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2011 年 4 月 30 日




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iPhoneTracker
(Freeware)
OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応

iPhoneやiPadのGPS機能により記録された位置情報の記録を元にいつどこに居たかを表示するアプリ。

iPhoneなどには位置情報機能を利用してマップなどのアプリで簡易ウォークナビみたいなことができることはiPhoneユーザには知られていることだが、その位置情報の履歴は実は記録されていて、それを利用することができる。

これはオープンソースのアプリでその記録をiTunesのバックアップデータから観ることができるビュアーのようなもので、これ自体は何も記録しないし何も取得しない。

この位置情報履歴について、プライバシーの侵害ではないかということを言い出す人もいるが規約にもある上にこの記録を何かと紐付けしない限り、プライバシーにも当たらないと思われる。
それよりもこういうことができるという面白みを感じた方が幸せだと思われる。





これはiPhone導入以来の位置情報の集積
円の色、大きさでその場所に居た時間、頻度を表現している




左のスライドで場所を絞り込めるのはGooglEarthと同じ
下のスライドで過去に戻ることができる
この日は静岡出張の様子が記録に残っている







2011 年 4 月 23 日




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アップデート以来iPhoneの音楽が消える・・・重い・・・同期ができない〜一気に問題解決

先日iPhoneのソフトウエアアップデートをかけたところ、
1)音楽が全部消えてしまう
2)アプリの動き、接続、ネットの表示などすべてがまた重くなってしまった
3)iTunesでMacと同期しようとしても永遠に終わらない

等の症状が出て、要するにiPhoneが全面的に調子悪くなってしまった。

ネットで見ると音楽の並び順が変になったとかの書き込みがちらほらあるが、ここまでテッテー的に使えなくなったケースは他にあるかなぁ?

音楽が消えたように見えたのは、ファイルが消えたのではなくライブラリが破損しただけのようで、再度iTunesで同期すると、ライブラリを再構成し始めてしばらくしたら治ったような様子だ。

しかし結局iTunesの同期が永遠に終わらないという症状はクリアできない。





iPhoneのOSをアップデートしたら翌日音楽の「内容がありません」の表示
音楽もビデオもどこを探しても全く無い




iTunesと同期させたら音楽のライブラリは
復元したような感じだが同期自体が永遠に終わらない
と思ったら同期が遅い問題を解決するというiTunes
アップデートが出ていたのでかけてみた




しかし結局何も改善しないのでiPhoneを初期化して工場出荷状態に
完了したらバックアップから復元という手順になる




電話機として復元は数分で完了するが中身は空っぽ
ここにアドレス帳やブック、音楽、アプリなどを同期して流し込んでいく
結局この作業にまる一日かかった


キャプチャーの通り結局iPhoneを初期化してイチから同期し直した。
音楽ファイルは一部だけ入れているのだが4000曲もあってサイズが大きいファイルをレートが128に揃える設定をしているので同期にはほぼ一昼夜かかった。

さらに先日ここで紹介したSIMカードを一度抜くTipsをまたやることで、どうやら復元して動きも快調に戻った。
同期も数分で完了するようになった。
どうもアップデートのたびに動作が重くなっているような気がする。
アップデートで何かゴミが溜まって遅くなるのかな?

以上、iPhoneがどうにもならなくなったら初期化というあまり芸のないTipsでした。


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Windows無手勝流にチャレンジ〜すべてのセキュリティ設定を外してネットに接続しまくったらどうなるか実験してみた

もう表題の通りだ。
むかし、といってもそう遠くない昔、Windowsのウイルス対策ソフトやセキュリティの設定を全部外してネットサーフィンをやったらどれくらいウイルスを拾うかという実験をやっていた人がいた。

Windowsがまだイケイケの時代だったので、2〜3時間で20個ほどのウイルスを拾っていたと記憶している。

それを見て以来「いつか自分もやってみたい」と思っていた。

これも仮想化ソフトの恩恵ということで、Windowsの仮想化環境があることだし、システムぶっ壊れても十数分で元に戻せるのでやってみることにした。

手順としてはこういうことをした。

1)ウイルス対策ソフト(AVG)を完全にアンインストール、常駐サービスも残っていないかコンパネのサービスで確認
2)ファイアウォールを完全に止める
3)ルータ(Air Mac BaseStation)を外してDSLのターミナルにMacを直差し、ターミナルの設定をNATに
4)この状態でOutlook Expressを起動して各種フリーメールも含めてメールを吸い込み放題
5)MSNのページ、Google検索、2ちゃんねる等を起点にネットサーフィン、リンク先のページのリンクはすべて踏む
6)ただしOSはWindowsXP SP3のアップデートやパッチは全部当たった最新バージョンで
これを古いバージョンを使うまでやるとちょっと非現実的なので

「現実的」って、そんな使い方している奴オランで・・・とか思っているでしょ?
ところが以前の職場でPCをそういう使い方をしている人物が二人もいた。
そのうちの一人が持ってきたUSBはウイルスをたっぷりと吸い込んでいた。
そのことを指摘すると
「ウイルス対策ソフトは何を買ったらいいですか?購入費用を会社に請求できますか?」
とのたもうた。

WindowsのセキュリティはMacと比べてシビアだと思っているMacユーザもいるかもしれないが、Windowsの世界も実はこんなもんだ。

ならばこういうことをするとどうなるのか、日々実験だ。
まさに徒手空拳、Windows無手勝流・・・真剣白刃取りに挑戦でござる。





まずはウイルス対策ソフトを「コントロールパネル」
「プログラムの追加と削除」でアンインストールする
私のところではスタンダードなAVGはエージェントが
残ることがあるのでコンパネの「管理ツール」→「サービス」で確認する




ファイアウォールも外す
Windowsを使用する上で最後の砦のファイアウォールを外すったら外す




あまり関係ないけど気分の問題で「自動更新」も外す
ただしOSは現時点では一応大きなセキュリティホールがない筈の
WindowsXP SP3の最新パッチが全部当たったバージョンを使う
わざと穴がある旧バージョンを使うこともないだろうと思ったので




こうしてセキュリティセンターの評価最悪の「危険なWindows」の出来上がり




余談ながらこの状態のWindowsは非常に軽快でパキパキ動く
セキュリティ無関心なWindowsユーザがこういう状態で使いたがるのもよくわかる
実に快適な動作だ




ついでにルータとして使っているAir Mac BaseStationを
外してADSLのターミナルにMacを直つなぎする
http://(IPアドレス)でターミナルに入ってNAT等の設定をやっておく




そしてWindowsを起動してOutlook Express
スパムまみれのフリーメールをがんがんダウンロードする
ああっ・・・やってはイケないことをやるのって快感!




ブラウザは勿論、誉れ高きInternet Explorer




MSN、Google、2chなどからすべてのリンクをどんどんクリックするというルールで
一時間「ネットサーフィン」ならぬネットボーリング(?)を敢行




するとキタ━(゚∀゚)━!
一時間もしないうちにワンクリ詐欺マルウエアにデスクトップで常駐いただけた


さてこのテストの結果の方だが、あまり思わしくなかった。
2〜3時間で20個ほどのマルウエアを捕獲したという先例からいうなら、1時間で10個くらいは捕獲できるかと思ったが、ワンクリ詐欺マルウエアを1個拾っただけだった。
ちょっと期待はずれ。

だからってセキュリティに無関心なWindowsユーザの諸君は
「なんだ! Windowsも案外安全じゃん、Macみたいにウイルス対策ソフト無しで使ってもいいんじゃね?」
なんて思ってはいけない。

このワンクリ詐欺マルウエアはなかなか手強い奴だったからだ。

一応ルールとしては、2ちゃんねる、MSN等を起点にしてwebサイト3枚までという制約ですべてのリンクを無条件でクリックするということでやってみた。
するとこうしたメジャーどころのサイトからでも、たった数クリックでこうした悪質サイトのワンクリ詐欺に引っかかった。

内容は
「お前は弊サイトが提供するアダルトコンテンツを有料で見る契約を承諾してクリックした
72時間以内に数万円の入会費を振り込め
さもないと法的処置を講ずることもある」

というような内容のアラートポップアップがデスクトップに数分おきに出てくる。

問い合わせのメールアドレスなんかも書いてあるが、勿論こんなところにメールで
「心当たりが無いから解約してくれ」
なんて送ったりしたら、偽の弁護士事務所から
「依頼人から請求に応じない悪質なユーザに対する法的処置の依頼を受けた弁護士◯◯である
支払いに応じない場合は◯◯地裁に提訴して公表事件とする
会社や学校、家族に知られたくないなら支払いなさい
なおあなたの住所氏名、電話番号などはすべて把握している」

という返信が来るに違いない。

実際にはIPアドレスとメールアドレスぐらいしかわからない筈だが、それで関西在住とか関東在住とかそれくらいは絞れるので、そういうブラフをかけてくるかもしれない。

そしてデスクトップには例のポップアップがいくら再起動しても、すべてのアプリをタスクマネージャーで止めても執拗に出てくる。
きっと初心者だったら神経が参ってしまうだろう。

それでこれを完全に掃除する方法だが、結構苦労した。





まずはこのアダルトアラートを表示しているプロセスを特定することから始めた
すべてのアプリを終了してもまだ出てくるし再起動しても数分おきに出てくる
何かの常駐プロセスにやらせているに違いないと踏んで
タスクマネージャーでいくつかプロセスを止めたところビンゴ
mshta.exeというプロセスがこのポップアップを表示していた




以前テストしたMac向けスケアウエアは偽のブラウザを偽装した偽プロセスが
ポップアップを表示していたが、MacからSpotlight検索した「mshta.exe」の数と場所は
バックアップディスクの中の健常なWindowsと同じだった


それで、こういうhta(自動実行)プロセスを悪用する実例がないかググってみたところ比較的簡単に参考になるサイトが見つかった。
こことか・・・
mshta.exeによるワンクリック不正請求詐欺サイト 月桂樹葉
ここあたり・・・
自動実行する mshta.exe プロセスを削除する方法
が参考になった。

Windows世界では割とありふれた手法らしい。





まずはスタートメニューの「ファイル名を指定して実行」を開いて「msconfig.exe」と入力して検索




mshtaという項目があればチェックを外す
この場合は見当たらなかった




次に同じくスタートメニューの「ファイル名を指定して実行」「regedit.exe」と入力して検索




Windowsの心臓部であるレジストリエディタを開く
できればこういうものは一生開かずにいたかったが仕事もWindowsの心臓部をいじる仕事に
替わったところだしWindowsのレジストリやライブラリにも慣れていかなくてはいけない




ここでmshta.XXXXXXXXXX.htaという名前のファイルを探す
探すべきディレクトリは下記の通り
.htaの拡張子があるファイルはこれだけだったので
どうやらこれがポップアップを出していた本体らしい




これを削除する方法は「編集」メニューから「削除」
これでポップアップは出なくなった




さらにAVGを再びインストールしてディスク全域をスキャン
別のウイルスファイルを発見した




こちらもhta関連のファイルで
「JS/Generic」なんて立派な名前をいただいたトロイの木馬だった
これの動きはバックヤードで気付かれずに特定サイトに
不正アクセスして自動クリックするということらしい
これでアフィリエイトで一稼ぎできるし例のアダルトサイトにアクセスさせれば
また削除した「ワンクリ詐欺ポップアップ」を復活させることもできるだろう




隔離室から右クリックで特定ディレクトリに復活させることができる
このサンプルはありがたくいただきました


ということで上記リンク先を参考に探してみた結果、私の場合
マイコンピュータ\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
というディレクトリに
mshta"C\Documents and Settings\All Users\Application Data\eromd\××××.hta"
というレジストリを見つけたのでこれを削除した。

ここらあたりも怪しいものがある可能性がある。
マイコンピューター\HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
マイコンピューター\HKEY_USER\(各ユーザー)\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

またhtaという拡張子を使っていないかもしれないが、頑張って探してみて欲しい。

またこのポップアップを表示していたファイルとは別のトロイの木馬として検出されたファイルは、感染しても全く気付かれずに完全にバックヤードで、特定のサイトにアクセスしたり自動クリックできるなどの機能を持っていて、もともとはアフィリエイトで不正な利益を上げるためにバラまかれたものだったそうだ。
危険度は低いながらも、これを利用して暫く時間をおいて例のポップアップをまた復活させるなんてことにも利用できそうだし、この組み合わせは結構悪質だと感じた。

いやぁ、Windows世界は楽しいねぇ。
またそのうちもっと長時間、もっとディープなところにもどんどん踏み込んで実験してみよう。

ということで今回は、このBootCampボリュームのWindowsはキレイに削除してWincloneでまっさらに戻しました。
これはやっとかないとコワいからね。
よい子の皆さんはマネしないように。



2011 年 4 月 20 日




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Mac買ったらこれだけはやっておけ!(追記4)〜ダウンロード先はデスクトップに設定せよ(記事の悪用禁止)

11)初級編〜ブラウザのダウンロード先の設定はデスクトップに

これはBBSに「edm2」さんから指摘をいただいた。
先日このシリーズで、
「拡張子を表示する設定にして、ダウンロードしてきたファイルを開く場合は拡張を確認せよ」
というセキュリティのTipsを書いた。

ところが「edm2」さんの指摘によるとMacでも拡張子の偽装は可能ということだ。
これの対策としてブラウザの設定でダウンロード先は「デスクトップ」に変更することをお勧めする。
どうやらデスクトップの表示では拡張子を偽装できないようだからだ。
以下この設定をするべき理由と検証の様子をキャプチャーで説明。





Safariに限らずFirefoxでもChromeでもデフォルトのダウンロード先設定は
「ダウンロードフォルダ」になっていると思うがこれをデスクトップに変更する
結論からいうとそういうことでその理由は以下の通り




ここにある種の実行ファイルがある
Mac用なので拡張子は例えば「.app」ということになる




AppleScriptエディタを起動してこういうスクリプトを実行する




どのファイルを書き換えるかを聞いてくるので先ほどの実行ファイルを指定する




すると例の実行ファイルはmp3ファイルと紛らわしいファイル名に変わる
しかしこれでは「.app」の拡張子は見える




選択を外してもこのファイルをデスクトップに置いている限り
Macの長いファイル名の表示の原則に従って
ファイル名の先頭と最後の拡張子を表示している




ところがFinderのウインドウで表示をするとこの通り!
本当の拡張子の「.app」が消えてmp3にしか見えないファイル名になっている




リスト表示でもこの通り




カラム表示でも本当の拡張子は見えていない
ただしプレビュー欄に「アプリケーション」と出ておりこの時点で怪しいのがわかる




それでもこれに先日の例のようにmp3アイコンを貼付けてしまうとこの通り
注意深く見ていないとこれが偽装ファイルだということはわからないかもしれない




Quicklookでプレビューしてみると本物のmp3なら
音楽の再生が始まる筈だがこういうアイコン表示のまま何も始まらない
ここまでやれば怪しいファイルだということに気がつくかもしれない




ファイルのダウンロード先をデスクトップに変更せよというのはこういうことだ
上記の通りデスクトップなら本当の拡張子が見えている
これはこういう時計アプリなのでクリックしても和んでしまうだけだが
あなたがクリックするmp3アイコンはマルウエアかもしれない


この現象を追加実験してみたい方は、「edm2」さんから教えていただいた以下のスクリプトを試してみるといい。

tell application "Finder"
set (choose file)'s name to "01 Highway Star.mp3
.app"
end tell

これのミソは「01 Highway Star.mp3」という偽装ファイル名と「.app」という本当の拡張子の間に改行コードを入れることで、通常のFinderの操作やテキストエディタからのコピペでは改行コードの挿入は不可能だが、これで改行できる。

そしてFinderのウインドウ表示では改行コード以下は表示できない。 これは非常に問題ある仕様だと思う。

こういうことができるという情報を公開すべきではないという考え方もあるが、すでにBBSで公開しちゃってるし、こういうことができることをどこかで聞いたような記憶もよみがえってきた。
そうであるなら、こういうリスクがあることをすべてのユーザに知らせる方が得策だと思うので、敢えて追試験のやり方まで解説する。


誤解しないでもらいたいのは、この手法を使えばMacユーザをカモにできるマルウエアがすぐに作れるわけではないということだ。

MacにはURI脆弱性の対策として、ダウンロードしてきたアプリや実行ファイル、バイナリ展開の時に
「◯◯は、アプリケーションで、インターネットからダウンロードされてきました。開いてもよろしいですか?」
という非常に丁寧な確認タグが表示される機能が用意されている。





Macはネットから落としてきたファイルを初めてクリックすると
それがアプリであったりスクリプトなど実行ファイルであったりした場合、
このような確認タグを表示して勝手に実行されない仕組みになっている


これは7年前にMacの管理者権限を実際に乗っ取ってみせたURIの脆弱性を攻撃するコンセプトウイルスに対する防御策の一つとして追加された。

もしこの拡張子偽装を悪用してウイルスを作るなら、この確認タグも回避する方法を確立しないとマルウエアとしては非常に威力が弱いものにしかならない。
ただ7年前のURIの脆弱性も予想外のことだったので、今後そういう安全策を回避できる新たな脆弱性が発見されないとは言い切れない。

だから、これだけに頼るのではなく拡張子を自分で確認して自衛することが重要だと思う。

もっともこうした確認タグが出ても、何が書いてあるか一切読まないで何でもかんでもOKをクリックするユーザが相手ならこの防御策も無意味だが。

そういうユーザが「拡張子を確認しろ」というTipsを読んでそれを実行するかどうかは、はなはだ心許ないが、それを実行することで安全性は格段に高まるのだから、
1)ダウンロード先をデスクトップに変更して
2)とにかくクリックの前に拡張子を見る
3)自分が開こうとしているファイルが何かだけは意識しておく

ということを励行していただければと思う。


<余談>

OS9の頃まではブラウザなどのダウンロード先はデフォルトではデスクトップだった。

ところが、デスクトップに置かれると自動的にデスクトップ上の「Macintosh HD」というフォルダを探してそこに自分のコピーを置くという機能を持ったウイルスが登場した。

このウイルスへの防御策として起動ボリュームの第1階層以外のところに
「ダウンロードフォルダ」
を作ってそこにダウンロードをする設定に変更すること、
起動ボリュームの名前を「Macintosh HD」以外の名前に変更することが推奨された時期があった。

その後OSXになってからも私の場合割と忠実にそれを守ってきていて、 ダウンロードフォルダも作っていたし起動ボリュームはMacの代が変わるごとに新しい名前にしていた。
ちなみに今の名前は
「SnoLeo500」
だ。(SnowLeopardのHD2代目で500GBなのでこの名前)

OSXはLeopardあたりからかデフォルトでダウンロードフォルダが用意され、最初からここにダウンロードする設定に変わったのは、この古いMacのウイルスに対する備えというよりも、Windowsからスイッチしてきたユーザが、デスクトップにダウンロードファイルが散らかるよりもダウンロードフォルダに格納される方が違和感がないに違いないという配慮のような気がする。

実際デスクトップとボリュームの関係はOS9とOSXではガラリと変わったのでデスクトップに置かれたファイルがフォルダ名で起動ボリュームを探すなんて動作は意味が無くなった。
(OSXではデスクトップ上に見えるボリュームはそこに視覚的に見えているだけでそこにあるわけではない。
UNIX的な表現をするなら、起動ボリュームがすべてのルートでそのパスの書き方は、起動ボリュームの名前に関係なく
「/」
という記号で表記されるし、それ以外のボリュームは 「/Volumes」
というディレクトリの中にある)


今回こういう拡張子を偽装することが可能だという情報をいただき、ダウンロード先はやはりデスクトップに戻すべきだと感じた。
デスクトップ上だけが唯一拡張子の偽装が不可能だからだ。

大量のファイルを一気にダウンロードする習慣があるユーザは、デスクトップが散らかって嫌がるかもしれないが、何の気もなしにダウンロードフォルダの中のファイルをクリックして、ウイルス感染なんてことになるよりも、その方がはるかにマシだと思う。

またこういう話題をすると必ず
「ウイルス対策ソフトを入れていれば大丈夫なんじゃないですか?」
という人もいるが、ウイルス対策ソフトはあくまで補助手段だと考えよう。
パターンファイルが間に合っていない新種のウイルスのゼロデイ攻撃に関しては、ウイルス対策ソフトはほぼ無力なのだ。
これは有料の有名なソフトだろうが同じことだ。
だからこういう自衛策が必要だと考えている。
(「そんなことはない!ヒューリスティックなウイルス対策ソフトなら大丈夫」と言い切る人達には、それじゃなぜその安全なウイルス対策ソフトがAutorunやGumblarの大流行を食い止められなかったのか、その理由を是非聞かせてもらいたいと思う)


情報をいただいた「edm2」さん、ありがとうございました。



2011 年 4 月 18 日




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日曜マカですから

すでに何度か書いていますが・・・ってここでは書いていなかったっけ?
昨年末に失業して、年齢が年齢なので失業生活はおそらく長期化するだろうと覚悟していたのですが、なんと棄てる神あれば拾う神ありというか、短期間に次の就職先が決まって、今その新しい仕事に慣れるべく激闘している最中です。

それは良いのだけど、新しい職場はMacは一台もないWindowsオンリーの環境で個人のPCの持ち込みも禁止されているという当世風の職場なので平日はほぼMacをいじっている時間がない状態です。

最近Windowsの記事が多いのはそのことと無関係ではないかも。

というか日曜大工ならぬ、日曜マカですな。
そういう事情で、すでにお気づきかと思いますが更新頻度も下がってきています。
できるだけ落とさないように土日に固めて書くようにしていますが。

このまま書けなくなることもあるかもしれませんので、先日のセキュリティのまとめのようなMac入門記事はこれからできるだけ書いていくつもりです。
新規Macユーザに向けた遺言かな?
なんてね。



2011 年 4 月 17 日




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なんとなく動きが重くなっているiPhoneを高速化する4つのTipsを試してみた

最近なんとなくiPhoneの動きが重くなっていた。
震災前までは快調に動いていたのに、震災後なんとなくマップなどの読み込みが遅くなっていた。
最初は電波が混んでいるせいかと思っていたが、アプリの切り替えなども遅くなってきたのでiPhoneそのものの動作が重くなってきたようだ。

Macのキャッシュが溜まってくると動作が重くなるのと同じようなことがiPhoneでもあるのかもしれない。
2月頃にiPhoneを高速化するTipsをTwitterで見かけてやってみたら確かに効果があったのだが、もう一度やろうと思ったがやり方を忘れてしまった。
その記事を書いていなかったので、その方法を探さないといけなかった。
やっぱり効果があったら記事を書いておかないといけない。

それでググって、他の高速化にいいというTipsも併せて試してみた。


1)Pingの機能を制限する
Pingといっても、接続確認のリクエストを打つPingのことではない。
iTunesの新機能のAppleのPingの機能を制限するとiPhoneが高速化するという話。
これはどこで見かけたのか、思い出せなかったのだがそれなりの効果があった気がする。
プラセボかもしれないが、どのみちPingは使わないんだし気のせいだとしても失うものは無い。





「設定」「一般」に入りさらに「機能制限」に入る




機能制限を有効にするPINコード設定を要求される
4ケタの忘れないコードを設定する
忘れるとiPhoneのリセットが必要になるので要注意




ここでPingを制限する
Pingの定期通信を制限すればiPhoneが高速化するのだという
もし効果なくても使わないので失うものは無い


2)Spotlight検索を無効化する
これはF.Ko-Jiさんのこちらのサイトで知った方法
iPhoneをiOS4にして重くなった人はSpotlightの設定を疑ってみるといいかも - F.Ko-Jiの「一秒後は未来」

ホーム画面でもう一度ホームボタンを押すと検索画面に入れる。
ここでMacのSpotlightと同じようにiPhoneの内部やwebをキーワード検索できる。

これはこれで便利な機能だと思うのだが、iPhoneユーザでこの機能があることを知っている人は案外少なくて使っている人は非常に少ないそうだ。

これを試してみて使える機能だと思ったら愛用すればいい。
しかし要らない機能だと思うならこれを無効化するとiPhoneが高速化きる効果が期待できる。
なんせMac使っている人ならピンと来ると思うが、大量にファイルを書き換えるとメタデータ生成でしばらくビジーになるので、それと同じことをiPhoneの中でやるとすると確かにその時に動作が重くなるような気がする。





「設定」「一般」に入る




その中の「Spotlight検索」に入る




ここでどの領域のSpotlight検索を無効化するかチェックを外していき選択する
ちなみに私はweb検索以外はすべて外した
好みで選択すればいい


3)メモの同期を無効化する

これはこちらのパワーリンゴさんのエントリで知った方法。
iPhone 3GでiOS 4をできるだけ高速化。 パワーリンゴ-ウェブリブログ

iPhoneのメモは確かにMacなどと同期できるようになっているがiCalのToDoと同期できるわけでなく、同期の相手はMailということになる。
私のようにMailを使わないユーザにとってこの機能はほぼ意味が無い。

同期する相手をもっとフレキシブルに設定できれば良いのだが、そうでもなくあらかた役に立たないこの機能を殺すのも失うものは無い。





「設定」「メール/連絡先/カレンダー」に入る




ここでメモを同期しているアカウントに入る
私の場合はGMailに設定していたのでここに入る




そこでメモの同期をオフにする
他にもそれぞれのアカウントの不要な項目を見直して
オフにしていくのも有効かもしれない


4)電源オフってSIMカードを外してみる

Twitterで見かけた方法はこれ。
実はこれが体感的には一番効果があった。
方法はiPhoneの電源を完全に落とす→SIMカードを抜く→また差して起動

SIMカードを抜いた状態で一度起動するというのも見かけたが、SIMカードは個人の電話機能に関する設定を管理しているチップカードなので、トライは自己責任でお願いする。

この方法の欠点は、確かに高速化の効果があってwebの読み込みだけでなくアプリの切り替えなどのiPhoneそのものの動作も速くなるのだが、効果は永久的ではなく、というよりも2ヶ月ほどでまた遅くなってくるのでそれくらいのサイクルで継続してやらないといけないということくらいか。





最初に必ずiPhoneの電源を電源ボタン・ホームボタン同時長押しで落としておくこと
iPhoneに付属してくる工具をSIMカードベイの穴に差してロックを外す




一度SIMカードを完全に抜いて再び刺してコールドブートで起動する


以上の4つの方法で確かにiPhoneは画期的に高速化した。
どうせならベンチマークを取れば良かったけど、テストの順番で結果に差が出そうだしこういうのは難しそうだ。
最初の3つは効果は少なめだが永続的、最後のSIMカードのTipsは効果は劇的だが長くは持続しないという感じか。

最近どうもiPhoneがもっさりして動きが重いという方は試してみるといいと思う。










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