anchor
ClamXav のエンジンをアップデートするとクラッシュしてしまう(問題提議編)
ClamXav のスキャンエンジンがバージョンアップしているとのことなので、早速アップデートしてインストーラでインストール。
ところがこれ以降ClamXav を起動するたびにCPUがフルアップしてしまい、「アプリケーションが反応していない」状態に。
バージョンナンバーを何度確認しても、本体バージョンもエンジンも最新のものを使っているはずだが、これは典型的なバージョン不適合の反応。
それで早速アンインストールすることに。
アンインストール法はAppZapper を使ってやってしまった。
なんとなくアンインストールのやり方を忘れていたから、普通のアプリみたいにやってしまったのだが、これが失敗だった。
実はこのアプリの実体はUNIXコマンドcalmscanのエンジンが本体だから、その実体はGUIでは見えない領域にある。ClamXav の本体は単にGUIでこれを操作できるようにする操作パネルだけだと理解すれば良い。
AppZapper で削除できるのはGUI領域にばら撒かれたファイルだけだから、これではエンジンが原因になっている今回のようなトラブルでは意味がないことになる。
実はClamXav のサイトからリンクをたどるとclamavをアンインストールするTerminal コマンドスクリプトがダウンロードできる。
これをTerminal のウインドウにドロップして、enterキー、パスワードを入力するだけで、これらの不可視領域のバイナリは削除できる。
それでClamXav のダウンロードしてきた最新バージョンを展開、インストール。clamエンジンのアップデートを確認する設定のチェックを外すと問題なくまた使えるようになった。この不具合は私の環境だけの問題なのか、他でも起きていることなのか知らない。でももしそういう不具合が起きているなら対処法は以上の通りだ。
ClamXav のエンジンをアップデートして起動するとクラッシュして復帰できなくなる
解決法はエンジンのバージョンダウンで方法は本文参照
anchor
ClamXav がえらく高速化したような希ガス(問題解決編)
4 月 30 日にClamXavのエンジンをアップデートするとクラッシュしてしまう
という記事を書いてしまったが、、このエンジンのアップデートの直後にClamXav のサイトを見てみたら、GUI版のClamXav もバージョンが「ClamXav_1.0.7b」から「ClamXav_1.0.7b_e902」にアップしていることに気がついていた。さすがClamのフォーラムは仕事が速いなと思いつつもテストしないで流していたのだが、BBSにテル様から情報をいただいたところによると、ClamXav 、エンジンがバージョンアップして高速化したようだ。
テルさんによると
「少し前に、ClamXavの1.0.6 and 0.90.2を「REMOVE_engine.command」でアンインストールし、改めてDLした1.0.7b with0.90.2をインストールしました。ターミナルの方はよく分からないので、手探りでの作業みたいなものでしたが、とりえず無事にできているはずです
それで最近気が付いたのですが、ホームフォルダのスキャン(手動で「スキャン開始」および定期的に「スケジュール」のどちらでも)にかかる時間が極端に短くなっていることに気が付きました。
旧バージョンと現行のスキャンログのコピペです。
-- summary --
Known viruses: 92424
Engine version: 0.88.7
Scanned directories: 9073
Scanned files: 47517
Infected files: 0
Data scanned: 14261.77 MB
Time: 14631.431 sec (243 m 51 s)
--------------------------------------
Scan started: Tue Apr 24 18:55:23 2007
----------- SCAN SUMMARY -----------
Known viruses: 114365
Engine version: 0.90.2
Scanned directories: 9031
Scanned files: 48423
Infected files: 0
Data scanned: 16319.58 MB
Time: 5134.395 sec (85 m 34 s)
スキャンしたデータ量やディレクトリ/ファイル数はそれほど変わりはないので、ホームフォルダの全体スキャンそのものは機能しているように思うのですが、本当に大丈夫なんでしょうか?
エキサイト翻訳でバージョンヒストリーを読んでみる限り、そんな大きなバージョンアップはされていないと思っているのですが・・・」
とのこと。
おのれの手の遅さを恥じつつも早速、0.90.2エンジンバージョンのClamXav をダウンロードしてテストしてみた。
結論からいうと結果は上々だ。
新しいエンジンのClamXav を使ってユーザ領域全域をテストしてみた
ファイルの数に時間は左右されるが私の場合は119分でスキャンが完了した
テスト用に置いてる「mp3gen」のトロージャンデコイも認識して隔離している
旧バージョンのベンチマークを確認していないが体感的にはかなり速くなっている
メールフォルダを何回かに分けてスキャンしないといちいち
クラッシュしていた最初のバージョンと比べるとまさに実用ソフトにまで大進歩している
私の場合旧バージョンのベンチマークをとっていないのだが、それでも体感的には明らかに高速化している。
それにテスト用のトロイの木馬ファイルもちゃんと隔離してくれているのでちゃんと機能しているようだ。
インストール方法は、前回のクラッシュの教訓があるのでテルさんが書いておられるようにバイナリに同梱されている
「REMOVE_engine.command」
をTerminal にドロップして、enter。それで旧バージョンのエンジンをアンインストールして新バージョンのClamXav を起動してあとは指示に従って新バージョンのエンジンをインストールという手順が確実だろう。