザのコンテクストメニュー
4)"/Library/Contextual Menu Items/"にインストールされているオールユーザのコンテクストメニュー


という順番にグループ分けして表示され、それぞれ文字コードの昇順、つまり0〜9、A〜Zというようなアルファベティカルな順番に並ぶ。

ということは頻繁に使うコンテクストメニューをできるだけ上に表示したいという時には、この順番が上がるように変更してやれば良いわけだ。
つまり
1)"/Library/Contextual Menu Items/"にインストールされているオールユーザのコンテクストメニューは、"~/Library/Contextual Menu Items/"のカレントユーザのコンテクストメニューに移してやる。
2)昇順の1番に持ってきたいものはコンテクストメニュープラグインの本体の名前を「1〜」に変更してやれば良い
同じく2番に持ってきたいものは「2〜」としてやればその次に並ぶ。


この方法で、コンテクストメニューは一番下だったものが少なくとも真ん中よりは上の方に表示されるようになる。頻繁に使うものは表示順を上げてやれば便利になる。

この方法の問題点は複数のアカウントを作っている時に、カレントユーザのフォルダに移したコンテクストメニューは他のユーザが使えなくなることだが、コンテクストメニュープラグインなんてどれもサイズはしれているから、アカウントの数だけコピーして皆のホームフォルダにインストールしてあげよう。
それでも大してディスク容量を圧迫しないはずだ。

もっと欲が出てくると、一番使うコンテクストメニューは一番上に表示したくなるのだが、
"/System/Library/Contextual Menu Items/"
のシステムバンドルのコンテクストメニューのフォルダにインストールすることはあまりお奨めしない。場合によっていはうまくいくケースもあるとは思うが、このシステムフォルダの中は基本的には触らないということを心がけておいた方が良い。特によく分からないならここは触らないのが正解だ。

とにかくこういう方法で右クリックのメニューの順番を入れ替えられる。これは長年何とかならないかと思ってきたことなので、結構うれしい。






コンテクストメニューの表示は本体プラグンの名前の昇順に表示される
カラム表示で見てみればコンテクストメニューの順番と一致していることに気がつくはずだ





そこで一番上に表示したいコンテクストメニュープラグインには頭に1という数字を付け足してみる
以下2、3、4・・・A、B、C、D、E、F・・・・という感じで頭に一文字足すと並べ替えができる
またライブラリフォルダの中からホームフォルダの「コンテクストメニューアイテム」に本体を移せば
それもコンテクストメニューの上の方に表示されるようになる





これをやると一番下に表示されていた「リソースフォークを削除」メニューや
QuickImageの「イメージを表示」などが比較的上に表示されるようになった
おかげでこれらのコマンドが非常に使いやすくなった






アプリ、システム操作に関するtips

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Safariを高速化するTips(ファビコンキャッシュ削除)

どこかのサイトで「ディスク容量を節約する10の方法」という海外記事を見ていて知ったTips。 どこだったか思い出せないのだが。

といっても最近はブックマークサイトやタグに補足されたいために
「◯◯を最適化する10の方法」「WindowsからSwitchした人なら入れたい10のアプリ」
だとかやたらリストにするタイトルの記事が多くなってきて、これも一種のSEOなのかもしれないが、そういうのが粗製濫造されている感がなくもない。
中には確かに厳選された10のリストだと感心する記事もあるが、最近はこういうタイトルに惹かれて読んでみると
「これがベスト10かよ? しょぼいなぁ」
と裏切られるような記事もそろそろ増えてきた。
近日中に「◯◯ベスト10」式のタイトルは飽きられて誰にも見向きもされなくなってくるような気がする。

このTipsも実は「ディスク容量を節約する10の方法」というタイトルで見たのだが注釈に
Safariも高速化するかも」
と書いてあった。
要はファビコンのキャッシュを削除するという方法だ。
ファビコンとはURL窓の一番左に表示される小さなアイコンのことで、これを表示するのにSafariなどのブラウザはファビコンキャッシュを生成する。
そんなファビコンのキャッシュ程度でディスク容量が節約できるだろうかと思ったが、ブラウザキャッシュはこまめに削除してきたが、ファビコンは多分システムインストール以来やっていないので、ひょっとしたら効果があるかもしれないと思ってやってみた。

しかし結論からいうと節約できたスペースは10MB程度でおよそ一年積もり積もったキャッシュという割にはしれた量でしかなかった。
「塵も積もれば山となる」
という程度の効果だ。
しかしもうひとつの
Safariを高速化できるかも」
という方は劇的な効果があった。

最近Safariの表示動作が遅くなってきているような気がしていた。その度にキャッシュの削除をしたりRMACを起動してMTUを再設定してもあまり変化がない。
ところが今回のファビコンキャッシュで明らかに体感的に表示が速くなった。
そのうちこれはベンチマークを取ってみないといけないだろう。

ところで方法は実に簡単だ。
そういうためのユーティリティもいくつかあるが、
"~/Library/Safari/Icons/"
の中身を削除してSafariを再起動するだけだ。






ディスク容量が節約できるという記事を見て早速Safariのファビコンキャッシュを削除
方法は"~/Library/Safari/Icons/"の中身を前削除してSafariを再起動するだけだ





残念ながら一年間の積もり積もったキャッシュサイズはたったの10MBだった
しかしSafariの動作は劇的に速くなった
これは定期メンテナンスのメニューに入れるべきだと思った






アプリ、システム操作に関するtips

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読めない漢字をことえりで打つ

こちらで知ったことえりに関するTips。

読めない漢字をテキストに打ちたい。
その読めない漢字が他のテキストにあるのなら読めなくてもコピペで目的のテキストに移せる。
しかし、その漢字が紙に書いてあってしかも読めない漢字だったらどうやって打てば良いだろうか。
当てずっぽうで読みを打ってどんどん変換して当たりが出るまで送っていくしかない。

あるいは正しい方法は漢和辞典を持ってきて、部首索引で漢字を調べて打つのが正攻法だが時間が無いこともあるし、パソコンにどっぷり浸かった奴は必ずもっとお手軽な方法を求める。
そのお手軽な方法がこれ。
例えば

「祗」

という字を打ちたい。しかし読みが分からない場合は
部首の「示」と「氏」を打つ
この2文字を選択しておいてメニューバーのIMアイコンをプルダウン、ことえりなら通常「あ」というマークがでているところだ。
えんぴつ2の「部品の共通な漢字を検索」というメニューを選ぶ。
この操作は
control+2 というショートカットも用意されている。
そうすると

「祗」

という漢字に一発で変換されなかっただろうか。
これは使える。
読めない漢字というのはまだまだ結構あるからだ。

でも時間が有る時は漢和辞典を引いて読みも確認して次回からは読めるようにしておこうね。
でないとますますワープロ病が進行して、本当に漢字の読み書きができない人になってしまうよ。
(小学校6年生の長男に漢字の書き取りで負けそうになっている奴がエラそうに言う事ではないのだが)






ことえりのメニューアイコンをプルダウンして
えんぴつ2の「部品の共通な漢字を検索」をクリック
すると選択している文字群の部品を含む漢字を検索してくれる
「祗」のような漢字を読めなくても打ててしまうので便利



ちなみにこのキャプチャーで見えている
control+shift+Yキー:直前に変換した読みを再度入力
control+shift+Rキー:選択した変換済みの漢字を再変換
control+shift+Jキー:全角かなひらがな入力
control+shift+:キー:英字入力
control+shift+Kキー:カタカナ入力(以下システム環境設定ペイン「言語環境」で設定する必要あり)
control+shift+Lキー:全角英字入力
control+shift+;キー:半角カタカナ入力
control+Jキー:ひらがなに変換
control+Kキー:カタカナに変換
control+:キー:英字に変換
control+Lキー:全角英字に変換
control+;キー:半角カタカナに変換

なんてショートカットキーも覚えておくと便利だ。

<追記>
BBSで「MSTK」さんから
『「部品の共通な漢字を検索」のショートカットキーはcontrol+1ではないのか?』
というご指摘をいただいた。その通りである。
これは私がことえりをカスタマイズしていたからそうなっていたのだ。指摘されるまでそういうカスタマイズをやっていたことをすっかり忘れていた。
せっかく思い出したので次に、そのことえりのカスタマイズのことを書く。







アプリ、システム操作に関するtips

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使える「ことえり補強計画」

これはMacデフォルトのIMのことえりを強化してさらに使える日本語入力環境にしてしまおうというTips。
その素材と詳細はこちらの「ことえり補強計画」さんのサイトにあるので是非こちらを参照して欲しい。

私は
・四字熟語辞書(登録語数約2,350語)
  ※最初の読み2文字で変換できる指定変換辞書

・ことえり補強辞書
  ※登録語数約420語

・ことわざ辞書K
  ※登録語数約240語
等を使っているが、このうちことえり3ユーザ辞書-四字熟語辞書の利用法を解説する。
といっても基本的には以下の2ステップだけだ。

1)当該サイトより使いたい辞書の.sitファイルをダウンロードしてきて解凍し、
"~/Library/Dictionaries/"
にドロップしていれる。
2)ことえりのメニューアイコンからドロップメニューで「ことえり環境設定」を呼び出して「指定変換」のタブで追加した辞書にショートカットキーを割り当てる(私はcontrol+1を割り当てた)

以上を完了して「ちみ」とかな入力して
control+1
を叩いてみると

「魑魅魍魎」

という熟語に一発で変換されるようになる。

簡単だ。
以上のプロセスだけなのでことえりを便利にしたいという人はトライしてみて欲しい。
ただし、これができるようになるとしばらくはやたら四字熟語が多い文章になってしまうので注意が必要である。
李下之冠、毀誉褒貶、海濶天空、会稽之恥、開眼供養、解語之花、自画自賛・・・

前回のTipsで「部品の共通な漢字を検索」のショートカットキーにcontrol+2が割り当てられていたのは私がこの四字熟語をcontrol+1に割り当てたいためにカスタマイズしていたからだということを私自身すっかり忘れていた。
事情を言えばそういうことだ。


この「ことえり補強計画」さんのサイトは実はOS9の時代から利用させてもらっていた。
この辞書はすべてOS9時代のことえりを補強するために編集されたものだ。
当時のことえりは極端に能力が低く、Macユーザは大抵はATOKかEGBridgeをインストールしていたはずだ。
私はこのATOKにはどうしても馴染むことができなかったので、EGBridgeとことえりを併用していた。
本当はことえりの方が使いやすいと思っていたのだが、ことえりの変換率の低さには閉口していたので、結局はほとんどEGBridgeを使っていたと思う。
その時にこの「ことえり補強計画」さんを知ったのでこれを入れていたのだが、幸いなことに辞書に関してはOSXになったあとも、その読み出しの構造が変わらなかったらしくOS9以前の資産がそのまま使える。

だから私はOSX移行後もこの「ことえり補強計画」さんのプラグインはずっと使わせてもらっていた。
OS10.2以降ことえりの能力は飛躍的に改善されたが、それでもやはりこの補強辞書は入れておいた方が良いと思う。
こういうものが入ってことえりは製品版のIMと同等の威力を発揮する。






辞書ファイルをインストールする場所はこちら
OSXの辞書ファイル拡張子は.dictだがなくても辞書ファイルとして認識できたら
このように辞書アイコンで表示されるようになる





そして「ことえり環境設定」に入って「指定変換」の右ペインで
認識していることを確認して左ペインにドロップすれば有効になる
この時に好みのショートカットキーを割り当てることができる






アプリ、システム操作に関するtips

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NADのカタカナ語辞書
(Freeware)
Classic MacOS対応OS10.2Jaguar対応OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

こちらもBBSで「たか」さんに教えていただいた英語に関するプラグイン。

これはことえりの強化辞書で、カタカナで英語を入力するとそもそもの英語のスペルに変換してくれる。

使い方はことえり辞書ファイルそのまま
ダウンロードするとOSX用とOS9用の辞書ファイルが入っているが、使うのはこのうちOSX用のバンドルのみ。
これを
"~/Library/Dictionaries/"
に入れる。
複数アカウントで共用したい時には
"/Library/Dictionaries/"
に入れる。
そしてメニューバー右に出ているIMからことえりを選び環境設定に入り「辞書」を選ぶとそこに今入れた「NADのカタカナ語辞書 3.9v」という辞書が見えているはずなので、それをクリックして本アイコンを開いた状態にする。
準備はこれだけ。

それでテキストに「ぷれみあ」と入力して変換してみよう。
「premiere」「PREMIERE」などの変換候補が出てくるはずだ。
カタカナ英語の元のスペルをよく知らない時に英辞郎ビューアなどにかなで入力して元の意味を調べるのに役に立ちそうだ。

付属の追加ファイルは「BASIC」などの略語の元のフルスペリングに変更できるリストが用意されている。
これを追加して覚えさせればさらに便利だし、次のバージョンアップではこれらが最初から辞書に組み込まれる予定だとのことだ。
これはうれしいんじゃないだろうか。






NADのカタカナ語辞書のインストール場所はここ
辞書アイコンのタイプでOSX用とOS9用はすぐわかるはずだ





インストール後は特に再ログインなどしなくても「ことえり」環境設定で見えているはずだ
ただしそのままでは辞書は稼働しておらず、クリックして本アイコンを開かないといけない
逆にちょっと邪魔な場合は辞書アイコンを閉じておけば辞書は変換候補に現れない





あとはスペルが怪しいカタカナ英語を入力しして変換してみよう





ネイティブのように正確なスペルに変換できる
これは英辞郎ビューアのような辞書アプリで
スペルを知らない外来語の意味を調べる時とかにも重宝しそうだ。
ますますワープロ病が進行しそうな危惧はあるが・・・











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