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2007 年 9 月 8 日





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DEFCON Globe
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

わかばマークのMacの備忘録 - DEFCON Globeというエントリで知ったスクリーンセーバ。これはAmbrosiaの「DEFCON」というゲームがベースになっている。
この「DEFCON」というゲームは80年代のカルトゲームで、核戦争をコントロールする戦略空軍のコントロールルームがモチーフになっている。
DEFCONとは米軍の軍事用語で「Defense Condition」の略。
5段階で評価しDEFCON5は平時、DEFCON4は警戒態勢、DEFCON3は全通信の暗号化など臨戦態勢というふうに警戒マニュアルが上がっていき、DEFCON1は核兵器の使用が許可される事実上の全面戦争状態ということになる。

このカルトゲームはストラテジータイプのボードゲームだったが、80年代にSAC(戦略空軍)のコントロールルームのスクリーンのようなワイヤーフレームの表示でビデオゲーム化された。
このゲームはストラテジータイプゲームといっても、結局はお互いが全滅するまでひたすらミサイルをトリガーハッピーよろしく撃ちまくるだけのゲームで、結果は「全員御陀仏」に決まっているという不毛なゲーム。だからリアルだともいえるのだが。

そのゲームのモチーフのスクリーンセーバは黒バックに緑の昔のコンピュータのグラフィックのようなイメージで、地球がただ回っているだけのセーバだがかっこいいんじゃないかな。
見ているうちに突然弾道を示すラインが世界中から上がりはじめるような気がする。
面白いセーバだ。






DEFCON Globeの黒字に緑のワイヤーフレームは昔のコンピュータの表示方式のイメージ
冷戦年代に世界の終焉がしきりに映画などで描かれたがそのイメージだろうか


2007 年 9 月 10 日





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Pando
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 Windows2000~XP対応

1GBまでのファイル転送サービスをP2Pファイル共有技術をベースに実現したオープンソースアプリ。

先日ふと写真データをおよそ600MB人に送らなくてはいけなくなり、
「ファイル転送サービスがあるからダイジョウブだぁ」
なんて思っていたら既存のファイル転送サービスは、皆せいぜい数MB~数十MBくらいにしか対応していなくて、600MBを一気に送れるサービスが見当たらない。

最初にこのての転送サービスに出会った頃には一度に数メガものファイルを送れるということに驚いたものだが、最近では数MBや数十MB程度のことでは何も感じなくなり「600MB程度のものも送れないのか」なんて不満を言うようになってしまった。
まことに慣れと人間の感覚の貪欲さは恐ろしいものである。

それはともかく、私が見落としているだけなのかもしれないがこれまでの現状ではこのように数百MBというオーダーのファイルを人に渡すとすれば、CDRに焼いて物理的に渡すか、自前のftpサーバを上げるかインスタントメッセンジャーのファイル転送機能を使うかしかなさそうだ。

サーバレンタルサービスはどこも数百MBなどという容量や一度でファイル転送できるサイズの制限で引っかかってしまう。
ftpサーバを自前で上げるということになると、サーバの機材やシステム設定が面倒なだけでなくグローバルIPも取得しないといけないなど「ちょっと送ってみる」なんて気軽に実行できるような話ではない。
勿論ヘビーユーザにはこれが一番の解なのだが、こんなこと一年に一度、月に一度あるかないかという普通のユーザには、そのためにftpサーバを自宅に上げるというのはおよそ手間とコストが合わない。そういうのが好きな人にしか勧められない方法だ。

IMは相手が同じIMのアカウントを持っている必要があって、これは残念ながら日本では普及しているとはいえない。
結局宅配便でCDRを送るのが現状では一番合理的かつ確実な方法ということになりそうだ。

しかしこれってフロッピーを速達で送っていた時代から基本的に進歩していないなと思っていた。
いまやWANもギガビットの帯域に耐えられるネットワークになりつつあるというのに、この使い勝手の悪さはどうなんだろう。


このPandoはそのひとつの解になるかもしれない。何かとお騒がせなP2Pのファイル共有ソフトの技術を応用している。
これなら個々のファイルの容量の上限はなんと1GBだ。

基本的に必要なインフラは、メーラかブラウザかIMかどれかがあればいい。
今どきこの3つともインストールされていないパソコンなどあり得ないから、これは誰でも使えるということになる。
またこのてのオンラインサービスにありがちな、個人情報を記入する会員登録も必要ない。
ftpサーバなどの特別なインフラも必要ないが、唯一の必要なものはこのPandoをインストールしていることだけだ。

例えばメールを使って転送する手順をおおざっぱに書くと(詳細はキャプチャー参照)、まずPandoの「share now」プルダウンからMailを選択、
すると送り先メールアドレスと、送りたいファイル指定、差出人の名前とメールアドレスなどのフォームが出てくるので、これを記載、
「Send」ボタンでメールを送信すると、同時にローカルディスクからWANのP2Pネットワークに送りたいファイルを自動的にアップロード、
Mailを受け取った相手はメールに添付されている「エイリアス」のようなファイルをクリックするとPandoが起動して自動的にダウンロードを開始する。

これは相手がそういうものを受け入れてくれる場合に限るが、このPandoは基本的に無料だし(有料登録して高機能版に移行することも可能)Windows版も用意されているので、あとは相手がそういうものに寛容かどうかだけの問題だけしかない。


この仕組みは特定のサーバサービスだけでなく、不特定多数でファイルのアップロード、保持、ダウンロードなどのリソースを分担して負担するまさにP2Pのファイル共有ソフトの技術で構成されており、だから無料でこんな巨大なサービスを維持できるということらしい。ユーザの支払うべき対価ははアプリの下に表示される広告を見ることだけだ。
ネットワーク内のファイルの通信および保持はすべて暗号化されていて「安全」なのだという。
このあたり、どういう暗号ソリューションがどのレベルで使われているのか詳しい説明がないので、本当に安全かどうかは不明だ。
とりあえずは流出しても問題ないようなものでしばらく使ってみて、レピュテーションを集めてみるという使い方が現状では良いと思う。

残念ながら2バイト文字対応は遅れており、日本語のメッセージは文字化けするのでメッセージは英語で送らないといけない。最近は知り合いのアドレスから英語のメールが来ると中身を見ないで削除してしまうウイルスメール過敏症の人がたまにいるので、ここいらも日本で普及するかどうかのネックになりそうだ。
日本語対応が望まれる。


こういうものが実現すると、P2Pベースのネット放送も可能になる。
ネットラジオやネットテレビのようなことも個人で可能になる。
このサイトにはそういうサービスのページも用意されている。
なにかここから面白い可能性が出てくると良いと思う。
なぜか今まではP2PというとイコールWinnyというように犯罪的なソフトのような思い込みがすっかり一般的になってしまい、ファイル共有肯定論者イコール犯罪者のような変な脊椎反射を起こす人すら現れ始めている。
これも一部の悪意を持った権利団体と訳が分かっていない不勉強なマスコミのネガティブキャンペーンのおかげだと思うが、もうそろそろこういうものをきちんと技術として評価する時が来てもいいと思う。






Pandoのメール送信の画面の使い方
まず「Share Now」プルダウンでメールを選ぶとこの画面が現れる
送り先、送るファイル指定、メールのメッセージなどを設定
ただし後述するが日本語のメッセージは通らない





送信ウインドウの下のこの部分をクリックして
送信者の名前、メールアドレスも忘れないように記入





はじめての送信の時だけこのように認証確認が出るので記入
ロボットスパマーが入ってこないように対策されているのだろう





メッセージを送信すると自動的に指定したファイルのアップロードも始まる





見事にスパムメールばかりだなと感心するためのキャプチャーではない
受取手にはこのメッセージはこのように見えるという実例だ
残念ながら日本語は通らないのでメッセージやタイトルは英語などでないといけない
受け手は添付された.pandoという拡張子のエイリアスのようなファイルをクリックする





するとPandoが起動してファイルのダウンロードを始める
このやり取りは送り手も受け手もPandoをインストールしていないといけない
Windows版もあるので現状ほとんどの人は利用可能なのだが





ダウンロードが完了したら「Open」ボタンでファイルのクリエータアプリが起動して開く
例えばmp3ならiTunesが開くというような調子だ





ダウンロードしたファイルはホームフォルダのここに保存される
"~/Pando Packages/"というフォルダの中に保存されるので
いきなりクリエータで開きたくないという人はここを開けばいい
ClamXav Sentryのスキャン対象にここも指定すれば安全性も確保できる





このファイル転送の仕組みはこうなっている
一般的なASPスタイルの転送サービスは上の管理サーバだけがファイルを保持しているが
Pandoの場合はスーパーノードのユーザなどもファイルの保持や転送に関与している
だから1GBというような巨大なファイルも楽々転送できるのだ
P2Pや対サーバのやり取りは全て暗号化されると説明されているがその安全性はまだ未知数
だからしばらくは流出しても問題ないファイルでテストしてみてその評価をトレースしたい





またPandoサイトにはこのようなネットテレビのようなコーナーも続々立ち上がっている
面白いムーブメントに育てば良いと思う






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Firefoxのアドオンはいくつか悪影響が出るものがあるとのこと

私はあまりFirefoxのアドオンを使っていないので、その影響を実感したことがほとんど無いのだが、こちらのMozilla Re-Mix- Firefoxに悪影響を及ぼす可能性のあるアドオンリスト。というエントリで、アドオンはいくつか不具合が出ることが報告されている。
コメント欄にadblockなどの影響については修正も書き込まれているが、アドオンが動作不良の原因になるというようなことは聞いたことがあるので、「やっぱりそうだったのか」という感じか。

勿論アドオン全部が悪いわけではないのだが、当たりを引く確率はアプリのコンフリクトに突き当たる確率よりも高そうだ。
Mozilla系のアドオンをたくさん入れている人は、注意した方が良いかもしれない。

元記事はこちら
ざっと上げると
Adblock(ただし旧バージョンだけらしいー未検証)
All-in-One Gestures
Fasterfox
Firebug
ForecastFox
Google Browser Sync
Google Web Accelerator
IE Tab
Loki
Media Player Connectivity
Mouseless Browsing
SessionSaver
Tabbrowser Extensions (TBE)

というところ。

2007 年 9 月 11 日





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漢字を含んだ美しい日本語フォント46種類のリンク集~中には第2水準まで実装したフリーとは思えないものまである!

漢字まで含めた日本語フリーフォントばかり集めたエントリ、漢字が使える日本語フォント 無料ダウンロード 46種類 - 4GALAXYのメモを発見。
よくこれだけ集めてくれたものだ。

この中で特に気に入ったのは、本物の書家の先生が書いた文字をトゥルータイプフォントにした 青柳衡山シリーズ、そのままホラー映画のタイトルに使えそうな怨霊、素朴な手書風のきろ字、格調高い漢文なんかを書いたら似合いそうな白舟書体、手書筆風の程よい脱力感のじゃぽねすく、顔文字を書かせたら結構笑えるへたれ加減の MTたれっぴなど。
中には第2水準まで実装したフリーフォントもいくつもアリ、これは価値がある。
利用に当たってはそれぞれの作者の「利用規約」をよく読むこと。
商用利用、再配布もOKという作者さんもいれば、そこらは作者の許可を取る必要があるものもある。

以前ここで紹介した「しねきゃぷしょん」や「ふい字」なども紹介されている。
トゥルータイプフォントのインストールは
"~/Library/Fonts/"

"/Library/Fonts/"
に.ttfという拡張子がついたファイルをドロップ。






これは書家の青柳衡山先生の墨蹟をトゥルータイプフォントにした作品
こうして縦書きで打てばそのまま挨拶状、礼状などに使えそうだ
大変美しいフォントで特に草書体、行書体フォントが見惚れてしまう





ホラー映画タイトル向き「怨霊」と楽し気な手書風フォント「きろ字」
これも使い道を選ぶだろうがフリーとは思えない実用性の高さだ





こちらは日本で最初のフリーフォントを公開したと自認しておられる白舟体フォント
古印体や篆書などのフォントも揃っており角印や実印風、古代中国風の雰囲気も出せる





「じゃぽねすく」「MTたれっぴ」も手書風フォントでいい味を出している
特に「たれっぴ」はこの通り顔文字を打つとなかなか活き活きしてくる






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コメントスパムを排除するコードだって。案外有効かもしれない

最近ブロガーの皆さんを大変悩ませているコメントスパムを防ぐコードということで、ひとり開発ブログ | ? ロボット投稿型スパムをさくっと防ぐ超簡単な方法というエントリを発見。

そのコードがこちら。

<!-- spam check -->
<input name="mail" type="hidden" />
<input name="mail" style="display: none" type="text" />
<input name="url" type="hidden" />
<input name="url" style="display: none" type="text" />
<!-- /spam check -->

これは人間のビジタから見えないメイルアドレスフォーム、URLフォームを作るというもの。人間には見えないわけだから、ここにわざわざメールアドレスやリンクURLを書き込んでくるのはロボットだと断定できる。
なのでその収集したURL、メールアドレスを書き込み禁止にすればよいとのこと。
これを実際に設置したところ、一日に30件ほどのロボット型スパムが検出できたそうだ。
我がサイトはブログではないので試してみるわけにもいかないが、コメントスパムでお困りの方は試してみたらどうだろうか。

最近はコメント欄の炎上よりも、コメント欄がスパムだらけになって常連さんが寄り付かなくなる方が怖いわけだから、たかがコメントスパムといっても見過ごせない。
これだと残念ながら人間が手作業で送ってくるコメントスパム、トラックバックスパムに対しては無効だが、ロボット型スパムを一網打尽にすることは確かにできると思う。
こんな簡単な方法が有効なら、面白いと思う。



2007 年 9 月 12 日





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Eudora
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 Windows2000~XP対応

かつてのメインストリームのメーラアプリのEudoraが様変わりして戻ってきた。

Eudoraというメーラは言ってみればメーラアプリの第三極だった。MS製のOutlook、Netscape社製のNetscapeという2大メーラがメジャーだった時代に、そのどちらとも違うメーラとして独自の経歴を持ち、だからどちらとも違う独特のインターフェイスを持ったメーラだった。
というより旧OS時代のMacユーザはEudoraユーザが多かった。
Macユーザはこれを使うのがしきたりみたいな時代があったんじゃないだろうか。

時代は下って、Outlookは今でもWindowsのナンバーワンメーラだろうけど、随分様変わりしてNetscapeThunderbirdのようなMozilla系メーラに引き継がれ、それ以外のメーラもたくさん出てきた。
Mac世界ではOutlookはほぼ滅亡したというのは言い過ぎだろうか。代わりにシステムバンドルのMailGyazmail、そしてやっぱりThunderbirdなどが覇を競っている。

そんな栄枯盛衰の激しい中でなんとなく時代から取り残されたようにひっそりと続いていたのがEudoraだった。
これは携帯電話のCDMA方式の特許を保有している米クアルコム社からプロダクトとして販売されており、同時並行でユーザコミュニティからオープンソースとしても配布されるという当時としてはユニークなスタイルで発展してきた。
しかし上記のような多士済々のMac用メーラが次々登場するにつれて、かつてのMacユーザスタンダードメーラも段々ひっそりとした存在になってきた。

実際OutlookExpressのインターフェイスに慣れたビギナーやスイッチャーにはEudoraよりも上記の他のメーラの方が扱いやすかったということがあるかもしれない。
少なくともWindows95からスイッチしてきた私にはEudoraは全く見慣れないフェイスを持ったメーラだったので手が伸びなかった。


ところがそのクアルコム版Eudoraが「Thunderbirdをベースにしたメール、ニュースリーダー」として帰ってきた。
これもMozillaベースになってしまったということだ。
それに伴ってなのか、その前からなのか私はこのアプリから永らく遠ざかっていたのでよくわからないのだが、そのフェイスはOutlookExpress以来ほとんどのパソコンのスタンダードになりつつある3ペイン方式になった。
これもThunderbirdと同じで、その分はじめて使うユーザは戸惑いは無くなったかもしれない。
逆に昔からのEudoraユーザは「Eudoraよ、お前もか」という心境かもしれないが。

MozillaのEudoraのサイトにはリードミーが全文掲載されており、ここには「EudoraThunderbirdと競合するためではなく、相互補完するために開発されている」と書かれている。
クアルコムはもうこのEudoraをMacコミュニティへの奉仕のためだけに開発しているということだろうか。
もっともCDMA関連で巨額の利益を上げているクアルコムのことだから、こんなMac向けのメーラでチンケな利益を上げてもしかたがないと思っているのかもしれない。
ThunderbirdをベースにしたことでWindowsにも対応したようだが(前からだっけ?)、それでもクアルコムのコア事業になるような仕事ではないだろう。
これはクアルコム社のメセナ活動として継続されているということだろうか。






Thunderbirdベースに変わったEudoraのフェイスはメーラのスタンダードの3ペインに
前からそうだったのかもしれないが数年ぶりに触る私には驚きだ





それぞれのアカウントのメイン項目を選択すると基本的なメニューが並んでいる
なかなか使いやすそうだ





セッティングアイコンをクリックしてアカウントの詳細設定に入る
設定の詳細さはThunderbirdゆずりだ





全アカウント共通の設定はメニューから入る
面白いのは新着メッセージを音で知らせる機能が最初から実装されていること
音ファイルさえ用意すればすぐに「ユーブガッタメール」できる
またEudoraらしいところを探すなら「Penelope」なんて項目が有ることか





左ペインをインボックだけ並べるとかもできる
ペイン上の左右ボタンをクリックするといくつかのスタイルに切り替えられる
面白いスタイルだ






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アフォなコンサル第2弾、ITコンサル、セキュリティコンサル、技術コンサルという類いも相当怪しい奴が多いのかな

雑文発散(2007-09-08)というエントリを発見。
最近ある一角でサーバのバージョンナンバーを隠すのがセキュリティのために有効か無意味かということで議論になっている。
元記事がどこにあったか失念したが、あるセキュリティに関するアドバイス的記事が
「脆弱性の改善のためにサーバのバージョンを隠すべき」
と書いたところ、それに対して
「立てっ放し放置のサーバならともかく、サーバのバージョン隠しなんて意味があんのか?」
という反論があちこちからわき起こっているわけだが、これはその疑問に対するひとつの解ということだ。

要約するなら
「サーバのバージョン隠しはやっていようがやってなかろうが、どうせ総当たり攻撃には備えなくてはいけないし、バージョンが古くったってちゃんとパッチを当てて脆弱性をコントロールしていれば問題ないということもいえるのだが、そういう技術のディテールはどうせ素人のクライアントには分からない。
しかしそこになんとかの一つ覚えの『セキュリティ診断業者』が入ってきて
『バージョン隠しがされていないので脆弱性が有る』
なんて診断を出されたら、その対処はしてあるなんていう説明をいくらしたって素人のクライアントは
『脆弱性が有るなら改善しろ』
とこの報告書を鵜呑みにした反応しかしない。
これを説得するのはエネルギーの浪費で、しかも生産的ではない。
だからライフハックのために『バージョン隠し』をするのだ。」
ということだ。

すばらしい。
こういう理由ならバージョン隠しをする意味は非常にクリアに分かる。
しかしこういうアフォな技術コンサルの戯言を真に受ける「半可通」な技術お宅オジサンはどこにでもいるんだなぁ。
今実際私もこのてのアフォなコンサルとお宅ジジイに苦しめられているのでこの話は本当に身にしみている。

以前「コストカット屋はアフォなコンサルの代表例」という話を書いたところ、
「その話は非常にナットクできる」
という反応と
「コンサルという仕事を誤解している間違った認識を基にした極論」
というのと2種類の反応があったのだが、どちらの反応も一面の真理を言い当てているものの、このてのコンサルが実在するのも事実なのだ。
そういうのに現実に苦しめられている私がいうのだから間違いない。

私個人は、セキュリティ診断業者のようなセキュリティ関連コンサルには関わり合いがないので何ともいえないのだが、この一文を読んでいる限りクライアントが技術的な問題を理解できないのを良いことにこういういい加減な業者が適当なことをやっているという構図も有るのかもしれない。
セキュリティ関連の専門家には、いろいろ教えてもらったお知り合いもいるしその中には高邁な思想を持った人もいることも知っているのだけど、やっぱりこの世界も玉石混淆ということなのだろう。



2007 年 9 月 13 日





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京ぽんアドレスユーティリティ
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

先日、京ぽん2の電話帳にMacのアドレス帳の内容を移す方法について書いた。せっかくOSXがvCardに対応しているのでvCard書き出しを使った方法で、アドレス帳のエクスポートをトライしたわけだが、E-WAさんからBBSで情報をいただいた京ぽんアドレスユーティリティを使えば、vCardだの考えなくてもMac上で京ぽん2の電話帳をエディットできる。

方法の詳述は以下のキャプチャーを参照いただきたいが、この京ぽんアドレスユーティリティを起動する前にこれ用のUSBドライバーのKyopon USB Driverをインストールする必要がある。

これは京セラ純正のMac用USBドライバーがファイルアクセスをサポートしていないからで、Windowsではやはり純正のユーティリティを使ってアドレス帳の同期も、ブックマークのエディットもパソコンからできるのだが、この機能はMacではサポートされていない。
Macでできるのは京ぽん2をUSBモデムとして使うこととminiSDカードの中身をファイルやり取りすることだけだということが分かった時には、軽い失望感を感じた。
やっぱり京セラはWindowsガチガチの会社でMacへの対応は非常に遅い方だと、ネットワークプリンタの仕様を調べていた時に思ったのだがケータイに関してもその通りだったようだ。

と文句を言っていてもしかたがない、もう選んでしまった以上2年くらいはこの京ぽん2を使うことになる。
そこでその環境を改善する方法はないかと探していたら、ヤアッパリそこは自助努力のMacユーザでちゃんとそういうものを開発しているユーザグループがいた。
ありがたや。

前提になっているKyopon USB Driverは純正Mac版USBドライバーではサポートされていなかった「モデム&ユーティリティ」接続をサポートするためのドライバーだ。
だからこれをインストールしたら、京ぽん2の設定を
「メニュー/機能/USB設定/USBモード」
に入って接続法を「モデム&ユーティリティ」に変更する。
これでWindowsのようにユーティリティでマスストレージを介さないで直接本体のデータフォルダを触ることができる。

そしてこの京ぽんアドレスユーティリティはマスストレージを介さないで直接本体電話帳をエディットする。

使い道としてはMacのアドレス帳の内容をガバッと移す時にvCardで一気に読ませるという方法を使って、vCardでは移しきれない「よみがな」「電話、Mail、住所の種類分け」などのエディットはこの京ぽんアドレスユーティリティを使ってMac上でやってしまえばよいと思う。
パソコン主体のユーザはみんなそうだと思うが、私もご他聞に洩れずこのケータイの「親指入力」という奴がどうも苦手で、これで文字を打ち込むことに非常に疲労感を感じてしまう。

前にも書いたがvCardでアドレス帳の内容をほとんど移すことに成功したのは良いが「読みがな」が全て空欄になっていたために、移した名簿は全て「その他」グループになってしまい五十音検索が利かない状態だった。
これをひとつずつ親指入力で読みがなを入力するのは結構な手間だったので、この京ぽんアドレスユーティリティはそのエディット用途で是非用意しておくべきだ。
というより先日の作業の移行作業の時にこれを使っていれば、もっと早く電話帳移行は済んでいたはずだ。
その時に知っていたら良かったのに・・・(T-T)


ところで京セラのMac対応についてちょっと不満を書いてしまったが、それでも京ぽん2というカタ落ち寸前の機種を買ったことについては後悔していない。
今、データ通信を前提に考えればウィルコムのPHSは最善の選択だと思うし、そのウィルコムのラインナップの中ではこのWX310Kが唯一のBluetooth対応機だ。
さるインサイダーな筋から聞いた情報ではウィルコムは今後は
「データ通信はPHSのおハコだがモシモシハイハイの音声通話についてはPHSは使い物にならない」
という数年前の思い込みを払拭するために大幅に音声通話に特化したラインナップにシフトするようだ。
そのためにデータ通信重視の機種を整理するようで、だからBluetooth対応の新機種は出ないらしい。
つまり今後も京ぽん2は唯一のPHS+Bluetooth機ということになる。
もうちょっと選択肢があってもいいと思うが、ケータイの機体の開発費はシャレにならないくらい巨額化しているそうなので、そうそう贅沢もいってられない。
好調といってもウィルコムはスタートラインが低かったから、これからに期待ということだろう。

iPhoneが日本に実際に入ってくるのにはまだまだ相当の時間がかかると思うし(iTMSだって2年待たされた。日本というのはそういう国なのだ)、そういう事情なのでしばらくはこの京ぽん2を使い倒すことになると思うので、このユーティリティシリーズも活用することになると思う。






京ぽんアドレスユーティリティを使うにはまずKyopon USB Driverが必要だ
これをインストールして京ポン本体の設定「メニュー/機能/USB設定/USBモード」
に入って「モデム&ユーティリティ」に接続法を切り替える
Macのシステム環境設定「ネットワーク」を開き表示を「ネットワークの状況」に
すると「Kyopon Modem Port」「Kyopon Data Port」という二つの新たなポートが見える
とりあえず「Kyopon Modem Port」の方だけ選択して設定すれば良い





注意点としては「PPP/PPPオプション」と入っていき
「PPPエコーパケットを送信」のチェックを外しておく





後は契約しているプロバイダのUSBモデム接続の設定を入力していくだけだ





「モデム」に入ってモデムスクリプトを選択する
京ぽんデフォルトは「KYOCERA USB MODEM」を選択するが
Kyopon USB Driverを利用するには「I-O DATA USB-CFADP」を選択する
これでまずモバイルダイアルアップ接続が可能か確認しておく





続いて京ぽんアドレスユーティリティを起動する
京ポン本体の電話帳のデータを取得するには「受信」アイコンをクリックする





京ポン本体で「セキュリティ」で暗証番号を設定している時にはその入力を要求される





それでしばらく待つと京ポン本体の電話帳の内容を取得する





ここで名前や読みがななどデータをいろいろ書き換えることができる





また「インスペクタ」アイコンで第2電話やメアドなど個別名簿の詳細情報のエディットもできる
Macのキーボードでこれを編集できるというのがこのユーティリティの最大のメリットだ





エディットが終わったらあとは「送信」アイコンをクリックするだけ
これで京ポン本体の電話帳に変更点が反映される
ラクチン!





一応こういうアラートが出て「京ポン本体のデータが失われる可能性」が警告される
バックアップをマスストレージなどに取っておけば問題なし


2007 年 9 月 14 日





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Kyopon Bookmark Utility
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

これは京ぽんのブックマークファイルをMacから直接エディットしてしまおうというユーティリティ。

仕様に先立ってKyopon USB Driverをインストールしないといけないのは京ぽんアドレスユーティリティと同じ。

このドライバーをインストールすることでデータフォルダに直接アクセスでき、そこに置かれた内蔵ブラウザのOperaのブックマークを編集できる。

MacのWebブラウザのブックマークをこれでどんどん移すことができる。俄然iBookを開くことができないような満員電車とかそういう状況でもOperaで常駐しているサイトの更新状況をチェックできるというわけだ。
これも京ぽんを便利に使いたいなら是非入れておくべきユーティリティだ。






Kyopon Bookmark Utilityを起動して京ぽんのブックマークを取得する
読み込みボタンをクリックすると暗証番号を設定している場合はその入力を求められる





京ポン本体に入っていたブックマークを取得したところ
下の+ボタンをクリックすると新しいブックマークを追加できる





そこをクリックするとサイトのタイトル、URLなどを書き込んだりできる
これでエディットや追加ができるし上の書き出しボタンで





読み込んだブックマークはMacの側でもバックアップを取れる
保存したファイルの拡張子は.airh-bookmarksという拡張子としては最長クラスのもの






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半数の人がブラウザの文字サイズを最大にしてwebを見ているそうだ~子育て中の主婦という母集団に偏りはあるが

Business Media 誠:「ブラウザの文字サイズ最大」が半数以上??家庭用PCという記事を発見。

アンケートの母集団は子育て支援サイトのアンケートなので主婦中心という偏りはあるけど、だからこそ一般の家庭ユーザがどう思っているかというところがクリアに出ていると思う。

それでその結果は家庭では14インチ以上のモニターで見ている人が実に7割を超えるにもかかわらず、ブラウザの文字等級設定を最大にしている人が55%、大きめにしている人と合わせると実に80%の人が設定をいじっているということだ。
これは驚くべき数字だ!
「パソコンの設定はよくわからない」として「買ったままの状態で使っている」というイメージをもたれている一般家庭ユーザが、予想に反して実際にはwebの文字等級には不満を持ち、その設定項目を探し出し8割の人がそれを探し当てて文字サイズを変更し、その設定がよくわからなかった人は2.2%しかいなかったということだ。

このことは何を表しているかというと、80%の人がネットの一般的なサイトの文字が小さ過ぎるという非常に強い不満を感じているということだ。
このことはウチの奥さんからも聞いたことがあるので非常に、一般的な不満なのだと思う。

特に最近個人サイトのほぼ主流になっているブログは字が小さ過ぎると思う。
どこのデフォルトテンプレートも文字の等級が一般的なhtmlサイトよりも小さめになっているし、中にはさらに文字等級指定を下げて文字を小さくしているサイト管理者もいる。
「一体ビジタにサイトを読ませる気があるのか?」と疑問に思う時もある。

ブログの一般的なレイアウトはムダなスペースをなくし、トップページのスクロールしないで見える表示領域にできるだけ主要な情報を盛り込むようにレイアウトされている。
それでカッコ良く見えるようにレイアウトされている。
いきおい情報をできるだけ盛り込み、見た目の印象もすっきりさせるためにどうしても文字の等級を小さめに設定している。
しかしそれが大部分のビジタに支持されていないばかりか、彼らに「文字を最大にして」表示されていたんじゃせっかく工夫したレイアウトも崩れまくって台無しだと思う。

こういう母集団にはもっと内容についてもいろいろ聞いてみたい気がするのだが、これまではネットの仕様はオタクが決めていたが、これからはこういうユーザがターゲットなのだから、
「文字が小さいのが厭なら画面を拡大して見りゃいいだろ」
なんて技術オタクの反論は無意味だと思われる。









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