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OSXのtips4-1

今まで運用記録に書いてきたシステム運用のtipsを一カ所にまとめることにした。 要するに記事の量が当初の想定よりも多くなってしまい 私自身探すのが大変になってきたからだ。 ちょっとしたメモとしてのtipsも結構重要な情報になったりするので ここで項目を集めることにした。


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今日長男にせがまれてニンテンドー Wi-Fiコネクションという奴を設定してみた。

テレビで松嶋菜々子がNintendo DSで通信してポケモンを交換しているあれだ。

あのCMの意味が分からなかったというか、なぜNintendo DSが遠隔地と無線通信できるのかわからなかったのだが、説明に「Wi-Fi」と書いてあったので一気に謎が解けてしまった。
要するに無線LAN接続になっているのだ。
というかDSがWi-Fiに対応するというプレス資料は確か私も読んだ記憶がある。
実際に実現したものを見るまではピンと来ないというのが人間の性なのだろう。

それで自宅のYahooBBモデムにつないでいるAirMac Extremeに接続できるかさっそくやってみた。
設定といってもDSの側でWi-Fi接続の設定に入りネットワークの「検索」をしてネットワークネームを指定してWEPパスワードを入力するだけだ。

ところが何度入力しても接続に成功しない。

そこでNintendo DSのWEPキーはおそらくWEP40を使っているに違いないと想像して、AirMacの設定をAirMac 管理ユーティリティを使ってWEP128からWEP40に変更してみた。
しかしそれでもつながらない。おまけにAirMacExpressの接続も切れてしまい、自宅のネットワークはそのまま崩壊してしまった。
(考えたら当たり前か、ホストを変更したらそこにつながっているクライアントは全て設定変更が要求されるのは当然だ)

そこでAirMac 設定アシスタントを使って、AirMacを全て一から設定し直すことにした。
そこで調べてみたのだが、WEP128とWEP40は下位互換性があるという情報が見受けられた。
つまりホストがWEP128でクライアントがWEP40ならつながるはずなのだ。
それで全く前と同じ設定にして(変更点はホストのAirMacExtremeにネットワーク名と違う名前をつけただけだ)もう一度長男に接続させた。
すると今度は一発でつながった。

なぜなのかわからない。
AirMacExtremeにネットワーク名と同じ名前をつけていたのがコンフュージョンの原因だったのかもわからない。
がとにかくこれでつながった。
WEP40のNintendoDSでつながることに逆にちょっと不安を感じないでもない。
WEP40はセキュリティ的には弱いということをセキュリティの専門家から聞いたことがあるからだ。
でもこんな田舎だし、WEPを破れるハッカーもそうそういないだろうし、ネットワーク接続をチェックするユーティリティも最近手に入れているので時々チェックするということでよしにした。

ところで長男だが、早速北海道の人とかと接続して、もうポケモンを何匹も交換しているそうだ。
そこいらの子供の順応性の速さには驚くが、NintendoDSのこの小さな機体に無線LANカードなども内蔵しているというのにも驚かされる。
本当にほんの数年前のノートパソ上級機並みの能力があるんじゃないだろうか。

ということで今日は私はiBookで、長男はNintendoDSで無線でネットにつながっていたというお話だ。









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以前こちらでiCalにリアルタイムの週間天気予報を表示させる方法というのを紹介させていただいたが、このサービスが停止になっている。
どういうことかと作者さんのサイトを見に行ったら、なんと

「情報ソースのライブドアのホームページ自体がiCalに完全対応したのでサービスの必要が無くなった」
という既述が。

それで早速ライブドアのウエザーサービスのページを見に行ったところまさにwebcal形式で天気予報の配信を始めたことを発見した。
これはすばらしい!
というかライブドア、久しぶりに褒めてとらすぞ!

そういうことなので早速こちらを再登録した。
iCalは快調に天気予報を表示している。
これは利用してみてはいかがだろうか。






ライブドアの当該ページの登録したい地域のwebcalリンクをクリックすると
iCalが起動して「これを登録していいか?」と訊いてくる
OKすれば自分が欲しい地域の天気予報が自動配信される
便利だ!








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WindowsベースのLAN環境でOSXとWindowsXP Proの共有を開くには

MacOSXとWindowsXP Proの世代になって、WindowsとMacはデフォルトでお互いに共有フォルダを繋ぐということをサポートした。

つまりMacOSXとWindows機をクロスケーブルで繋げば、あとはお互いの共有を開く設定をするだけで共有フォルダが双方から見えるので、直接ファイルのやり取りができる。
OSXは
"~/Public/Drop Box/"
の共有をシステム環境設定ペインの共有で開いてやれば良い。
Windowsはマイコンピュータの共有フォルダ(ネットワークから見える名前は「Shareddocs」)の共有をどこだったか忘れたがコントロールパネルだったかで開いてやれば良い。

またクロスケーブル直繋ぎでなくても標準的なLAN環境なら同じ手続きでMacとWindowsはファイル共有ができるはずだ。


ところが面倒なのがルーテングサーバにWindowsを使っているようなWindowsガチガチのネットワークの場合、この手続きだけではお互いのホストは見えるが共有の中身は見えない。
私の今の仕事環境がまさにそれに当たるのだが、現在私のデスクトップには会社支給のDellのディメンションシリーズのデスクトップがWindowsXP ProSP1という仕様で転がっている。
私はこれをおもにWord、Excel、PowerPointファイルのプレビューやエディット、プリントなどに使っている。
自前のMacよりもそういう作業はスピーディにできるからだ。

ただしこのDellではメールの送信は一切やっていない。
アドレス帳を空にしておいてメールを媒介にウイルスメールをまき散らすタイプのウイルスに感染しても被害を最小にするためだ。アンチバイルスは入れているが、こういう物を私はあまり信頼していないので。

それで個人持ちのiBookも会社に持ち込んでメールのやりとりやWebでのリサーチなどそういうことに使っている。
それでデスクトップのiBookのDellの間でファイルをやり取りする時に従来だとお互いの共有フォルダ(シェアドック)が見えないために、結局メールに添付するか、全員共有のファイルサーバに私の個人スペースを作って、iBookからそこにあげてDellで落としてくるということをしないといけなかった。
いずれにしても机の上の40センチほどの距離をファイルを移動させるためにずいぶん遠回りなことをしないといけないわけだ。

システム管理者がまともな人に代わったので彼に相談してみたところ、その場では解決できなかったのだが、なんと彼はその後もずっとリサーチしてくれていた。

それで先日彼が「やっと解決策が見つかりました」として教えてくれたその解決策なのだが、これがまた奇妙奇天烈なので、書き留めておきたい。(書かないときっと忘れるので)

まずMac側の注意点としてはWindowsに接続する時にはWinネットワーク仕様に対応したsambaで接続するためにsmbというスキームを使うのは周知なのだが、この時に相手コンピュータの名前を記述しないといけないのだそうだ。(なのでWindowsには日本語の名前を付けない方がトラブルが起きにくいといえる)





Mac側の「サーバへ移動」タブの記述
sambaのスキームで書くことは勿論だが、
相手方WindowsのPCにつけた名前で記述しないといけない



ここまでは納得なのだが、次のWindowsの設定が奇妙だ。
まずシェアドック(共有フォルダ)の共有を開くことは勿論なのだが、これだけではMacからは認識できない。
新たに臨時の共有フォルダを作ってそれの共有を開いてWindowsで接続実績を作っておかなくてはいけないのだそうだ。なんでこうなのかよく判らない。
Macでも良いのかもしれないが、そういう手続きを踏まないとシェアドックも外から見えないのだそうだ。
よく分からない仕様だが、実際それをしたら今まで見えなかったDellのシェアドックがiBookから見えるようになったので、こういう物だとして覚えていくしか無い。





やっとデスクトップに現れたWindowsのシェアドック
WindowsのわかりやすいGUIのおかげで接続に1年半を費やした



ところでもうひとつ。Windowsのネットワークというのはデフォルトでいくつかネットワークグループを構成するのが普通だ。
MSネットワークとかWORKGROUPとかユーザーグループの名前の付いたワークグループだ。

これが合っていないと接続できない可能性もあるという。
そこでワークグループを変更する手順も教えてもらった。
ここではユーティリティフォルダの中のDirectoryAccessというアプリを起動する。





今回初めて起動したDirectoryAccess




このDirectoryAccessを使えば、接続しているネットワークのワークグループなどを変更できる
これは初めて知った機能だが、OSXネイティブにもまだ未知の機能があるということか

このDirectoryAccessはキャプションのようにsmb接続のネットワークグループを変更する機能があるのだが、今回彼に教えてもらうまでこういう機能があることは全く知らなかった。というよりこのDirectoryAccess自体をもうOSXを使いはじめて4年以上になるのに初めて起動した。
システム管理者の彼はこれも前に書いたことだが、どちらかというと優秀なWindowsユーザではあるが、その彼にMacの使い方を教わるとは思わなかった。
何ごとも勉強である。
学問の道とは一生終わることが無いのだ。(ちょっとおおげさ)

ということでやっと机の上のDellとiBookが共有で繋がった。
やっぱりこれは快適。ワンステップファイル移動の手間が減っただけ作業の能率がグンと上がった。







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Macでもう一台のMacやWindowsをリモートコントロールする

MacやWindowsを何台か所有すると、それらをいちいち座り位置を変えながら操作しているのが面倒になる。
「一台のモニターやキーボードを操作するだけでそれらを全部操作できたら便利なのに・・・」
というのは誰でも考えることだ。
実はそれはそんなに難しくない方法で実現できてしまう。
しかも費用はかからない。

また店舗のディスプレイ用のiMacの操作を別のPowerBookなどから離れたところでやりたいという相談も当サイトのBBSにいただいた。業者に頼むととんでもない高額で使いにくいソリューションを持ってくるかもしれないが、これもほとんど無線LAN設置の実費だけで実現できてしまう。
以下にそのネットワークに使うアプリの使い方を上げる。




Chicken of the VNC
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

VNCとはUNIXからスタートしたバーチュアルネットワークコンピューティングというプロジェクトの略号で、プラットフォームを越えてあらゆるOSを『GUIで』リモートコントロールするというのがその趣旨だ。
プラットフォームを越えてということだから、MacからWindowsをリモートできるし逆もできる。LinuxもOS9もサーバにもクライアントにもなる。SunOSなども対象になっておりつまり、MacOSXユーザは、これがあればネットワークに繋がっているX-Windowを装備したUNIXや、Windows98もMacOS9もRedHatもそのデスクトップをてもとのOSXのMacに表示してそこでマウスクリックやショートカットキーなどを使って操作できてしまうというアプリだ。
使い方はサーバ側、つまりリモートされる側とクライアント、つまりリモートコントロールする側にそれぞれ専用アプリを入れて起動する。

このChicken of the VNCはクライアントアプリ、つまりコントロールをする方のMacにインストールする。
ビュア、リモートコントローラとしてこのアプリが相手のデスクトップを表示して、しかも表示するだけでなくマウスやキーボードでの操作が可能になる。

バージョンが進んできて以前から愛用していたVNC4Xとは繋がらなくなってきた。
開発は一旦打ち切られたはずのVNCだが、有志に引き継がれていろいろとバージョンが進んでいるようで、メンテナンスがされなくなったVNC4Xでは歩が悪くなってきた。

そこでOSXvncを入れてみることにした。そのことは後述する。
Chicken of the VNCは最新のVNCをサポートするようになっていろいろ細かく改良はされているようだが、それに伴って若干変更点も出てきている。

例えばDisplayNo.は古いバージョンではデフォルトで0を要求していたが、新しいバージョンではデフォルトで1を要求するようになった。これはサーバ側のVNCとの整合性でまちまちなので、繋がらない時にはここの数値を換えてみると良い。

Chicken of the VNCはフルスクリーンモードにしないとサーバのデスクトップを全部表示できないという問題点があったが、今度のバージョンでもこれは解決されていなかった。
これが改良されればもう言う事無しというVNCビュアになるだろう。





Chicken of the VNCの操作は簡単だ
サーバのホスト名(IPアドレス)、ディスプレイナンバー、パスワードなどを入力するだけで良い




これが繋がった状態
VNCは5900番台(通常5901番)のポートを開くことを要求するので
ファイアウォールを使っている人は注意が必要だ





OSXvnc
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

こちらはそのVNCのサーバ側、つまりリモートコントロールされる側のアプリ。

VNC4Xがシステム環境設定のペインだったのに対して、こちらは独立したアプリとなっている。
このアプリは以前に試した時にはまともに起動できないとか、繋がらないとかフェイスも扱いにくい厄介なアプリだったが、知らない間にかなり改良されてきていて、このOSXvncが扱いにくかったために操作を簡易にしたVNC4Xが出てきたはずなのに、いつの間にかその簡易版のVNC4Xよりも操作が簡単になってしまった。

そうなるとペインではなくアプリであることも有利な点になってくる。
起動項目に入れたりするだけで起動と同時にリモート接続できるので、StartUpItemにファイルをいれてシステムのリソースを浪費することもない。

VNCかリモートログインの概念が解る人だったら、説明を読まなくても操作が理解できるだろう。
基本的にはパスワード、ディスプレイナンバーなどの設定をすれば繋がる。
ディスプレイナンバーの設定は私の環境では1番でないと繋がらなかった。





OSXvncはVNCのサーバ側アプリ
アプリであるだけ扱いが簡単だといえる




Real VNC for Windows
(Freeware)
Windows95~XP対応

先日バージョンアップしたVNCのWindows版も入手インストールしてみた。
Chicken of the VNCの接続は、まずWindows側のReal VNC for Windowsのオプションを開き、ポートに5901番を指定すること(デフォルトでは5900番)、Chicken of the VNCにホストのIPアドレスを入力し、パスワードとディスプレイNo.(私の場合は1番だけが有効だった)を入れることで簡単に繋がる。
接続も安定している。

これでMac一台でOSXもWindowsXPも手もとでコントロールできる。
これは便利だ。
ハッキリ言ってVirtual PCなんかよりもはるかにシャキシャキ動いているし安定している。
使えるんじゃないだろうか。

勿論この調子でLinuxやUNIXも繋がるということだから、利用価値は高いと思う。






Real VNC for WindowsをインストールしたWindowsの
デスクトップを表示させたOSXのデスクトップ
勿論表示するだけでなく、入力もコントロールもできる











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