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OSXでよく使うアプリケーション1-4

メーラ編/Mail Client



ドロップ暗号2

(Shareware)
おすすめ度★★★★
OS10.4Tiger対応Windows2000~XP対応

これはちょっと暗号メールのシリーズでテキストメールだけでなく添付ファイルまで扱える暗号化ソフトだ。
手順はファイルを暗号化して、メール本文をちょっと暗号メールと同じ要領で暗号メール文にしてファイルを添付して送るということになる。

受け取った方はファイルも本文も復号にパスワードを要求されるということになる。
ファイルは添付ファイルとして見えるがやはりパスワードを要求されることになる。
safeThisを使って暗号化して添付する方法もあるが、これはディスクイメージ化するのでこれを開くにはMacユーザでないといけないが、こちらのドロップ暗号2を使えばこちらはWindows版も用意されているのでWindowsユーザともファイルのやり取りができる。
シェアウエアということを気にしないならこちらの方が使いやすいかもしれない。

ただ問題はこのドロップ暗号2は暗号化するファイル名やパスのどこかに日本語名や18文字以上の名前が使われていると暗号化ができないのが要注意だ。
これは異なるプラットフォームとファイルをやり取りする時には日常的に気をつけていないといけないことだが、ここでもそれが制約になる。
この場合に限らずそういう可能性がある人は、基本的にはファイル名やフォルダ名に日本語やロングネームを使わないことだ。





ドロップ暗号2は暗号化窓にファイルをドロップするだけでファイルを暗号化できる
ちょっと暗号メールのように直接暗号メールを書き出すこともできる




ドロップしたテキストはこのように意味不明なファイルに・・・




問題はファイルネームやパスのどこかにロングネームや日本語が使われていると動作しないこと
これは異なるプラットフォームとファイルをやり取りをする時には心得ておくのは当然なことだ
どの名前がだめなのか表示してくれるのが親切だが




ChibiNinjaMail

(Shareware)
おすすめ度★★★★★
OS10.4Tiger対応Windows2000~XP対応

上記の添付ファイルも暗号化できる本格的なシェアウエア、ドロップ暗号2のライト版ということで、これはフリーウエアの暗号化アプリ。 フリーウエアではあるが、必要な機能はすべて盛り込まれているのでこれは導入をおすすめしたい。(後にシェアウエア化、フリー版はChibiNinjaFreeに)

最初にデフォルトのパスワードを設定すると暗号化タブが現れる。
ここからメール作成画面に入ると後は普通にメールを書くのと同じように本文を書いて、添付ファイルを付けてエクスポートするだけだ。
それでデフォルトメーラに設定しているメーラに暗号化された本文が現れるのでそれを送れば良いだけだ。

パスワードは自分の決まりの物を使っても良いし、最初のメールを書き込む画面で自動生成することもできる。
後は相手にそのパスワードを知らせるだけで良い。

復号する時にはタイトルやヘッダを除く暗号文本文だけをクリップして「復号」窓をクリック、パスワードを入力するだけでいい。
それでメール本文と添付ファイルが表示される。

これは使えるんじゃないだろうか。






ChibiNinjaMailはメールの暗号化&復号アプリ
普通にメール本文を打って添付ファイルを付けてパスワードを設定しエクスポートする





それでデフォルトメーラに暗号化された本文が生成される
もちろん添付ファイルも暗号化されている





受け取った方は暗号本文をコピーして復号窓をクリック、パスワードを入力する
それでメール本文が表示される





別ウィンドウで添付ファイル(この場合はjpeg)が表示される




ChibiNinjaFree

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.4Tiger対応Windows2000~XP対応

メイルの本文ならびに添付ファイルを暗号化するChibiNinjaMailがシェアウエア化したために新たにこのChibiNinjaFreeというフリーウエアバージョンがでた。
といってもこのフリーウエアバージョンとシェアウエアバージョンの違いを探す方が難しいくらい、基本的な必要な機能は全てこちらで利用できる。

このChibiNinjaFreeのメールクライアント風のフェイスで作った暗号化メッセージを送信(実際の送信はデフォルトのメールクライアントで実行する)、受信した方はそのメッセージ部分をChibiNinjaFreeをつかって復号すると本文と添付ファイルが現れるという仕組み。

メールクライアント風のメッセージ作成窓は暗号化の鍵を選ぶ手順以外はメールそのものだ。
部外に洩れると問題が起きる個人情報などを扱うことがある人は導入を勧めたい。
個人情報流出は刑事罰をともなうほどの大きな問題になってきているからだ。
かといってそういうものの通信を一切禁止するなんていう社内規則を作っている会社は、ネットワークの意味を理解していない。
こういうクライアントを利用することで、こうした問題の解決に近づけるはずだ。

Windows版も用意されているので、仕事でも導入がしやすいのではないだろうか。






ChibiNinjaFreeを最初に起動する時にマスターのパスワードを設定する
これは後々暗号化クライアントや復号パネルを開く時に
必要なのできちんと使えるパスワードを入れる





メールクライアントとして使うためにSMTPの設定をする
設定が正しいかどうかテストすることができる
問題なければこういう表示が出る





後は普通にメールを書くように本文を書いてタイトルを書く
違うのは暗号のパスワード設定をすることだ





添付ファイルもメール一本につき一個だけ付けることができる
もちろん添付ファイルもメソードに乗っ取って暗号化される





暗号化された本文はデフォルトのメーラに自動的にコピーされ送信可能な状態になる
この時点で本文も添付ファイルも128bitの暗号に変換されている





受信した方はこの暗号文をコピーしてChibiNinjaFreeの復号パネルをクリックすれば良い
この時に暗号化した時に使った鍵を入力する必要がある
つまりこの暗号は公開鍵ではなく共通鍵暗号なので
鍵を相手に直接渡せないとこの暗号は意味が無い
もちろん自分の会社のパソコンから自宅のパソコンに
送信する場合には問題ないだろうが





この通り本文のテキストと添付ファイルのjpegが復号化されて開いた




Zimbra Desktop

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.5Leopard対応Windows2000~Vista対応Linux対応

webベースで提供されるAjaxアプリをデスクトップアプリケーションのように動くソフトとして配布された、メール、アドレス帳、スケジュール、メモ、ToDo、ファイル共有クライアント。

Ajaxベースと言ってもネットワークに繋がっていない状態でも起動できて、メールを読んだり下書きしたり、スケジュールに書き込みをしたりということがこれ単体でもできる。
そういう意味では単体ユーザから見ればまさにOutlookあたりに使い勝手は似ている。

米Yahoo!社、あるいは日本では住商情報システムから販売されているZimbra Collaboration Suiteを購入すれば、これが会社規模でスケジュールや情報を共有できるグループウエアに早変わりする。
いろいろ機能を見ていると確かにこのZimbra DesktopZimbra Collaboration Suiteを導入してこそ本当の実力を発揮すると思われる。

でもZimbra Desktopで使えないわけではない。
というよりもwebメールのアカウントを複数持っていて、その管理に手間取っている人なら、グループウエアを導入しなくてもこれを導入するメリットはありそうだ。

何よりもメールの数が増えてもアプリが重くならないというのがこの最大のウリだ。
私の場合標準で使っているGyazmailで管理している5つのアカウントのメールフォルダの内容は合計で1ギガを越える。
最近整理してやっと1ギガ台に納まっているので、放置していれば2ギガ、3ギガすぐに行ってしまう。
するとGyazmailは軽快なアプリだが、それでも起動には時間がかかってくる。
これは通常のメールクライアントなら仕方がないことだが、Zimbra Desktopはその問題を解決したという。

全体的には見た目はMacっぽくないインターフェイスでAjaxで作られたという垢抜けしたイメージはなく、3年前からあまり雰囲気は変わっていない感じだが、スキンのカラーも変えられたりとちょっと使う者の嗜好にも対応したりしている。
またZimbra Collaboration Suite体験版でアカウントを作らなくても、メーラ、スケジューラとして機能するように改良されている。

プロジェクトのサイトには「Outlookに代わるソフト」と謳っているが、確かにそれぐらいのバリューはありそうだ。
そのソフトがフリーで手に入るのはスゴいことだ。

Linux版もリポジトリから取得可能ということなので、ファイル同期ソフトで簡易にスケジュール共有ができるんじゃないかという気になる。
そういう面白い使い方を考えたくなるソフトだ。






Zimbra Desktopは日本語にも対応している
USAのサイトからダウンロードしてきても日本語には対応していて
インストールの時に最初に言語を選ぶようになっている





以下インストーラも日本語化されているのでほぼ使い方で戸惑うことはない





メールやスケジュール、アドレスデータベースなどが格納されるところは
変更可能だがデフォではここになっている





ローカルアプリとして使う場合のポート設定は通常は気にすることはない
動かない場合はここを変えてみると動くようになるかもしれない





インストールが完了するとOSのファイアウォールが「接続を許可するか」と聞いてくる
勿論許可しないと使えない





以上でセットアップは完了
ステップは多いが簡単だ





最初に起動する時に設定の手順が説明される





ここでは使用するメールを設定する
webメールだけでなくPOP、IMAPも使用可能だということだ





アカウント作成が完了したら次のアカウントを作るか起動するかを選ぶ
複数のメールアドレスを管理するならひとつの
アカウントにメールアドレスを複数登録した方が楽





なおこのソフトはスポンサー様のYahoo.com様のご好意により無料で使用できます





デフォで開くメールはこんな感じ
シンプルなスリーペイン式の表示だが実は大変な高機能だったりする





受信したメールのヘッダにある送信者の
メールアドレスにマウスオーバーするとこういう表示
クリックでアドレス帳にこのメールアドレスを登録できる





アドレスをクリックでアドレス帳の登録画面に直接飛べる
Outlookを使い慣れている人ならこの便利さは歓迎されると思う





スケジュール帳はこういう見やすい表示
勿論日単位、週単位、月単位の表示も可能





さらに複数のアカウントのタイムラインを並べて管理することも可能
アカウント単位で色を変えることができるのでスケジュールの擦り合わせにも使えるかも





予定の時刻が迫るとリマインダーが表示される
リマインダーはどれくらい前に表示されるかはイベントごとに設定できる





アドレス帳の表示は「連絡先」タブで表示する
リストで表示するとこんな感じ





カードで表示するとこんな感じで名刺フォルダを整理している感じ





このグレーっぽい味気ないスキンはいろいろ変更できる
ハバネロみたいな赤テーマに変更してみた





これは空色テーマ





ラベンダーなんてのもたまには気分が変わって良いかもしれない
ちなみにこれはメモ書きなどテキストの書き物を保存しておくノートブック
後で書いたものを探す時にキーワード検索ができるので紙のメモよりも便利





こちらはToDoの画面
やらなければいけないことをここにどんどん書き留める
優先度や進捗状況なども書き込むことができるので
やらなくてはいけないことがどれだけあるか一目瞭然





他の機能としてはファイルを共有する「ブリーフケース」なんて機能もある
これは画像でも動画でも音楽でもパソコンで扱える物は何でも置ける
こういうものをプロジェクトの情報共有として使えるなら確かにZimbra Collaboration Suite
購入してZimbra Desktopをクライアントとして使うのは便利だと思う





メールには詳細検索機能もあってヘッダの送信者などのキーワードだけでなく
添付ファイルやドメイン、フォルダで絞り込んで検索したりできる
検索にかかる時間を大幅に短縮できる筈だ





面白いのはAjaxベースなのでこういうことができること
スタート画面で「ブラウザで表示」をクリックすれば
デフォルトブラウザでこの同じ画面を表示できる
これはSafariで表示したところ





メールに複数のメールアドレスを登録すればひとつのアカウントでそれらを管理できる
切り替えはここでやる





未読メールがある時にはドックアイコンなどで数を表示してくれる
また設定した時間ごとにサーバにメールを
自動的に覗きに行ってくれるなど至れり尽くせり




MyPopBarrier

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応

迷惑メールをダウンロードしないでリモート操作でメールサーバから削除できるPOPリモート操作アプリ。

迷惑メール、SPAMメールが毎日数十件は入ってくる。
この対策をどうしているだろうか?

メールクライアントには迷惑メールをフィルタリングする機能が付いたものがある。
MacバンドルのMailにも付いているし、MozillaのThunderbirdにも付いている。
しかし私はこうしたフィルタリングは使っていない。
個人のメールならともかく、仕事用としてはやはりフィルタリングの誤動作で肝心の仕事メールを撥ねてしまう可能性がゼロではないのでなかなか使う気にならない。
仕事用のメールは.batファイルを撥ねるフィルタリングがサーバで設定されていたりとかいうこともあって、個人でさらにスパムを撥ねる必要もないかと思っている。

ただそうはいっても、個人アカウント、仕事アカウント合わせてやはり数十件のスパムメールを毎朝削除しているのは情けない作業だ。

それにそれだけなら別にジャマだというだけだが、忙しい時にはとりあえずメールを受信してスパムメールの削除は後回しにして、必要なメールにだけ対応するということもしょっちゅうある。
こうしてメールの過去履歴には要らないスパムがどんどん溜まっていく。
ハードディスクを圧迫するといっても大した容量ではないかもしれないが、こういう無駄なものが溜まっているのは鬱陶しいのは間違いない。

ダウンロードしないで削除すれば良いのだが、Gyazmaiのリモートフォルダ機能もなかなか使わない。
結局タイトルをひとつずつ読んでスパムかどうか判断しないといけない。

このMyPopBarrierはそのリモートフォルダ機能を独立させたメールサブクライアントというような表現が適切か。

要はメールをリモートで見ているのだが、タイトルだけでなく中味も表示する。
メーラのように機能する。
しかしダウンロードしてもローカルに保存しない。
MyPopBarrierを終了すれば何も残らない。
ゴミが溜まって内蔵ディスクに増殖することもない。
キーワードや宛先アドレスなどでスパムメールを判定してくれるので、一からスパムを選り分けるよりも作業も速い。
勿論この選別も100%ではないが、キーワードを増やしていけば精度も上がるだろうし、最初から撥ねてしまうフィルタと違って、選別が正しいか確認できるのでスパムフィルタリングよりも安心できる。

さらにこのMyPopBarrierが良いのは、メール本文が読めるだけでなく読んだメールに返信が打てることだ。
返信キーをクリックするとデフォルトメーラを起動して、そのメールからメッセージに返信が打てる。
スパムメールを削除していて、急ぎ対応しなくてはいけないメッセージに気がついた時に、そのままメールで返事を打てる。
そのために他のスパムメールをとりあえずローカルディスクにダウンロードしなくても良い。

これはインターフェイスの分かりにくささえ乗り越えられれば、なかなか使えるアプリだと感じた。





最初にMyPopBarrierを起動したらまずスパムを
検出したいメールのアカウントを設定しよう
メールアドレス、ユーザネーム(ID)、パスワード、
POPメールアドレスなどアカウント情報を入力する
ポート番号やSSLに関してはメールサーバのプロバイダの
指定がある場合以外は特にいじらなくていい
勿論複数アカウントの設定も可能




MyPopBarrierのフェイスはこんな感じだ
赤いランプボタンが点灯しているのがスパムと判定されたメール
これの特徴はリモートフォルダのメールのタイトルだけでなくメール本文まで読めることだ
しかもローカルに保存しないのでアプリを終了すればこのメッセージはディスクに残らない




ボタン類は下左から「チェックウインドウ表示」(下のチェック進行ウインドウ)「接続解除ボタン」
その上がメッセージの文字等級、リストの文字等級となっている




スパム判定は赤いボタンで、チェック除外アドレスのメールは青いボタンで表示される
このようにマルチ受信者設定のメールはスパムと判定されてしまう
これはMactrackerの作者さんからのお知らせメールなのだが
このようにフィルタリングは完璧ではない




日本語のキーワードは通らないという情報もあったが試しに登録してみた
「Filters」タブに入って下のフォームにキーワードを入れて「+」ボタンで追加
上のリストを選んで「−」ボタンで削除とちょっと分かりにくいインターフェイス




見事日本語キーワードでスパムメールは判定にかかった




これはスパムが文字化けしているのだがこのように
無意味な文字列が偶然フィルタリングにかかったケースもある
Macで見るとスパムメールは文字化けしていることが多いので
文字化けメールをどうフィルタリングするかが悩みだ




「Filters」タブの右のペインはメッセージを何行まで読み込むかという設定
数字を増やせば便利になるが受信には時間がかかることになる




下はスパムを削除するごとに新規メッセージを受信するか、
指定時間ごとに自動受信するかなどの設定
一番下のボタン「Purge」はリストで選択したメッセージを削除、「Pick up」は新規受信
えんぴつマークは削除歴ログの表示ボタン、その右はコネクションウインドウの表示




面白いのはこの「@」ボタン
メッセージを選別している時に「返事をすぐ書かないといけないメッセージ」
を見つけたらこれをクリックするとデフォルトブラウザが立ち上がって
そのメッセージへの返信がすぐに打てて、前後のスパムをダウンロードする必要もない
単なるリモートフォルダに終わらなかったところがこのアプリの秀逸なところだ





Sparrow Lite

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応

MacとiPhone、iPadなどで共通で使える新しいメールクライアント。

実はここでメールクライアントを紹介するのは本当に久しぶりだ。
Macは初期の頃のMailの出来が非常に悪かったので、 Thunderbirdとか他のサードパーティエールクライアントを彷徨って、GyazMailに行きついて現在に至るという経緯があった。

ところが今では、本家のMailもそこそこ使えるレベルに来ているようだし、昔Mac版OutlookExpressを使っていた時にはしょっちゅうクラッシュしてメールが消えるということが起きていたので、メーラもバックアップを持つというのを永らくポリシーにしていたが、最近ではもうそういうことも起きないのでメールクライアントに対するこだわりもなくなった。

特に理由がない人はシステムについてくるMailを使ってりゃいいんじゃないの?僕はGyazmailで行くけどね‥という感じだった。

でもこのSparrowがいろいろ今風の機能を付けていたり、アドレスブックとの連携も問題ないとかのウワサは聞いていた。
気になるのは文字化け、MIME処理で添付ファイルが消えるとかのウワサだけだった。

今回のバージョンを試してみることにした。

結論からいうとこのネガティブなウワサは両方とも問題ない。

文字化けはSparrowがUTF-8しかサポートしていないという理由のためという説明だった。
UTF-8というUNIX系では普及した文字コードはGoogleのGmailなど各種Webサービスとも親和性が高く、まさにそれがこのSparrowの売りの部分ではあるのだが、世の中にはUTF-8をサポートしていない環境というのもあるわけで、しかもそれが結構メジャーだったりするので、どうだろうかと思っていた。

しかし今回どういう仕組みか、おおむね問題ないようなので実用性はグンと上がったという印象。
添付ファイルに関してもファイルネームさえ気をつければ問題ないという印象だ。

そうなるとアドレスブックとも連携しFacebookやGmail、Dropbox、CoudAppとも親和性が高いこのメーラを使うメリットが生きてくる。

ライト版は広告表示が出るのと、アカウントは1つだけという制約がつく。
マルチアカウントで使っている人は多いと思うが、1アカウントで試してみて利用価値があるならシェアウエア版に移行すればいいと思う。





起動時に使用したいアカウントの表示名とメールアドレス、パスワードを訊いてくる
Sparrowに限らず最近のメールは大抵これだけで設定を完了してくれるのが
昔メールの設定で苦しんだヲジサンには隔世の感がある




最初にFacebook連携を設定するか聞いてくる
これがこのメーラのメリットのひとつなのだがFacebookと
同じタイムラインアイコンを表示してくれるのでそっちのユーザは使いやすいと思う
これはあとからでも設定できるので飛ばしてもいい




次に初回起動のみスプラッシュが表示される
デフォルトメールにするかのチェックが最初から入っていないところに慎ましさを感じる




読み込みは少し待たされるのでその間に設定項目をチェック
とてもシンプルな印象だ




添付ファイルの共有はDropbox、CloudAppで使用できる
これはこれで面白い使い方ができそうだ




フェイスはLionのUIスタイルとマッチした極めてシンプルなデザイン
上がツールバーで左がアカウントのボックス、右上が選択したメールのプレビューで
下にスレッドを表示する3ペイン方式




さっそく新規メールメニューで文字化けしないかのチェック
添付ファイルも付けて送信してみた




送信が完了するとその内容をGrowlが表示




Windows7、Outlookで受信したところ
懸念の文字化けは発生していない




添付ファイルも問題なく表示した




一応愛用のGyazmailなどの各種クライアントでもチェック




一番心配だったWindowsXPのOutlootExpressでも文字化けは発生しなかった
これは転送した場合はどうなるかとかもっといろいろなケースを試してみないと
何ともいえないが一応ひと通りやった範囲では問題ないようだ




Sparrowにはいろいろなメリットがある
アドレスブック連携がそうで送りたい相手の名前を入力すると
候補をアドレスブックから探して変換候補に上げてくれる
それを選択することで送り先を入力できる




もうひとつ面白いのはGmail風のキーボード操作の設定を
チェックすればWeb版のGmailと同じキー操作が可能になること
例えば上下の項目に移動はJ,Kキー、新規メールはCキー、
返信はRキー、送信はコマンド+Enterキー
で操作できる
deleteキーでゴミ箱移動も設定で有効にできる
これは便利



<追記>
Sparrowがマルチアカウントに対応しているのではないかという情報をBBSでいただいた。

しかし手許のSparrow Liteにはそういう機能は無かった。
AppStore版のSparrow Liteではなく作者サイトからフリー版のSparrowを直接ダウンロードしてみたところこちらには、マルチアカウント機能が有った。
どうやら広告無し・マルチアカウント対応のシェアウエア版、広告あり・マルチアカウント対応のフリー版、広告あり・マルチアカウント非対応のAppStore版の3つのバージョンが有るらしい。

フリー版でマルチアカウントを設定するのは以下の通り。

「salchu」さん、「silverbacknext」さん、情報ありがとうございました。





設定からあるいはファイルメニューから「アカウントを追加」に入る




すると設定画面が開いて初回起動の時と同じ名前とメールアドレス、
パスワードを入力するフォームが現れるので入力する
例によってこれで詳細設定は自動的に読み込んでくれる



2012年4月2日







AirMail Beta

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応

IMAP専用の軽便なメールクライアントアプリ。

そういう趣旨では以前Sparrow Liteをここでも紹介したんだけど、これはGoogleに買収されてしまった。

しかもGoogleは「GMailの新プロジェクトに専念するためにSparrowはメンテナンスとバグフィックスのみとする」(Google、MacとiPhone向けメールアプリのSparrowを買収 - ITmedia ニュース)と発表したということだ。

このやり口はかつてのMSがMacやLinuxのサードパーティ製ユーティリティを次々と買収してつぶしていきWindowsのシェアを伸ばした様を思い出させてしまう。

私個人は前にも紹介したように、MacのデフォのMailは考えが有って使わないことにしているし、そうすると今のところやはり最善の選択はGyazMailThunderbirdということになってくると思う。 私はGyazMailを愛用している。

ただSparrowの対抗馬ということなら、このAirMailも応援したいと思っている。

現状まだβ版なので、気になるところも無いではないが完成度はなかなか高いと思う。
設定はメールプロトコルの知識なんか全く必要がない。
誰でも1分でできてしまう。

3ペインの分かりやすい構成だし、気になる添付ファイルなどの扱いも問題なさそうだ。

一点気になったのが、メッセージの文字化けの問題で、MacのMailやiPhone、iPadなどに送る分には問題無いのだが、GyazMailに送ると文字化けを起こした。
しかもテキストエンコーディングを切り替えても、タイトルはUTF-8で表示できたが、本文はどの文字コードを使っても表示できない。
多分複合的な問題で文字化けを起こしているんだと思うけど、ここらは作者さんにフィードバックする予定。

なんせまだβ版だから、今後に期待は大いに持てる。
Sparrowに代わる軽便なメールクライアントとして普及してもらいたいと思う。





AirMailの最初の起動画面はアカウント設定画面になる
設定に必要なのは自分のメールアドレスとパスワードだけ
メールサーバドメインだの暗号化タイプだのの設定は一切必要ない
簡単だがそのために扱えるメールはIMAPに対応したメールサーバのみ
従ってPOP、POP3のみ対応のメールアドレスは使えない
簡便さを得るためにそこらは犠牲にしたということらしい
具体的にはGMailやAppleのicloud.comメールは使えるがyahooメールなどは使えない




アドレスとパスワードを入れてEnterキーを叩くともう設定が完了する
所要時間は1分程度




実は後述するが微妙にアドレス帳と連携している
そのため最初にメッセージを表示した時に
「連絡先にアクセスする」ことを許可するか聞いてくる
アドレス帳連携を使いたいならこれを許可する




AirMailのフェイスは各ボックスが一番左に有って
メッセージのサムネールリストが真ん中に有って
メッセージのプレビューが右にある3ペイン
シンプルだが使いやすいと思う




新興メールはテキストエンコードと
添付ファイルのMIMEの扱いに不安があるものだが
AirMailについては添付ファイルは特に問題はないようだ
添付ファイルのサムネイルを選択してスペースキーを叩くと
Quicklookで中身をチェックできるのがMac的でよい




リンクをタグで挿入してクリッカブルにするのも
このメニューでURLをコピペするだけでOKなのが簡単
またDropboxなどとも連携を図っており面白い使い方ができそう




宛先はアルファベットを入力していくとヌーメリックで候補をどんどん表示してくれる
アドレスが名前と懸け離れていると探すのに苦労しそうだが
名前そのままのメールアドレスの人が多いのでこれは便利な機能だと思う
この機能を使うためには最初の連絡先へのアクセスを許可しないといけない




ベータ版ながらもうマルチアカウントに対応している
「設定画面」の「アカウント」で左下の「+」をクリックするとあの登録画面が出てくる
IMAPに対応したメール、例えばGmailだけでなく
me.comやicloud.com等のAppleのメールアドレスも登録できる




テキストオンリーの設定項目が見えるがここに
チェックを入れてもメッセージにhemlは添付されてくる
ここらOutlookと同じような弱点がある気がする




気になったのはメッセージを送った時の文字化け
MacやiPhone、iPadのMail相手なら問題無い
しかしGyazMailで受信するとタイトル・本文ともに文字化けする
タイトルはテキストエンコードをUTF-8に切り替えることで表示できたが
本文はどういうエンコードを使っても文字化けを解消できなかった
メールというある意味汎用性が高くレガシーな
コミュニケーションツールではこれはとても困った問題となる
原因は複合的な問題だという気がする



2013年3月17日







SpamSieve

(Shareware)
おすすめ度★★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応
OS10.9Mavericks対応OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応

MacデフォルトのメールだけでなくEntourageGyazMailなどでも使える迷惑メールフィルターアプリ。

対応メールクライアントは以下となっている。
Apple Mail
Airmail
Emailer
Entourage
Outlook 2011
Outlook Express
Eudora 5.2 or 6.x (Sponsored or Paid)
MailForge
MailMate
Mailsmith
GyazMail
Postbox
PowerMail
Thunderbird 2


これのいいのはフィルターアプリとして指定しておけば、あとは自動学習でスパムメールを識別してくれる。
使い始めはスパムを見逃したり必要なメールをスパム認定したりするから監視が必要だが、使い込めば使い込むほど賢くなって認定精度も上がってくる。

何よりいいのは、Mac用のこの手のフィルタリング補助アプリのほとんどがApple Mailにしか対応していないものばかりなのに対して、このSpamSieveはMacで使える主要なメールクライアントのほとんどに対応している点だ。

私個人はApple Mailにあまりいい印象を持っていないので使っていない。
OS Xに移行したかなり早い頃からずっとGyazMailを使っていて、軽くて信頼性が高くバックアップもバックアップからの復元も簡単なこのメールを今更やめて純正メールを使う気には到底ならないので、このSpamSieveはありがたい。

全幅の信頼を置いているGyazMailだが迷惑メールフィルターの機能だけは貧弱なのが不満で、フィルタリングのルールをいくら増やしても新手のスパムメールが雪崩のようになってやってきて流石に最近ちょっと堪忍袋の緒が切れかけていたところだった。

このタイミングにこのアプリに出会ったのは天啓かもしれない。
使ってみたが設定も簡単だし、動作も確実だ。
早速スパムメールをフォルダに隔離し始めているのを見て
「もっとスパム来ないかな、こういう時に限ってスパムって来ないんだな」
とか思い始めているw

私は気に入ったので、このアプリは購入する方向でお試し中だ。





SpamSieveのインストールはディスクイメージの
アプリをアプリケーションフォルダにコピーするだけ
他の場所でも機能するがバージョンアップのたびにメールクライアントがSpamSieve
識別できなくならないようにアプリケーションフォルダ第一階層に置くのが良いようだ




試用版を起動すると最初に30日の間機能制限は全くなしに使えることが書いてある
心ゆくまでおためしくださいということだ
気に入ったらシェアウエア登録をすればいい




Apple MailThunderbirdなどでの使い方は簡単だしそこらじゅうに解説記事がある
付属のマニュアルがわかりにくいので愛用しているGyazMailの設定に絞って解説する
まずSpamSieveを起動した状態でGyazMailを起動し設定画面に入る
迷惑メールフィルタに入って「迷惑メールフィルタを有効にする」のチェックを入れる
ここのプルダウンにSpamSieveが見えているのを確認する




先ほどのフィルタ選択プルダウンの右の設定ボタンでSpamSieve
フィルタリングのルールの選択ができる画面が呼び出せる
精度が上がらない場合はここの設定をいじることで
改善するかもしれないがまずデフォルトのままで問題ないと思う




以上の設定だけであとはスパムメールを学習させるだけでSpamSieveは機能するが
これではスパムの表題をデフォルト設定のブラウンに変えてスパムフラグをつけるだけだ
そこでスパムフラグがついたメールを自動でスパムフォルダに移動する設定をする
まずGyazMailの任意の場所に右クリックで新規フォルダを作成する
名前はわかりやすいような名前にする




次にGyazMailの設定の「ルール」に入って新規ルールを作成する
名前は任意だがわかりやすいようにSpamSieveとした




ここですべてのアカウントのすべてのメッセージで状況(Status)が
迷惑メール(Junk Mail)となっているメールを先ほど作成したフォルダに移動する設定にする
紛らわしいのは「手動」にチェックを入れておくこと
自動でやりたいからチェックを外したくなるがこの設定が正しい




以上が設定完了したら過去に受信したスパムメールをゴミ箱に移動してこれを選択して
一気に右クリックまたはメニューから「迷惑メールにする」メニューでスパムメールのフラグを付ける
こうすることでSpamSieveはスパムメールの法則性を自動的に学習する




SpamSieveはコーパス、つまり文字列でのフィルタリングやメールアドレス、アカウント名、
表題などの傾向からのホワイトリスト、ブロックリストをどんどん作成し始める
何を通すのか何を通さないのかのルールが自動的に出来上がっていく様子が目に見えるのが面白い




さっそくいつもならゴミ箱に直行するメールがスパムフォルダにいくつか引っかかってきた




設定後小一時間の成果
最初はスパムを見逃したり必要なメールをスパムフォルダに勝手に移動したりで
目を離せないが使い込めばだんだん賢くなってくる
見逃したスパムも削除する前にスパムフラグを立てておけばまた学習する




メールを受信したらGrowlで知らせてくれるのも良い
こうなるとスパムメールが来るのが楽しみになってくるのだが
こういう時に限ってなかなか飛んでこない



2015年10月24日



anchor

効果絶大!〜Mac向けのスパムメールフィルタリングアプリSpamSieveを使ってiPhone、iPadにもスパムが来ないようにブロックする方法

先日Mac向けのスパムメールフィルタリングアプリSpamSieveを紹介した。

そのあと数日テスト運用しているが、成績は非常に優秀で気に入らないメールをスパム指定すれば同じホストからのメールをブロックするだけでなく、同じような傾向のメールの特徴を自動学習して初めての差出人のメールもちゃんとブロックしている。
必要なメールの傾向も同じように文字列で自動学習して自動選別してくれるので、必要なメールが知らない間に迷惑メールフォルダに入っていて気がつかないなんて事も数日のうちに起こらなくなってきた。
これは使える!
これは楽しい。

今まで迷惑メールにはうんざりしていたのだが、この数日迷惑メールが来るのが楽しみになってきて別に用はないのにメールフォルダを頻繁に覗くようになった。
このアプリは購入決定かな。


ところでこのアプリのReadMeを読んでいたら気になる記述があった。

SpamSieveを使ってiPhoneやiPadの迷惑メールをブロックする方法」

SpamSieveの動作環境はMac OS Xオンリーとなっていたので、iOSでどうやって動かすのだろうと思って読んでみたらIMAPを使えばiPhoneなどのスパムメールをブロックできるよと書いてあった。

なるほど、そりゃそうだ。

自宅にメールフィルタリングサーバとしてMacを一台常時起動しておいて、メールクライアントを数分ごとに自動受信する設定にしておけば、SpamSieveがスパムメールをスパムフォルダやゴミ箱に移動してくれて、更新のたびにそれがIMAPサーバーにも反映されて、IMAPでメールを受信しているすべてのデバイスのクライアント上でも自動的にスパムメールはゴミ箱行きになるという寸法だ。

スパムメールには今までほとほとうんざりさせられていたのだが、MacやPC上でよりもむしろiPhoneなどのiOSデバイスでこそ迷惑だった。
メールチェックのたびに削除ボタンで受信メールの大部分を削除しないといけないのが本当にバカバカしかった。
そんなことのためにiPhoneの貴重なバッテリーを浪費しているのもナンセンスだと思っていた。

このSpamSieveのようなアプリはiPhoneでこそ真価を発揮すると思っていたが、そこは作者さんもちゃんと心得ていてその手順を紹介していた。

私のところではIMAPメールの便利さは知っていたが、なんとなく面倒で今までメールクライアントの設定はみんなPOPだったが、この際MacもiPhoneも全部IMAPにすることにした。

そして自宅のMac miniを常時起動、常時GyazMailの自動受信状態にしておいて、SpamSieveも常駐させMacBook Proを起動していないときでも自動的にスパムメールをフィルタリングする設定にした。

結果この2〜3日様子を見ているが、iPhoneを開いてもスパムメールが来ていない、あるいは来ていても受信操作をすることで自動的にスパムが消える様子を見るのはとても楽しい!


ところで私の場合個人のメールの主力はGmailとYahooメールで、Gmailにはそもそもスパムフィルタリングがある程度かかっているようでスパムの量もそれほどでもなかった。
問題はYahooメールの方でここから大量のスパムが飛んでくるのだが、サポートを見ているとIMAPの設定は
「iPhone、iPad、AndroidのみのサポートでOutlook、Thunderbirdなどのメールソフトはサポートしていない」
と書いてある。
Yahooメールこそスパムの元凶なのでアカウントを放棄しようかとも考えたが、昔の知り合いにはYahooメールしか知らせていない人もけっこういる。
結局やってみたところできたので、これは例によってYahooのサポートの怠慢による記述だと思われる。

Gmail、Yahoo!メールのそれぞれのIMAPアカウント設定については後でまとめをつけとく。
それ以外のメールサービスを使いたい人は自分で調べてちょ。





設定に入る前に概念図で説明
自宅に常時起動のMac miniをフィルタリングサーバーとして立てておく
すべてのメールアカウントをIMAPで登録したGyazMailを10分間隔で自動受信設定
スパムフィルタリングアプリのSpamSieveを起動しておくので受信したSpamは即ゴミ箱行き
IMAPなので次の更新時にメールサーバー側の元メッセージもゴミ箱に移動される
他のMacやiPhone、iPadなどのメールクライアントもすべてIMAP設定にしておけば
受信時にゴミ箱に入ったスパムメールは受信箱には入っていない
また一旦受信箱に入っても次の更新時には自動的にゴミ箱に行くので
いちいちスパムを削除する馬鹿らしい作業から解放される




Gmailに関しては古くからのユーザの場合はIMAP設定が無効になっている場合がある
WebブラウザでGmailにログインしページ右上の設定ボタンから
アカウント設定に入りIMAPを有効にしておく
なおYahoo!に関してはこういう設定画面は無いようだ




例によってApple MailThunderbirdなどはメールアドレスと
パスワードを入れるだけで自動設定してくれるようなので
GyazMailでの設定手順を解説する
アカウントを追加してメールサーバドメインとメールアドレス、パスワードをこのように入力
サーバドメインはimap.gmail.comで固定で後の説明や名前は自分がわかりやすい任意でいい
なおpopメールアカウントの設定とは衝突しないはずだが私のところではpopアカウントを
削除しないと受信がうまくいかないという現象が起きたので
バックアップを取って先に削除しておくと失敗がないと思う




受信のタブに入ってローカルフォルダにおくコピーの種類を設定しておく
オフラインで使うことが多い人は「開封済みのメッセージのみ」
「すべてのメッセージ」に変更しておくのがいいと思う
問題は下のSSLの設定でIMAPの場合は
直接サーバの中身を表示するのでSSLの設定は必要だ
受信側はオルタネートポートでよいがポート番号が993になっていない場合は
「変更する」にチェックを入れて993を指定する




送信用サーバの設定もやっておく
サーバドメインはsmtp.gmail.com固定で認証はSMTPかIMAP before SMTPを選択
問題はSSLの種類でGmailはTLSが必要なのでSTARTTLSを選択する
ポートは465か587でクライアント同士の衝突を嫌うようなので設定で使い分ける




IMAPアカウントを設定して保存するとすぐに受信を始めるが
そのままだと受信フォルダしか表示されない
IMAPサーバと同期するにはアカウントを右クリックして「同期」をクリックすると
送信済みフォルダや未送信フォルダ、ゴミ箱などが見えてくる
IMAPの場合はiPhoneで送信した自分のメールをMacで確認するなどの操作が可能




クライアントMacのGmail設定は以上だが自宅のMac miniサーバーには
SpamSieveを起動してここでスパムメールを隔離する設定をする
設定内容は前回記事で紹介したそのままだがIMAPの場合
それぞれのアカウントのゴミ箱に隔離して後で必要なメールがそちらに入っていないか
確認したいのですべてのアカウントに個別にフィルター設定をする
削除先もSpamフォルダではなくゴミ箱をここで指定する




上記の右クリックで「同期」をやっておけばゴミ箱が見えるはずなので隔離先に指定
ゴミ箱ならIMAP設定をしているすべての端末から中身が確認できる




Gmailについては以上なのだが実際にはほとんどのスパムメールは
Yahoo!メールから飛んでくるのでこっちをなんとかしたい
ところがYahooメールはIMAPをサポートしてはいるものの対象機器はスマホだけで
MacやWindowsなどのPCはサポート対象外だと本家サイトに明記されている
困った問題だ…困ったが昔からのお知り合いにはこちらのアドレスしか知らせていない人も多いので
アカウントを放棄することもできず駄目元で設定してみることにした




Yahoo!メールサービスの場合はIMAPサーバのドメインはimap.mail.yahoo.co.jp固定となる




あとはSSLを必ず設定すること、SSLはオルタネートポートで993を指定すること
自宅Mac miniのサーバーに関しては新着メッセージ確認間隔は5〜10分おきにした
他のクライアントよりも頻度を上げてレスポンスをよくしたいがあまり頻繁にしすぎても
メールサーバに負荷をかけるので頃合いのいい間隔は各位自分で探ること




Yahoo!の方の送信サーバドメインはsmtp.mail.yahoo.co.jp
SSLはオルタネートポート465固定のようだ




こちらも以下同じ手順で右クリックで同期を実行
ゴミ箱を表示しておく




自宅サーバーはSpamSieveを起動しておくのでメーラのルールで迷惑メールの隔離先を指定しておく
これもアカウントのゴミ箱にした




こうしてMac miniは早速スパムメールをどんどん隔離し始めた
MacBook ProはSpamSieveを起動していないが
これに同期してスパムメールがどんどんゴミ箱に入る動作を確認した




次にiPhone、iPadのメールをIMAP設定に変更する
設定メール/連絡先/カレンダーを開く




Yahoo!、Gmailともにアカウントを追加でIMAP設定のメールアカウントを作成する
POPメールアカウントは衝突を防ぐために停止しておくこと
うまくいかない場合はPOPアカウントは削除した方がいいかもしれない




ここではややこしいYahoo!のアカウント設定のみ開設する
最初にYahoo!にログインすることを求められる
作成したいメールアカウント名でログインしておく




「続ける」をタップするとメールとパスワードの設定画面に入るので入力する




次にアカウントを有効にする画面に入るが
ここのタイトルがIMAPとなっていることを必ず確認すること
選択できるボタンがどこにもないため勝手に向うで選んでいるらしいが
POPアカウントを残しているとどうしてもPOPアカウントしか作成できないようだ
先に削除しておくことをお勧めする




あとはIMAPのサーバードメイン、メールアドレス、
ユーザ名(ログイン名、パスワードの@の前)、パスワードを入力する




詳細に入って一番下を手繰り受信のSSLを有りに
認証はパスワードを選択ポートは993を指定しておく




SMTPサーバの設定はサーバドメインとパスワード、
SSLは必ずオンに、ポートは465を指定




フェッチの設定を見るとiPhoneのメールチェックは15分おきとわかる
なので自宅スパムフィルタリングサーバーのメールチェックの頻度はこれより短くしたい




自宅サーバーはVNCでMacBook Proから操作する設定にして
GyazMailSpamSieveだけを立ち上げている
これでどんどんスパムをゴミ箱に移動しているので出先で
iPhoneのスパムをせっせと削除するバカな作業から解放された




この運用成績があまりにも良好なのでGyazMailに設定していた200あまりの
メーラローカルのスパムフィルター設定を止めてしまった
それほどSpamSieveに惚れ込んでしまったということだ


参考までに
以下はGmail、Yahoo!メールサービスのサポートページに書いてあったIMAP設定の手引きから抜粋。

<GmailのIMAP設定>
受信メール(IMAP)サーバー - SSL が必要
imap.gmail.com
ポート: 993
SSL を使用する: はい
送信メール(SMTP)サーバー - TLS が必要
smtp.gmail.com
ポート: 465 または 587
SSL を使用する: はい
認証が必要: はい
受信メール サーバーと同じ設定を使用する
氏名または表示名: [お名前]
アカウント名またはユーザー名: Gmail アドレス全体(username@gmail.com)。Google Apps をご利用の場合は username@your_domain.com。
メール アドレス: Gmail アドレス全体(username@gmail.com)。Google Apps をご利用の場合は username@your_domain.com。
パスワード: Gmail のパスワード

Googleサポートページより


<Yahoo!メールのIMAP設定>
受信メール(IMAP)サーバー imap.mail.yahoo.co.jp
受信メール(IMAP)通信方法 SSL
受信メール(IMAP)ポート番号 993
送信メール(SMTP)サーバー ybbsmtp.mail.yahoo.co.jp
送信メール(SMTP)認証方式 SMTP_AUTH
送信メール(SMTP)通信方法 SSL
送信メール(SMTP)ポート番号 465
アカウント名/ログイン名 nmuta2004
メールアドレス nmuta2004@yahoo.co.jp
パスワード Yahoo! JAPAN IDのパスワード

Yahoo!メールサポートページより




2015年10月28日







Letter Opener for macOS Mail

(Shareware)
おすすめ度★★★★
OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応OS10.12Sierra対応

WindowsのOutlookが生成するwinmail.datというOutlook以外では開くことができない迷惑な添付ファイルをMacでも開くメールプラグイン。

WindowsのOutlookには面白いバグ(というか仕様らしいけど)があって、リッチテキスト形式でメールを作成してそこに画像やエクセルの表などを挿入してメールを送信すると、Outlook以外のメールで受け取った他人から見ると
winmail.dat
というゴミファイルのような添付ファイルになって見えなくなる。

これはMacだから化けるわけではなくWindows同士でも受け取り手がOutlookを使っていなくて、送り手のOutlookユーザーがリッチテキスト大好き、画像挿入大好きな迷惑な奴だと起きる。

Outlookなんか使うな、リッチテキストなんか使うな…という注文はだいたいそういう御仁の耳には届かなくて、
「文字化けするようなパソコン使っている奴が悪い」
という旧態以前のカルチャー論争というか宗教論争に落ち込んでしまうのがオチなので争ってもしょうがない。

winmail.datが来ても黙って開けるようにするのが大人な対応というものである。


Windowsの場合、Macの場合それぞれ対処法があるのだが、Macの場合はこのLetter Openerがある。

表示に当たってメールに依存するタイプと、依存しないで独立の表示ウインドウで.datファイルを開くタイプのアプリが配布されている。
このLetter Opener for macOS Mailメールに依存する方だ。





Letter Opener for macOS Mailはインストーラを使う
ダウンロードしたzipを展開してバイナリを開くとインストーラが起動する




基本はインストーラの指示に従って「続ける」をクリックし続けるだけだが
最後にメールバンドルなどにプラグインを挿入する関係から管理者パスワードを要求される
何を挿入するか詳細は後述する




インストールが完了するとアプリが立ち上がってくる
「メールを起動」メールが立ち上がってくる
右下に「Letter Openerをアンインストール」というメニューがあるのに注目




なおLetter Opener for macOS Mailはシェアウエアなのでライセンス購入を促される
14日間は無料でフルバージョンを試用できる




通常のメーラーだとwinmail.datに化けている添付ファイル付きメールを
メールで開くと.emlという拡張子のついた本来のファイル名の添付に変わっている
このままクリックすればメールで開くし
htmlメールをサポートしているメーラーならそちらに渡しても開く




Letter Opener for macOS Mailをアンインストールしてしまうと
この通りどのメーラーで開いてもwinmail.datというゴミファイルにしか見えない




Letter Opener for macOS Mailのインストーラが挿入するファイルだが
アプリケーションフォルダにアプリ本体、/Library/Application Support/Letter Openerにヘルパー、
メール本体のバンドルの中にLetter Opener.mailbundleとなっている
アンインストール後にこれらのファイルが削除されているのを確認すればOK



2017年5月27日














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