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2007 年 5 月 22 日





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VisionarySaver
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

今世界ではTwitterに世界中のアカウントから毎秒数人のコメントが上げられている。
Flickerには毎秒数枚の画像が世界中からアップされている。単一のwebサービスにこれほど世界中から多くの人がコミットしているというのが不思議だが、そういうのを実感できるTwittervision/Flickrvisionというwebサービスがある。
それをスクリーンで見ることができるスクリーンセーバがこのVisionarySaver

設定はきわめてシンプルでTwittervision/Flickrvisionのどちらかを見るか、両方をランダムに見るかだけだ。
あとは地図のスケールを選択したり、3Dの地図を選択したりの楽しみ方ができる。
GoogleMapやGoogleEarthのサービスを利用しているために、想像はつくのだが結構重いセーバだ。






VisionarySaverはツイッター、フリッカーで今、どこで
何が起きているかをリアルタイムに見るセーバ
それができて何が良いことあるかといわれても困るが世界中の人が
こうしてつながっているという感慨は持つことができるかもしれない





このようの3DEarthのイメージを表示することもできる






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Yahoo! Widget Engine
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 Windows2000~XP対応

旧姓昆布ことKonfabratorYahoo! Widget Engineが知らない間に随分新しくなっている。

半年ほど起動していなかったのだが、その間にいくつかたまっていたwidgetをテストしようと思って、バージョンアップが出ていることに気がついた。
正直半年起動していなくても、不便を感じないほどなので、Dashboardとのすみ分けを考えないと使い道がないかもしれない。
むしろ今回のバージョンでドック方式になったのがWindowsユーザにはメリットがあるかもしれない。
なんせクソ重いVistaを入れなくてもドックを使える。(Vistaはwidgetじゃなくてガジェットというんだったっけ?)

今回のバージョンのもうひとつの特徴はDashboardと同じようにWidget画面に素早く入れるようになったことか。
今まではWidgetはデスクトップにベゼル表示が標準だったが、普段は隠しておきWidget画面に入った時に全て表示するということもできる。
これならデスクトップの大きい面積を占拠されなくて良いかもしれない。
ただ残念なのはDashboardと違って隠れているWidgetが休眠状態になっていないものが多く、いくつか起動していると隠していてもCPUがフルアップしてしまうという点か。

やはりこれはタイガーユーザよりもWindowsユーザにメリットが多いかもしれない。






Yahoo! Widget Engineを初めて起動すると
ひとつずつWidgetを起動しても良いかと聞いてきたり
ドックの説明が出てきたり煩わしいことこのうえない。
それだけ親切でセキュアになったということか





で、起動するとこんな感じ
ドックの表示もOSX標準とはまた違ってなかなか良いんじゃないだろうか
ただAPIが結構変わったらしく旧バージョンのWidgetで動かないものもいくつかあった





ドックに登録したWidgetを開いたり捨てたりはコンテクストメニューで





ドックの上についている3つのミニアイコンに注目





虫眼鏡をクリックするとweb検索が一発で可能に
勿論yahoo検索なのは良いのだが、USのみなのがもひとつ





歯車アイコンをクリックすると最近使ったWidgetを呼び出したり
ドックを隠したり環境設定を呼び出したりエンジンを終了したり・・・
以前メニューバーからしかできなかったことがドックでできてずっと便利に





そして面白いのがドックの下側のミニアイコン
DashboardのようにWidget画面に瞬時に入れる
Widgetを隠す設定にしておけばここだけで表示されるので
デスクトップが隠れて邪魔にならない





Widgetを隠すのはそれぞれのアイコンのマイナスのミニアイコンをクリック
またそれぞれの歯車アイコンでWidgetの環境設定に入れる
Yahoo! Widget Engineも操作系が前面に出てきて扱いやすくなった






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こういうあほうなコンサルの戯言をこれまでどれだけ聞かされてきただろうか

経営者倶楽部というサイトをたまたま見かけて、どうして企業の経営者なり幹部なりは、こういうコンサルによって救われた企業なんてどこにも存在しないのに、こういうあほうなコンサルの言い草に繰り返し何度も何度も引っかかってしまうのかと感慨を持ってしまった。

ここでは「コピー代を削減すれば、残業代がなくなる」という空想的なメソードで企業の改革が劇的に進むかのような幻想を謳い上げている。

「売り上げを増やすのは難しい。だから、利益を増やすのはもっと難しいとお考えではないでしょうか。それは違います。利益を増やすのは、とても簡単なこと。」
こういう書き出しは、もういかにもあほうなコンサルの常套手段なのだが、それでも実際企業の経営者や財務担当者はなかなか伸びない売り上げにやきもきし続けているから、こういうレトリックにころっと参ってしまう。

「確かにそうだよね、売り上げを10%増やすのは血のにじむような努力が必要なんだよね。しかし売り上げが10%伸びたからって利益も単純に10%伸びないんだよね。それどころか結局営業経費増で利益はとんとんなんて馬鹿なことになりかねないんだよね。
だったら営業経費なんて博打みたいな出費にかけるよりも、コピー代を節約した方が良いよね。
原資が要らなさそうだし、なんだか堅実そうだし、そっちの方が良いんじゃね?」

こういうのに引っかかる企業の担当者の心理って大体こんなところだろうな。

『「コストの森」を見渡せば、人件費や材料費といった以前から生えている成長の遅い大木の周りに、知らぬ間に勢いよく背を伸ばしてきているエネルギーコスト、オフィスコスト、オペレーションコストといった木々があるはずです。けれど、企業の利益を直接的に左右するそれら木々の存在をしっかりと認識し、それをいかに剪定すべきかという問題意識を常にお持ちの経営者は、意外に少ないように思います。』

とかいえば「その方法を私は知っています」なんていうふうに聞こえるんだろう。
でも
『「自家発電機を導入しさえすれば電気代は下がる」といった経営者の安直な考え方が、逆に経費増を招いていたケースもたくさん知っています。』
とのご託宣だが、そんなアフォな経営者おらんて。 そういうのは経営者としてどうこういう前に、ビジネスマンとして必要な最低限の係数能力が欠如しているんでないかと見えてしまうのだが。
「東京電力に電気代払うよりも自家発電した方が安上がり」なんて本気で考えるような社長は、そうそうおらんだろうし、もし実在するならそういう社長の会社はどのみち救い様がない。

そんなデタラメなたとえ話で「そりゃそうだよなぁ」なんて納得してしまう、自分で自分を賢いと思っている中途半端な「改革派経理担当役員」がこういう安直な例えに引っかかるんだろうなぁ。

その具体的なメソードの解決策が以下の通りだ。
『 ある機械製造・販売会社の話です。その会社では、カラーコピー代だけで月に40万円を超える金額を支払っていました。コピー機は各部署にあり計4台。そのすべての使用頻度が月を追うごとにどんどん増えているのです。』

 

このアフォコンは出費の項目にしか注目していない。
こういうのはいかにも「会計学勉強してきた経営のプロです」とかいう連中が言いそうな理屈だ。
しかしこれはカットすべきコストの上限がたったの40万円しかないことを逆に物語っている。
実際にはその40万円を何割カットできるかという問題だから、結果的に節約できるコストは社員一人分の給料にも足りないだろう。
つまり4つの部署で血のにじむようなコストカットをして、社員を一人増やすこともできないのだ。


  

『 3台をすぐに撤去し、1台だけにしたのです。現場は「会議資料が間に合わない」「顧客プレゼン用の資料が約束の時間までに揃えられない」といった苦情の嵐。しかし、現場の「せめてもう1台」という声を聞いても新社長は頑として首を縦には振りませんでした。』

これもそれでどうなったか結果しか見ていないが、そのために逸失した利益を全く評価していない。社員一人分の給料にも満たないわずかなコストのために、コピーもプリントアウトもわざわざ他所の部署に機械を借りていかなくてはいけない非効率と、時間のムダ、その時間のムダのために失われた社員の時間給コストは一体どこに計上されているのだろうか?

断言する。
こういう会社は潰れます。

その40万円のカラーコピーは何に使われたかが全く検証されていないではないか。
40万円社員の趣味のために浪費されていたのなら、こういうコストカットをしなくてはいけないだろうけど、大抵はプレゼン資料や企画書をカラーで刷るために使われているに違いない。
つまりそれは必要なコストなのだ。
プレゼンや企画書は、モノクロでプリントアウトするよりも鮮やかなカラーで作った方が、社内的にもアピールして企画が通りやすいし、お客さんにだってアピールする。

「客にもデータで置いて来てコストカット」
というがお客がわざわざCDRか何かのディスクを開いて中を見てくれると本気で思うのだろうか?
そんなもの引き出しにしまわれておしまいだ。
これだけコンピュータが普及しているのに、ビジネス現場でいつまでたっても紙がなくならない理由を真剣に考えるべきだ。
客だってモノクロの汚い企画書持ってくる営業マンよりも、カラーの垢抜けた企画書持ってくる奴に「やる気」を感じるだろう。
ましてやペラペラのディスクは問題外だ。
それを簡単にコストカットの材料にして、しかもなぜそれが必要かも検証しない。
だからこういうのを
「アフォなコンサル」
と呼ぶのだ。


日本電産の永守さんはビジョンを持った経営者だが面白い話を聞いた。

今、地球温暖化を防ぐため、また資源枯渇を防ぐため、そして企業や社会のコストカットのために、世界中の電力の効率化がいわれている。
ところで電気を一番喰っている部品は何かわかるだろうか?

永守さんによると、世界の電力のおよそ半分はモーターが喰っているのだそうだ。
それは冷蔵庫だったり洗濯機だったりクーラーだったりする。
暖房だってガスファンヒーターとか、電気が担当するのは回転する部分だ。
もし世界中のモーターが1%効率が上がったら、タイ一国分の電力が節約できることになる。

たった1%で一国分の電力がまるまる浮く!

ところで日本電産は冷蔵庫からハードディスクのサーボモーターまであらゆる機器のモーターを作っている専業メーカーだ。
だから永守社長は会社では
「クールビズとかそんな小さな社会貢献なんかせんでもよろし。暑かったらクーラーなんかガンガンにかけたらええんや。
そのかわり命をかけてモーターを1%効率化しろ。
そしたらタイ一国分の電力を節約できて、大きな社会貢献ができるやないか。小さな社会貢献なんかどうでもええから大きな社会貢献をせい。」

といつもいっているのだそうだ。
世界No1のシェアを持っている企業だからいえることかもしれないが、こういう数字とアウトルックが経営者の頭に入っているということも大事だ。
それに、そういう気宇壮大な「原則」を経営者が持っているということも大事なのだ。
コピーの枚数なんてのはいかにも下らない、アフォなコンサル好みの話だ。
経営とコスト管理には1%にしのぎを削るような繊細な感覚は必要だろう。だからザルが良いとは思わない。
しかし繊細な感覚を向ける方向を間違えてはいけない。
本当のコストと結果の評価には、もっと原則的な考え方の土台が必要なのじゃないだろうか。







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ド派手なビル看を簡単にジェネレイトしてくれるwebサービス

「ぱーむらいふ」さんの「Name in Lights」というエントリで知ったビルの屋上看板のようなネオンサインを簡単にジェネレイトしてくれるサービス。

Name in Lightsの使い方はごく簡単。表示したいタイトルを入力して送信するだけ。
それでサンプルプレビューのページに入るとそこにエンベッドするタグが表示されている。
好みのものを選んで自分のサイトに貼るだけで良い。

タイトルは日本語は通らないし、スペースや記号を入れるとそこから以降は表示されないようだ。基本的には使えるのはアルファベット25文字だけと考えた方がよい。

ブログパーツにひとつどうだろうか。






Name in Lightsの使い方は簡単
表示したい名前をフォームに書いてアップするだけ
ここではアポストロフィやスペースを使っているがこれが思わぬ結果に???





プレビュー画面ではこの通りアポストロフィもスペースも表示する
ここでタグを取得してそれを自分のサイトに貼るだけで看板になる
しかしタグで表示するとこのアポストロフィのところから以降が表示されない
どうやら記号類は一切使えないようだ






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BorgClock
(Freeware, Widgets for Yahoo!WidgetEngine)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 Windows2000~XP対応

久しぶりに昆布をテストしてみる気になったのは、「J.S. Mach」さんの「Borg Clock v1.0」というエントリを見てこの新作の時計が出ているのを知ったからだ。
この作者さんはKonfabrator向けにユニークなスキンを持った時計をたくさん作っていて、このデザインが好きだったので全部持っていたのだが永らく開発をお休みしておられた。
メンテナンスアップデートはその間もいくつか出ていたようだが、久しぶりの今回新作の時計が出たことを知った。

これも時計のムーブメントが見えているようなデザインで、機械式時計が好きな人には堪らないデザインだろう。






BorgClockは豪華な機械式時計の雰囲気
ムーブメントが見えているのが時計マニアにはたまらないだろう
今では機械式時計の方が贅沢品だから贅沢な雰囲気を楽しんでもらいたい


2007 年 5 月 23 日





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MyNewsFeed
(Freeware, Widgets for Yahoo!WidgetEngine)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 Windows2000~XP対応

デスクトップにティッカータイプのRSSリーダーを表示するウィジェット。

久しぶりにYahoo!WidgetEngineを起動したからいくつかたまっていたウィジェットを試したくなった。

これもRSSニュースを表示する。デフォルトではyahoo!USのニュースとシステムのステータスを表示する設定になっている。
当サイトのRSSを表示できるか試してみたが、日本語が通らないのかfeedスキームを認識できないのかうまくいかなかった。
どちらの理由であるにせよその時点で私は興味をなくしてしまったので、それ以上の原因究明をやっていない。






MyNewsFeedはRSSニュースをティッカー表示する
夜中に海外ニュースをいち早く手に入れたい時には役に立つと思う






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Labrador Compagnon
(Freeware, Widgets for Yahoo!WidgetEngine)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 Windows2000~XP対応

ラブラドールの癒される姿を見ながらシステムの状態をチェックしたり、時計を表示したりアラームを鳴らしてみたりするウィジェット。

ラブのポーズはいくつか選べる上に設定した時間ごとに新しい写真を表示する。
ぼんやり愛らしいラブを眺めるのが正しい使い方か。






Labrador CompagnonはシステムのメモリやCPUの状態を見たり
時計を見たりタイマーとして愛らしいラブと一緒に楽しむウィジェット






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Release Memory2
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

アンチスワップファイル地球防衛軍日本支部の自称戦闘員である「ハル」さんが前にここでも紹介したRelease Memoryをさらに改良してRelease Memory2としてリリースしてきた。

詳細はこちらへ。

スワップファイルをなくそう4 (うむらうす)

改良点はweeklyscriptと同じメモリを開放する効果がアクセス権の修復にもあることから、メインのプロセスをアクセス権の修復に変えたこと。
これによりプロセスの所要時間が大幅に短縮されているそうだ。

また、FinderDashboardの再起動のためのドックの終了プロセスは「おまじない」として残されたがDashboardのキャッシュを削除するというプロセスが追加された。
だからたまにこれを実行しているとDashboardが重くなったりしないというメリットも追加された。
その意味では「おまじない」なんかではなく立派に実用性があると思う。

E-WAさんのご指摘によると認証を要求するプロセスが含まれていて上手く動かない場合があったそうだが、もう「ハル」さんは対応したようだ。最新のものはちゃんと動く。







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MacFreeware Update
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これはすばらしい!

これはアプリケーションフォルダにインストールされたフリーウエアをスキャンしてその新バージョンがリリースされていないかをwebに探しにいって、それだけでなく選択したアプリを一度にダウンロードして自動的にインストールまでやってくれるというすばらしいアプリ。

つまりシステム標準の「ソフトウエアアップデート」と同じことを自分で追加したフリーウエアについてもやってくれるというスグレモノだ。

私の場合アプリケーションフォルダに入っているオンラインウエアなんていくつあるかわからない。
こういうサイトを主宰しているならば、こまめにアップデートをするべきとは思うが、アップデータをダウンロードして展開し、旧バージョンと置き換えて動作確認をするというようなことを何十個もやるのは億劫だ。

このアプリはそういうプロセスを自動化したことが画期的だ。インストールしているオンラインウエアをスキャンしてその新バージョンをwebに探しにいってくれるアプリはこれまでにも紹介したことがある。
このMacFreeware Updateはdaemonを使って定期的にアップデートを自動的に探しに行く設定にもできる。
「ソフトウエアアップデート」に近い動作だ。
それだけでもかなり良いと思うが、私のような無精者にはそこからダウンロード、インストールまでも自動的な手順でやってくれる「ソフトウエアアップデート」そのもののようなこのアプリはまさに救世主だ。

注意点はインストーラを使うタイプのアプリだとアップデートはできないみたいで、そこで自動アップデートのプロセスは終わって落ちてしまう。
そこでアップデートできるアプリを登録して、「ソフトウエアアップデート」のように定期的に最新バージョンをチェックしにいくような使い方の方がオススメだ。
詳細はキャプチャーを!






MacFreeware Updateを初めて起動するとフランス語のアラートが出る
意味が分からないが気にせず続けることに





「Check for updates」ボタンをクリックして
アプリケーションフォルダの中のオンラインウエアをスキャンさせる





インストールされているものより新しいバージョンが存在するものは全て表示する
アップデートしたいものにチェックを入れて「Download & Install」ボタンをクリック





あとは自動的に事態は進行する
ただしインストーラを使うものがリストに入っていると
そこでプロセスは中断してしまいMacFreeware Updateも落ちてしまう
リストにはそういうものが入らないように注意してチェックする





設定に入るとdaemonを使ってアップデータを定期的に自動アップデートする設定もある
またダウンロードしたもとのバイナリのアーカイブを保存しておく設定もできる
また上記のように毎回インストーラを使うもののチェックを外すのが面倒ならば
ここでアップデータを監視するアプリをリストに登録するという手もある





ちなみにダウンロードしたファイルは一旦ここに保存される
"~/Library/Application Support/Freeware Update/Receipts/"
保存する設定だとデフォルトでここにアップデータが保存される
また途中でクラッシュした場合もここにアップデータが削除されず残るので
失敗した時にはここを覗いて不要なものをクリアした方がよい






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ニュースの表層は地雷原のように誤報、誤爆が散在している

最近北海道のローカル線で「高校生が電車入り口でたむろして詰めなかったために、駅に大勢人を残したまま列車が見切り発車してしまい、JR北海道が生徒の高校に注意を促す」というニュースが流れた。
脊椎反射的にこのニュースに反応するなら
「近頃の高校生をはじめ若いものはマナーがなっとらん。私も最近電車の中で大変不快な思いをした。例えば・・・」
なんてな内容になるだろう。
私はチェックしていないが、あのニュースを取り上げた個人ブログの反応のしかたは大体そんな感じのものが多かったんじゃないだろうか。

ところが後日ちゃんと検証した記事が出てきて、よくよく事情を見てみると当時列車は実際満員状態で、高校生たちは奥に詰めることはできなかったようだ。
なのに高校生たちは自分たちのマナーが悪いために、他人を放り出したという報道のされ方をして大変ショックを受けているそうだ。
当時の状況は、運転手はホームに大勢客が残っていたのは認識していたが列車に乗れないと判断して代替輸送の手配を要請し、客を残して発車したようだ。
このローカル線は典型的な地方赤字線で、通学時間だけは満員になるが日中は空気を運んでいるという。通学時間乗り切れないために車両を増やして欲しいという要望は地元から出ていたが、JRはそのためだけに車両機材を増やすことは赤字を増大させるだけと判断しているようだ。

それでこの件についてはJR側の一方的な発表がニュースになってしまい、高校生のマナーが悪いためにお客が電車の乗れなかったという印象の報道になってしまった。
しかし物事には真相というものがあるのだ。
一方的な発表を鵜呑みにして報道した報道機関にも問題はあるし、それをそのまま「若者のマナーの悪さの問題」というふうに受け取った受け手の、情報リテラシーにも問題がある。

iTunes Storeの著作権使用料不払い報道は「誤報」、JASRACがコメントというニュースが最近流れた。

これ自体は完全な朝日の勇み足で、iTunes Storeの納付金がJASRACの決算収支に載っていないというたったその一点だけを取り上げて、ろくに裏も取らないで
「Appleは著作権料も払わないでボロ儲けしている」
というような印象の記事を垂れ流していた。
実際にはJASRAC自体が「著作権使用料は受け取っている」と明言した。
そのためにこの記事は現在ではasahi.comから削除され、当該ページには「訂正文」なるものが掲載されているが、その文面は完全な誤報なのにそれを詫びるような内容になっていないという問題はとりあえず置いておく。

この問題の真相について2ちゃんねるにもスレが立ち、その内容はこちらの アンカテ(Uncategorizable Blog) - AppleがJASRACに払った2億5千万の行方は?というエントリに簡潔にまとめられているので、2ちゃんねるの冗長なスレを見るのが苦手だという人はこちらを見てもらいたい。

要するに、なぜこの誤報が起こったかということで、朝日のずさんな取材姿勢を批判するレスもあるが、それよりJASRACがこのiTMSの2億5千万円をネコババしようと会計操作をしているとか、Appleを恫喝するためにJASRACがわざとニュースを朝日にリークしたとか、随分うがった話が続出している。

これに対して、このエントリにトラックバックをかけておられるこちらの『これが真実! iPod vs. JASRAC 著作権料2.5億円不払い騒動-家を建てよう』という記事が一番真実に近いのではないかと思う。

正直言えば、JASRACは昔からその会計内容が不透明だ、というのはその通りだと思うし裏金がなかったかというと否定できない面もある。
むしろそういう目的のために作られた団体ではないのかという推論は、あくまで推論だがどの程度真実を言い当てているのか私にはよくわからない。
しかしことこのニュースに限っていえば、JASRACがiTMSの2億5千万円をネコババしようとしたというのは邪推に近いと思う。
それは、「そんなことをしたら目立つじゃないか」という理由からだ。

JASRACはこのiTMSの収益金をAppleから納付されたものの、それをどう著作権者に配分したら良いのかという事務処理の問題で困っているようだ。
そこの方針が固まらないまま、どんどん著作権使用料が積み上がってしまい、それが2億5千万円も支払われてしまったから、その処理法が決まるまで留保金としておいておくということにしたようだ。
それを決算書に記載していなかったというのは、確かに会計上の手落ちだし民間企業だったら「脱税の意思あり」と判定されても文句がいえないようなミスだ。
しかしJASRACが本当に脱税やネコババを意図していたかというと、今回の朝日の記者のようにそこに注目して収支報告をチェックしてくるようなヤツが居るわけだから、わざわざそんな目立つところで不正はやらないだろう。
もしネコババするならもっと目立たない地味な項目をごまかすんじゃないかというのが人間の心理だという気がする。

それよりも『家を建てよう』さんがいわれるように、旧弊な著作権管理システムがネットによって急に拡大した市場の現状についていけてないというのが真実ではないだろうか。

これについてはGoogleの会見でもシュミット会長が面白い話をしていた。
出版物を一冊まるまる検索用のメタデータとして取り込むことは著作権の侵害であるとして、出版社に訴訟を起こされているという。
著作権関連法規には「著作物の定着を禁ずる」という項目がある。
これは簡単にいえば、写真に撮ったりCDRに録音したり、コンピューターにテキストを取り込んだりということは全て著作権の侵害ということになるということだ。
現実的な法規運用のためにほとんどのケースで「個人として楽しむ場合を除いて」という注釈はつくが、本当はこれは現実に合わせた超法規的措置で杓子定規に法律を解釈すればコピーなどの方法で著作物を定着させることは全て著作権の侵害に当たる。

ここでGoogleがメタデータに本を一冊まるまる取り込んでいることが、著作権侵害とされたわけだが、現実にはどうだろう。
メタデータはあくまで検索のベースとして使うもので、外部からユーザがそのメタデータを直接読み取ることは不可能だ。
だからメタデータから著作物を再現することはできない。
しかも検索データを整備することで本の著作者の著作権収入は損害を受けるどころか、現実には書店売りではまず売れないようなマイナーな本が、ロングテール現象のおかげで売れたりする。
その結果著作権者には今まで入らなかったような収入が入ってくる可能性がある。
逆にその収入が阻害される可能性はまずない。

だったらこの著作物をまるまるメタデータ化することは、Googleやユーザだけでなく著作者にとってもメリットがある全ての人がWin-Winになれる関係ではないか。
しかし法律を杓子定規に解釈すれば、Googleのやっていることは著作権侵害という解釈も成り立つのだ。

webのおかげで、こういう著作権まわりの環境は急激に変わっている。
法律は永遠不変の金科玉条というようなものであるべきでなく、常に現実に合わせて修正されながら運用されるべきだと思う。
ところが著作権の法規は完全に硬直化し、その運用者も硬直化し、それにまつわる異様な正義感も動脈硬化を起こして、規定が現実に全くついていけてないという現状があると思う。
このJASRACのダウンロード販売の収益の処理法だってそうだ。

これがこのニュースの肝で、これは朝日の偏向報道とか(それはちょっと問題があるが)JASRACの体質がどうとか、そういうニュースではないような気がする。



2007 年 5 月 24 日





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アクアブルーのものをはじめ美しい壁紙素材が大量に手に入るサイト

こちらの Wallpaper and background Collectionさんでブルーアクアや飛行機、アートな壁紙や核爆発(?)、動物など綺麗な写真などの壁紙が大量に手に入る。
私もたんまりといただきました。






Wallpaper and background Collectionはこういうアクアブルーな壁紙などを大量に手に入れられる






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ニュースの表層は地雷原のように誤報、誤爆が散在している2

昨日の誤報と誤爆についてもう少し続ける。
メディアの誤報や受取手のブロガーなどの誤爆がなぜ起きるかについてだ。

NHKが強力に推進している「ワーキングプア」キャンペーンが、以前ここに書いた「ユダヤ排斥」を訴えたヒットラーのスローガンとまるまるかぶってとても痛い。
現在は格差社会である・・・だから格差の下方にはじき出された人は、定職を持っていながら厳しい生活を余儀なくされ貧困に喘いでいる・・・だからこの格差社会をなんとかしなくてはいけない・・・そして貧困に喘ぐ人々の苦悩を描き出す・・・
典型的なセンセーショナリズム報道で実に香ばしい。
香ばしいが、ウチの奥さんなどはこの特集を見てすっかり共感してしまい、
「いくら節約しても生活は苦しい、子供にお金がかかる、二人進学させれば生活はかつかつだし、もし3人子供がいたら破産するだろう。ワーキングプアは現実の問題だよね」
なんて言っている。

ちょっと待ってくれ、ワーキングプアっていうのは定職に就いていても生活保護を受けなくてはいけないような貧困をいうので、家族4人が曲がりなりにも飯が喰えてるウチなんかがワーキングプアなんて言ったらバチが当たるんじゃないの?
そういう人はどう考えても今の社会の大多数ではないはずだ。
それとも日本はかつてのメキシコやアルゼンチンのようなデフォルトを引き起こすような貧困状態なのだろうか?


このように社会がどんなに豊かになろうが、社会を構成する大部分の人は自分は貧しいと認識している。
イヤむしろ、コンドラチェフサイクルが上昇線を描いている社会の方が、庶民の貧困感が強いと思う。
なぜなら
「世の中には六本木ヒルズのようなレジデンスに住み、連休ごとに海外に旅行に行くような富裕層もいるのに、自分たちの生活はいっこうに楽になったという実感がない」
と大部分の人が感じるからだ。
だからこういう時代には「格差社会」なんていうスローガンが実に簡単に人々の心に染み渡る。

最近聞いた面白い話でコンドラチェフサイクル(技術革新による長期循環)と戦争を比較するという猪口邦子さん(衆議院議員、自由民主党幹事長補佐)の話があった。
コンドラチェフサイクルは旧来技術産物の老朽化、陳腐化と技術革新に伴い50年程度の長期サイクルで循環を繰り返す景気の波動だ。
一般的に言ってなんとなくこのサイクルがボトムのとき、つまり景気が悪い時に貧困が原因で戦争が起きるような気がする。
ところが実際には過去の年表とこのサイクルを重ね合わせてみると見事にこのサイクルがピークアウトしようという時が最も戦争は集中する。
これは格差の実感が飽和点に来るからだと理解できなくもない。
なぜならナチスのヨーロッパ征服戦争は、レンテンマルクの登場の時に起きたのではなく、ドイツの経済が復興してアウトバーンを建設できるような国力を回復した時に起きたのだ。
「儲けているのはユダヤ人だ、ドイツ人はいまだに貧困に喘いでいる」
というヒットラーのスローガンが染み渡ったのはそういう時代だったからだ。
そして景気が回復してこの空想的な飢餓感が絶頂期に達した時にナチスを震源地とするヨーロッパ戦争は始まった。


今も似たようなサイクルに位置しているんじゃないかと思うことがある。
そういう時に野党(与党公明党もだが)は「格差社会の是正」を党のマニュフェストにすえて参院選を戦うという。
国営放送もそれを支援するように「格差社会による貧困」を大キャンペーンで報道する。
勿論民放各局も国営放送の尻馬に乗って、貧困社会の実態を暴くセンセーショナリズムな報道に走る。

日テレで「ネットカフェ難民」なる新語が報道され、これが国会審議の質疑でも取り上げられた。

愛・蔵太の少し調べて書く日記 - ネットカフェ難民なんてただの報道の演出ですというこちらではその「ネットカフェ難民」が実在するかという検証をしておられる。 これだけでは何ともいえないが、このネットカフェ難民は納豆ダイエットと同じようなものではないかという気はしてくる。

こちらのかな◆KANAtaylfcのBlog 仕込みじゃないの?TVに出てくるネカフェ難民というサイトも同じようにネットカフェ難民を取材したテレビの取材姿勢を検証しておられるのが興味深い。

でも何よりもこちらの記事で一番興味深かったのは、「ネットカフェ難民」の取材でネットで取材対象を募集をかけるのはいかがなものかという投げかけに対して、コメント欄で複数の人が
「ネットの難民を捜すのだからネットを使うのは普通。どこがおかしいの?」
という反応をしていることだった。

こういう発想をする人は今じゃ非常に多いと思う。

まずこの考え方が根本的に間違っているのは、取材はネットで簡単に検索したり、募集したりするものではなく足で稼ぐものだという大前提を知らないということだ。
ネットカフェの難民を調べる時でも、ネットで済ますのではなくそれは足で取材しないといけない。
なぜかというと、そうでないと必ず現状を見誤るからだ。

問題は「ネットで難民があふれているというのが非常に大きなムーブメントになっているかどうか」ということのはずだ。
ところがネットで募集をかければ100人やそこらは応募が来るかもしれない。
100人も応募がくればテレビ番組を作る上ではもうよりどりみどりだ。

しかしそれはネットの上でも多数派といえるのだろうか?

1億3千万人のうちの100人だ。
これが格差社会を決定づける重大な社会問題だなんて言い切っちゃっていいのだろうか?
実際にネットカフェを歩き回ってあちこちで大勢の「ネットカフェ難民」に遇ったというのなら、これは社会問題だといえるだろう。
しかしネットで簡単に百人集めちゃって、それが日本に存在する全てかもしれないのにどうやってそれが社会の深刻な問題だと位置づけるのだろうか。


ところが最近の若いディレクターやADさんは本当に何でもネットでちょろっと検索してそれで済ましてしまう。

ネットというのは最先端の部分の情報をつかむには便利な媒体だと思う。
しかし今の社会は貧困かとか、大多数の現状を把握するにはこれほど不適切な媒体もない。
その理由は2ちゃんねるや炎上中のブログを見れば一目瞭然だ。
炎上中のブログには数百件の非難コメントが一晩でつく。
だから数百人が敵対しているように見える。
ネットではそういうふうに見えてしまうのだが、実際には1000万世帯のネットユーザ全てを敵に回しているわけではなく、時にはそういう集中砲火的な書き込みをしているのは十人あまりだったりすることもありえる。

それでも集中的に頻度高く書き込めばそれが多数派の意見になってしまう。
だから2ちゃんねるやブログのコメントでわかることは、そのトピックスの注目度だけで好感度や嫌悪されている度合いなどのベクトルを伴うような価値判断は一切できない。
これはネットというメディアから情報を採る上では是非知っておかなくてはいけないその特性だと思う。

ネットで百人ネットカフェに寝泊まりしている奴が引っかかったからって、
「日本はネットカフェ難民があふれかえるほど貧富の格差が広がっているのだ」
なんていう結論付けをすることがいかに愚劣かということだ。

先日日経のトップの特集記事で
『考えたつもり「コピペ思考」』
という記事があった。
要するに今は何でもネットからコピペして、大学の修士論文だって書けてしまう時代になった。そして自分で考えたような気分になれるという話だった。
そうしているうちにネットに思考力を預けっぱなしになって、誤謬を含んだ情報もそのままコピペして自分の思想にしてしまう。

段々検証を忘れていくし、大体数年前なら新聞も読まないようなテレビしか情報源がない、情報リテラシィがどちらかというと低い弱者が大量にネットに流れ込んできて、これが「ネットの世論」を形成している。

そして
「ネットで検索して情報を集めて、何か問題でもあるのか?」
なんてつるっとしているのだ。



2007 年 5 月 25 日





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MagiCal
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

時計、カレンダーのメニューエクストラ。

ここでもいくつかメニューエクストラタイプの時計やカレンダー、またその両方を兼ねるものを紹介しているが、これは多機能というよりもカレンダーと時計の設定の項目の自由度で勝負しているような感じだ。

メニューに時計、テキストタイプのカレンダー、日めくりタイプのカレンダーなどを表示できる。
それぞれの色やデザインも選べるようになっている。
また時計も日めくりもプルダウンでカレンダーを表示できるようになっている。
これ自体はビジネスなどで便利だと思うが、祝日も表示してくれればいうことがない。
ただそういう機能はiCalとの連携が必要になってくるので機能としてはちょっと大掛かりになってしまうから、フリーウエアに求めるのは酷かもしれない。

そのカレンダーでちょっと感心したのが、プルダウンをドラッグしてメニューから切り離してデスクトップに表示しっぱなしにできることだ。
また他のカレンダーアプリと違って未来や過去のカレンダーに移動する時に、いちいち矢印をクリックしてひと月すつ移動しなくても、移動したい年号、月を入力すれば一気に飛べる。
10年前の5月24日は何曜日だったかとか瞬間的に調べられる。
それが必要な状況は滅多には無いだろうが。






MagiCalを起動するとメニューバーに日めくりが現れる
プルダウンでマンスリーカレンダーが現れさらにそこをプルダウンすると
設定やアプリの終了などのメニューに入れる





設定ではメニューアイコンのスキンやカレンダーの表示法など細かく指定できる
色指定だけでなくボールドやイタリックなどの書体、フォントまで決定できる





時計、カレンダー、日めくりと並べて表示してみたところ





もうひとつ感心したのはカレンダーをメニューから切り離せること
常時表示しておくこともできるし邪魔になったらすぐ閉じて
必要になったらメニューからまたパッと開くことができる
またカレンダーはひと月ずつクリックして移動しなくても
年号や月を指定して一気に飛ぶこともできる






anchor

Blenderの超初心者向けチュートリアルのページを発見!

チュートリアル(本当に初めての方のために作成したBlenderチュートリアル) - WBS+(Web-Blender Studio+)というページを発見!

このBlenderは使えるようになりたいなと思っていたのでこのページはうれしい。
世の中にはこういうサイトを無償で作ってくれる人がいるから、webの価値は無限大なのだ。







anchor

インサイダー取引ってなぜ悪いのかちゃんと説明できますか?

インサイダー取引ってなぜ悪いんですか?/Tech総研というエントリを見つけた。

この企画の面白いところは、経済のことが全くわからない技術屋さんが経済の専門家にマーケットや経済のことを聞くというところ。
最近流行の株入門本は眞鍋かをりのような芸能人のオネエチャンが松本大のようなマーケット関係者に「株って何?」という話を聞くというものだが、このての企画は残念ながら知性を感じられるものはとても少なくて、オネエチャンたちも食い物にされていることにイイカゲン気づけよみたいなツラさがある。

技術屋さんは株については素人だが、それなりに知力はある人だからこの方が絵ヅラの華やかさだけのオネエチャンよりも面白い会話になるに違いないということを思いついた企画の発案者はなかなかいいセンスをしている。

例えば素朴な疑問なのだが、村上ファンドの村上被告のインサイダー取引という罪状だが、インサイダー取引はなぜ悪いのかちゃんと説明できるだろうか?

「そんなの当たり前じゃん、人を騙したり出し抜いて金儲けしようとするその浅ましい根性が罰せられるんだよ」
なんていっているようじゃ全く理解できていないといっていい。
ところが、このライブドア事件や村上ファンドの事件についてマスコミの報道のしかたを見ていると、ほとんどこれに近い内容のものが多いのが驚く。
つまり法廷に通っているマスコミ人の中にも、なぜこれが罪になるのか理解できないままとにかくこいつらは悪い奴に違いないという根拠で記事を書いている人がいるということだ。

インサイダー取引は人を傷つけるわけではない。
他の投資家が知らない情報を元に株を取引するのが悪いというが、株式のトレーディングというのは元来そういうものじゃないだろうか。
ワーテルローの戦勝を人よりも早く知って、株式で一夜で財を成したロスチャイルドは別に犯罪者という評価になっていない。

インサイダー取引は会社の内部の情報に基づいているから、会社の利益を損ねるのだというのも正しい理解ではない。株式分割の情報を事前に知っていて、それを買ったからといって会社に損害を与えるわけではない。それに損害を与えるような取引をしたのなら罪状は「背任」とその「幇助」になるはずだ。

それに会社の内部情報を元に株を売買しても、その銘柄を持っていない人には関係ない話だ。
私はライブドア株も日本放送株も一度も所有したことがないので、その株が高騰しようが暴落しようが紙切れになろうが知ったこっちゃない。

それじゃなぜインサイダー取引は罪になるんだろうか?
ちゃんと答えられるだろうか。


それはここにも答えが出ているが、結局大上段な言い方をすれば
「資本主義経済の根幹である資本市場の信用をインサイダー取引は著しく毀損することになり、これを放置すれば資本主義経済はその根底から崩壊する。だからインサイダー取引という行為そのものが資本主義経済体制への重大な挑戦であるととらえるべき」
ということになる。

これではわかりにくいのでもうちょっと平らに説明する。

我々は日常株式会社というところで労働をし、その会社から労働の対価を得て生活している。
またその会社というところが生産した消費材や会社が提供するサービスを消費して日常生活している。
つまり我々は日常株式会社というところから、収入支出両方の面で恩恵を受けている。
この株式会社のうち株式を市場に公開して、そこから資金を得て活動しているのが上場企業だ。
勤め先が上場企業でない人も、勤め先は必ず上場企業と直接、間接取引はしているはずだし、上場企業の提供するサービスを消費しているはずだ。
結局は経済の世界はグローバルに循環しているので、どんな人でもこの上場企業の恩恵を受けていることでは変わりない。

ところで突然話の方向を変えるが、日本はつい最近まで社会主義国家だったといったら驚くだろうか?
「そんな馬鹿な? 冷戦時代は日本は日米安保などでアメリカの味方をしていたから資本主義陣営ではないのか?」
と思われるかもしれない。
政治的な色分けはそうだろうが、じゃ日本は資本主義的な経済の国家だったかというと実はそれほどでもない。むしろ計画経済だったという意味では文革当時の中国や旧ソ連に近い。

日本は敗戦後その社会資本は戦争で完全に消耗してしまい、産業振興をしようにも資本がなかった。
これでは戦後復興どころか最貧国没落への道を突き進む運命は明らかだった。
そこで当時の政権は何を考えたかというと、国民にせっせと貯蓄を推奨した。
そのために民間の銀行預金だけでなく、郵便局の貯金や農協などあらゆるチャンネルを使って国民の冨を吸い上げてきた。
この預貯金は銀行を通じて間接金融という形で企業に供給され、これが日本の経済再建の原資になった。

政策は見事に成功し、元々勤勉な日本人は貯蓄好きになり、お金は間接金融を通じて循環し始め日本の高度成長期はこうしてやってきた。

しかしこれは政府による計画経済で、完全に民間が民間同志の契約で産業を振興したわけではない。
資本主義経済の原則では、資本の調達は民間がやるべきでそこに政府は関与するべきではない。
企業は資金の調達は株式の発行をもってするべきで、銀行からの融資は補完的なものであるべきだ。
そのために株式会社というシステムがあり、そのために株式市場というマーケットがある。

銀行融資は返さなくてはいけないお金だ。しかし株式発行によって得た資本は基本的に無期限に返済義務はない。融資金の金利は国の政策金利に連動したレートで支払わなくてはいけないが、株式配当を出すかどうかは完全に経営サイドの裁量に任されている。
企業の原資としてどちらがふさわしいかは明らかだし、元々資本主義経済というのはそういう資本を使って個人事業では不可能な事業を達成するシステムということになっている。

株式市場による直接金融よりも銀行を通じた間接金融が優先していた日本の姿はきわめてアブノーマルで、だから株式持ち合いで事実上株式市場に上場している意味がなかった大手企業の環境もまったくコルホーズかなにかと一緒だった。

ソ連の崩壊とバブルの崩壊がこの日本の計画経済を融解させるきっかけになった。

ここでまた突然話が変わる。
日本人はどれくらいお金を持っているか知っているだろうか。
日本は世界第2の経済大国となり、世界で2番目の金持ち国家となったという。
本当だろうか?
日常生活ではあまり実感できないが、日本の金融資産残高という統計調査にすごい数字が出ている。

日本人が持っている金融資産残高、つまりこれは預貯金も株も保険も現金も全てあわせたお金の総額だがなんと1400兆円も持っているそうだ。
ケタが大きすぎて理解できない数字だが、これは全世界の金融資産残高の3分の1にあたる。
つまり日本人という人達は世界人口の50分の1しかいないのに、世界の冨の3分の1はこの50分の1の人達が溜め込んでいるのだ。
日本という国は世界に200近い国があるうちのたったひとつなのに200分の1の国が3分の1の冨を持っている。
ところがこの3分の1の冨の内訳が異様なのだ。

日本はきわめて現預貯金の比率が高い。
つまり大部分は「ゆうちょ」、銀行預金、タンス預金として眠っている。
株式、投信などの直接金融資産は数%しかなかったはずだ。
これは先進国の中ではきわめて異様だ。

つまり株式による資本調達経済はつい最近まで機能していなかったのだ。
それは日本が計画経済の社会主義国家だったからだ。
しかし成長は達成され、もう計画経済は必要なくなった。
企業はしっかり内部留保金を溜め込み、銀行は収益の大部分を不良債権を清算することに使って、新規融資で収益なんぞ上げていない。
つまりもう高度成長期の計画経済は破綻しているのだ。

これからは直接融資中心の本物の資本主義経済に移行しないと、次の高原期に必ず没落が始まる。
トヨタ自動車の好決算で貿易収支が保てる時代がこれから100年も200年も続くなどという幻想は捨てた方が良い。

だから株式市場は資本が集まる場所になって、そこから新しい産業がどんどん興ってこないといけない。

ところがここでインサイダー取引なんかやっていたらどうだろうか。
日航の増資の直前に日航株の買い注文が激増したのを見て、マーケット参加者が
「インサイダー取引でないわけがない」
と嫌気がさしたのはつい最近の話だ。
これは日航だけではない、いくつもこういう不透明な取引事例が挙げられる。
いくら株を買ってみたところで、こういうインサイダー情報を持っている奴だけが儲かり、持たない大多数は焼き鳥にされるだけだとしたら、そんな市場にお金を預けたいだろうか?

そういうルールがない単なる鉄火場にお金を預けるくらいだったら、低金利でもお金が消えない銀行やタンスの方がましと考えるかもしれない。
しかしそうなると上記のように日本の将来のために新産業を振興するどころの話ではないのだ。
間接金融の銀行はもうそういう機能を事実上はたしていない。
すると社会にお金の滞留が始まって、90年代のような停滞がまた始まるだろう。

だから株式市場にお金が集まるように、ここは公明正大でクリアでないといけない。

それを阻害するインサイダー取引は、いわば反国家的な犯罪なのだ。
国民の資産を毀損し皆に結果的に損失をかける。
つまりこれは倫理の問題ではないのだ。
インサイダー取引が横行するとあなたも私も、そして私たちの子孫も生活権が脅かされるという問題なのだ。


このリンク先のページではそういう道筋を、簡潔なわかりやすい言葉で押さえているのが感心した。
これは倫理の問題ではなく損得の問題なのだ。そして社会のひいては国民全体に損をかけるインサイダー取引は社会的な制裁を受ける。
それだけの話だ。

問題はその話を受けたイラストに株式市場のシンボルとしてルーレットの絵が描いてあったのが、
「やっぱり分かってないな」
と思わせるのが残念。
一時期デイトレーダーがもてはやされ、株式を一日に何十回転させれば日銭で10万円も儲かるなんて話が流布して、株式市場はカジノというイメージが定着してしまったが、株式市場は資本調達の場であって、資本を出した方も受け取って運用する人もみんな利益を得ましょうというのが本来の意味であって、半か長かでどちらかが総取りするカジノとは全く別物だ。
やっぱりそこが分かってないなと思ったし、そこが分かっていないとインサイダー取引が反社会的であるという本当の意味も分からないような気がする。







anchor

Antigen
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 Windows2000~XP対応

全方位シューティングゲーム。

中央の飛行機というか蟲というか、そういうものを操作して全方位的にスクロールしていき敵飛行物体を撃破していく。

操作はカーソルキーまたはA、S、D、Wキーで方向転換と前進後退を操作、マウス左クリックで射撃、スペースバーで爆弾。






Antigenのゲーム画面
クロスヘア(十字マーク)で狙いを付けてひたすら撃ちまくれ、飛びまくれ!


2007 年 5 月 26 日





anchor

あなたの顔写真をアップすると「有名人でいえば誰に似ているか」分析してくれるサイト

顔写真分析 - あなたは有名人でいうと誰似?という面白いwebサービスを発見。
写真をアップすると「芸能人でいえば誰に似ているか」を判定してくれる。
ちなみに私の判定は以下の通り。
私はどんな顔をしているか見当がついただろうか?

顔写真の54%は金城武に似ています
顔写真の36%はいしだ壱成に似ています
顔写真の4%は小池徹平に似ています
顔写真の3%は堂本光一に似ています
顔写真の3%は石原裕次郎に似ています






写真を貼付ボタンをクリックして自分の顔写真をアップしてみよう
有名人でいえば誰に似ているかを判定してくれる
ウチの次男は純度高い「河相我聞」だが3%石立鉄男の不純物が混じっている



またこの同じサイトのリンク先にあなたの死亡時間を占ってくれる「死亡推定日」や「猫で表すと」分析なんてのもあってなごんしまう。






生年月日、身長体重、タバコの嗜好などを入力すると死亡日を推定してくれる
年齢の計算がおかしいのでこの数字もアルゴリズム通り
ちゃんと動いているのかよくわからないがどうせ遊びだ
ということで長い間ご愛顧いただきましたが私4年後に死亡しますので
ここで皆さんと語り合える時間は残り少なくなって参りました





次男につけようと思っていた名前(ヨメに反対されてお蔵入り)を分析してみる
ぬこで表すならこんなに可愛くなるという分析結果
だったらこの名前でもよかったんじゃないだろうか






anchor

others
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これは確かBBSで「たか」さんに教えていただいたランチャー。

作者さんのサイトを見ると開口一番「ランチャーです」と言い切っておられるのでそういうアプリなのだろう。
最近多機能を売りにして正体というか狙いが分かりにくいアプリちょっと増えてきている気もするが、この作者さんのように「ランチャーです」と言い切る潔さが気に入った。
その言葉通りランチャーだ。

ただ、私はこれまでランチャーというジャンルのアプリにあまり肯定的ではなかったのだが、このothersはなかなかよく考えられている。
邪魔にならないし、使い方を覚えられなくていちいちマニュアルを見返さないというような複雑さがない。

ランチャーに表示したい項目は設定に入ってそのリストに、登録したいものをドロップする。
いくつかグループ分けしてたグで切り替えられる。
アプリのランチャーとしてだけ使うなら、アプリのジャンルごとにグループ分けするというオーソドックスな使い方が普通だろう。
でもこれはファイルを同列に並べて登録できるので切り替えができるドックの代わりという考え方の方が便利かもしれない。
写真編集、ビデオ編集、音楽加工などそれぞれの作業のシチュエーションにあわせてアプリとファイルの組み合わせを登録しておくという使い方だ。

その登録したグループをディレクトリで表示できるドックアイコンも便利だ。

軽いしアクティブな時以外は、本体のスモークスクリーンウインドウは消えているので常時起動していても邪魔にもならない。

なかなか使えるアプリだと見た。






othersは設定画面に入ってランチャーの登録をする
方法はアイコンをドロップするだけなので非常に理解しやすいだろう
またここでグループ分けをしておけばタブでランチャーを切り替えられる





そのランチャーはデスクトップにフローティングで表示されるスモークスクリーン
登録したアイコンは上のタブを切り替えることでどんどん組み合わせを変えられる
作業のプロセスにあわせて使う組み合わせを変えればドックよりも便利かも





ファイルアイコンはネームが表示されないが
クリックすると上にパスと名前が表示される
もう一度クリックすると開くし右クリックで
Finderでオリジナルの位置を表示することもできる
なかなかよく考えられている





こうして登録したグループ分けは
ドックアイコンからツリー表示でたどることができる
よく使う項目やアプリはここから簡単に呼び出せる


2007 年 5 月 28 日





anchor

Aiko
(Free/ShareFont)
OS10.4Tiger対応 Windows2000~XP対応

柔らかい印象の手書風丸ゴのフォント。
キャプチャーを見ていただいたら分かるとおり女性誌や女性ターゲットのレストランのチラシに使われているようなLOHASなイメージのフォントだ。(ちょっと意味不明)

セットはレギュラーとボールドのひらがな、カタカナ、数字、アルファベットという内容で漢字は含まれていない。
ただ漢字はヒラギノ丸ゴと組み合わせるとほとんど違和感がない。

はレギュラー、ボールドのセットだけ自由に使えるようだが、サイトに使う場合は作者サイトへのリンクが条件のようだ。






Aikoはこういうイメージの柔らかな印象のフォント
漢字は含まれていないがこの例のようにヒラギノ丸ゴと組み合わせれば違和感はない





製品版を使った作例
これは作者さんのサイトの作例だがこれを見れば何に使えるか一目瞭然だろう






anchor

カンヌ映画祭 河瀬監督「殯(もがり)の森」がグランプリというすばらしいニュースが飛び込んできた

あまりにもうれしいので長文引用してしまう。

『カンヌ映画祭 河瀬監督「殯(もがり)の森」がグランプリ
5月28日16時59分配信 毎日新聞

 【カンヌ(南仏)勝田友巳】「第60回カンヌ国際映画祭」は、最終日の27日夜(日本時間28日未明)に授賞式が行われ、日本から出品された河瀬直美監督(37)の「殯(もがり)の森」が、最高賞のパルムドールに次ぐグランプリ(審査員特別大賞)を受賞した。
~中略~  ◇97年「萌の朱雀」がカメラドール(新人監督賞)受賞
 河瀬監督は1969年、奈良市生まれ。中学からバスケットボールに夢中になり、奈良市立一条高校では国体にも出場していた“体育会系少女”だったが、テレビで見た映画の映像美に感激し、大阪写真専門学校(現ビジュアルアーツ専門学校)で映像技術を学んだ。
 幼いころに両親が離婚。子どものいない遠縁の夫婦に育てられた。離別した父親を探し出す自らのドキュメンタリー「につつまれて」(92年)と、自分を育ててくれた親類との生活などを描いた「かたつもり」(94年)の自主映画2作品が山形国際ドキュメンタリー映画祭などで注目された。
 97年、奈良県西吉野村(現五條市)を舞台にした初の劇場映画「萌の朱雀」が、カンヌ国際映画祭で史上最年少のカメラドール(新人監督賞)を受賞。一躍、世界に名が知られた。
 この「萌の朱雀」をはじめ、作品はいずれも自身の周囲で起こる出来事を徹底的に掘り下げて作られる。自らの長男出産(04年)も、出産直後の胎盤の実写を含めた「垂乳女(たらちめ)」というドキュメンタリーにまとめた。今回の受賞作は、育ての親に認知症の兆候が表れたところから取り組み始めたという。』


河瀬監督は映像系の学校の講師を辞めて、奈良で独立系のプロダクションを立ち上げた時に一度取材したことがある。
当時はまだ、アマチュアからプロに転向しようという新進気鋭の監督だった。
まだ「萌えの朱雀」のロケハンをやっていた時期だと思う。
私自身は彼女のインディーズ時代の
「につつまれて」
「かたつもり」
の2作を観て頭を殴打されたような衝撃を受けた。

商業系映画のようなカットのつながりの体裁の良さや、セットやCGなどのエフェクトに金を使ったというところを見せるのではなく、あくまで筆を持って絵を描くようにカットを紡ぎだしていく作風にほとんど脱力感のようなカルチャーショックを受けた。
以来河瀬監督のウォッチャーなのだが、カンヌ映画祭で新人ながらカメラドールを受賞した時には我がことのようにうれしかった。

生前の淀川長治がこの受賞作の「萌えの朱雀」を観て「スチューデントフィルムそのもののような愚作」と評していたのがショックだったのだが、こういう映画の良さは誰にでも分かるようなものではないと自分にも言い聞かせていた。

今回はなんとグランプリの受賞だという。
カンヌ映画祭は賞の呼び方が独特で、グランプリは2番目の栄誉で、最高賞はパルムドールということだが、それでもここでグランプリを穫ったのは価値がある。

スポーツ紙やワイドショーはお笑いの余技のような映画ばっかり追っかけていたが、少しは映画を観て勉強したらどうだろうか。

それはともかく「分かる人には分かるんだ」ということが分かって、本当に今回のカンヌはうれしい映画祭になった。



2007 年 5 月 29 日





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PasteBoarder
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

ペーストボード拡張アプリ。

という趣旨のアプリならいくつかあるしここでも紹介したこともある。
このPasteBoarderはそういう趣旨のアプリのどれよりも操作画面のデザインがシンプルだ。
だから使い方が分からないということはまずないと思う。

ペーストボード履歴はホットキーで呼び出す。
そのホットキーはデフォルトではcontrol+下向きカーソルキーとなっている。
勿論この組み合わせは設定で自由に変更できる。
あとは「ペーストウインドウ」が出てきたら使いたいものをカーソルキーで選んでクリックまたはenterキーを叩くだけで良い。
時候の挨拶などビジネスフォームでよく使う文章をまるごとコピーしておけば良い。
そうすれば文章の作成が速くなるだろう。

またコピーできるのはテキストだけでなくファイルやフォルダなども可能なのは通常のペーストボードと一緒だ。






PasteBoarderはペーストボード拡張アプリ
過去のペーストの履歴がここに残され何回でもまた利用できる
このシンプルなフェイスなら使い方で迷うことはない





このペーストボードはホットキー一発で呼び出せる
その組み合わせはデフォルトでcontrol+下向きカーソルキーだが
この設定で自由な組み合わせに変更できるので
ほかのアプリの組み合わせと衝突しているときでも使える






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web2.0なボタンをジェネレイトしてダウンロードさせてくれるサイトサービス

こちらのForgot the Milk. - 『これは楽しい!10秒でWeb2.0風のボタンをサクサク作れちゃうボタン・ジェネレータ・サービス | My cool button』さんのエントリで知ったwebパーツ生成サービスのサイト。

リンク先のWeb 2.0 free buttons maker! - The program (Photoshop, hosting php-gd2)さんでは、いわゆるweb2.0系のサイトでよく見かけるツルテカのボタンを簡単にジェネレイトしてくれる。

色やアイコンの中のテキスト、シンボルアイコンなどを自分で選んで自由に生成できる。
背景色も自分のサイトの背景の色に合わせられる。
ボタンの中に表示するシンボルアイコンは自分の好きなものをアップロードできるので、いろいろ面白い組み合わせが作れそうだ。
あまりにも簡単なのでばかばか作ってしまいそうだ。

試しにここでも3つほどアップしてみた。
トップページへのリンク、RSSのリンク、リンクページのリンクだ。









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警察の官給品防弾チョッキがとんでもない欠陥品だなんて、本当なら大問題なんじゃないだろうか?

My Diary 2007年4月.weblocというサイトを見つけた。
このサイトに書いてあることの真偽は一切わからない。私にはその真偽は確認できないのだが、もしこれが本当だとしたら大変なことじゃないだろうか。

先日の名古屋の立てこもりで、負傷した警官を救助しようとしたSAT(警察銃器対策部隊)隊員が犯人に狙撃されて死亡した事件があった。
よりにもよって死んだのがSAT隊員というんじゃシャレにならんじゃないと思ったのだが、その真相を伺わせるこんな下りがリンク先サイトにある。

ちょっと長文になってしまうが、できるだけ抄訳して引用する。



『 なにを隠そうあの「特殊班(Special Investigation Team)」の身体を守っている防弾ベストは、このボクの設計して納入したものである。

~ ~ ~


 そこから完成し、『全日空機函館ハイジャック事件』『経団連立てこもり事件』、『朝日新聞社右翼総帥立てこもり自殺事件』『広島バスジャック』『麹町暴力団銃撃戦』などなどのシーンでは登場のSITが、カメラ前では隠密のうちに行動を遂げたり、また出動シーンを明らかにして警視庁広報も”極秘部隊の取り扱い方”に変化をもたらしてきた。
 それら事件では、出動した全ユニットすべての隊員が、ウチの【作品】で身を守っており壮観そのものだった。

 それらも納入してからかれこれ、もう10年が経過するだけにさすがにボクのものは減って1/5程度だったか。
 それにしても小社の製品をパクった現行品をたっぷり電波媒体で眺めさせてもらったが、「アレアレ」というような致命的設計ミスをしており、現場隊員の要望がまた二の次になって「突入部隊員への危機管理」がないがしろになっているデザインが目立った。

 ボクの設計はあくまで、現場隊員との対話や訓練に立ち合うことをベースに起こりうる致命的事態を想定してそれに耐えうるもの…とした原則に基づいて作った。
 同時に厚生省麻薬Gメンの皆さんへの「私服用インナータイプ」も納入したが、同じように現在の『敵側の態様』を訊き、現場本位に作ったものだ。

 だが、後日『警視庁でも揃えたいから』とSIT納入後にありがたいお言葉があり、納期をヤイのヤイのと急かしたうえ、それを癒着のあった業者に頼まれウチの品とそっくりのベスト(おまけにはるかに高額)を作らせて納入させた警察庁の担当「キャリア官僚のI」というおタクが今後何か不測の事態が起きても責任を持ってくれる覚悟でパクりの走狗をつとめたようだ。

 それがきっかけで捜査員に死亡事故でも起こったらこのキャリア人生は終る。体験したイキサツは全暴露して差し上げよう。(その後も官給品を納めている業者ではこうした反乱はできない)

~ ~ ~


 ボクの作る製品は、基本的に『日本警察は相手が撃ってきて、「はじめて応射ができる」ため、先に撃たれても大丈夫な、最強のものに』との強度が厳命された。
 というより、新聞主導の『事なかれ民主警察』のキレイ事で犠牲となっている隊員の悲鳴からの懇願でもあった。

 日本のそれまでの防弾チョッキを納入していた各「官給品メーカー」どもは、「完全な税金ドロボウ」で、今だから云うがボクの設計したものが登場するまでというもの、『トカレフで撃たれたら一巻の終わり』だったのである、実際に犠牲になった気の毒な警官さえ出ていた。

 防弾のための肝心の「ケブラー繊維層」が、「経費節約のため」背中側が省略され挿入されず(「だから納入価格も半分になったと」当時の警察庁コッパ役人は胸を張ったそうだ)、正面からの銃弾しか役を成さない。これはアメリカの警官に笑い話として話をした時に、彼らは笑いを失い、真顔で『それで抗議などは出ていないのか』と度肝を抜かれた様子だった、つまりそれほどに世界の常識ハズレであることを物語る。 』


すごい話だが、この人物の妄想かもしれない。この話の真偽は検証していない。
勿論警察の広報に問い合わせたって、「そんなことあるわけないじゃないですか」といわれておしまいで、そういう話は本当かもしれないし、そのとおりウソかもしれないということしか分からない。
調べる方法はないでもないが、そういう仕事を今やっているわけでもないし。
でも興味深い話ではある。

ただこのお方ひとつ勘違いしているのは、役人の世界というのは警官が死んでも誰も首が飛ばないということだ。
役人というのは2~3年でどんどん配置転換になってしまう。そして配置転換後にはどんな重大な問題が起きても前任者の責任は問われない。
だから全国で膨大な数のハコものが建設され、その運営費と破綻した第3セクターの負債でどこの役所も火の車になっているが、それらの施設や第3セクターを作った当の責任者は誰も責任を追及されない。
それが役人の世界というものなのだ。
たまたま問題が起きた時に担当だった奴がババを引くだけで、基本的には誰も責任を取らない。

今回年金が破綻しつつある責任を、歴代の社会保険庁の長官に問うというようなことを首相が言い始めているそうだが、これもきっとかけ声倒れになるだろう。
同じように警察庁でも誰もこの問題の責任は取らないだろう。
だから興味本位でこの話の真偽を確認しても、それは単なる自己満足になるだけの話なのだが。



2007 年 5 月 30 日





anchor

セキュリティアップデートをかけたらSnapClipのスクリーンキャプチャーアプリが開かなくなった

BBSに「SeireiK」さんより情報。
最新のセキュリティアップデートをかけると、SnapClipで撮ったスクリーンキャプチャーが開かないという指摘だったが、たまたまこちらでもメイン機のiBookだけセキュリティアップデートをかけるのを忘れていたので検証した。
アップデートをかけるまではキャプチャーは問題なく撮れていた。
しかし、セキュリティアップデートをかけたあとは、SnapClipで撮ったスクリーンキャプチャーは、どのアプリを使っても開くことができなかった。

Photoshopを使って開いてみると
「このファイルのjpegマーカーセグメントは生成の途中で中断されたかトランケートされたために短すぎて開くことができない」
という説明が出る。
それと例のセキュリティアップデートの項目にscreenというのがあったので、どうやら新しいセキュリティの考え方はシステムやバンドルアプリ以外のアプリがスクリーンキャプチャを撮ろうとするとそれをブロックするしくみがあるようだ。
目的はキャプチャーを勝手に撮ってアップロードするタイプのスパイウエアに対する対策だろう。

まだセキュリティアップデートの技術説明を詳細に読んでいないので、断定はできないがそういうことだと思う。
このSnapClipはjpegで直接キャプチャーが撮れるし、ファイル名などもあとのオペレーションのことをよく考えて設定してある大変使いやすいアプリだったので残念だが、しばらくは
コマンド+shift+4
のシステム標準のキャプチャーでしのがないとしかたがない。

今後SnapClipが対応できるかどうかは分からない。






先週発表されたセキュリティアップデート2007-005をかけてみる
ちなみにこのキャプチャーはSnapClipで撮ったものだから
セキュリティアップデートをかける直前までは問題なかったことが確認できる
その項目にscreenというのがあるのが心当たりが・・・





SnapClipで撮ったキャプチャーはどのアプリを使っても開かなくなる
Photoshopで開くとjpegマーカーが正常に書き込まれていないというアラート
つまりセキュリティアップデートにブロックされたということだ






anchor

Zombies
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 Windows2000~XP対応

コマを3つずつ進んで武器を取ってゾンビをやっつけるという、ホラー双六のようなゲーム。






Zombiesは月夜の晩に起き上がってくるゾンビどもを
斧やアイフルで一匹ずつやっつけていく双六のようなゲーム
でも結構やられてしまう


2007 年 5 月 31 日





anchor

mi
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これもMacのオンラインウエアでスタンダード中のスタンダードでありながら今までこのサイトでは取り上げていなかった。
確かOS7あたりからあったような気がするが、かつては「ミミカキエディット」という名称でお馴染みだったテキストエディタ。

OSXにはCarbonで対応したようだ。

テキストエディタとして、必要だと思われることは全てついているんじゃないかと思わせるくらいの多機能だ。
それでいてテキストの表現はちゃんとアンチエイリアスにも対応しているので、私のような視力が弱いユーザにも見やすい表示になっている。
プレーンテキストも扱えるし、html、C、CSS、AppleScript、JAVA Perl、Texなどに対応できる。
面白いところでは「原稿用紙」なんていうモードもある。
これなんかは文書の作成ようの実用性としてはどうか分からないが、やはり升目に文字が納まっていると読みやすいことは間違いない。

<h>見出しなどの構文ごとに見出しを列挙してそこに直接飛ぶこともできるので、ちゃんと階層構造化された文書ならエディットする時には便利かもしれない。
こういう機能はやはり専門アプリに一日の長がある。






miは勿論通常のテキストエディタとして使える
アンチエイリアスの表示なので文字が小さくてもみづらいということもない





こういうhtmlなどのコードを書く時にはモードを
切り替えることでツールバーのボタンセットも変わる
これは便利だ





またお決まりのタグはこのようにメニューからプルダウンで簡単に打つことができる
これでタグ手打ちの場合はかなり省力化ができる





また<h>などの見出し指定のタグで囲った文章を
リストアップしてそこにジャンプすることもできる
あとで頻繁に訂正するようなhtml文章のエディットでは威力を発揮する





プルダウンで選んだ見出しにこうやっていきに飛べる





またこのように原稿用紙モードというのもある
テキストエディタとしての万能ぶり、使いやすさはさすが老舗だ










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